リンカーンセンターの前に置かれている意味不明なオブジェ
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carsdirect.comでレイが時間をかけて
ようやく在庫が見つかって、モデルや色など交渉が済んだはずの
トヨタのシエナ。
その在庫がある場所であるジャージーシティーNJまで、1時間以上
もドライブして行ったのだが、用意されてたのは予定していた
色と違うものだった。
私たちが買おうとしてたのは、ダークブルー。なのに、ライトブルー
の車が置いてあるのだ。レイが怒りまくる。
「キャンセルだ!僕らがオーダーした色とちがうじゃないか」
ディーラーは、「カーペットを無料にするから、いかがですか?」
「もう在庫が、この色しかないんですよ」
「他のショップにも同じ車種の在庫はないですよ。
ほら、これが在庫の状況です」
などなど
なんとか売ろうとクドクドとコンピューターで在庫状況を見せて、
セールスするのだった。
デニスが外に出たいとギャーギャーわめいて、外に出れば炎天下。
売りものの車に触ろうとするので、「ダメよ」と手をふりほどけば
しゃがみこんで泣きわめく始末。
こいつも、ここまで私に迷惑をかけて自己主張する能力がでてきたか。
うれしくもあり、同時にイライラも増し、腕をつかむ手にマジで
力が入る。片手でぶら下がってでも、デニスはしゃがみこもうと
するから、強引に私が引きずっている状態。
まったく~これって虐待してる母になった気分だわ。
こんなにまで、言うことを聞かない子になってしまってたなんて。
いつの間に?
こんなデニスの面倒を見てなきゃならないから、
私もディーラーのセールスに嫌気がさしていたころだった。
「奥様は、あの色がお嫌いですか?」ディーラーが聞いてくる。
「嫌いじゃないけど、夫があの色でハッピーじゃなければ、
私も同意できないわ」と率直に答える。
そしてディーラーの元をさり気に離れた。
レイは、結局キャンセルした。帰りの車の中で、
ディーラーの詐欺的行為に腹をたてて
何度も何度もぐちった。
「やつ等は、最初からダークブルーを用意するつもりなんて
なかったんだ」とレイ。
「たしかに、日本じゃ~こんな事、あり得ないわ。もし間違ってたら
ディーラーが平謝りよ、きっと」と私。
「アメリカでは、これが普通なんだ。やつ等は俺たちカスタマー
をアホ扱いして売れてないものを処分しようと、
あの手この手を使ってセールスしてくる。
最初から、ダークブルーがないことを知ってて、残ってる
ライトブルーを売りつけようとしてたに違いない。
だってカラーは車選びに肝心だってセールスしてるからこそ
知ってるわけで、
色を間違うなんて、そんな単純なミスをやらかすわけがない。
ともかく、もうcarsdirect.comの失敗じゃなくて
ディーラーがトリックを使おうとしたんだけど、それでもネットで
車を買うのは、よすよ。
ってなわけで、車探しは、また1から始まるのだった。
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