徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

2008年8月の記録

2008-08-31 | 美術(Index)
2008年8月の記録
展覧会
  • 9日 日中平和友好条約締結30周年記念 江戸東京博物館開館15周年記念特別展 北京故宮 書の名宝展 @江戸東京博物館
         王羲之「蘭亭序」」(八柱第三本)
  • 12日 フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち@東京都美術館
  • 12日 対決-巨匠たちの日本美術(第六期)@東京国立博物館
         (3)大雅 VS 蕪村 と鉄斎
         (4)雪村と永徳
         (5)長次郎 vs 光悦 と仁清
         (6)宗達、光琳、若冲、若冲、応挙、芦雪
         (7)喜多川歌麿

  • 12日 平常展 @東京国立博物館
  • 13日 親子で見る浮世絵通史 錦絵って何だろう? @太田記念美術館
  • 13日 青春のロシア・アヴァンギャルド シャガールからマレーヴィッチまで@Bunkamuraザ・ミュージアム

  • 22日 帝室技芸員と1900年パリ万国博覧会(第一期) 宮内庁三の丸尚蔵館
  • 23日 小袖 @サントリー美術館
  • 23日 秘蔵の名品 アートコレクション展 @ホテルオークラ
  • 23日 紙で語る @大倉集古館
  • 30日 神奈川開港・開国150周年メモリアルイベント(前期)横浜開港150周年記念 「五姓田のすべて -近代絵画への架け橋-」@神奈川県立歴史博物館
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    五姓田のすべて -近代絵画への架け橋-

    2008-08-30 | 絵画
    神奈川開港・開国150周年メモリアルイベント
    横浜開港150周年記念 「五姓田のすべて -近代絵画への架け橋-」
    2008年8月9日~8月31日[前期]9月6日~9月28日[後期]
    神奈川県立歴史博物館

    五姓田(ごせだ)派の全貌を紹介する初めての展覧会という。

    五姓田芳柳(1827-1892): 肖像画専門の職業絵師だったようだ。軸装の肖像画が多数展示されていた。単彩で非常にリアルに写真のように描かれている。写真から起こした軸装の肖像画も展示されていた。写真では小さすぎるので、やはり軸装にして床の間に飾ったのだろう。
    さらに洋装の明治天皇の肖像(明治7(1874)年、東京藝術大学)まで描いている。明治天皇の肖像の肖像と言えば、キヨッソーネかと思っていたが、五姓田芳柳も描いていた。
    ・新潟萬代橋図 絹本着色 明治21(1888)年 新潟市歴史博物館
    ・孟母断機図 絹本着色 明治22(1889)年 横浜美術館(速水ひろ江氏寄贈)
    など肖像画以外も描いたようだ。

    五姓田芳柳は、英国人報道記者チャールズ・ワーグマン(1831-1891)のもとに、息子義松を入門させたという。横浜では報道記者に職業絵師が技術を習ったということになるが、写真の普及していなかった時代は、浮世絵もジャーナリズムだし、いずれの国のジャーナリストにも絵心があったようだ。

    五姓田義松(1855-1915):幼い時から技量があったようだが、明治13年に渡仏。パリ留学時代の
    ・操芝居 麻布・油彩 明治16(1883)年 東京藝術大学
    ・クリュニー美術館にて 麻布・油彩 明治17(1884)年 神奈川県立近代美術館寄託
    などなかなか。前者は、サロンに日本人ではじめて入選したという。

    ・加奈陀ヴィクトリア港景図 麻布・油彩 明治25(1892)年 宮内庁三の丸尚蔵館; 帰国後に描いたという。パリからカナダ横断鉄道(1886年に大陸横断が開通)に乗りヴィクトリアから船で帰国したのでしょうか?画面は、すこしニスが茶がかったようだ。

