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れっちゃん一家の日常、ときどきデンマーク住宅

音楽と猫が大好きなれっちゃん一家。デンマーク住宅(odinhome)での家族5人とChipieたんの日常生活記録です

No.1316 ■住宅建築物の省エネ基準への適合義務付け!ほんとにできるか!?

2021-03-20 15:15:06 | 住宅について思うこと
ようやく明日で首都圏の緊急事態宣言が終わろうとしています

しかし、まだ新型コロナウイルスの新規感染者状況がよくなったようには見えません

まだまだコロナ前の生活に戻ることは想像できませんが、自分で出来ることをしっかりとやることだけだと思っています

さて、今回は久々の当ブログの原点である家造りについてのテーマです

皆さん、現国会議員で気になる方はいますか?

私は河野太郎さんに並々ならぬ期待をいだいています

その河野さん、今はワクチン担当大臣として表に出てくることが多いですが、今の現職を調べてみると・・

「行政改革担当大臣」「国家公務員制度担当大臣」「新型コロナウイルスワクチン接種担当大臣」「内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)(規制改革)」・・と、こんなに兼務されてるんですね

そして、先日とあるサイトで知って、以下のYoutubeを見ました

第5回 再生可能エネルギー等に関する規制等の総点検タスクフォース 2021.2.24



これから家を建てようと思っている方はもちろん、本当の高気密高断熱住宅や省エネについて知りたい方にぜひ見ていただきたい内容です

全部見ると2時間を超えますが、時間をかけるだけのことはあります

本当におススメですので、その中の一部について紹介したいと思います

このYoutubeの冒頭と最後に、河野太郎規制改革内閣府特命担当大臣の発言があります

これが建築業界の一部で話題になっている?そうですが、あらためてファンになりました!

OGPイメージ

【LIVE配信】第5回 再生可能エネルギー等に関する規制等の総点検タスクフォース

規制改革チャンネルをご覧いただきありがとうございます。
この配信では、2/24(水)17:30~19:30に開催される「第5回 再生可能エネ...

youtube#video

 


<河野太郎大臣の会議冒頭あいさつ>
今日のテーマは、カーボンニュートラルの実現に向け、再エネの導入と同じくらいの効果を有するであろう「省エネ」について取り上げていきたいと思います。具体的には、住宅のエネルギー性能向上に向けた規制、あるいは制度のあり方について議論をしていただきます。
以前、外務大臣をやっていた時に、欧州の関係者が主だったんですけれども、日本の住宅とか建築物の省エネへの取り組みがずいぶん遅れているという話を聞かされておりました。世界全体がこの気候変動・カーボンニュートラルにむけて舵を切っていく中で、各国の住宅部門の省エネの取り組みも、様々な義務化あるいは表示といった方向で進んでいるという話を聞いております。そういった世界的な潮流の中で、例によって日本だけがガラパゴス化して大幅に遅れをとるということがあってはならないと思っております。

昔から、日本の冬(の家)は寒い!というのをよく聞いておりましたけれども、そういうことが当たり前になってしまってはいけないんだろうと思います。今日は国交省からも出席していただいておりますけれども、従来の制度の延長線上で考えるのではなく、従来の前提が180度変わるということもあり得るということで、どうしてできないのかではなく、どうしたらできるのかという視点で対応していただきたいと思いますし、この問題もスピード感を持ってやっていただきたいと思います。
今日も活発なご審議をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。


このあと、司会からこれまでの検討状況についての報告があり、その後今回のテーマについての討議が始まります

テーマは「住宅建築物におけるエネルギー性能向上に向けた規制制度のあり方について」

この中で、海外から見た日本の住宅建築物の省エネに対する意見ということでフランスの総合建材メーカー「サンゴバン Saint-Gobain」からプレゼンテーションがありました(21:51頃~)



