徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

ハプスブルク家の至宝 - 「風景画の誕生」と「プラド美術館展」

2015-10-18 | 絵画
  • 17日 プラド美術館展 @三菱一号館美術館

    プラド美術館展は、何度開催されているので、今回はどうしようかとは思いながらも、あまり期待しないで訪れた。小品ばかりだが、見ごたえのある作品が並んでいた。帰ってWEBで見てみると、展示リストの冒頭に、「本展覧会は、2013 年に国立プラド美術館で開催され、2014 年にバルセロナに巡回した、 プラド美術館所蔵品による展覧会 La belleza encerrada (Captive Beauty) を再構成 したものである。」プラド美術館自体の企画した展覧会だから、それもそのはず。有名な画家の優品が目白押し。


    5 ヒエロニムス・ボス [1450年頃-1516年] 《愚者の石の除去》 1500-10年頃
    油彩、板 48.5×34.5 cm キャビネット・ペインティング 王室コレクション
    Hieronymous Bosch Extraction of the Stone of Madness

    42 バルトロメ・エステバン・ムリーリョ[1617年-1682年] 《ロザリオの聖母》 1650-55年
    油彩、カンヴァス 166×112 cm 礼拝画 王室コレクション
    Bartolomé Esteban Murillo, The Virgin of the Rosary

    24
    ディエゴ・ベラスケス[1599年-1660年] 《ローマ、ヴィラ・メディチの庭園》 1629-30年
    油彩、カンヴァス 48.5×43 cm  王室コレクション
    Diego Velázquez, View of the Gardens at the Villa Medici, Rome


    88 フランシスコ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス[1746年-1828年] 《トビアスと天使》 1787年頃
    油彩、カンヴァス 63.5×51.5 cm  礼拝画 2003年に購入
    Francisco de Goya y Lucientes, Tobias and the Angel

    が見どころガイドに掲載されているが、

    Gerard David, The Virgin and Child with Angels
    Titian, Christ bearing the Cross
    Jan Brueghel “the Elder”, Mule Train and Gypsies in a Forest
    Jan Brueghel “the Younger", Abundance
    などなど。


  • 18日 風景画の誕生 @Bunkamura ザ・ミュジーアム

    こちらも、ウィーン美術史美術館の所蔵品。やはりすごかった。ルネサンスからバロック中心に作品が並んでいる。レアンドロ・バッサーノの月暦画には吃驚。


    ホーホストラーテンの画家《聖母子と聖カタリナと聖バルバラ》1510年頃 油彩・板

    ダーフィット・テニールス(子)《レオポルト・ヴィルヘルム大公のギャラリー》に描かれている次の2点。
    ティツィアーノ・ヴェチェッリオ《タンバリンを演奏する子ども》1510–15年頃 油彩・キャンヴァス
    ドッソ・ドッシ(通称) 《聖ヒエロニムス》1517-19年頃 油彩・キャンヴァス

    南ネーデルラントの画家《東方三博士の礼拝》1520年頃 油彩・板
    ヨアヒム・パティニール《聖カタリナの車輪の奇跡》1515年以前 油彩・板
    ルーカス・ファン・ファルケンボルフ《夏の風景(7月または8月)》1585年 油彩・キャンヴァス
    レアンドロ・バッサーノ(通称)《5月》1580–85年頃 油彩・キャンヴァス
    アールト・ファン・デル・ネール《月明かりの下の船のある川の風景》1665–70年頃 油彩・キャンヴァス
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    久隅守景と清原雪信

    2015-10-17 | 絵画
  • 17日 逆境の絵師 久隅守景 親しきものへのまなざし @サントリー美術館

    納涼図屛風 (東京国立博物館蔵)
    四季耕作図屛風(耕織図)(東京国立博物館蔵)
    賀茂競馬図屛風(神奈川・馬の博物館)

    など。納涼図屛風も四季耕作図屛風(耕織図)もいままでも拝見しているが、一堂に会すると、一蝶とも違ういかにも長閑な日本の田園風景が守景だと感じさせる。

    清原雪信 の作品が多数出ていたのは思いがけない収穫。先日、実践女子学園創立120周年記念特別展でも 数点出ていたが、優美な画風で人気があったようだ。
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    2015年10月3連休の記録

    2015-10-13 | 美術(Index)
  • 10月10日 歌麿・英泉・北斎 -礫川浮世絵美術館名品展 @太田記念美術館

    鈴木春信「丑の時参り」は、Henri Vever氏旧蔵品だった。
    近藤清春 歌比丘尼 も、Henri Vever氏旧蔵品、「わかいおやぢ」の印もあり。

    溪斎英泉「美艶仙女香 はつ雪や」
    「美艶仙女香といふ坂本氏のせいする白粉の名だかきに美人をよせて」、「はつ雪や美人のはきの又白し 東西庵南北」とのもじ
    南伝馬町三丁目にあった坂本屋が製造した白粉「美艶仙女香」の宣伝をかねた5枚揃いのシリーズの一つとのこと。

    松井氏の「浮世絵の名品に見る「青」の変遷」を購入。


  • 10月10日 もうひとつの輝き 最後の印象派 1900-20′s Paris 
    カリエール、アマン=ジャン、ル・シダネル… 
    @東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館

    エドモン・アマン=ジャン、エルネスト・ローラン、アンリ・ル・シダネル、アンリ・マルタン
    エミール・クラウス など

  • 10月11日 遊行寺宝物館リニューアル記念特別展「国宝 一遍聖絵」@遊行寺宝物館
    国宝 一遍聖絵 全十二巻
    重文 一遍上人絵伝断簡(江之島) 一幅 個人蔵

    一遍上人生涯について知る。11月20日前後から始まる全巻全段展示にも行きたくなった。


  • 10月12日 琳派400年記念 琳派と秋の彩り@山種美術館

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