Angela Garden

シンプルに、そしてエレガントに。試行錯誤しながらも、そんな人生を送りたい。

飛騨古川 料亭旅館 八ッ三館 宗和流本膳料理

2010年12月23日 | ★登録有形文化財指定宿

 

 

 

 

お宿でのお食事は、それぞれ個室で頂きました。
飛騨地方に300年以上伝承されている、武家や貴族の饗応料理、
宗和流本膳料理を是非にと思い、予約していました。

宗和という茶人が始めた、茶懐石の1つだそうで、
昔は、おめでたい席で24時間、食事を続けたそうです。
もちろん今は、「くずし」という形で、楽しめるようにアレンジされています。

現在は、飛騨地方でこの宗和流本膳料理を頂けるお店は数少ないそうですが、
飛騨での格調高い結婚式などで利用されているそうです。



食前酒を頂いた後、袴姿の若旦那さんに導かれて
和蝋燭の灯火のみで照らされた廊下を進みます。
お食事処の一番奥の、茶室へ通されました。
廊下に神田川俊郎さんの絵が掛けられていました。






茶室に入ると、座椅子が並べられ、和蝋燭の灯火がほのかに。






宗和流本膳料理では、まず最初に、お茶菓子が出されました。



電気が点けられ、お料理がお膳で運ばれてきます。
全てのお料理をお膳で頂きました。
若女将が作法や伝統のお話をして下さいました。

お料理の数が、とても多いのですが、
とても上品な味で、量も多すぎず、またお料理とお料理の間の時間が絶妙で
ヘンにお腹が苦しくなることはありませんでした。
また、飛騨地方ならではの食材も味わうことが出来ました

お料理の説明は省略させていただきます

 

 

お料理の始めに「にごり酒」が出され、また途中から日本酒をお願いしたのですが、
この日本酒に、夫と共に大感動
また後で、別記事でUPしたいと思います。

 


 

また、この本膳料理は、明治の頃から大切に受け継がれてきている
陶磁器、漆器に盛りつけられていて、
本当に、気持ちが豊かになる時間を過ごすことが出来ました。

 


 

本来、本膳料理では四足のものは食べないそうなのですが、
時代に合わせ、飛騨牛を取り入れてくれています。
とっても、とろける美味しさでした

 

 

日常では味わうことの出来ない、日本の技の素晴らしさ、美しさ、
建物も、お料理も、そしてこのお宿の方達のさり気なく、柔らかい心遣いが
とても心地良いものでした



翌日の朝食は、庭園が望めるテーブルのお部屋で。





ご飯は、希望した時間に、一番美味しく頂けるようにと、
それぞれのお部屋で、この御釜で炊いて下さっています



飛騨の地のモノを生かしたお料理、どれも美味しく、
本当に幸せな朝御飯でした

 

 

お宿を出る時には、とても名残り惜しかったです。
大女将と若女将がお見送りをしてくれました
またいつか、訪れてみたいお宿でした