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駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

オリジナル書体 ~その5~

2012年06月16日 | 将棋駒製作
オリジナル書体シリーズは一旦終了しましたが、

それも束の間、再びご依頼を頂戴しました。

書体は同じですが、今度は駒のサイズが異なります。

左上の玉将は、遊具の老舗「任天堂」さんが

販売されている押駒で、

今度はこのサイズで作ります。

将棋の楽しみ方も千差万別、

刺激になりますね。



木地から作りますので、

取り急ぎ大まかに木っ端を

写真のような状態まで削りました。

出来るだけ白色の木地がお好み

とのことでしたが、

そこは黄色い楊(=黄楊)ですので、

ご勘弁を。。。。。


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日焼け駒

2012年06月03日 | 将棋駒製作
ある方からお譲り頂いた駒木地です。

よーく、見ますと不思議な模様が着いていますね。

んーん??

日焼けですね。しかも、駒形になっています。

これは恐らく日当たりの良いところに

駒を無造作に重ねたまま放置していたのでしょうね。

駒に長時間の直射日光はNGです。

日焼けは火傷と同じです。

皆様の駒も直射日光には十分お気をつけ下さい。

さてさて、どうしましょうね。

お手当てしましょうか。

えーい!!!!



これで使えますね。

「世の中に無駄なものなんてありません」って

どなたのお言葉か忘れましたが、

世の中に無駄な駒木地なんて1枚もありません~

ってとこでしょうか。

有効に活用させて頂きます。。。


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オリジナル書体 ~その4~

2012年05月13日 | 将棋駒製作
お客様のご依頼で製作中のオリジナル書体です。

一応、完成しました。

字母はお客様自らデザイン&レタリングされたものです。

忠実に作ったつもりですが、

彫刻刀には限界があり、

筆とまったく同じ様にはなりませんね。

多分、盛上げればかなり近いものが

出来そうな気がします。

ご依頼は彫埋なので、作業はこれで完了です。


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オリジナル書体 ~その3~

2012年05月08日 | 将棋駒製作
久しぶりに登場しましたオリジナル書体駒です。

。。。。。。。

彫埋駒中ですので、無表情ですね。

サビ漆を何回も塗り重ねてゆくのですが、

彫埋駒はしっかり乾燥させないと、

後で凹んできたりします。

流石にここまで重ねれば大丈夫でしょう。

乾燥が確認できたら研ぎ出します。

駒であることが分かるように、

一応ヨコから撮影してみました。。。。




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印刀の研ぎ

2012年05月07日 | 将棋駒製作
研ぎなおした直後の印刀を写真に納めました。

駒づくり同様、研ぎの方法も人それぞれのです。

小生なりの方法ですので、

あくまでご参考です。

小生の場合、4種類の砥石を使用しています。

研ぐ順に、

1.砥石 #400
2.砥石 #1000
3.砥石 #3000
4.砥石 #9000

となります。



刃が光らない角度で撮影しました。

うーん、ちょっと研磨痕が残っていますね。

#400の時に力を入れすぎた様です。

ただ、刃先は綺麗に研げていますので、

作業には問題ありませんね。

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木地精度について

2012年04月26日 | 将棋駒製作
先日ある方から駒制作に関するご相談を頂きました。

「木地支給で制作をお願いします」

とのことでしたので、

木地を見せて頂きました。

拝見したところ、

小生が以前ネットオークションで落札したものと

同じ木地でした。

この木地、写真の様に形成精度がかなり甘いものです。

(写真は小生所有:再掲です)

オークション代行さんも

「20年以上前に木地ですから

ペーパー等で調整(修正)が必要です。」

という旨の但書きがされていますが、

お客様はそれを甘く見ていたとの事です。

木地の厚みを揃えるとなると、

「薄い」ものに合わせて削ります。

中には飛車角より王将の方が薄くなって

しまう様なケースもありますので、

実は簡単ではありません。

その分費用もかかります。

その説明を差し上げたところ

「そのまま彫ってくれればいい」

と仰られたのですが、

いい加減な作品は作れませんので、

丁重にお断り申し上げました。

なんだかとても残念な出来事でした。。。

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オリジナル書体 ~その2~

2012年03月24日 | 将棋駒製作
お客様のご依頼で制作しております

オリジナルの将棋駒です。

彫った直後の写真を誤って削除してしまい、

もう既に埋めている状態です。。。

すみません。。。

まだ、うっすらと書体が見えますね。

これが見えなくなるまで

サビ漆を重ね塗りして行きます。

あと2回は重ねるかな?

もっと浅く彫っておけば良かったかと

毎回思うのですが、

やっぱり手抜きは出来ない。。。

性分ですので、仕方ありません。

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オリジナル書体 ~その1~

2012年03月02日 | 将棋駒製作
お客様のご依頼で制作を開始します

オリジナル書体の駒です。

玉将一枚だけの制作ですが、

書体はお客様ご自身が制作されたものです。

字母紙サイズに変更し、

駒木地に貼り付けた直後です。

玉将一枚だけをどのように

お使いになるのかは分かりませんが、

人それぞれ色んな楽しみ方があり、

将棋駒づくりの新たな一面が

見えそうな気がして、

この仕事を引き受けさせて頂きました。

糊が乾いたら彫刻開始です。


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謎の将棋駒!? ~その5~

2012年02月07日 | 将棋駒製作
前回「Unknownさん(お名前をご入力されないと皆さんこう表示されますが。。。)」に

頂いた情報をもとに、更に検索を進めてみました。

多分、この駒も奥野一香師所縁の書体でしょうか。

ちょっと違うかな??

