アメリカのベストセラー作家マイケル・ルイスの実話小説「世紀の空売り 世界経済の破たんに賭けた男たち」の映画化。
リーマンショック以降、世界経済は立ち直ったのかしら? 日本では証券、生保、銀行の再編は いまだに続いていますよ。
ブラット ピットの持ち会社が製作。彼はこの映画のプロデューサーでもあり、重要な役どころでしたが、もう53歳ですって。 ハリウッド俳優としての成功者ですね。
この映画は、アカデミー賞の脚本賞受賞だそうですが、実際の金融危機話ですから、表現が難しいとは思いますが、130分の中身は もうひとつでしたね。 ただ、全員のその後が最後に分かったのが 観客としてはホッとして 良かったかな。 重要登場人物は、4人じゃなく6人ですよ。その後の紹介もされていたしね。
サブプライムローンで、住宅市場が崩壊ということは、金融市場の破たんにつながる。それが世界金融危機にと広がった事の、根本は、『誰も責任を取らないシステムと空虚な権威・権力』。
この映画で格付け会社が出てきました。そういえば、日本では最近出てこないですね。ムーディーズとかの格付け信用機関・・。 銀行、証券会社の破たんは、社会システムの破たんですものね。そんな重要事に、信頼できない信用機関なんて、いらないね。
この世の中に、先を全て見通せる賢い人間は いない!
私たちの年齢では、2008年のリーマンショックよりも、1990年のバブル景気以降のガタガタ・・・社会の変革を思い出しますね。庶民は10年に1度か20年に1度は、大きな社会変革は必ずやってくるって思って暮らさなきゃね。
自分の力で、信頼に足る情報を集め、自らが判断する!リスクに泣かない!他人のせいにしない!
今の日本の指導者で、失敗したら責任を取る覚悟をしている人がいるでしょうか?
甘利前経済大臣なんて、自分と身内の詐欺行為にフタをして泣いただけ。TPPへの責任はどうしたの? それを特捜も静観してるって 司法の腐敗でしょ?
日銀総裁は、マイナスゼロ金利の責任を感じてるのだろうか?どうも歪んだ景気策としか思えませんが・・。この映画「マネーショート」を観て、マクロな日本経済を考えてほしいですね。次の打つ手は何だろうって?
今、各複合商業施設では、競争の様に改装、規模拡大が頻繁に行われ、素人目にも、おそらく各取引金融からの要請、ひいては国の要請やねと思わせます。これって、過当競争、こぎれい競争、厚塗り競争の建物バブルやで・・。もうやめないと・・。皆が破たんするよ。
集客しても利益を上げての、客商売。 若い客は、そんなにお金持ってないよ。給料は増えないのに・・。ましてや年金者は、そんなきらびやかな処に出かける元気はもうないよ。
だから地域金融機関は、金融庁の事業性評価を気にせず、地道な経営努力をお願いしますよ。
経済で、過去や現在の世相を考えさせられる なんだか さみしい映画でした。
股関節症術後2年の記念に、玄関内の椅子と 2年前のサッカー記念スワロフスキー牛を買いました。 こんな ささやかなことで 満足なのよね。 牛君と 20年前の、六甲牧場の爺様と釣り合うね。
ようやく春。庭先の花。 GIのゴルフ仲間からの草加せんべいと庭のクリスマスローズ。 老後に 昔っからの友がいるって、あり難いですね。