    いずれにせよ、いろいろな画風の絵を試している。逆に言うとスタイル確立までは至らなかったようだ。

    渡辺幽香
    幼児図は、なかなかの力量。後半の挿絵、版画の類もうまい。

    二世五姓田芳柳

    ・聖徳記念絵画館壁画 を描いているのは、二世五姓田芳柳。とはいえ印象的な絵はない。

    山本芳翠
     この展覧会の目玉だろう。五姓田(ごせだ)派的な職業絵師から脱皮し画家となった。後期にはまた浦島図がみれる。また訪れたい。
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    フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち

    2008-08-17 | 絵画
    フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち
    Vermeer and the Delft Style
    2008年8月2日から12月14日

    フェルメール作品は、日本初公開5点を含む7点。全39点という展覧会。残念ながら、《絵画芸術》(ウィーン美術史美術館所蔵)出品中止。この作品は、ウィーンと訪れた時にも見そびれているので、ちょっと残念。

    ヤン・ファン・デア・ヘイデン(1637-1712)Jan van der Heyden 2点
    カレル・ファブリティウス(1622-1654)Carel Fabritius 4点
    ピーテル・デ・ホーホ(1617-1683以降)Pieter de Hooch 8点
    ヨハネス・フェルメール(1632-1675)Johannes Vermeer 7点
     
    の4人の画家をフィーチャした展覧会。デルフトの巨匠たちとは彼らを指している。

    ヤン・ファン・デア・ヘイデンの風景画などがイントロ。

    つぎに、カレル・ファブリティウス
    カレル・ファブリティウスなる画家は初めて知ったと思ったが、マウリッツハイス王立美術館のThe Goldfinch(, 1654 画像)が印象的だったのを思い出した。(残念ながら来日していない。)レンブラントの弟子。1650年からはデルフトで画家としての活動した。1654年、デルフトの1/4を焼いた火薬庫の大爆発の犠牲になったという。彼の作品は、15点ほどしか残っていないという。

  • 自画像 1647-48 シュヴェリン国立美術館
  • アブラハム・ボッテルの肖像 c.1649 アムステルダム国立美術館 WGA画像
  • 楽器商のいるデルフトの眺望 c.1652 ロンドンナショナルギャラリー WGA画像
  • 歩哨 c.1654 シュヴェリン国立美術館 WGA画像
    の4点が展示されていた。

    楽器商のいるデルフトの眺望はトロンプ=ルイユ(騙し絵)。面白い。

    ピーテル・デ・ホーホ
    なんと8点も展示されていた。ピーテル・デ・ホーホをずらっと見るのは初めて。すごい。

  • 幼児に授乳する女性と子供と犬 c.1658-1660、サンフランシスコ美術館 画像
  • 食糧貯蔵庫の女と子供 c.1658 アムステルダム国立美術館 画像
  • 訪問 c.1657-58 メトロポリタン美術館 画像
  • アムステルダム市庁舎、市長室の内部 c.1663-1665 ティッセン・ボルネミッサ美術館、マドリッド 画像
  • 女子供と召使 c.1663-1665 ウィーン美術史美術館 WGA画像
  • 窓辺で手紙を読む女 c.1664 ブタペスト美術館 WGA画像
  • 女主人への支払い c.1658 個人蔵 WGA画像
  • 女主人への支払い c.1674 メトロポリタン美術館 画像

    ピーテル・デ・ホーホは、ロッテルダムに生まれ、その後、デルフトに住み、1661年にアムステルダムに移り住んだ。今回の作品では、4点がデルフトでの作品。フェルメールもそうだが、寓意のない素直な日常風景を描いた作品群が印象的だった。

    そして、ヨハネス・フェルメール
    2階のフロアーにはフェルメールしか展示されていない。Milkmaidに比べればかなり近づけ、解説も周りに配置しているので適度に人が分散して見やすかった。
  • マルタとマリアの家のキリスト c.1655 スコットランド・ナショナル・ギャラリー
  • ディアナとニンフたち c.1655-56 マウリッツハイス王立美術館
  • 小路 c.1658-1660 アムステルダム国立美術館
  • ワイングラスを持つ娘 c.1659-1660 アントン・ウルリッヒ美術館
  • リュートを調弦する女 c.1663-1665 メトロポリタン美術館
  • 手紙を書く婦人と召使 c.1670 アイルランド・ナショナル・ギャラリー
  • ヴァージナルの前に座る若い女 c.1670 個人蔵