サンゴバン社は350年前にベルサイユ宮殿の「鏡の間」の鏡を製造するために設立された企業だそうです

エルワン・マオさんが日本に初めて来たのは30年前ということですが、非常に流ちょうな日本語を話されます

トヨタのカイゼン、カンバン方式が世界的に有名になり、それにあこがれて日本に留学したそうです

そしてはじめての冬を迎え、大ショックを受けたことは

朝(おそらくアパートなどの集合住宅で)起きたときのこと

「なんてこの家は寒いんだ!」
「窓から冷たい空気が流れてくるではないか!」
「しかも結露してるではないか!」

そんなまさか・・ここはトヨタの国ではないのか?

という大ショックなのだそうです

これは、トヨタをはじめとする高度な自動車産業、エレクトロニクス産業が発達した工業国である日本において、物理学で考えて単純に原理がわかる程度の住宅性能向上がなぜできないのか理解ができないということを表現されているのでしょう

サンゴバン社のプレゼンでは、住宅市場における日本とヨーロッパの状況を比較し説明しています



まず、欧州では高い断熱・気密基準が義務となっていること

断熱・気密基準を高めて、それから付帯設備による創エネ、省エネを行う順番になっている

対して日本は、決して高くない断熱・気密基準がそもそも義務ではない

そしてこの低い断熱・気密基準のまま、付帯設備に焦点が当たりがちになっている現状がある











日本の基準はまだまだ甘い、それをスピーディに変えていくことが大切である

その国によって事情が違うことは理解するが、それを逃げているのは政治だと言わざるを得ない

政治が結論を出すことが大切だと述べてプレゼンを締めくくりました


次は、省エネ住宅に興味を持っている方にとってはとても有名な、東京大学大学院の前真之准教授

有識者代表として非常に聞きごたえのあるプレゼンを行っています

前准教授の資料は80ページもあるようですが、ぜひ実際にYoutubeを見てください(37:28頃~)

テーマは「健康快適な暮らし」を「限りなく少ないエネルギーコスト」で「全ての人に届ける」

これを実現するために必要な住宅政策についてのプレゼンです



前准教授のスライドから要旨の一部を抜き出すと以下の様になります

・住宅は最も有望な投資先である
・良質な住宅ストックを形成する「最後のチャンス」として最優先で投資すべき
・住宅の省エネは民間丸投げでは進まない → 速やかな適合義務化が必要
・2020年省エネ義務化のはずが、無期限先延ばしと説明義務化へのトーンダウンはなぜおこったか
・ZEHは経産省主導で国交省との縄張り争いの中、不十分である
・ZEHを超える真の「エネルギー自立住宅」の開発・普及を促進すべき
・経産省ZEHは究極のエコハウスではぜんぜんない
・「できることだけやる」フォワードキャスティングでは失敗する
・脱炭素と健康快適な生活の実現という「目標からの逆算」バックキャスティングが必要だ
・建築行政の主要テーマに省エネ、ゼロエネをしっかりと組み込むべき
・必要なのは「やる気」「スピード感」「高いレベルの目標」「タイムリミットの厳守」
・国交省が中心となって、住宅の脱炭素化、健康で快適な暮らしの実現に責任を持つ
・勉強しない「キリの生産者保護」をやめて、勉強熱心な「ピンの生産者」のサポートに政策を転換すべき




以下、前准教授が用意された資料のキャプチャーを抜粋します











































前准教授の説明は、エビデンスに基づいたぐうの音も出ないほどの説得力があると誰もが思えるものだと思います

ぜひ実際に見てください!


