ミツワでパスタ

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週末だというのに、行くところといえばミツワ。なんて芸のない男だレイって。
ここへ行って買い物するわけでもなく、イタトマでパスタを食べる。そのパスタも
メニューを変えずモッツァレラのパスタばかり。

本場のイタリアンがつくるパスタが食べられるＮＹにいながら、イタトマ。
とはいえ、これが旨いのだ。きっとパスタソースを混ぜてるだけなのだろうが。
レイには、明かせない真実。

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アメリカで運動会はないのか？

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デニスの幼稚園で運動会がある。うちは欠席。
というのも、私がギックリ腰から回復して、ようやくクロマニョン人から、現代人の
歩きに戻ったところなのに、デニスを背負って走るという競技に出なくちゃならないからだ。

えっ？夫のレイがいるじゃないかって？
「もし弘恵の腰が悪くなかったら、デニスのために出てやるの？」

「・・・たしかに私も出たくないなぁ～」

「弘恵が出ないものを、
なんで俺が好き好んで出なくちゃならないんだ。それに日本人ばっかなんだろ？
そもそもなんだよ、その運動会ってのは。親が出るなんて、聞いたことないよ」

レイはスペイン出張の前で、忙しいらしいのもあって
運動会は欠席することにした。私も足がおそいせいか、
運動会は大嫌いだから、ちょうどよかった。アメリカの学校って運動会はないのかな？

水泳大会なら出てもいいけどさ。

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ようやくデニスがなれてきた

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幼稚園へデニスが通い始めて、1ヶ月半が近づいてきた。デニスだけじゃなく、やつが
遊んでる教室の小さなイスに腰掛けて見守ってる私も、幼稚園へ通ってるようなもんだ。

小さいイスに、私のカバのようなオシリ。腰痛とともに、ますます寒くなってきた。

デニスの通う幼稚園は、親が離れて泣くようなら親がついていようってのが、フィロソフィー。

日系スーパー大道で働いている、私の歳くらいの娘さんがいるレジの女性とお話していたら
彼女も娘さんが小さいころに、この幼稚園へ通わせたとか。

娘さんも泣くので、しばらくの間ついていってたそうだ。ってことは、つまりその
フィロソフィー、私がデニスくらいの歳のときから行われていたわけで・・・。
私が、それをいまさら覆すことはできないんだろうなぁ～。

今日は、駐ママとグリママとをつなぐ、架け橋のようになっている美人な駐ママが
私の車まで、息をきって走ってきてくれた。

「先生にギフトを贈るので」と10ドル徴収されたのだった。

ママたちには、言ってないけど、いつも先生の助手みたく
私も彼女らの子供の手をひいてあげることが多々アル。私にもギフトを贈ってくれ～。

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ウッドベリーコモンへ行くの巻

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ウッドベリーコモン、そうそれは西部劇にでも出てきそうな地名。そうしてそこは、
まさしく西部劇に出てきそうなくらい田舎にあるブランド品のアウトレット。
永遠に行くことはないだろうと思っていたが、コーチ好きな母がコーチを買いたいという
のでつれて行った。

行く前にコーチのマップをチェックしていってよかったウッドベリーコモンのサイト
ブランドごとにパビリオンみたいになってるんだもん。もはやこれって万博だわ。
パーキングから遠いのなんのって。平日だっちゅーのに、人気ブランドが集まる
場所のパーキングは混んでいる。

コーチは、工事中だった。店内にいた日本人のセールスの女性に問えば、
「売れ行き好調で・・・」つまりは、日本人観光客がどっとおしよせているようだ。
「ゴールデンウィークには、たくさん日本からのお客様がきましたよ」