    個人的に初見なのは「マルタとマリアの家のキリスト」、「ワイングラスを持つ娘」、「手紙を書く婦人と召使」、「ヴァージナルの前に座る若い女」は4点。
    初めの「マルタとマリアの家のキリスト」、「ワイングラスを持つ娘」の2点。宗教画、神話というフェルメールらしくない主題。2点を並んべてみると衣服の襞の描き方など共通するところが見て取れる。こんな機会はめったにないだろう。「小路」は、個人的に好きな作品。もう少し近づいて見れると繊細な描写が見て取れるのだが。「ワイングラスを持つ娘」。ベルリンにある「紳士とワインを持つ女」のあとに描かれたと推定される同一主題の作品。「ワイングラスを持つ娘」は、フェルメールの絵には珍しいオランダ風俗画的、上品さに欠ける女性が描かれていた。「リュートを調弦する女」では、髪の描写があまりに淡いことに目が行った。「手紙を書く婦人と召使」。この作品が今回の7点のうち一番完成された作品だった。手紙を書く女性のベールに光が当たる様子などフェルメールならでは表現。「ヴァージナルの前に座る若い女」は、個人蔵。フェルメールの本物となっているが、贋作かどうか議論された作品。素人目には非常にフェルメールらしい作品のことは確かだ。いずれにせよ個人蔵なので拝見できて感謝。

    もう一度ぐらい訪れたい。ちょっと高いが。

    (2008年8月12日に拝見)
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    対決-巨匠たちの日本美術(7)喜多川歌麿

    2008-08-15 | 絵画
    対決-巨匠たちの日本美術(7)喜多川歌麿
    2008年7月8日~8月17日
    東京国立博物館 平成館

    喜多川歌麿
    歌麿の美人画の有名どころが6点ならぶ。満足。
  • 重文 婦人相学十躰・浮気之相 喜多川歌麿筆 1枚 東京国立博物館蔵 A-10569-542
  • 婦女人相十品・ポッピンを吹く娘 喜多川歌麿筆 1枚 東京国立博物館蔵 A-10569-546
  • 重美 歌撰恋之部・物思恋 喜多川歌麿筆 1枚 東京・平木浮世絵財団蔵
  • 衝立の上下 喜多川歌麿筆 1枚 東京国立博物館蔵 A-10569-567
  • 重文 娘日時計図・辰ノ刻 喜多川歌麿筆 1枚 東京国立博物館蔵 A-10569-517
  • 重美 当時全盛美人揃・玉屋内小紫 喜多川歌麿筆 1枚 東京国立博物館蔵 A-10569-515

    ポッピンを吹く娘は、 婦人相学十躰・ポッピンを吹く娘(ホノルル美術館、Gift of James A. Michener)(こちら)が先行するようだが、それでも満足。

    本館10室でも大判 錦絵が展示されていた。
    7/1~ 7/27には
  • 桃の皮むき 喜多川歌麿筆 A-10569-2070
  • 両国花火 喜多川歌麿筆 A-10569-610~611 (二枚続き)

    7/29~ 8/24には何と7点も。
  • 重美 青樓仁和嘉女藝者部・大万度 荻江 おいよ 竹次 喜多川歌麿筆 天明3年(1783) A-10569-1802
  • 青樓仁和嘉女藝者部・獅子 たま屋 おいと 喜多川歌麿筆 天明3年(1783) A-10569-1803
  • 金魚遊び 1枚 喜多川歌麿筆 A-10569-1994
  • 夏衣裳當世美人・白木屋仕入の乗布向キ 喜多川歌麿筆 A-10569-2059
  • 夏衣裳當世美人 伊豆蔵仕入のもやう向キ 1枚 喜多川歌麿筆 A-10569-2060
  • 夏衣裳當世美人 亀屋仕入の大形向キ 1枚 喜多川歌麿筆 A-10569-2061
  • 鮑取り 喜多川歌麿筆 A-10569-576~578(3枚続き) 
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    対決-(6)宗達、光琳、若冲、若冲、応挙、芦雪

