セルフ・ポートレイト (角川文庫) 価格:¥ 479(税込) 発売日:1990-09 |
このテーマこの記事で最後です長々スミマセンでした
オマケ編です。
勤め先にはごくたまーに、忘れたころに外国人のお客様がいらっしゃることがあります。
たまなので、そのたびにあー、英語やっとけばよかった、と後悔するんですけれど
さて、以前そんな風にして、メキシコからのお客様が来たことがありました。
ご夫婦と、旦那さまのお父様とおぼしき、年配の男性の3人。
奥さまはかなり日本語が話せるのですが、旦那さまはカタコト。そうしてお父様は、まったく日本語が話せない様子。
ご夫婦がゆっくりしてらしたので、お父様は待ちくたびれたみたいで時計を指し示して少しご立腹でした。
すると旦那さま(たぶん息子さん)はニヤニヤしながら、受付にいた私をチラ見して何ごとか言いました。
私に聞き取れたのは、“セニョリータ”という一言だけ。けれど、スペイン語はまったく分からない私ですが、直感的に何を言ったか分かった気がしました。
“そこにいるセニョリータとお話ししてればいいじゃないか”
こんな感じじゃなかったかという気が……
ともかくも、“うわっ、生まれて初めてセニョリータって呼ばれた!”とちょっと嬉しかったです
そうして、お父様が放っておかれていて所在ない感じだったので、“英語は話せますか?”とこっちもたどたどしく聞いてみました。
すると、お父様はこっちがびっくりするほど引いて、ほとんど怯えてるみたいな表情で、“スペイン語しか話せない!”と言って首をふるふる振ったのは、ちょっと可笑しいというか、微笑ましい気もしました。
外国の方も、そういうときってたじろぐんだなぁ……
ちなみに上にあげたのは、ずっと以前私が少し気に入っていた英語のスピーキング本(多少珍本で、ストーリー仕立て)です。
今は入手困難なようで残念です