心と体を通して見えてきたもの

個人的な生まれ変わりの体験談。心とは?カルマとは?人間の本質や使命とは?
といったことを考えてます。

第3章 光とともに ナンバー1709

2018-08-22 20:58:34 | Weblog
ナンバー1709 2018.08.22 物質世界の創造 
天地創造をおこなうための階層構造について考えるために、もう少し古事記のお話を見てみます。
高天原に現れた天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)と、高御産巣日神(たかみむすひのかみ)と神産巣日神(かみむすひのかみ)の造化三神は、他の天の神々とともに、伊邪那岐神(いざなぎのかみ)と伊邪那美神(いざなみのかみ)に対して「この漂える国を修(つく)り理(おさ)め固め成せ」と言って、天の沼矛をさずけられました。
ここにいたるまでに、すでに神々の住まれる天上界はできあがっていますから、伊邪那岐神(いざなぎのかみ)と伊邪那美神(いざなみのかみ)によって、これから造られる世界は、現在私たちが暮らしている物質世界になります。その時に使われる物が、天の沼矛です。
『誰も教えてくれなかった日本神話』によれば、「“天沼矛”とは宝玉でかざった天来の尊い矛で、天地をつらぬく真理の矛と申せましょう。
水母のように漂い安定していない下界を、秩序ある姿になるようにおさめて安定させていくのが、“天沼矛”の使命なのです。
伊邪那岐神(いざなぎのかみ)・伊邪那美神(いざなみのかみ)二神は、混沌の国を、秩序ある国へと“修理固成す”ために大変なお働きを、これによってなさいます。」
伊邪那岐神(いざなぎのかみ)と伊邪那美神(いざなみのかみ)は高天原から雲に乗って、天浮橋(あめのうきはし)と呼ばれる天上界と地上界の通り道になる橋に着きます。
この天浮橋(あめのうきはし)は天空にかかる七色の虹の橋のことではないか、と言われているそうです。
ということは、この時点で下界の物質世界には、空気と水と光が存在していることになります。
伊邪那岐神(いざなぎのかみ)は、天浮橋(あめのうきはし)の上から下界を見下ろしましたが、乳色のモヤがもこもくと一面に広がっているばかりで何も見えません。
そこで伊邪那岐神(いざなぎのかみ)は、天の神から授かった天の沼矛を、さかさまに持ち直して乳色のもやの中へ差し入れて、ぐるりぐるりとかき回しました。
海の塩水が「こおろこおろ」と、かき回すたびに音を立てました。
伊邪那岐神(いざなぎのかみ)が矛を引き上げると、矛はびしょぬれです。
その先端から塩水が、ぽたぽたと、したたり落ちました。
いつのまにか、モヤは薄れて消えていきました。
ナンバー1710につづく
コメント
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