    2008-08-15 | 絵画
    対決-巨匠たちの日本美術(6)宗達、光琳、若冲、若冲、応挙、芦雪
    2008年7月8日~8月17日
    東京国立博物館 平成館

    宗達 vs 光琳

  • 重文 蔦の細道図屏風 俵屋宗達筆 6曲1双 京都・相国寺蔵;大胆な意匠。
  • 白楽天図屏風 尾形光琳筆 6曲1隻 個人蔵; 白楽天のポーズが大胆。
    この対決はよかった。

  • 重文 孔雀・立葵図屏風 尾形光琳筆 2曲1双 個人蔵(後期)
    普段バラバラに観賞していると意匠だから何とも思っていなかったが、縦に伸びる意匠を組み合わせた2曲一双。円と棒という組み合わせも面白い。

    若冲
  • 重文 仙人掌群鶏図襖 伊藤若冲筆 6面 寛政2年(1790) 大阪・西福寺蔵;西福寺を訪問しないと見れないかと思っていたのでうれしい。
  • 石灯籠図屏風 伊藤若冲筆 6曲1双 京都国立博物館蔵;スーラか?

    蕭白
    蕭白の作品をまとまって見るのは初めて。圧巻でした。
  • 重文 群仙図屏風 曽我蕭白筆 6曲1双 明和元年(1764) 文化庁蔵;八人の仙人を描くこの作品。董奉(あるいは麻衣子、扁鵲)、蕭史、鉄拐仙人、呂洞賓(あるいは陳楠)、林和靖、左茲、蝦蟇仙人、西王母。もと京都の京極家伝来というが。発注者もすごい感覚だ。
  • 寒山拾得図屏風 曽我蕭白筆 2曲1双 宝暦9~12年(1759~62)頃 個人蔵;素晴らしい墨遣い。
  • 鷹図 曽我蕭白筆 1幅 明和元~4年(1764~67)頃 兵庫・香雪美術館蔵;まっとうな絵画だが、「明大祖皇帝十四世玄孫蛇足軒、曽我左近次郎暉雄 入道蕭白画」とは大層な。
  • 重文 唐獅子図 曽我蕭白筆 2幅 明和元年(1764)頃 三重・朝田寺蔵;へたうま

    応挙 vs 芦雪
  • 重文 虎図襖 長沢芦雪筆 6面のうち4面 江戸時代・天明6年(1786) 和歌山・無量寺・串本応挙芦雪館蔵
    これほど大きな虎を描くとは。
  • 重文 保津川図屏風 円山応挙筆 8曲1双 江戸時代・寛政7年(1795) 京都・株式会社 千總蔵
    現代日本画の祖です。
  • 重文 山姥図額 長沢芦雪筆 1面 寛政9年(1797)頃 広島・厳島神社蔵
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    本阿弥光悦 名物茶碗 リスト