こちらは作者銘も入っていませんが、

前作よりも出来は良さそうです。

今は誰も作らない書体なのでしょう。

誰かが引き継がねば。。。。。

やっぱり小生ですか?(苦笑)

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天童上彫り物語り ~その6~

2012年02月06日 | 将棋駒製作
トーシンさんのHPから写真を頂戴して参りました。

天一師作の天童上彫りですね。

長年使われていますが、

よく手入れをされていたのでしょう

いい味が出ていると思いますが

如何ですか?

小生の駒もこの様に使って頂けたら

すごく嬉しいです。

天童上彫りの字母紙を制作中ですが、

調べてみたところ

何通りかある様ですね。

また、結構自由に作られている部分も

多いようです。


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ねこまど駒木地

2012年02月04日 | 将棋駒製作
慎秀師の情報で知りました

「ねこまど駒木地」です。

まさにお客様の「欲しい」を

形にして行く商品戦略は素晴らしいと思います。

小生のところにも時々

「子供と遊ぶので、何にも書いていない

安い生地を譲ってください」

というご依頼があります。

また、
「練習用の安い駒木地が欲しいので、

譲ってください。」

というのもよくあります。

折角お問合せ頂いたのに、

いつもご対応できず心苦しく

思っていまいしたが、

ねこまどさんが見事解決して下さいました。

ご興味がある方は是非覗いてみて下さい。

⇒ねこまどSHOP

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越山作 菱湖書

2012年02月03日 | 将棋駒製作
お客様からお預かりしている駒です。

越山作の菱湖書ですね。

天童の老舗「ホリコシ」さんで作られている

機械彫りの駒です。

越山師は既に他界されていますが、

ブランドとして受け継いでいる様ですね。

有名な棋具店でよく見かけます。


今回はお客様から「面取り」の

ご依頼を受け、完了のご報告を兼ねて

掲載させて頂きました。

少し驚きましたが、この越山作の彫埋駒は、

面取りがなされていませんでした。

故に使用すると盤がキズついてしまうのが気になり、

使われないままお蔵入りになっていたそうです。

「たかが面取り、されど面取り」

といったところでしょうか。

とりあえず無事完成してホッと致しました。

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謎の将棋駒!? ~その4~

2012年02月02日 | 将棋駒製作
オークションを見ていると時々

知らない書体に出会えます。

それがとても楽しみです。

今回の写真も勝手に頂戴してしまいました。

すみません。。。

随分古い駒に見えますが、

印刀の勢いそのままに

サクサクと彫られたような駒ですね。

でも、書体名がありません。

作者は「松水」となっています。

よく分かりませんが、

大阪駒ですかねぇ??

情報をお持ちの方は書き込み

宜しくお願い致します。。


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仕上げ砥

2012年01月28日 | 将棋駒製作
買ってしまいました。

天然の仕上げ砥石です。

結構な価格でしたが、作品のため、

奮発しちゃいました。

今まで仕上げ砥石にはダイヤモンド砥石の#9000を

使用していましたが、何故かイマイチだったんです。

そこで刃物店主に相談したところ

倉庫の奥の奥から出てきたのが

この「本山砥石」です。

⇒本山砥石の解説(勝手リンク)

早速使い心地を試してみますね。


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謎の将棋駒!? ~その3~

2012年01月06日 | 将棋駒製作
「弥生さん」を修理中です。

漆が剥離した部分に目止めをして、

新しい漆を乗せました。

馬の字をよく見て頂くと

うっすらと白っぽい影が見えますが、

これが目止めです。

木地と漆との間に膜をつくり、

漆が木地に浸透するのを防いでいます。



さて、漆が剥がれた原因を推察してみたいと思います。

おそらく弥生さんが使用している目止めは

水溶性の木工用ボンドだと思います。

この木地の密度が高いため、

かなり薄め目の木工用ボンドでも

滲みの心配は少ないでしょう。

良い木地は作業も楽ということです。

水溶性の木工用ボンドは乾燥していれば

強固に接着していますが、

過度な水分が補充されると再び液状化してきます。

他の駒の駒尻に若干ですがカビた様な痕跡が散見されますので、

恐らくこの駒は湿度の高い場所に放置されていたと思われ、

過度な水分が駒に付着した結果、

木工用ボンドが液状化し、剥離したと考えられます。

こうなると漆が木地から浮き上がった状態に

なっていますので、指した時の衝撃で剥がれ落ちたというか、

折れてしまったのではないでしょうか。


推察が正しいかどうかは分かりませんが、

自分なりに結論を出し、制作に工夫を重ねて行くことが

重要かと思います。

弥生さんからそれを教えて頂きました。感謝。。。

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