オーディンホームさんは、いわゆるモデルハウスを全く持っていらっしゃいません。そこで、やはり実際に施工されたお宅をお客様に案内していると言うことでした。
そして、オーディンホームさんの大きな特徴が「蓄熱式床暖房」「木製窓」です。後にこれが我が家のハウスメーカー選びの決定打になりました。
【その1】
2010.10(足立区)
実際に我が家が建築されるのは府中市ですが、今住んでいるところから比較的近いお宅と言うことでご紹介いただきました。伺ったのは10月ももう最後の日でしたが、まだ寒くてブルブルするような天気ではありません。オーディンホームさんの一番の特徴である「蓄熱式床暖房」をフルに感じるには、まだ少々季節が早すぎました。でも、ためしにちょっとだけスイッチを入れていただいたところ、しばらくするとほんわかとした暖かさが感じられるようになった気がしました。そして、帰る時に玄関で最も暖房効果を実感!玄関のタイルが暖かいのです。このお宅は、2Fリビングになっていたため、蓄熱式床暖房の効果もすぐには伝わりにくかったようです。
こちらのお宅を拝見して、とにかくシンプルな白を基調とした内装がさわやかなお宅だなぁという感想を持ちました。家具も、出ているものはあまり多くなく、収納するべきものはなるべく見えないところにコンパクトにまとめられ、部屋の中はすっきりとしているのがとてもいい感じです。そして、家の中の空気がとにかく新鮮!ということを感じました。今の家は、法令上計画換気が義務付けられていますが、これが本当の意味で機能してることの証明でもあり(一応こういう設備がついていても機能していない住宅が実は多いのです)、自分が今住んでいる住宅と如実に違うよなぁ・・と感じる部分でもあります。今住んでいる家では、どうしても家の中の場所によって、空気がよどんでいると感じることがあります。たとえば廊下の隅であったり、リビングであったり、場所はいろいろですが、食事の後のにおいのこもり方であるとか様々です。でもこちらのお宅や、このあとで紹介するお宅も、家の中がとてもさわやかな空気で満たされ、そういう生活臭のようなものを感じないことが、文字通り(笑)新鮮でした。住んでいらっしゃる方も、知り合いの方が来ると「まるでモデルハウスのようだね」と言われることがあると言ってました。まさにそんな印象を私も受けました!そんな風に、全てが機能的に整理され、コンパクトにすっきりとまとまっている、そして色使いはもちろん、家具や照明にいたるまで、トータルコーディネートされた上質な空間を感じます。
【その2】
2011.2(杉並区)
年があけ、最も寒い季節である2月、オーディンホームさん自慢の「蓄熱式床暖房」の性能をフルに体感すべく(笑)ぜひともどこかをご紹介くださいとお願いして訪問させていただきました。こちらのお宅はもう築10年近くとおっしゃっていましたが、まさに経年してますます魅力が増しているという表現がぴったりするお宅でした。使い込むほどに味が出る・・色があせるのではなく、味わい豊かに色に深みが出る、コクが増す。こういうことが感じられるのは「本物」を使っているからでこそなのでしょう。いわゆる「貼りもの」建材は使用せず、無垢を中心とした本物だからこそ、こういった経年変化を楽しむことができるのだと思います。こちらのお宅は、都内では珍しい大屋根タイプのお宅で、外壁が白い塗り壁に木製サッシ、さらに、家の下半分は白いレンガが貼られています。大屋根は少し明るめのグリーンを基調とした色使いで、外壁の白、木製窓の茶色とのコントラストがとても上品でいい感じに映えています。私も奥さんも、このイメージにやられてしまいました(笑)
このように、オーディンホームさんの家には、いずれのお宅にも共通したコンセプトがあります。
・構造面をしっかり(断熱性能・機密性能には妥協しない)
・シンプルなデザイン
・蓄熱式床暖房
・木製サッシ
