徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

2008年5月の記録

2008-05-31 | 美術(Index)
2008年5月の記録

展覧会
  • 5日 中右コレクション 四大浮世絵師展 大丸ミュージアム 東京店;北斎の青富士。写楽については、上演時期演目との関係が明記されていた。歌麿もそろって展示。状態の良い広重の雪月花の3点揃い。
  • 5日 第46回展「富士―山を写し,山に想う―」三の丸尚蔵館(中期);富嶽茶園 松岡映丘(昭和3年)を見たくて訪れた。
  • 6日 東山魁夷展 東京国立近代美術館;前日、夕方長蛇の列に観念して、再来訪。9:40に入場開始。それなりにゆっくりと鑑賞できた。唐招提寺の御影堂障壁画は初めて拝見。

  • 15日 中右コレクション 幕末浮世絵展 三鷹市美術ギャラリー; 国貞、国芳の作品をはじめてまとまって見た。
  • 17日 蜀山人 大田南畝 -大江戸マルチ文化人交遊録- @太田記念美術館;
  • 17日 平常展 東京国立博物館
  • 21日 今、蘇るローマ開催・日本美術展 日本橋三越
  • 21日 岡鹿之助展 ブリヂストン美術館(7/6まで)
  • 30日 KAZARI -日本美の情熱- @サントリー美術館(7/13まで)(第一期);
  • 30日 「薔薇空間」宮廷画家ルドゥーテとバラに魅せられた人々 @Bunkamuraザ・ミュージアム;マリー・アントワネットやナポレオン妃ジョゼフィーヌに仕えた宮廷画家ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ(1759- 1840年)の生誕250年を翌年に控え開催。ルドゥーテの大著『バラ図譜』のフォリオ判全169作品が展示されている。10年ほど前に、デパートで1点400,000円ぐらいで販売されていた記憶があるが、現在では円安なので倍以上だろうか。そのときに購入しておけば。。


    コンサート
    16日  target="_blank">小澤征爾x新日本フィルハーモニー交響楽団 特別演奏会
    サントリーホール

    映画
  • Charlie Wilson's War チャーリー・ウィルソンズ・ウォー (2007) @AF277(5/21)
    Director:Mike Nichols
    Cast
    Tom Hanks ... Rep. Charlie Wilson ,
    Amy Adams ... Bonnie Bach
    Julia Roberts ... Joanne Herring
    imdb, goo映画,
    アフガニタンにこんな風に米国が介入していたとは。パキスタン、エジプト、イスラエルを巻き込んだ武器取引。現代史の裏側、米国の議会の中の取引など。勉強になりました。

  • 27 Dresses 幸せになるための27のドレス(2008)@Af276(5/24)
    Director:Anne Fletcher
    Cast
    Brian Kerwin ... Hal Nichols
    Charli Barcena ... Young Tess
    imdb, goo映画,
    27も結婚式にドレスを新調しつづける他人事ばかりの主人公。憧れの上司も妹奪われるが、ようやくElton JohnのJonnie and Jetsでブレイクして幸せに。27のドレスが可笑しい。結婚に憧れる女性の心理、In her shouesでも描かれていた姉の気持ち。がよく描かれています。

  • Dan in Real Life (2007) @Af276(5/24)
    Director:Peter Hedges
    Steve Carell ... Dan Burns
    Juliette Binoche ... Marie (Juliette was born in French)
    imdb
    Tagline: Something's happening to Dan. It's confusing. It's awkward. It's family.
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    KAZARI -日本美の情熱- @サントリー美術館

    2008-05-30 | 美術
    KAZARI -日本美の情熱-(第一期)
    2008年5月24日から7月13日
    サントリー美術館(第一期)

     意外にも感動的な展覧会。カザリ展は今回は五回目だそうだ。さすが辻惟雄先生が巻頭言を書いているだけはあった。
     縄文土器 国宝火焔型土器、王冠型土器の細工の素晴らしさ。浄瑠璃物語絵巻(巻四)の豪華さをじっくりと鑑賞。詞書もなかなか。
     唐物大海茶入 銘 山桜(出光美術館)などによる座敷飾り。床の間には柳営御物の三幅対 李白観月、梅花青鳥、芙蓉烏鵠図(趙孟頬(中)、王淵(左右))元時代。
     古清水の優品。武具、根付などは興味がないが、最後に「やすらい祭、牛祭図屏風」 浮田一(細見美術館)に出会う。大きく描かれた浮田の人物ははじめてで興味深かった。
     展示替えが多いのでもう一度は訪れたい。おすすめ。
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    岡鹿之助展

