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駒師「日向」のブログ 本店

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将棋駒作家のつぶやき

ジャンクよ甦れ! ~その4~

2011年03月24日 | 駒修理
少し話を戻します。

最初の状態をご覧頂きましょう。

その写真がコレです。

木地の艶が完全に消し去られ、手垢汚れにまみれています。

小生の様な「駒バカ」には、駒が泣いている様に見えます。


「光山」は天童の駒師佐藤照夫氏の号、との事です。

以前にも師の作品を再生したことがあります。

前作の木地は、かなりの不揃いで、

その製法から相当昔の作品と分かりました。

今回の作品は、木地サイズ、厚みとも気にならない程度に

揃っています。

故にそれなりのグレードで販売されたものかと思いますが、

20年~30年、或いはそれ以上経過しているでしょう。

木地の種類は、、、

ちょっと判別に苦労しています。

木の密度が高く硬質ですので、シャム黄楊ではなく

本黄楊だと思います。

木目の感じからも判別を試みましたが、

柾目ではなく板目揃えのため正直分かりません。

その当時薩摩黄楊板目彫駒がよく出回っており、

その類の駒を見せてもらったことがあります。

その駒に感じは似ています。

とここまで書きましたが、

島黄楊、中国黄楊の可能性も否定できません。

難しいですねぇ。。。


駒は喋れませんので、どんな経過を辿ってこの姿になったのかは、

分かりませんが、悲しい過去が消えてなくなるくらいまで

再生してみたいと思います。



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* 被災地の皆様へ心よりお見舞い申し上げます。 *
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