こくご食堂

小学生向けこくご塾を創業しました。[こくご]の楽しさを、様々な切り口から発信していきたいと思っています。

[宿題代行]

2017-09-24 09:42:38 | 発信する
はじめまして。2018年、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。思考を声に出す表現力、自分の言葉を文章する力をつける塾を目指しています。よろしくお願いいたします。
「こくご食堂」本日調理する食材は、[宿題代行]です。

本来はいけないのかもしれませんが、私は1週間まとめて新聞を読みます。今週、気になった記事がありました。

9月20日水曜日読売新聞、投書の「気流」という欄に「宿題代行おかしい」という中学生の投稿がありました。宿題代行は、依頼者のためにならないというものでした。私の教えていた生徒達も、夏休みの宿題、特に読書感想文には四苦八苦していました。5教科教えている時は、定期テスト対策に追われて、特別に読書感想文の指導まで手がまわりませでした。それがとても心残りでした。

昨日のミニクラス会でも、お子さん達に読書感想文を書くのに苦労をしたという話しを聞きました。あらすじは、みんな書けるのです。そこに自分の感想をはさむのが難しいようです。しかし、口答で感想は?と問うと、流暢に感想を話します。その流暢さがペンと紙に乗ると、停止してしまうのです。

きっとこの投稿の中学生は、感想を文章に載せることが苦痛ではないのかもしれません。宿題代行でなくとも、中学生達は友達の作文を写すことをしてみたり、インターネットで調べてコピーアンドペーストしたりしています。

中学生になって部活、友人関係で忙しくなる前の小学生のうちに、文章を書く力をもっと練習できればいいと思います。話し言葉を、書き言葉に移行する練習です。それには、ブログも一つの手段ですし、小学校で大人数の前で話をする時間を多く作ることだと思います。大勢の人の前で話すときは、昔教えていた幼稚園児でもかしこまって、書き言葉に近い言葉を探していました。

今子供達に欠けているのは、そこなのです。自分の言葉(自分の考え)を生む。そして、話し言葉を、書き言葉(文章)に。これが、私の塾で取り組む、一番大きな課題です。

この新聞記事を読んで、とても嬉しかったです。中学生が「宿題代行おかしい」と公の新聞に投稿するということです。同士をみつけたようで、見えない投稿者と見えない握手をしました。私も投稿をしてみようと思います。