    2008-05-21 | 絵画
    岡鹿之助展
    2008円4月26日から7月6日
    ブリヂストン美術館

    岡鹿之助の絵画といえば、「雪の発電所」(1956)。若いころからブリヂストン美術館でみて知っていたが、逆にこの1点しか知らない画家だった。2006年に開催されたルソーの見た夢、ルソーに見る夢で、岡鹿之助を初めて数点まとめて(灯台の絵など)見たが、実はどこが、素朴派なのかピンときていなかった。

    年譜には、フランスでの藤田嗣治との交友。アンリ・ルソーに傾倒。1939年帰国。とある。確かに、1939年以前の作品を見ると、素朴派そのものである。題材も西洋の風景だからだろうか。1920年代のパリの雰囲気だろうか。明るさがある。ところが、帰国後の作品は、日本の風景のためか少し違う。明るさとは違った静けさを風景に感じる。Variations in Serenityと英語のタイトルがついているが、それはやはり帰国後の作品を評する言葉だろう。

    「フランスの画家たち」という著作もある氏は、帰国後どういう境地だったのだろうか。

    P.S. 師の岡田三郎助の「婦人像」も鑑賞できたのは嬉しかった。

    フランスの画家たち
    岡 鹿之助
    中央公論美術出版

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    今、蘇るローマ開催・日本美術展

    2008-05-21 | 絵画
    ローマに咲いた華麗なる日本美術の粋
    1930年、イタリア政府主催の日本美術展を回顧
    今、蘇るローマ開催・日本美術展
    日本画を世界に 大観、玉堂、栖鳳、古径、青邨の挑戦

    2008年5月13日から25日
    日本橋三越本店

    1930年(昭和5年)、ローマ市中心部の大美術館パラッツオ・デルラ・エスポジツィオーネにおいて、イタリア政府主催により開催された「日本美術展覧会(通称ローマ展)」。そのなかから40点あまりが展示されていた。
    大倉集古館の作品のほか、いくつかの所蔵品も展示されていた。

    前田青邨「洞窟の頼朝」 1929年がお目当て。初めての拝見。等身大に描かれている屏風絵だった。迫力。

    NHKの日曜美術館のためか、平日にもかからず大混雑だった。

    また、
    2009年1月2日(金)~3月15日(日) ESPOSZAIONE D'ARTE GIAPPONESE,ROMA,1930
    追憶の羅馬展―館蔵日本近代絵画の精華
    が開催されるようだ。

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    蜀山人 大田南畝 -大江戸マルチ文化人交遊録-

    2008-05-17 | 絵画
    蜀山人 大田南畝 -大江戸マルチ文化人交遊録- 
    太田記念美術館
    2008年5月1日から25日(前期)、6月1日から26日(後期)

    大田南畝の実像に迫る、日本で初めての本格的な展覧会とのこと。

    浮世絵の賛に蜀山人、大田南畝を見かけることは多い。3月に土曜講座で1回だけ勉強した。<都よりすなおんなを給わりて吾妻男のさいにこそすれ 蜀山人>は真作という。そのときに紹介のあった「明詩擢材」(明和三年)なども展示されていた。

    四方赤良の狂文「かくれ里の記」(1781)と、鳥文斎栄之の隅田川七福語り(一年ほど前に森ビルで拝見した。今回は展示はされていなかったが)が関係しているとは。さらに国貞が描いた「かくれ里の記」(四方赤良 [撰] ; 香蝶楼国貞 [画])も展示されていた。

    交流のあった歌麿など作品も興味深い。例えば歌麿「つきよみ男」(聖心女子大図書館)なども展示されていた。

    また、浮世絵研究家でもあったようだ。

    狂歌を読んでいると判ったり判らなかったりするが、楽しく勉強になる展覧会。
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    小澤征爾x新日本フィルハーモニー交響楽団 特別演奏会

    2008-05-16 | Review
    小澤征爾x新日本フィルハーモニー交響楽団 特別演奏会
    2008年5月16日 19:15開演 サントリーホール

    モーツァルト作曲 ディヴェルティメント ニ長調 K.136;素晴らしい音色。感動。
    モーツァルト作曲 オーボエ協奏曲 ハ長調 K.314;
    チャイコフスキー作曲 交響曲第6番 ロ短調「悲愴」;小澤征爾の渾身の指揮。
    指揮:小澤征爾
    オーボエ:古部賢一
    コンサートマスター:崔文洙 Munsu Choi

    小澤征爾のマジックか、心地よい緊張感のコンサートだった。
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