徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

冬旅気分

2012-01-27 | 戯れ歌
東京から新大阪のへの新幹線にて詠む。
雲隠れ富士の高嶺は望めずも雪飛ぶ関みて冬旅気分
兵も雪の下に夢見るかゆるゆる走る窓の外にて

翌日、新大阪から東京への新幹線にて詠む。
魁夷のよう雪山白樹の関ヶ原、不二の雄姿にシャッター音
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清明上河図狂想曲

2012-01-08 | 美術
  • #4 日中国交正常化40周年 東京国立博物館140周年 特別展「北京故宮博物院200選」 @東京国立博物館

    朝日新聞とNHKが主催すると、展覧会が混雑すると思うのは気のせいか。大混雑しているようなので、ひさびさに早起きをして並んだ。8時半に到着。前から100番目くらいか。1時間待って入場。さらに中で30分並んでようやく「神品 清明上河図 張択端(ちょうたくたん)筆」に対面。確かに細かな筆致は素晴らしい。

    書は、
    草書諸上座帖巻 黄庭堅筆 北宋時代・元符2~3年(1099~1100)頃
    楷書閏中秋月詩帖 趙佶(徽宗)筆 北宋時代・大観4年(1110)
    行草書蘇軾海棠詩巻 鮮于枢筆 元時代・13世紀
    楷書帝師胆巴碑巻 趙孟頫筆 元時代・延祐3年(1316)
    行書洛神賦巻 趙孟頫筆 元時代・14世紀

    ただ、淳化閣帖など、東博にあるコレクションのほうがいいのではないかと思ったりした。

    絵画は圧巻だった。
    祥龍石図巻 趙佶(徽宗)筆
    楓鷹雉鶏図軸 李迪筆 南宋時代・慶元2年(1196)
    遥岑煙靄図冊 夏珪筆 南宋時代・13世紀
    蛛網擒猿図冊 南宋時代・13世紀
    出水芙蓉図冊 南宋時代・13世紀
    水村図巻 趙孟頫 元時代・大徳6年(1302) 巻頭に乾隆帝の揮毫がある
    楊竹西小像巻 王繹・倪瓚筆 元時代・至正23年(1363)
    など

    磁器は何と言っても、
    青磁盤 汝窯「寿成殿皇后閣」銘 北宋時代・12世紀

    刺繍は素晴らしかった。
    緙絲極楽世界図軸 清時代・乾隆年間

    乾隆帝像 清時代・乾隆元年(1736) は、よく教科書などでみるものか。

    康熙帝南巡図巻 第11巻 王翬等筆 清時代・康熙30年(1691)
    康熙帝南巡図巻 第12巻 王翬等筆 清時代・康熙30年(1691)
    は、楽しく見れた

    乾隆帝是一是二図軸、三希堂 を模した展示も楽しく見れた。

  • #5 総合文化展@東京国立博物館

    先着1400名という遮光器土器ストラップをもらったので、珍しく平成館で考古学の展示を拝見。

    国宝 銀象嵌銘鉄刀(熊本県玉名郡和水町 江田船山古墳出土)を初めて拝見。
    刀に文字が書かれていることはしっていたが、魚や動物の銀象嵌がかわいらしく描かれているのを初めて拝見。

    東京国立博物館140周年記念 特集陳列 天翔ける龍
    東京国立博物館140周年 新年特別公開 を拝見。

    国宝 賢愚経残巻(大聖武)波斯匿(はしのく)王女金剛品第八 B-2402
    国宝 秋冬山水図 雪舟等楊筆
    国宝 古今和歌集(元永本)

    道風筆が三点も。
    国宝 円珍贈法印大和尚位並智証大師諡号勅書 小野道風筆 平安時代・延長5年(927)
    重文 唐詩断簡(絹地切) 小野道風筆 広田松繁氏寄贈 B-2893
    絹地切 1幅 小野道風筆 山形・本間美術館蔵

    重要文化財 太公望・文王図 (旧大仙院方丈障壁画) 4幅 伝狩野元信筆 A-293
    松鷹図 2幅 雪村周継筆 A-1397

    一休宗純墨跡「峯松」
    黒楽鶴亀文茶碗 仁阿弥道八作 ;かわいらしい鶴

    重要文化財 風神雷神図屏風 重要文化財 風神雷神図屏風
    国宝 楼閣山水図屏風 池大雅筆

  • #6 三代 山田常山―人間国宝、その陶芸と心 @出光美術館

    端正な朱泥急須が並ぶ。 
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    デパート巡り

    2012-01-06 | 美術
  • #1 萬福寺開創350周年記念 隠元禅師と黄檗文化の魅力 @日本橋高島屋

    隠元隆禅師(1592~1673)は、後水尾法皇や江戸幕府の支援をうけ黄檗宗大本山萬福寺を寛文元年(1661)に創建。インゲン豆のみならず、煎茶の風習を伝えた。売茶翁も黄檗宗の僧であった。若冲の絵画も展示されていた。

  • #2 生誕110年記念 荻須高徳展 ~憧れのパリ、煌めきのベネチア~ @日本橋三越本店

    荻須高徳(1901-1986)は、東京美術学校(現・東京藝術大学)卒業後、25歳で渡仏。第二次世界大戦の一時期を除いて、84歳で亡くなるまでパリに住んで、あくまでもパリの風景を描き続けた。ベネチアもパリのような灰色の空で描かれていた。

  • #3 「ウツクシキ」桃山の茶 秀吉、織部そして宗箇 生誕四五〇年記念 上田宗箇 武将茶人の世界展 @銀座松屋

    唐草文染付茶碗 銘「荒木」  徳川美術館蔵 
    古芦屋姥口雹釜  徳川美術館蔵 

    御庭焼茶碗 銘「さても」上田宗箇作
    大海茶入 銘「上田大海」
    織部肩衝茶入 銘「喜撰」 美濃焼

    などが見どころ。
     桃山時代、武将で茶人、かつ作陶も行った一人の人物がいました。その名は上田宗箇(1563-1650)。秀吉の側近大名として仕え、武士として一番槍にこだわって勇名を馳せ、関ヶ原の合戦後、広島に移封した縁戚の浅野家で一万七千石の客分として過ごしました。
     一方、時の天下一宗匠 古田織部の直弟子として茶の湯に深く傾倒し、共に武家の茶に相応しい価値観の創造に努め、今日まで続く上田宗箇流茶道の礎を築きました。宗箇は、利休の一切をそぎ落とした「わび」と、織部の多様な「へうげ」の世界を融合させ、自らの茶道具の美意識を「ウツクシキ」という言葉で語っています。
     本展は生誕450年を記念し、武将茶人・上田宗箇の美意識の真髄に迫ります。自作の赤楽茶碗 銘「さても」や大坂夏の陣の行軍中に削った竹茶杓 銘「敵がくれ」のほか、秀吉・織部・家康などとの親交を示す上田家伝来の歴史資料や茶道具の名品約150点を展観。また、かつて広島城内にあった上田家上屋敷の茶室「遠鐘」や鎖の間を再現し、日本文化史上、最も華やかであった桃山の「ウツクシキ」武家茶の世界を紹介します。


    2012年1月6日
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