赤毛のアンちゃん

赤毛の柴犬アンちゃんは2014年11月、14年5カ月の生涯を閉じました。『決してリードは放しま宣言』発信中のブログです♪

8月9日を忘れない

2006-08-09 21:44:30 | 祈念日


1945年(昭和20年)8月9日午前11時2分
米軍のB29爆撃機「ボックスカー」が
プルトニウム原爆「ファットマン」を投下し
長崎市松山町の500m上空で爆発した。

あの日から61年目の今夜
日本の空には憂いに満ちた満月が光り輝いています。



長崎は9日、61回目の原爆の日を迎えた。
爆心地に近い長崎市松山町の平和公園では、
市主催の長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典が開かれ、
約4600人が参列した。
伊藤一長市長は長崎平和宣言で、
核保有国の核軍縮が進まない現状に対する怒りといらだちを強調し、
「2006年を再出発の年とすることを決意し、
恒久平和の実現に力を尽くす」と、
核兵器廃絶への取り組みを強める考えを表明した。
式典は午前10時40分、高校生が打ち鳴らす「長崎の鐘」を
合図に始まった。
この1年間に亡くなったり新たに死亡が確認されたりした2831人の
死没者名簿3冊が、平和祈念像前の奉安箱に納められた。
これで名簿の累計は14万144人となった。
(読売新聞) - 8月9日14時46分更新



長崎平和宣言

「人間は、いったい何をしているのか」
被爆から61年目を迎えた今、
ここ長崎では怒りといらだちの声が渦巻いています。
1945年8月9日11時2分、長崎は一発の原子爆弾で壊滅し、
一瞬にして、7万4千人の人々が亡くなり、7万5千人が傷つきました。
人々は、強烈な熱線に焼かれ、凄まじい爆風で吹き飛ばされ、
恐るべき放射線を身体に浴び、
現在も多くの被爆者が後障害に苦しんでいます。
生活や夢を奪われた方々の無念の叫びを、忘れることはできません。
しかし、未だに世界には、人類を滅亡させる
約3万発もの核兵器が存在しています。
10年前、国際司法裁判所は、
核兵器による威嚇と使用は一般的に国際法に違反するとして、
国際社会に核廃絶の努力を強く促しました。
6年前、国連において、被保有国は核の拡散を防ぐだけではなく、
核兵器そのものの廃絶を明確に約束しました。
核兵器は、無差別に多数の人間を殺りくする兵器であり、
その廃絶は人間が絶対に実現すべき課題です。

昨年、189か国が加盟する核不拡散条約の再検討会議が、
成果もなく閉幕し、その後も進展はありません。
核保有国は、核軍縮に真摯に取り組もうとせず、
中でも米国は、インドの核兵器開発を黙認して、
原子力技術の協力体制を築きつつあります。
一方で、核兵器保有を宣言した北朝鮮は、
我が国をはじめ世界の平和と安全を脅かしています。
また、すでに保有しているパキスタンや、
事実上の保有国と言われているイスラエルや、イランの核開発疑惑など、
世界の核不拡散体制は崩壊の危機に直面しています。
核兵器の威力に頼ろうとする国々は、今こそ、
被爆者をはじめ、平和を願う人々の声に謙虚に耳を傾け、
核兵器の全廃に向けて、核軍縮と核不拡散に誠実に取り組むべきです。
また、核兵器は科学者の協力なしには開発できません。
科学者は、自分の国のためだけではなく、
人類全体の運命と自らの責任を自覚して、核兵器の開発を拒むべきです。
繰り返して日本政府に訴えます。
被爆国の政府として、再び悲惨な戦争が起こることのないよう、
歴史の反省のうえにたって、憲法の平和理念を守り、
非核三原則の法制化と北東アジアの非核兵器地帯化に
取り組んでください。
さらに、高齢化が進む国内外の被爆者の援護の充実を求めます。

61年もの間、被爆者は自らの悲惨な体験を語り伝えてきました。
ケロイドが残る皮膚をあえて隠すことなく、
思い出したくない悲惨な体験を語り続ける被爆者の姿は、
平和を求める取り組みの原点です。
その声は世界に広がり、長崎を最後の被爆地にしようとする活動は、
人々の深い共感を呼んでいます。
本年10月、第3回「核兵器廃絶―地球市民集会ナガサキ」が
開催されます。
過去と未来をつなぐ平和の担い手として、
世代と国境を超えて、共に語り合おうではありませんか。
しっかりと手を結び、さらに力強い核兵器廃絶と平和のネットワークを、
ここ長崎から世界に広げていきましょう。
被爆者の願いを受け継ぐ人々の共感と連帯が、より大きな力となり、
必ずや核兵器のない平和な世界を実現させるものと確信しています。

最後に、無念の思いを抱いて亡くなられた方々の御霊の平安を祈り、
この2006年を再出発の年とすることを決意し、
恒久平和の実現に力を尽くすことを宣言します。

2006年(平成18年)8月9日  長崎市長 伊藤 一長



長崎の鐘は響いても、日本国総理大臣の声は響きません。
いまもまだ、日本は長く忘れていたものを
見つけられないでいます。
この小さなブログでも何度となく「教育」の大切さを書いてきました。
「教育」とは知識を詰め込むことではありません。
ただひとつ―『生命の尊厳』だけでいいのです。
これこそがすべての原点です。

どうか、8月6日を、8月9日を
そして8月15日を忘れないでいてほしい。
もし忘れそうになったら
この小さなブログのページをのぞいてください。
一番大切なことが書いてあります。



