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駒師「日向」のブログ 本店

プレーヤー目線で作る
将棋駒作家のつぶやき

紫電 Round 3 ~その14~

2023年07月20日 | 創作書体
紫電です。

漆を入れました。

目止めのやり方を今の方法に変えてからは、

漆が滲む失敗は一度もないのですが、

「滲まないかな?」と心配する気持ちは、

いつまでたっても消えないものです。

私は自然乾燥が良いと思っているので、

漆が乾くのをひたすら待ちます。



紫電 Round 3 ~その13~

2023年07月17日 | 創作書体
紫電です。

全ての彫りが終わり、

目止めをしています。

ところどころではありますが、

濃い虎斑が出てますね。

これが全部揃っていたら凄いことになっちゃいますが、

数枚でもあると、ちょっとテンションが上がりますね。






紫電 Round 3 ~その12~

2023年07月12日 | 創作書体
紫電の成香です。

印刀を研ぎ直したばかりですので、

ちょっと慎重に彫りました。

毎回同じように印刀を研いでるつもりでも、

人の手の感覚でやっていることですので、

まったく同じ切れ具合になることはありません。

これで、残る彫りは「と金」のみとなりました。



紫電 Round 3 ~その11~

2023年07月09日 | 創作書体
紫電の成桂です。

いい感じに彫れたので気分はいいのですが、

ここで印刀の刃が少し欠けました。

太字は刃に負担がかなりかかります。

これから、印刀を研ぎ直します。


紫電 Round 3 ~その10~

2023年07月07日 | 創作書体
紫電の成銀です。

今更ではありますが、

そもそも紫電ってどういう意味か調べてみました。

「紫色の電光。そのように、鋭い眼光、または、とぎすました刀の光。」

だそうです。

⇒Wikipedia

なるほどねー

研ぎすました刀の光、っていうのがかっこいいですね。

日向ぼっこみたいなゆるーい雅号じゃなくて、

こういうカッコいいのにしておけば良かったか?

いやいや、どう考えても似合わんやろ。。。


三田玉枝 ~その15~ 

2023年07月05日 | 隷書(無剣・六清・三田玉枝・阪田好等)
ハチワンダイningバーさんで使って頂いています、

三田玉枝書です。

メンテナンスのために一時帰宅しております。

後から追加した木地は、まだ白っぽく、

馴染んでないですね。

ちょっと乾いた感じだったので、

油分を補い、乾拭きをして、

次の出番まではお休みです。


紫電 Round 3 ~その9~

2023年07月02日 | 創作書体
裏面の彫を開始しました紫電書です。

一番画数が多い竜王と竜馬からスタートです。

太字でくるんと書いてあるので、

個人的には可愛く思えてします、

あんまり強そうに感じません(笑)。

実戦だと油断しそうです。。




紫電 Round 3 ~その8~

2023年06月25日 | 創作書体
紫電の歩兵です。

表面ですが、ようやく彫り終えました。

紫電はこの歩兵が一番難しい、

というのが私の認識です。

粗彫りなので、

目止めの前に再度仕上げを施しますが、

とりあえず、この書体の最難関は抜けたかな、

と思います。



面取りについて

2023年06月22日 | 日向のひとりごと
ネットで見つけた画像です。

趣向品ですね、面取り部分に漆が入ってます。

ごいた」を作っていた時に、

木地側面の木目に特徴があると、

手駒がバレてしまうので、

裏面と側面を黒漆で覆ったことがあります。

その経験から考えると、

書きませんが、作業としては割と簡単だと思います。


モノを作ってますと、

工夫を考えるのが日常で、

思いついたら試してみたくなるものです。

この面取りも試行の一つだと思います。

その成否は、

自分ではなくプレーヤーが決める、

と私は思ってます。



篁輝書 ~その1~

2023年06月15日 | 将棋駒製作
何年前でしょうね、、、

随分昔に作った「篁輝(こうき)」をリメイクしました。

彫駒で作ったのですが、

どうにも、こうにも気に入らず、

倉庫行きとなってました。

当時の私の力量が足りないのが原因で、

駒は悪くありませんので、

何とか復活できないかと考え、

彫ったところを埋めました。



彫駒の時は酷かったですが、

彫刻の「線」は出てたので、

埋めたら、プレーに支障がないレベルにはなりました。

多分、この篁輝書は彫駒には合わないんですね。

使用見本としてすぐ使うので、

鏡面仕上げはしていません。

天童楷書物語 ~その63~

2023年06月11日 | 天童楷書
天童楷書(一字)の角行です。

この駒が彫りたくて、この字母を作った、

と言っても過言ではないぐらい、

最後の太ーい一画を彫るのが楽しみです。



はい、彫りました(あっさり)。

その太い部分は2本しかないので、

作業としてはあっと言う間に終わります。

彫った部分の手触りも楽しめる、

それが彫駒の良いところです。



彫埋めの風景

2023年06月10日 | 将棋駒製作
業販用の彫埋め駒を作っています。

錆漆を乾燥させているところです。

3組同時に作ってますので、

結構な数ですが、

同じ工程を3組分同時にできるので、

作業効率は良くなります。

失敗した場合は目も当てられませんけどね。

ちなみに左上の金銀は、

普段使用している彫埋め駒の修理です。




勘亭流 ~その9~

2023年06月08日 | お客様の声
品物を納めさせて頂きましたお客様から、

早速コメントを頂きました。

「本日無事に届きました。
私が今までにふれた駒の中で最高の逸品でした。
この駒に恥じぬ腕前になれるよう、より将棋に精進したいと思います!
本当に良い物をお譲り頂き、有り難う御座いました。」

私が一番嬉しいのは、

「より将棋に精進したいと思います!」

の部分です。

やっぱり、将棋は指した方が、その面白さが理解できますし、

少しでも強くなった方が、

将棋の奥深いところに辿り着けると思います。

拙作がその伴侶になれたら最高です。




勘亭流 ~その8~

2023年06月06日 | 勘亭流
使用見本にする直前に、

ご購入のお申し出がありました勘亭流です。

余り歩兵2枚と玉将、計3枚を追加し、

鏡面仕上げを施しました。

今まで作った駒の中で、

最も太く、深く彫った駒だと思います。

もう少しこの書体の駒を

研究してみようと思います。






紫電 Round 3 ~その7~

2023年06月04日 | 創作書体
紫電の香車です。

以前、この書体指定で

根付の制作を承ったことがあり、

人気があるんだな、と思ったことがあります。

元々根付は「香車」を彫るのがオリジナルなので、

香車の字母を何にするか?

で迷うことになります。

当方に依頼頂いた中で一番多いのは長禄(守田)、

その次がこの紫電ですね。