その後質疑応答に移り、国交省の担当者から回答がありました

しかし、残念ながらきわめて官僚的な回答とでもいうべき内容で、満足できるものではありませんでした

特に2020年の適合義務化を見送った経緯の理由について述べている中で、自分には見過ごせないものがありました

「例えば、開放性の高い和風建築に住みたいという方に対して、どこまで義務をかけるのか、高断熱の住宅として義務をかけるのが適切なのか、住まい方に対する個人の選択というものもあるのではないかという議論があった。このため、どこまで規制をかけていくのかということに対し、国民全体としての共通認識が必要ではないかと考えている」

これには、正直言ってがっかりを通り越して呆れてしまいました

そんな気の抜けた的外れの回答の質疑応答について、参加者のみなさんにも、怒りと半ばあきらめがにじんでいるようにも感じます

しか~~~し、最後の河野大臣のコメントが私を救ってくれたのです!



以下、文字起こしをしてみました

<河野太郎大臣の会議後寸評> 1:56:15~
ありがとうございます。
さきほどのエルヴァンさんと前先生の話を聞いておりました時に、新潟の浦佐に真冬に行った時のことを思い出しました。
浦佐は非常に雪深いところだったんですけども、私の知り合いの家に行って、玄関のドアを閉めたら、セーター脱げるくらい家の中があったかいんです。それで、私ちょっとびっくりしたら、あの・・カナダの設計図でカナダから建材を全部コンテナで輸入して、カナダから大工さんまで来て建てた家だというんで、あの・・日本の家は寒いというイメージから・・いやいやこういうのもできるんだなという、ほんとにそれを実感しました。
ほんとに冬寒くて夏暑い家が多くて、ヒートショックでこれだけ多くの方が亡くなっているにも関わらず、この住環境が全く改善される兆しがないというのは、やはり大きな問題なんだと思います。

それで、菅総理がカーボンニュートラル2050年という発言をされ、世の中・・根本的に前提が変わったということを、やっぱり国交省がまだ認識をされてないのではないかと思います。カーボンニュートラルを実現するためには、徹底的に再エネを増やして行く事も大事ですけども、それ以上に省エネも徹底的にやらなければカーボンニュートラルなんていうのはできないわけで、今日の国交省のご発言を聞いていると、ちょっと・・世の中ゲームチェンジしたんだよというところに気付いてないのかなという気がしてます。最大限の省エネを最大限速いスピードでやるというのが必須条件で、そのための規制が国交省で出来ないなら、規制のところは環境省にやってもらうと・・その規制に基づいて業界の指導を国交省がやる・・ぐらいのゲームチェンジしないとダメなんじゃないのかなと。今頃になって適合義務化どうしようなんて言っている役所にカーボンニュートラルに向けてのリーダーシップが取れるとはちょっと思えません。
あの・・国交省、そういうことができるのかどうか、それもスピード感を持ってできるのかどうかということを、速やかにご返事いただきたいと思います。それで、ダメならできるところにやってもらうということをやらないとですね、2050年のためには、ほんとにこれ・・住宅は(その寿命が)長いわけですから、あっという間に期限が来てしまうという事にもなりかねないと思っております。
それで、今日いろいろとご議論をいただいた内容をしっかりとバックキャスティングして、こんどの住生活基本計画にしっかりと盛り込んでいただきたいと思います。この住生活基本計画は、もし閣議決定するのであれば、内閣府と内容をきちんと擦り合わせをしていただいて・・おそらくこの件は小泉環境大臣も非常に強く関心を持たれていると思いますから、内閣府や環境省としっかり中身を擦り合わせしていただきたいと思っております。

住まいは個人の選択・・みたいな話が国交省から出ましたけれども、カーボンニュートラルを達成し気候変動をなんとか防ごうという時に、そりゃあ住まいはルールに基づいて家を建てていただいて、それをまあ・・夏は全面開放して住むかどうかは個人の選択なんでしょうけど、良質の住宅ストックを次の世代に残そうと言っている時に、いい加減な家を建てることを認めますということでは、良質な住宅ストックを残すなんて言うこともできませんから。ちょっと、国交省・・ほんとに住宅政策まかせて大丈夫なのかなと、今日私は非常に疑問に思いました。
それで、前先生からも情報公開のご指示がございましたし、委員の皆さんから計算の根拠やデータの公開のご要請がありましたので、この情報公開・データ計算根拠の公開を速やかにやっていただきたいと思います。どうもこの間からエネルギーの議論をしていると、なかなか情報公開がないとか根拠がよくわからんということがいろいろあるんですけども、そこはしっかりやっていただきたいと思います。