ってなわけで、うちの母もその一人。
レジで「パスポート見せてください」って言われて、持っていってなかったから
あわてて私をレジに呼んだ。

「名前は？」とレジの姉さんに聞かれ、フルネームをなにかにインプットされた。
なんのために？

コーチで、ものすごい時間を費やしながらも、母は「これお世話になってる先生に」と
ベルトと、自分が使うかもしれないっていう財布を買ったのみ。

「お母さん、レスポのバッグが欲しかった」母はコーチと子供服のカーターズしか
行かなかったので不満そう。
「じゃーまた来ようよ、ドライヴがてらさ」と私。

デニスは、買い物に飽き飽きしてる顔だった。ついでにストローラーに乗せられて
待ちぼうけの双子もよ。

食事は、マックやピザ屋とチャイニーズがやってる「うどん屋」しかない。
ちょっと贅沢なレストランがアップルビーズ。
ブランド品買いにくるやつらなんだから、もっと高級なもの食わせろ！

っつーかー、こんなところまでブランド品を買いにくるってのは、所詮
貧乏人の見栄だわぁ～と、納得するのだった。

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ＮＹってったって田舎はいやだ

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ＮＹの田舎に引っ越したいとレイが何度も言う。田舎って？昨日はソーマーズという
湖だかなんだかに囲まれてる北の方へ家を見に行った。

アメリカの田舎はマジ田舎。ちょっと車で数分走ってもスーパーなんてありゃしない。
そうしてようやくポツンと田舎の典型コンビニ、
セブンイレブンが。ＮＹにもセブンイレブンがあったんだぁ～と驚いた。

これだったらコネチカットの方がマンハッタンに近いし、街も開けている。
とはいえ、コネチカットも便利のいいところは高い。

「家は狭くてもいいから、街に近いほうがいい」と言ってたら、
「狭くてもいいなんていう奴に、はじめて会った。そりゃー日本でウサギ小屋に
住んでりゃーそうだよな」とレイが侮辱。

たしかにうちの日本の実家はウサギ小屋どころじゃなく、鳥の巣程度に狭い。
カラスさえ「住めない」って文句言いそうだ。

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またしても整体でよくなった

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ぎっくり腰、母が整体を施してくれたおかげで歩けるようになった。
「背骨の一部が盛り上がってるわよ」と、その部分の筋だか筋肉かを、骨からはなすように
指で圧した。ほか背中の骨にそって指圧。かなり痛い部分もあったけど、
治ったのだった。

アメリカ人だったら、この指圧で痛い瞬間に、「痛い！」といって痛み止めをくれって
言いそうだ。日本人は、この痛みに耐えれば、痛みがやわらぐって知ってるから
がまんする。

東洋の治療法っていうのは、やはり辛抱強い東洋人が生み出したものだからって
ことか。

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119と911のなぞ

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母が日本からデニスに買ってきてくれたオモチャの消防自動車。ナンバープレートが
119番なのだ。アメリカでは911番だから、まぎらわしいのでナンバープレートを
書き換えることにした。

なぜに、日本は119、なぜにアメリカは911？

999とか、777とかのほうが覚えやすい気がするけど。それだと
間違え電話が増えそうだからか？

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ぎっくり腰

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昨日、レイの実家へ母と行き。レイが出張中だったせいで、双子をカーシートに入れた
まま部屋までそれぞれ運んだ。そして今朝、パンツを脱ごうとしてるときに、ズキリ
と腰に痛みが・・・。

歩けない。歩こうとしても、ヨボヨボ歩きの婆ちゃんみたいで、速度はというと
亀どころでなく、なめくじくらい。ストップ＆ショップへ痛み止めを買いにいったけど
パーキングでヨボヨボ歩いていて車にはねられるんじゃないかと心配した。

デニスは、ベッドに横たわるのにもヒィーヒィーと痛みに耐えながら
屍になりかけているような私を見ていても、
元気いっぱい相変わらずとびついてくるし、双子は泣き叫ぶ。

母にまたしても負担をかける私であった。

ちなみにアメリカの薬でぎっくり腰の痛み止め、よく
効くのを知ってる方がいたら教えてください。

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母の日は、母に贈る日

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アメリカで母の日といえば、母となってる人へ、いろいろな人からギフトが贈られる。
日本だったら、自分の母親にだけ贈ればそれですむんだけど、アメリカは母になってる
人へ贈るという日のようだ。