デザイン等は、ある意味趣味の問題でもあるのですが、そこはインテリアコーディネートを担当する遠原さんの感性に負うところが大きいです。今回を含めて、見させてもらった2物件ともとても趣味のいい雰囲気のお宅でした。 冬に稼動している蓄熱式床暖房をはじめて体感しましたが、この杉並区のお宅は、朝1時間半、夕方1時間半の合計3時間、一日二回だけ床暖房をつけて、後は切ってあるということです。そんなにがんがんあったかいという感じとは違いましたが、フローリングはほんわか暖かく感じられました。わざとスリッパをはかない生活をされているそうです。リビングやキッチン、それに廊下も洗面所も同じ温度なので、リビングと廊下のドアはあけっぱなしでした。やっぱり間違いなく快適ですね。空気を暖めるというエアコンの発想ではありません。床暖房、しかも1Fのすべてを蓄熱層であたため、家全体が輻射熱であたたかくなるという仕組みは、それまで知りませんでした。これも、機密性・断熱性の施工がしっかりしていることが大前提になります。従って、躯体の基本性能には妥協できない・・これがオーディンホームさんのポリシーになっています。 事実、両方のお宅の方とも、家の住み心地は満点・・というか、まるでオーディンホームさんのセールスマンのように大絶賛されています。もっとも、自分の家について評判を落とすようなコメントはしたくないという気持ちだってあるかもしれません。でも、そんな心配無用ですよ!いうばかりに、みなさん「いいですよ~」「快適ですよ~」と言ってましたので、事実なんだと思います。
ただ、もうひと言ありましたが・・「決して、安くはないけどね・・」これには、森社長も苦笑していましたが。でも、何回かお会いするたびに、森社長をはじめとするオーディンホームのスタッフの方々は、単に一物件の不動産(あえて不動産・・しかも物件と表記します)を供給する方ではないんだという風に思えてきました。私は不動産関連の情報サービスの仕事をしており、仕事柄不動産業界の方々とお会いする機会がよくあります。ちなみに不動産業界ではひとつひとつを「物件」と呼びます。でも、今回のオーディンホームさんを見ていると、そのお宅を「物件」と表現するのはふさわしくないように感じるのです。あえて言うなら「作品」でしょうか。
森社長を見ていると、ほんとに家造りが楽しくてしょうがないという印象を受けます。いままで造られた一軒一軒のすべてが頭の中に入っているようです。会社がそれほどの規模でないということももちろんあるでしょう。でも、それ以上規模を広げたいという気持ちもなさそうです。実際、それ以上のものをやろうとすると、自分の把握できるキャパを超えてしまうということなのでしょう。儲け主義にはしる会社であれば、どんどん業容拡大し、協力業者を増やし、会社の規模を大きくしていくのだと思います。実際、やりようによってはもう少し大
きくしてもできそうな気はしますが、そういう気がないように感じます(笑) 誤解を恐れずに言えば、森社長は新しい家を作るときは、原寸大の自分の趣味の家の模型を作る・・そんな気がしてなりません。究極の趣味の延長線上に自分の仕事がある。そういう幸せな自己実現をされているのだと感じます。そういう方が造られている家です。悪いわけがありません。
オーディンホームさんのHPにリンクが貼ってある「バンチャンパパの輸入住宅建築日記」
http://www.ban-papa.com/
このHPはほんとによく書いてくれてあって、わたしのお気に入りなのですが、この中にこんなフレーズが書いてありました。「この人の言うことは信用しないと損をすると思うようになってきた」そんな風に私も思えるようになって来ました。不動産にはとかく「うさんくさい」イメージがつきまといます。それは建築業界にもある意味当てはまり、工務店やリフォーム会社・・そういった中にも悪徳な業者はある一定数は確かに存在しているのでしょう。でも、オ-ディンホームさんにはそういう印象がまったくあてはまらないのです。ほめすぎかもしれませんが、こういう出会いがあったことに感謝したいと思います。