それから、家の建材の件・・今日は経産省からもわざわざお越しをいただいていますが、なんとなく「なんちゃってトップランナー」方式ではなくて、やはり建材もしっかりルール決めてやるというのが、住宅には非常に大事だと思いますので、経産省も建材を今後どうしていくのかというところを、しっかりと方針を出していただきたいと思います。一生懸命再エネを入れても、省エネがおろそかになってしまったんではカーボンニュートラルも達成できませんし、気候変動にもつながりかねないということで、この省エネは非常に2050年に向けて大きな柱ですので・・前提が全て変わったんだというもとでしっかりやっていただきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。


どうでしょうか!

かなりのストレートなパンチが放たれたことは間違いありません

そして、この言葉が国交省に響いたのか、先日会社で業界紙を読んでいて、以下の記事を見つけました

住宅の省エネ義務化、2050へ工程表 ― 赤羽国交相表明、業者配慮から脱す決断<2021年3月12日>

 赤羽一嘉・国土交通大臣は10日、菅政権が掲げる2050カーボンニュートラル実現に向けて、住宅建築物の省エネ基準適合義務付けを含めた「ロードマップ」を新たに作成すると表明した。住宅の省エネ推進で、いつまでに何に取り組むかを工程表にして明確化する。地域工務店への配慮から、住宅の省エネ基準適合義務化はこれまで見送られてきた経緯がある。赤羽大臣は「大きな決断」として、義務化に踏み切る。
 10日に開かれた衆議院国土交通委員会で、岡本三成議員(公明党)からの質疑に対する答弁で明らかにした。日本の戸建て住宅は、約8割を地域の工務店が手掛ける。省エネ基準適合を義務化すると、負担増に対応できない工務店が出るのではという配慮から、19年の建築物省エネ法の改正でも義務化は見送られた。赤羽大臣は「ついてこれない業者が出てきてしまうという配慮のなかで、なかなか(義務化が)進まないもどかしさがあった」と振り返った。同時に、「一定の業者がついてこれないとなったら所管官庁としては問題。そこのケアも含めてしっかりと取り組んでいきたい」と意気込む。
 赤羽大臣は、住宅建築物の省エネ基準への適合義務付けを含めた2050年までの対策強化ロードマップを作成する検討会の立ち上げを指示。国交省、経済産業省、環境省の3省合同で、検討会は4月からスタートする。義務化のスタート時期や、詳細な内容は今後の検討会で詰める。
 住宅の省エネ基準適合義務化は、高齢者が増えるなかで、断熱性能の向上によりヒートショック対策にもつながる。「健康という観点でも大切な政策だ」(赤羽大臣)(日刊不動産経済通信)
https://fk-online.jp/archives/3042


河野大臣、やはり現在ピカイチの存在だと思います

思えば、河野大臣がこういった省エネの家について関心を持っているということを知ったのは、下のサイトで紹介された記事を読んだ時でした(2012年のことです)

ちょうどmazzy家を建てている真っ最中で、自分もこういった一年中快適な温熱環境こそが大切なことだと信じて様々な情報を漁っていた時です

日本の家にはマジックドアが有る
       ↓
http://imagawa-k.jp/2012/04/post_183.html

河野大臣の今後に期待します!

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No.1187 ■身近なヒートショックはほんとにショックでした

2018-01-26 13:25:00 | 住宅について思うこと
寒いです

寒いです

まだ今週末は油断できないみたいですね

もっとも2月の方が雪の危険は多いですが

ただ、例年2月の後半に雪が降ったあとは気温が少し戻る(あったかくなる)ので、降った翌日はともかく、数日中に消えることが多いです

しかし、今年は消えません!