私もデニスを生んで母になってからというもの、
毎年レイのママや妹に母の日になるとギフトをいただく。

今年は日本から育児の手伝いにきている私の母までもが、レイの両親からギフトをいただいた。

クリスマスに母の日とアメリカも、お中元やお歳暮がない代わりに贈り物って大変だなぁ～。

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産後の不倫なんてあり得ない～

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元彼からメールがきた。彼は、まだ独身らしい。メールなら顔が見えないから、まだ
彼は私の独身時代を想いながらメールしているんだろうなぁ～。かわいそうに・・・。
当時は、まだクラブでブイブイいわせてたし。細身のドレスだって着れて今の私とは大違い。

よく産後の女性は色気があるなどといわれている。そりゃー松嶋奈々子さんのように
キレイな人は別だけどさ。

産後の私ってば、夫がよく我慢してるなぁ～ってくらいの巨漢になり、
不倫どころじゃない。

よっぽどのデブ専男ぐらいしか相手にしてくれなそうな腹。古びた鏡餅みたいな状態の
段バラ。双子が入ってたせいか、たるんでるし。

その上、ホルモンのバランスが急激に変化するせいで髪が抜けるのなんの。
ブラシでとかすたびにゴッソリ抜ける。シャンプーすれば、排水口の部分にノリの養殖場
みたく真っ黒に髪の毛がべっとりはりつく。バーコードオヤジになるんじゃないかと心配
している今日この頃。

男性を引きつけるのに
残された道は、巨漢をつかってのお笑いしかないのかなぁ～。

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毎年毎年、花粉症が悪化

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「今年の花粉はひどいよねぇ～」毎年、この季節になると今年はひどいって言葉を聞く
のだった。マジで毎年ひどくなっていく花粉症。去年までは、鼻水ダラダラだけだ
ったのに、今年は目やにまで出て、捨て猫みたいに目の周りがガビガビなのだ。

どうすりゃーいんじゃい、この鼻水と目やに。
お花見に行けば、ますますひどくなる。それでもやっぱりサクラの花の下で酒を飲みたい！
デニスまでもが、鼻水で顔がガビガビになっているし。

もはや親子で、ティッシュの使いまくり。アメリカの箱ティッシュは日本よりも
かなり高い。滝のように流れ出る鼻水をふくのに、これじゃーもったいないので、
トイレットペーパーを使うようことにした。

ところが、いちいちロールを手にとってカットするのでは面倒くさい。
と、赤ちゃんの粉ミルク缶のあいたやつを母が改良。キャップにペーパーの先が
ちょろりと出るほどの穴をあけて、そこからペーパーを引きづり出てくるよう
ペーパーホルダーを作ってくれたのだった。

スルスルスルスル出るわ出るわトイレットペーパー。
♪チャチャチャチャーミン♪がスーパーで激安だったから、24ロールも購入。
今日からはチャーミンの使いまくりだぜ。

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ＮＹの物件4000万円程度でもこの狭さ

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ＮＹの家の値段は、高騰を続けている。ホワイトプレーンズの近くに
3ベッドで2バスルームという物件があったので行ってみた。なんと4000万円程度なん
だけど、これが家の中をみてみると驚き。

古い上に、狭いのなんのって。日本のウサギ小屋なみ。
3ベッドったって、一つの部屋はシングルベッドがやっと置けるくらいのスペース。

「これじゃー物置だよ」とレイ。しかもその一番小さい部屋にハーフバス。
なんのため？二つバスルームがあるのはいいけど、こんな小さい部屋の中を通って
バスルームに行くんじゃーつかえない。

築51年な上、住んでる人があまり掃除の好きな人じゃないせいか、ほこりっぽいし
洋服もぐちゃぐちゃ。売りに出すんだから、掃除しろよなぁ。

ラテンオヤジのブローカーは、延々とレイにこの家のすばらしさを説明。
「増築もできるし、環境もいいし、庭も広い」
「でも、隣の家にいる犬が、ずーっと俺のほうを見てるのが気に食わない」とレイ。

