子供が見たいというのでウルトラマン映画を見てきた。ボウケンジャーなんかと一緒で子供だましの映画かと思いきや、実はこれは大人向けというより、いい大人たちが寄ってたかってやりたい放題で作った大人のロマン映画だった。
平たく言えば現在進行形のウルトラマンメビウスを、ウルトラ兄弟が助けるという話なのだが、20年前に現役で変身していた俳優たちが、白髪交じりで登場するのだ。これにはこの世代を一緒に生きた者にとっては、子供だましを超えて引き込まれる。みんなそれぞれかっこよく歳を取っている。そんな彼らが現役のルーキーを迎え、諭し、育てる。
エンドロールに登場するパーティーのシーンは、かつての出演者、すべてのウルトラマン勢ぞろいで、映画にかこつけて本気でパーティーを楽しんでいる。彼らの表情を見ればそれは誰の目にも明らかだ。一時代を築き上げた人たちが、掛け値なしで、道楽で作った映画。真っ暗闇の中のスクリーンで、大音量で見たというのを割り引いてもそういう映画だと思った。
子供が言うより先に、出演者の詳細が見たくて、パンフレットを買ってしまった。普段ウルトラマンにそれほどの感慨は感じないのだが、それでもそんな風に思える映画だった。
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