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アンちゃんの短編集[82] 『夏の終わりに・・・』

2006-08-07 20:45:02 | (1)アンちゃん


今日もなかなか感心するほどあっつい一日でした。

暦の上とはいえ、あまりにも実感はわきませんが
明日8月8日はもう、『立秋』です。

大雨が続いた後の猛暑続きで
人間社会にもまして、自然の摂理も
狂いはじめているのでしょう。

さて、今度は台風のようですが
どうか大きな被害が出ませんように・・・
恵みの雨をほんの少しだけ
欲張りません、ほんの少しだけ。



そんな夏の終わりに
みなさんへのプレゼントをお届けします。


おもいっきりの笑顔???と


無防備このうえない寝顔です。

アンちゃんより



台風7号の進路コース周辺のみなさんは
準備と注意を忘れずに。



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8月6日を『日本の日』に

2006-08-06 08:15:00 | 祈念日


1945年(昭和20年)8月6日午前8時15分
アメリカ軍が広島に原爆を投下して61年の歳月が流れました。
それでも昨年の記事から加筆するものはあっても
除くものは何もありません。
ぜひ、もう一度ごらんください。
8月6日―きっとあの日も

昨今話題の多くは、総理大臣や政府関係者の
靖国参拝問題に終始していますが
ぜひ一度、国会議員全員が8月6日に広島を
8月9日には長崎を訪れ哀悼の意を表したらいかがでしょうか。

願わくは、この日を祈念の『日本の日』として法制化することを
提唱したいと思います。
例えば、8月に臨時国会を広島で開催したらどうでしょう。
沈静化した感のある首都移転をしたらどうでしょう。
世界へ向けて、平和大国日本を宣言できるのではないですか?
言葉ではなく、そんな姿勢が、風化する時間を逆に戻せるのでは・・・。
あらゆることが動くかもしれません。
出来もしない行革や民営化を声高に叫ぶより
今の日本、将来の日本を救えるかもしれません。

次の総理大臣は、こんな指導者であってもらいたい。
そんな無理?な「願い」を書いてみました。



いままた、イスラエルとレバノンが戦時下にあります。

すべての根源は、「人間のこころ」にあります。
邪悪な心に優しさを・・・そう願ってやみません。



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オードリーが好き[60] ゲド戦記 後編

2006-08-05 06:38:56 | (2)オードリーが好き


世界の均衡が崩れつつある。
人間の頭が、変になっている。
いのちを大切にしない奴なんて、大嫌いだ!

予告編でおなじみのメッセージですが
この映画のテーマが、この言葉に集約されている。
どうでしょう、今私たちが生きる
現実世界そのものだとは思いませんか?
『ゲド戦記』とは、「いま」という時代への警鐘・・・
そう読み解けます。

そして、おそらく宮崎吾朗監督は
ここに登場する大賢人ゲドに父の姿を
王子アレンに自分の姿をダブらせていたかもしれません。
原作にはない設定を加えることで

若者が抱える、不安定な心の葛藤を
描きたかったのでしょうか。
そう考えたとき、この映画は
宮崎駿では描くことのできない
宮崎吾朗の『ゲド戦記』になったといえます。



ただ、このことが果たしてどこまで
観客の大半である親子連れや若者たちに
伝わったのかについては、やはり?が残ります。

監督が誰であれ、スタジオジブリの作品です。
映画らしさを残しながらも、新鮮さと稚拙さが
混在しています。
言葉もその大きな要因の一つかもしれませんが
「盛り込みすぎた」テーマが
作品をわかりにくくしたのかも・・・



こころ浮き立つシーンもそこかしこに見られました。
その1シーンをご紹介して、この幕を閉じます。

アレンとテルーの気持ちが通い合うシーンに
あの挿入歌が流れます・・・


挿入歌「テルーの唄」

夕闇迫る雲の上 いつも一羽で飛んでいる
鷹はきっと悲しかろう
音も途絶えた風の中 空を掴んだその翼
休めることはできなくて
心を何にたとえよう 鷹のようなこの心
心を何にたとえよう 空を舞うよな悲しさを




(上映時間:1時間55分)
■作品評価3つです)



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オードリーが好き[60] ゲド戦記 前編

2006-08-04 06:14:41 | (2)オードリーが好き


そろそろ更新しようと思った矢先
この2日から3日にかけて、断続的にサーバーダウン。
特に夜は、ほとんど手出し無用の状態で・・・
おかげでよ~く眠れましたが。

さて、話題の映画『ゲド戦記』
公開初日の7月29日に出かけたのですが
予想通り、ぎっしり満員御礼。
そのためか、館内はガンガンに冷房がきいて
エンドロールの流れる頃には・・・寒~?

スタジオ・ジブリが贈る宮崎吾朗初監督作品。
ご存知の通り、前評判はあまり芳しくありません。
なぜ?かは、観終わってから・・・と。



アメリカの女流作家アーシュラ・K・ル=グウィンの
「ゲド戦記」シリーズを、スタジオジブリが映像化した
ファンタジー・アニメ超大作。
宮崎駿監督の実子である宮崎吾朗がメガホンを取り
少年アレンと大賢人ゲドの旅を通じて
混迷する時代を生き抜くためのメッセージを投げかける。

と、解説されている。




アレン/岡田准一


ハイタカ(ゲド)/菅原文太


テルー/手嶌葵
(主題歌「時の歌」、挿入歌「テルーの唄」の歌唱)

そのほか声の出演には、田中裕子、香川照之、風吹ジュンなど



この映画を
なぜ今、公開しなければいけなかったのか?
観終わって、この疑問は解けました。
そして、多くの方が批判的な疑問がもうひとつ
なぜ、宮崎駿ではなく宮崎吾郎だったのか?も


♪後編につづく

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