今朝もしっかり冷えてました

そうは言いながら、うちの中は別世界

すみずみまであったかい家の幸せをかみしめてます(笑)



ところで、実は先週末に山形へ日帰りで行ってきてました



今シーズンはもうスタッドレスを履いてないので、行くときは新幹線です



先週の日曜、一番の新幹線で向かった朝は快晴でしたが、帰るときは吹雪でしたね

さて、何しにわざわざ日帰りで山形へ行ったのかというと

それは

親戚の葬式でした

もともとは木曜の夜に姉からメールがあり

「◯◯さんが亡くなったらしいけど、詳しいことはまだ不明。わかったら連絡する」

と・・

しかし、そこには同時に衝撃的な事実が簡潔に記されていました

亡くなった親戚は一人暮らしの方で、まだ60そこそこです

仕事に2日ほど来なかったので近くの人が夕方様子を見に行ったところ、玄関は鍵がかかっているのに、風呂場の電気がついている

呼んでも応答がない

そこで、警察官立ち会いで裏口から中に入ったところ

お風呂場で亡くなっているのが見つかったとのことです

姉からメールが来たときは、これから検視があるので、そのあとでないとその後の予定もたたないということのようでした

葬儀のときに聞いた話では、亡くなった日時は見つかった二日前だということ

そして、死因は心筋梗塞だったようです

もともと、心臓に持病があったのかどうかはわかりません

でも、状況からもヒートショックが引き起こしたのは間違いなさそうです

前に、「ヒートショックなんてあり得ない世界を~」なんて記事を書きました

もうずいぶん前ですね

既存の戸建てで、どうにも寒い環境があるのは仕方がないですし、それに対処することは必要です

でも、これから家を建てられる方が、その「寒い」環境を受け入れる必要はありません

ユニットにするだけでもいまは大分違うとは思いますが、在来の素敵なお風呂だって全く寒くないバスルームは可能です

みんな、あったかい家に住みましょうよ


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No.1124 ■自分が100%信頼できるハウスメーカーさんと出会えたら最高です♪

2017-03-26 00:38:00 | 住宅について思うこと
先週福岡に行った際、前から訪れたかったハウスメーカーさんをようやく訪問することができました(^^)

以前にもご紹介したことがあるフーセットさんです



住宅街の中に素敵な小路が



レンガ敷きの先には緑と枕木のアプローチが続きます



結構長い小路です

そしてこの奥まった先には



ミモザの樹に囲まれたHusetさんのオフィスがあります



どうですか

素敵だと思いません?

不動産的には評価されない長大な敷地延長部分がこんなに素敵なアプローチになりました!

ちなみに、後で聞いたのですが、この建物は借りているもので、築50年以上の平屋日本家屋なのだそうです

それを自分たちでリノベしてオフィスとして使っているとのこと



デンマークの街中にある雰囲気です(^^)

小路を進んできたら突然デンマークが現れた・・そんな印象を持つ人もいるかも(笑)

Husetとはデンマーク語で家を意味します

英語で言うと「the house」になるようです


以前の記事 → 素敵なハウスメーカーさんとの出会いは運命的

フーセットさんはデンマーク住宅を作られている小さな会社です

これも前にご紹介した記事ですがDFHに参加されています

このDFH(デンマークファミリーハウス)に参加しているところは、残念ながら例外なく小さな会社しかありません

このため、うちを含めたデンマーク住宅はどうしても供給の絶対数がまったく少なく、世の中に増えていくきざしもないのが残念です

そのデザインはあくまでオーソドックスでシンプル

いわゆる奇をてらったような空間や斬新なものはありません

そして、素材を大切にし、メンテナンスは必要ですが(自分ですることが可能)年月がたてばたつほど満足感を得られるものを使用します

なお、メンテナンスをすることができるのと、新品に取り替えるというのはまったく違うものです

新品に取り替えるしか方法のないものは、いわば最初が最高で、その後は劣化するだけと言えます(これに対し、メンテナンスすることで魅力を増すものは経年で価値が棄損されるということがありません)

