心と体を通して見えてきたもの

個人的な生まれ変わりの体験談。心とは?カルマとは?人間の本質や使命とは?
といったことを考えてます。

心と体を通して見えてきたもの №47

2007-07-23 20:56:28 | Weblog
私は売られた先で労働生活をしていましたが、つらくてたまらず、10歳のある日逃げ出しました。
それ以来放浪生活を送りました。
親切な人から食べ物を恵んでもらいましたが、それ以上人の世話になるのが嫌で「温かい所にいれば大丈夫。」と言って一人でいました。
寒い地方へ行かないで、温かい地方で食べ物のあるところを探して歩くだけの日々でした。
心の中に見えていた、山頂で私を呼んでいた少年は誰なのか思い出せないのですが、山の上の村に暮らしていた親切な家族が、私を家族として迎えたいと思っていたようです。その家族の子供が私のことを呼んでいたようです。
でも私は両親に売られて、自分には価値がないとずっと思っていました。だから誰とも親しくしません。だれも価値の無いものには触れようとしないからです。
「あいつは勝手に僕のことを友達だと思っていただけさ。勝手にお兄さんが欲しいと思っただけさ。僕には関係ない」
だから私はその男の子と家族を無視して、その家族の住む村から離れることにしました。13歳の時のことでした。
私は、山の上の村に暮らす家族を見ていて、自分より先に売られてしまったお兄さんに、もう一度会いたいと思いました。
そこで、お兄さんに会いに出かけることにしました。あちこちの工場や農場など、身寄りのない人や、売買された人たちが仕事をする場所を、訪ねて回りました。2歳の時に別れて一度もあっていないのですが、会えばわかると思いました。
№48につづく

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