ハスキーが、「てめぇ～ら、おいらのご機嫌そこねたら吠えるぜ」っていわんばかりに、
遠くからギロリと私たちを見据える。

セールストークの合間に、なぜだかオヤジはプライベートを交える。
ブローカーのオヤジ自身は、「私は家を買ったことがない。娘をプライベートスクール
に通わせて、そういう教育費にお金を使うからさ」と、得意に。

自分が買わないもんを人に売るとは・・・。

そういえば、同じくブローカーやってる日本人の友人も、イーストビレッジの床のかたむいた
安アパートに、ずーっと住み続けていた。紺屋の白袴ってやつか。
家を仲介する人にとって、家っていうのは、人生においてポイントにならないのだろうな。

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眠れないので、さらにブログ

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地下鉄の電車の中での広告。
なんの広告だったか忘れちゃったが、
ランチin NYみたいなフレーズに日本人っぽい（たぶんチャイニーズ）の寿司職人の
おじさん。

そしてランチボックスの中身はというと、

区画の一つにはエビ天に、また一つにはロールの寿司、そして真ん中あたりに
サーモンとトロのにぎり。ついでに白いご飯。これってあり？いくらなんでも
あんまりだよね。寿司はオカズにならないってば。まったくチャイニーズの人たちが
日本食の寿司カルチャーを変えてるし。

とはいえ、チャイニーズが主にデリバリーを行っている寿司はすごい！

うちの母もチャイニーズのつくるアメリカンテイストの寿司を絶賛。
ウナギをロールして上にアボガドがのっかってるのとか、ソフトシェルクラブをロールしてる
寿司は「日本では絶対に食べられなし、これはこれでおいし～～～い！」と言ってます。

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60代でも英会話なぜかラテン

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60代後半になる母は、図書館の英会話に通っている。毎週土曜日午前10時10分から午後4時半という
過密なスケジュールなのだ。この日ばかりは双子の育児を解放してあげている。

クラスには、もちろん日本人って母一人。ほかはラテン系の人ばかりなのだとか。
すでにランチを食べるバディーもできて、母は楽しそう。

20～30代後半の男女4人くらい。
メキシカンを食べに行った日は、メキシカンの女の子が連れて行ってくれたらしく、
昼真っからビールをあおる20代の彼女に

「うちの娘も飲兵衛で～」と、刑事コロンボのようにしがめた顔でコメント。
爆笑のうずをつくったようだ。
酒は、万国共通の話題になる。会話は酒にはじまり、会話は酒に終わるのだ。

ちなみに、ランチの後の授業には20分ほどおくれたらしい。さすがラテンのバディー。

「友達がラテン系ばかりなんだから、英会話よりスペイン語習ったほうがいいんじゃない？」
と私。「でも英語もついていけてないのに・・・」と母。
「とりあえずグラシャス（ありがとう）ぐらい言ってみれば？」

というわけで、来週からはスペイン語のボキャブラリーを増やす毎日になりそうだ。

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秋刀魚（サンマ）はごめんよ

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夕食はサンマと味噌汁。こてこての日本食だ。食欲のなかったデニスもサンマは大好きで
ようやくガツガツと食べだした。しかも頭からかじってるし。こいつはもしかして
猫だったのか？ってくらい。母のぶんまで手でサンマの頭を引きちぎって奪った。

レイも「うまい！なんていう魚？」と聞いてきた。さっそく
秋刀魚を辞書でひいてみると、a (Pacific) saury.ソーリー（ごめんよ）みたいな発音になる。

「ヒロエ、なに謝ってるんだ」とレイが冗談をいう。
「でもソーリーって発音になるんだよね」
「聞いたことないよ、そんな魚の名前」
「あんたが聞いたことなくても、辞書にはそう書いてるからさ」

ってなわけで、明石家サンマは明石家ソーリー。お粗末さまでした。

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