また、絶対性能基準が高いドイツや北欧の住宅では当たり前と言える、全館同じ温度で一年中快適に過ごせることが普通に実現できます


ところで、注文住宅を建てるとき、多くの方は住宅展示場を訪れると思います

そして、いま展示場に出展しているハウスメーカーならいいものを使って高性能なものが当然できると思ってる方が多いと思います

しかし、残念ながらそうとは限りません

もちろん、住宅の何に重きを置くのかは人それぞれですので、例えば私がいいと思っていることをまったくいいと感じない方もいらっしゃるでしょう

自分でメンテナンスなんてごめんだよ・・という人も多いかもしれません

そのあたりはほんとに感性の部分も多いため何とも言えませんが、私は結果的にいまのデンマーク住宅に出会えたことに満足してます


また、家作りにおけるハウスメーカーや工務店はパートナーだと私は思っています

日本的な感覚だと、施主は発注者あるいは客だという意識の方も多いと思いますが、それだとやはりうまく行かなくなることが多い気がします

同じ共通の目的を実現するためのパートナーとして、信頼しあって進めていくことが出来れば幸せですよね

結婚相手を探すのに似ている気がします(笑)

途中でもし相手のことを信じられなくなったら不幸以外の何ものでもありません

もちろん、そんな風にうまく進められる秘訣や方法があればいいのですが、残念ながら知りません

それでも、今はやるきになれば自分で様々な情報を得ることが出来ますので、まずはやはり十分調べられることをオススメします

自分がきちんとした情報を持っていないと、その相手を信頼できるかどうかも判断できませんよね

そして自分が(相手を)信じられると思ったら、あとはとことん信じきることが大切です

盲目的になれと言っているのではありません

勉強して情報を得たと言っても、私たちは所詮素人です

技術的なところは信用した相手を信頼してお任せすることが大切だとも思います

一方で、現場では予想しなかったことが起きる可能性もあります

それでも、お互いをリスペクトした関係であれば、様々な問題について的確な対応ができ、うまく対処ができるはずだと思います

これから家を作られる方が、自分の理想とまではいかなくとも、感性の合った信頼のおけるパートナーと巡り会えることをお祈りします

そういったところが見つかればいいですね♪

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No.1038 ■久々に見たドリームハウス!いろいろ思いました(笑)でも発熱ガラスには興味津々・・

2016-07-19 20:55:00 | 住宅について思うこと
昨日の夜、テレビ東京の「完成!ドリームハウス」を見ました

いや~やはりぶっ飛んだ家で期待を裏切らない内容でした(^_^;)


今回のお宅、施主の希望は下記の2点

・テントを被せたような360度ガラス張りの家

・眺望のいいキッチン

そして実は、施主が建築家で自ら設計した自邸なんだそうな・・さらに奥さまはインテリアコーディネーターという組み合わせ

番組によれば、施主である建築家は、これまでの自らの作品において、開口を大胆に切り取ることで内と外の境界を曖昧にし、広がりのある区間を実現してきた・・そうです

そんな施主自らの理想を叶える家のイメージは

自然に囲まれた開放的な家

そして、それを実現するため、屋根を支える鉄の柱(特注)を建物の外に8本配置

それにより、2階はぐるりと360度の柱のないガラス張り空間を実現!

また、ロケーションがすごい!

車が入れない階段(120段!)でしか資材を上げることができない土地

完成後の自分達のアクセスもそうなるのでしょうけど、いまはいいとしても将来どうすんだろ(大きなお世話♪)

この120段の階段が道路扱いなのでしょうね

でも、これで建築許可降りることがなんだか不思議

このため、すべての作業(掘削や残土処理も)を手作業で行い、その重量物の移動たるや想像を絶します

かかった建築費は4000万円台後半!?