    2008-08-14 | 美術 List
    本阿弥光悦 名物茶碗 リスト

  • 白樂茶碗 不二山(振袖茶碗)サンリツ服部美術館所蔵;光悦娘婚家、姫路酒井家、服部家伝来;*0,*00
  • 加賀光悦 相国寺蔵;伝来 於加州仙叟宗室、中村内蔵助、冬木屋、松平不昧;*00,*1
  • 赤樂茶碗 毘沙門堂 個人蔵;伝来 毘沙門堂、河合十右衛門、高野是閑、河合久嘉、鴻池善右衛門;*0,*00,*1,*2
  • 雪片
  • 雪峰 畠山記念館所蔵;姫路酒井家伝来;*00,*3
  • 障子
  • 鉄壁
  • 飴釉樂茶碗 紙屋 個人蔵;伝来 紙屋家、酒屋宗左衛門、山田嘉三郎、市田弥一郎;*2,*5
  • 七里 五島美術館蔵; 伝来 七里彦左衛門、伊勢屋清左衛門、益田克徳、益田鈍翁、五島慶太; *00,*1,*2
  • 雨雲 三井記念美術館 三井家伝来;*0,*00,*2,*5
  • ヘゲメ(光悦赤筒)
  • 白狐
  • 黒光悦
  • 時雨 名古屋市美術館蔵 *1,*4
  • 遠山
  • 膳所光悦
  • 乙御前 個人蔵;伝来 平瀬露香、森川春如庵;*0,*2,*4
  • 弥生
    ここまで「名物茶椀一覧」*

  • 赤樂茶碗 大ふく *1,*2
  • 東 北村美術館所蔵;伝来 三井次郎彦衛門、北村勤次郎旧蔵;*2
  • 村雨 樂美術館所蔵 *0,*2
  • 赤樂筒茶碗 弁財天 個人蔵;伝来 後藤三右衛門、瀬尾宗朴;*0,*2
  • 飴釉樂茶碗 園城;伝来 松永耳庵旧蔵;*2
  • 水翁 頴川美術館蔵;*2
  • 朝霧 *2
  • 立峯 樂美術館所蔵;*2
  • 赤樂茶碗 十王 五島美術館
  • 赤樂茶碗 峯雲;*5

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    *0 樂茶碗 淡交社刊 平成12年
    楽茶碗 (茶道具の世界)

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    *00 名品茶碗 世界文化社 1986年
    名品茶碗 (お茶人の友)

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    *1 対決 巨匠たちの日本美術 @東京国立博物館 2008年7月
    *2 光悦と楽道入 @樂美術館 2006年9月
    *3 平成18年度冬季展季節の茶道具取り合わせ @畠山記念館 2006年1月
    *4 茶人のまなざし 森川如春庵の世界 @三井記念美術館 2008年10月
    *5 大琳派展 @東京国立博物館 2008年10月
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    長次郎 名物茶碗 リスト

    2008-08-14 | 美術 List
    樂長次郎 名物茶碗 リスト

  • 東陽坊 個人蔵;東陽坊長盛、鴻池道億;*00
  • 赤樂茶碗 早船 畠山記念館蔵; 伝来 千利休、蒲生氏郷、大文字屋宗夕、桔梗屋文右衛門、矢倉九右衛門、戸田露吟、亀田是庵、藤田家、大原家;*00,*3
  • 木守
  • 大黒 個人蔵;伝来 千利休、千少庵、千宗旦、後藤少斎、江岑宗左、三井浄貞、鴻池家;*0,*00,*1,*2
  • 太郎坊 今日庵蔵;伝来 千利休、千宗旦、太郎坊、宗旦、藤村庸軒、仙叟宗室、鴻池道億、鴻池家、今日庵;*0
  • 桃花坊
  • 赤樂茶碗 一文字 個人蔵;伝来 千利休、千宗旦、真伯宗守、佐波五兵衛、山田彦左衛門、戸田露吟、井上世外、益田鈍翁;*0,*2
  • 雁取
  • まこも
  • 濡烏
  • 横雲
  • 北野
  • 赤樂茶碗 無一物 頴川美術館蔵;伝来 千利休、清水藤太郎、松平不昧、頴川家;*0,*00,*1,*2
  • 包柿
  • 赤樂茶碗 勾当 滴翠美術館蔵;*00
  • 天狗
  • 小狐
  • 三輪
  • 獅子
  • 赤樂茶碗 夕暮 五島美術館;伝来 千宗旦、鴻池家、竹本屋五兵衛、川上不白、越後溝口家、五島慶太;
  • 苔志水
  • 玄翁
  • 貧僧
  • 俊寛 三井記念美術館蔵;千利休、室町三井家、三井文庫;*0,*1
  • 乙御前
  • 紙屋黒 静嘉堂文庫蔵;*4
  • 風折(岡家)
  • 風折(岩崎家)静嘉堂文庫蔵;*4
  • 西条柿
  • 禿(かむろ)不審庵蔵;千利休、山田宗徧、坂本周斎、不審庵;*0
    ここまで「名物茶椀一覧」*

