徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

2015年2Qの記録

2015-06-30 | 美術(Index)

4月11日 「ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美」展 @Bunkamuraザ・ミュージアム

4月15日 開花期や黄金期を飾った浮世絵師たち(1)@砂子の里資料館
     湖龍斎・清長・歌麿・栄之・春章・写楽たち

4月18日 片岡球子展 @東京国立近代美術館
4月18日 広重と清親 @太田記念美術館


4月25日 「コルカタ・インド博物館所蔵 インドの仏 仏教美術の源流」@東京国立博物館
4月25日 『ダブル・インパクト 明治ニッポンの美』@東京藝術大学大学美術館
4月25日 若冲と蕪村 @サントリー美術館

5月2日 若冲と蕪村 @サントリー美術館

5月8日 鳥獣戯画─京都 高山寺の至宝─ @東京国立博物館

国宝 明恵上人像(樹上坐禅像)
重文 善財童子歴参図 平安時代
善財童子絵 
国宝 華厳宗祖師絵伝 義湘絵 4巻
    
118   鳥獣戯画断簡   東京国立博物館  
119   鳥獣戯画断簡  益田家旧本 前期(~5/17)
120   鳥獣戯画断簡  高松家旧本 前期(~5/17) (サントリー美では未出展だった)
121   鳥獣戯画断簡  MIHO MUSEUM 前期(~5/17)
122   鳥獣戯画断簡  (丁巻とサントリーの図録にはあるが) MIHO MUSEUM
    鳥獣戯画 乙巻 前半

5月8日 大英博物館展―100のモノが語る世界の歴史 @都美術館

5月16日 ルーブル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄 @国立新美術館 

ヨハネス・フェルメール《天文学者》
ティツィアーノ《鏡の前の女》
クエンティン・マセイス《両替商とその妻》
バルトロメ・エステバン・ムリーリョ《物乞いの少年(蚤をとる少年)》
レンブラント《聖家族》、または《指物師の家族》1640 年
ジャン=アントワーヌ・ヴァトー《二人の従姉妹》1716 年頃
ジャン=オノレ・フラゴナール《嵐》、または《ぬかるみにはまった荷車》
フランソワ・ブーシェ《オダリスク》
ユベール・ロベール《ルーヴル宮グランド・ギャラリーの改修計画、1798年頃》

5月23日 松園と華麗なる女性画家たち @山種美術館
5月23日 実践女子学園創立120周年記念特別展 華麗なる江戸の女性画家たち @実践女子学園香雪記念資料館

山種美術館で、野口小蘋の作品を多く見る。
野口小蘋《上巳雛祭図》 《設色美人図》 《西園雅集図》 《幽壑閑居図》(いずれも実践女子学園香雪記念資料館) 《芙蓉夏鴨》 《箱根真景図》(いずれも山種美術館)

5月28日 鳥獣戯画─京都 高山寺の至宝─ @東京国立博物館

鳥獣戯画 甲巻 後半(お待ちかね)
国宝 華厳宗祖師絵伝  元暁絵三巻(海を渡らないだけ地味)

5月30日 ヴァチカン教皇庁図書館展Ⅱ 書物がひらくルネサンス @凸版印刷 印刷美術館

6月13日 速水御舟とその周辺 ―大正期日本画の俊英たち @世田谷美術館
小茂田青樹の作品と速水御舟と雰囲気の似ていること。

6月20日 春信一番 写楽二番 @三井記念美術館
6月20日 没後30年 鴨居玲展 踊り候え @東京ステーションギャラリー

6月27日 瓷華明彩@五島美術館
イセコレクションの名陶

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春信一番! -必見!やつし蘆葉達磨 @三井記念美術館

2015-06-25 | 絵画

 「錦絵誕生250年記念フィラデルフィア美術館所蔵浮世絵名品展」「春信一番!写楽二番!」が三井記念美術館ではじまった。春信一番、写楽二番というので期待して6月20日(土)の初日に訪問。事前にフィラデルフィア美術館所蔵のチェックしていた(こちら)が、結局、前期後期合計で、春信作品29点が展示される。(やつし三酸、尋隠者不遇、絵本春の錦を含めれば32点)

 春信作品は、花魁道中の摺の美しさに見とれ、水売りの背景の雲のピンクの上品さに見とれた後に、今回の展覧会の目玉の「やつし蘆葉達磨」の登場。明るいピンクの蘆葉達磨の配色の妙は、図録などでしばしば見ていたが、繊細に同色を重ねた摺は、限りなく精巧さは、やはり眼の間にしないと体験できない。繊細な彫の線、可憐な表情は何とも言えない。
 藤原元真をみたあと、やつし那須与一。茄子畑で、矢を放とうとする扇の地紙売り。矢を放とうとするので那須与一かと即断していたが、しつこいまでのやつしぶり。伊勢物語武蔵野は、「武蔵野は今日はな焼きそ若草のつまもこもれりわれもこもれり」という歌の所作と通りとしみじみ眺める。
 綿摘み、馬上の若衆、六玉川井出の玉川、後朝の別れと並ぶ。拳は「やつし王質」との解釈。風流五色墨 咫尺、蚊帳を吊る母子。「浮世美人寄花 路考娘 瞿麦」は、路考の定紋を娘の帯に確認。よくみれば煙草の銘柄も文字で書かれているようだが、何と書いてあるのか。「湖水の月」は、他には作例を知らない。今回の新発見だろう。絵本春の錦は、2場面が展示されていた。そして、やつし三酸までが春信関連。

 このほかに、初期の浮世絵、清長、歌麿、写楽、北斎と上方の錦絵が並ぶ。

 保存状態のよい春信の作品をみれて、こころあらわれた。

 

UPDATE 25 June 2015

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