Schreib mal wieder!

自分の感じるままに...それがクレームと言われても

秋の気配

2005-08-15 23:17:17 | Weblog
朝晩まだまだ暑いけれど、ふと2・3日前から、ちょっと前の芯から暑いという感じはなくなった気がする。暦の上では立秋。これが秋の気配なのかなとこの季節になると毎年思い出すことがある。

「立秋を過ぎたらどんなに暑くても長袖を着るとか、少し季節に敏感に、風流に生きようとか考えなさい」

浪人時代に通っていたTOEFL Seminarの古文の先生が言っていたのを今でも憶えている。おそらく30過ぎくらいだったろうか。とにかく恐い先生で、やたらと怒ったりどなったりしていた。

あるときその先生が20分遅刻してきた。生徒の遅刻なんて絶対に許さなかったので(と言っても遅刻するのは勝手だけど、フォローはしないわよ、自力でついてきなさいという感じ)、どんな態度で来るのかと思いきや、なんとその日はノーメークで走って教室に入ってきた。

「申し訳ない。この借りは今日の10分延長、来週10分前倒しで返します」

そういうなり、普段以上の勢いで授業を始めた。まゆ毛がないからさらに恐いのなんのって...誰ひとり文句をいう(いえる)やつはいなかった。

今思うと小さい子供が熱をだしたりして、遅刻せざるをえなかったんじゃないかな。教え方はいろいろあると思うけど、熱い思いを持ったいい先生だったと思う。少なくとも予備校生にはいい刺激だった。

今はどうしてるんだろう。当時その子が3才だったとしたら今はもう二十歳だ。先生もいい歳になってるだろうな。