正確な数字忘れました(^_^;)

でも坪150万ってとこでしょうか

そのうち2000万円くらいは資材運搬や人力作業(それによる工期の長期化)に費やしてるのでは?(笑)






画像はテレビ東京さんのサイトから借りました

詳しい内容はテレビ東京さんの番組サイトを参照ください

いい悪いではなく、私の趣味的にはあり得ない家でした(爆)



お風呂はそのまま部屋の中に・・しかも仕切りもなく床に埋没してます!



ま、好みですので(笑)

でも危険でもあると思う(^^;)


それでも、この家の仕様でひとつ興味があったのはガラスです

この360度を見渡せる空間を構成するのは2枚の複層ガラスなのですが(厚さ30mmと言ってました)ガラス面内側の金属膜に通電することでガラス面の温度を上げることができるんだそうです

発熱ガラスというそうです

作っているのはFIGLAという会社


画像は同社HPよりお借りしました

こういうガラスの存在は知りませんでしたが、調べたら結構前からあるみたいです

ただ、店舗やビルなど事業用途が多いですね

この窓は厚さ30mmということですので、ガラス厚は6mmとか8mmあるんでしょうか

絶対性能がどの程度なのか、また電気代がどの程度かかるのか興味のあるところです


さて、以前にもこの手の住宅番組について書いたことがあります

No.850
No.852

あくまでテレビの企画番組として成り立つものと言えばそれまでですが、やはり生活することを考えているとは思えない住宅が多いです

当たり前の住宅では視聴率取れないということなんでしょう

一般の方の参考にならないレベル度合いが高ければ高いほど、企画としてはウケがいいのかも(  ̄ー ̄)ノ

こういう設計の家に(私は)住みたいとは到底思えませんでした(すみません・・笑)


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No.1000 ■YKK APの体感ショールームはすごそうです

2016-04-26 13:25:00 | 住宅について思うこと
記念すべき1000回です!(笑)


さて、品川にあるYKK APのショールームがリニューアルされ、グランドオープンに先駆けたプレオープン中です

同社HPはこちら

残念ながら今は招待者のみしか見られないようですが、6/2のグランドオープン以降は一般の入場が可能になるようです

これから住宅を考えられるかたはぜひ一度体感されることをオススメします

こういった動きが業界全体を少しずつ確実に変えていくことを期待しています

同社は高性能樹脂窓の本格的なラインナップを2014年に、そして今年は高性能玄関ドアをリリースしました

常に業界に先駆けて住宅設備の高性能化(世界標準)を目指す姿勢が感じられていいですね

YKK APのU値0.9に拍手!

YKK APの高性能玄関ドアに拍手!

業界最大手であるLIXILさんは後だしで業界最高性能をうたうのが得意なように感じます(笑)

私はYKK APさんにエールを送りたいですね(  ̄ー ̄)ノガンバレ~


特筆すべきはその体感できるポイント!

常時マイナス5度を保った空間に、異なる断熱性能の建物を設置し、それぞれの違いを肌で感じることが出来るというものだそうです

具体的には以下の5段階の断熱レベルの建物を体感できるようです

・昭和55年レベル
・次世代省エネレベル
・Heat20 G1グレード
・Heat20 G2グレード
・パッシブハウス

Heat20とは

やはりこういう体感できる施設が何より説得力があるように思います。

行ってみたいな~とりあえずこれから建てる予定はないけど入らしてくれるのかな(笑)


なお、松尾さんのブログにこのあたりが詳しくまとめられていたので紹介させていただきます!

YKKAPの品川ショールームが凄すぎる!!

ぜひ一読をオススメします!

ちなみに、私は同社のCMが大好きです(笑)







猫好きにはたまりません(^^)
(いずれも画像はお借りしてます)


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