Schreib mal wieder!

自分の感じるままに...それがクレームと言われても

言葉の向こう側

2005-08-10 00:24:53 | Weblog
いつからだろう、自分はかなり気が長くなったと思う。昔は随分と短気だった。自分が正しくないと思うことがあるとすぐに腹が立って、怒っていた。

そう言ってもまわりの人にはあまり信じてもらえない。今でもムカついて受話器を(こっそり)たたきつけたりしているのだが、それでもまわりからは穏やかな性格だと思われているらしい...。

確か大学1年のときに、クラスメートの裏切り行為にキレて、電話だったが思いっきりどなりつけたことがあった。怒りで声が震えるほどだったのを憶えているが、ここで黙っていては相手のためにならないと思ったし、自分のためにもならないと考えて、敢えて怒った。

僕は相手が謝ってくれるものと思っていたが、僕の怒りは伝わるどころか、相手の怒りを誘い、むしろ事態を悪化させてしまった。

あまりに期待と違う結果に、このときから、もしかしたら怒らずに解決する方法があるんじゃないかと考えるようになった。そんなとき、週刊文春の連載の「読むクスリ」で「3毒追放」というのを読んで、いよいよ怒るという行為が無駄であることを悟った。

言葉は所詮単なる表現だと思う。その言葉の向こう側には、その人の本心が必ずある筈だから。いつからか、言葉そのものより、その向こう側にある気持ちに耳を傾けるようになった。そうするようになって、自分がいかに相手の言葉尻(ぞんざいな言い方だったり、本心とは違った言葉だったり)に腹を立てていたかと思う。

「こんなこと言ってるけど、ほんとはこんなことを言いたいんだな」
「そんな言い方はないだろう!! でも、この人は他の言い方を知らないんだろうなぁ」

いつからか、常にそんな風に思えるようになった。もちろん、まだまだキレることも多いけど、当時に比べたらそれも相当我慢できるようになった。

ともかく怒ったら損。まとまる話もまとまらなくなる。決して穏やかな性格ではないけど、おかげで当時よりも数段、毎日が楽しくなった。