  • 赤樂茶碗 白鷺 個人蔵;伝来 伊予久松家 *0
  • 古狐 香雪美術館蔵; 
  • 赤樂茶碗 道成寺 *1
  • ムキ栗 個人蔵;南ゆうかい老、後藤三郎衛門、後藤宗伴、千種屋、平瀬家;*0,*2
  • あやめ MOA美術館 *2
  • まきわら *2
  • 利休 *2
  • 赤樂茶碗 小手巻 *2
  • つつみ柿 *2
  • 黒樂筒茶碗 杵ヲレ 樂美術館 *2
  • 蝸牛 *2
  • 面影 樂美術館;石川自安、楽家;*0,*2
  • 三彩瓜文平鉢 東京国立博物館 *2

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    *00 名品茶碗 世界文化社 1986年
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    *1 対決 巨匠たちの日本美術 @東京国立博物館 2008年7月から
    *2 赤と黒の芸術 楽茶碗 @三井記念美術館 2006年9月から
    *3 茶の湯の美 利休から宗旦へ @畠山記念館 2007年10月から
    *4 茶碗の美 -国宝・曜変天目と名物茶碗-@静嘉堂文庫 2008年2月から
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    対決-巨匠たちの日本美術(5)長次郎 vs 光悦 と仁清

    2008-08-13 | 茶道具
    対決-巨匠たちの日本美術(5)長次郎 vs 光悦 と仁清
    2008年7月8日~8月17日
    東京国立博物館 平成館

    長次郎 vs 光悦
    長次郎 vs 光悦を対決とは、利休の美学を体現した長次郎と、時代が下がったマルチタレントの光悦という、時代の差になる。対決ではない。

    今回の展示は、
  • 重文 黒楽茶碗 銘大黒 長次郎作 1口 個人蔵;第一期のみだったので今回は見れず。
  • 重文 赤楽茶碗 銘無一物 長次郎作 1口 安土桃山時代・16世紀 兵庫・頴川美術館蔵
  • 重文 黒楽茶碗 銘俊寛 長次郎作 1口 安土桃山時代・16世紀 東京・三井記念美術館蔵
  • 赤楽茶碗 銘道成寺 長次郎作 1口 安土桃山時代・16世紀 個人蔵

  • 重文 黒楽茶碗 銘時雨 本阿弥光悦作 1口 名古屋市博物館蔵
  • 重文 赤楽茶碗 銘加賀光悦 本阿弥光悦作 1口 京都・相国寺蔵
  • 黒楽茶碗 銘七里 本阿弥光悦作 1口 東京・五島美術館蔵
  • 赤楽茶碗 銘毘沙門堂 本阿弥光悦作 1口 個人蔵 ~7/21
  • 赤楽茶碗 銘大ふく 本阿弥光悦作 1口 個人蔵 7/23~
    時雨、加賀光悦は初見。

    最近拝見した長次郎光悦の茶碗をリストする。

    仁清
  • 重文 色絵吉野山図茶壺 野々村仁清作 1口 福岡市美術館蔵(松永コレクション)
    丸亀藩主京極家伝来の品。同様の壷で有名なのは
    「色絵藤花文茶壷」(MOA美術館所蔵)、
    「色絵山寺図茶壷」(根津美術館所蔵)、
    「色絵鳳凰文茶壷」(出光美術館所蔵)の3点とのこと。
    この作品はこれらより初期の作品とのこと。

  • 重文 色絵若松遠山図茶壺 野々村仁清作 1口 文化庁蔵
    こちらも丸亀藩主京極家伝来の品。黒地が美しい。新年用なのだろう。

  • 色絵竜田川水指 野々村仁清作 1口 東京・泉屋博古館分館蔵
    棗形の水指には諸例が知られ、
    「色絵牡丹図水指」(東博)
    「色絵柳図水指」(湯木美術館)
    「色絵菊水図水指」(滴翠美術館)
    が有名とのこと。
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    対決-巨匠たちの日本美術(4)雪村と永徳

    2008-08-13 | 絵画
    対決-巨匠たちの日本美術(4)雪村と永徳
    2008年7月8日~8月17日
    東京国立博物館 平成館

    雪村周継も狩野永徳(昨年京都に行きそびれたので)も初めてまとまって作品を拝見した。
  • 重文 呂洞賓図 雪村周継筆 奈良・大和文華館蔵(前期)
  • 蝦蟇鉄拐図 雪村周継筆 2幅 東京国立博物館蔵
  • 重文 風涛図 雪村周継筆 1幅 京都・野村美術館蔵(後期)
    この三点は圧巻。動的な表現はまさにルーベンス。 呂洞賓と蝦蟇、鉄拐の俗っぽさは寧波絵画か。風涛図は正統派。風を感じられる作品。

  • 花鳥図屏風 雪村周継筆 6曲1隻 栃木県立博物館蔵
  • 金山寺図屏風 雪村周継筆 6曲1隻 茨城・笠間稲荷美術館蔵
    逆にこの2点は、ごく標準的な画風と感じてします。

    狩野永徳は、次の4点。
  • 国宝 檜図屏風 狩野永徳筆 8曲1隻 東京国立博物館蔵
  • 松に叭叭鳥・柳に白鷺図屏風 狩野永徳筆 6曲1双 個人蔵
  • 国宝 花鳥図襖(梅に水禽図) 狩野永徳筆 8面のうち4面 京都・聚光院蔵 (前期)
  • 国宝 花鳥図襖(松鶴蘆雁図) 狩野永徳筆 8面のうち4面 京都・聚光院蔵 (後期)
  • 洛外名所遊楽図屏風 狩野永徳筆 4曲1双 個人蔵

    叭叭鳥と白鷺の筆使いは見事。若い時の作品だという。洛外名所遊楽図は東京では初めて展示された作品。宇治と嵐山の両橋を描く。
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    対決-巨匠たちの日本美術(3)大雅 VS 蕪村 と鉄斎

    2008-08-12 | 絵画
    対決-巨匠たちの日本美術(3)池大雅 VS 与謝蕪村 と富岡鉄斎
    2008年7月8日~8月17日
    東京国立博物館 平成館

    池大雅 VS 与謝蕪村
    (続き)
    第一期と第六期にしか展示されない 夜色楼台図のために六期に訪問。(フェルメール展のあとに)10時過ぎというのに30分も並んで入場する羽目になった。
  • 重文 夜色楼台図 与謝蕪村筆 1幅 個人蔵
    町並みだけを横長の画面に描く。素晴らしい。
  • 浅間山真景図 池大雅筆 1幅 個人蔵
  • 児島湾真景図 池大雅筆 1幅 京都・細見美術館蔵
    が並んでいたが、遠近法にこだわったのだろうか。浅間山真景図では遠くに富士が小さく描かれる。
  • 眺便図 池大雅
    もなかなか人物の表情が楽しかった。

  • 国宝 楼閣山水図屏風 池大雅筆 6曲1双 東京国立博物館蔵
  • 山水図屏風 与謝蕪村筆 6曲1双 天明2年(1782) 滋賀・MIHO MUSEUM蔵
    が並ぶ様は、金屏風と銀屏風が並び豪華。

    富岡鉄斎
  • 妙義山・瀞八丁図屏風 富岡鉄斎筆 6曲1双 明治39年(1906) 滋賀・布施美術館蔵
  • 富士山図屏風 富岡鉄斎筆 6曲1双 明治31年(1898) 兵庫・清荒神清澄寺蔵
    文人画家鉄斎は池大雅、与謝蕪村の後継者だとよくわかった。気合いの入った大作は初めて見たが筆致に感動。

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