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徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

和様の書 

2013-08-13 | 
和様の書 @東京国立博物館

前期を見逃してしまい、結局後期になってしまった。

前期で見逃したのは、
国宝 手鑑 藻塩草(てかがみ もしおぐさ) 京都国立博物館蔵
国宝 扇面法華経冊子 (巻第一、観普賢経) 大阪・四天王寺蔵
国宝 古今和歌集 巻第二十(高野切) 土佐山内家宝物資料館蔵
重要文化財 和漢朗詠集(関戸本)上巻 源兼行筆  文化庁蔵
など


楽しめたのは、三跡のコーナ

  • 国宝 秋萩帖 伝小野道風筆 1巻 平安時代・11~12世紀(紙背 唐時代・8世紀)
  • 絹地切 小野道風筆 1幅 平安時代・10世紀 山形・本間美術館
  • 屏風土代 小野道風筆 1巻 平安時代・延長6年(928) 宮内庁三の丸尚蔵館 (下書きだそうで、自然なところがいいそうだ)


  • 国宝 詩懐紙(しかいし) 藤原佐理筆 平安時代・安和2年(969)香川県立ミュージアム蔵
    安和2年(969)太政大臣・藤原実頼(ふじわらのさねより)主催の詩歌会で、藤原佐理が26歳のときに書いたもの。藤原佐理は他に書状が残されていますが、どれも自由奔放な筆遣いが特徴的です。この詩懐紙は、王羲之(おうぎし)や道風を学んだ形跡も見えて、詩懐紙としても最古の遺例でもあり、めずらしいものです。

  • 重美 書状(頭弁帖) 藤原佐理筆 1幅 平安時代・10世紀 広島・ふくやま書道美術館

  • 陣定定文案 藤原行成筆 1巻 平安時代・11世紀 個人蔵
  • 国宝 白氏詩巻 藤原行成筆 1巻 平安時代・寛仁2年(1018) 東京国立博物館
    和様の書を確立した藤原行成47歳の筆跡で、『白氏文集』巻第65から8篇の詩を、色変わりの料紙に、端正かつ軽快な筆致で書き進めています。巻末には行成の子孫・藤原定信(1088~1154~?)による跋文(ばつぶん)があり、紙背(しはい)の継ぎ目には伏見天皇 (1265~1317)遺愛の印として花押があります。



    今回、拝見できたのは、

  • 重文 寸松庵色紙「むめのかを」 伝紀貫之筆 埼玉・遠山記念館
  • 国宝 平家納経 安楽行品第十四
  • 国宝 扇面法華経冊子 巻第八 東京国立博物館
  • 重文 和漢朗詠集(関戸本)下巻 源兼行筆 文化庁
  • 国宝 古今和歌集 巻第八(高野切) 源兼行筆 1巻 平安時代・11世紀 山口・毛利博物館
    (また結構展示されていたが、また一部であったのは残念)
  • 国宝 本願寺本三十六人家集 貫之集上、順集 京都・西本願寺 を何葉か
  • 重文 古今和歌集 巻第十三(巻子本) 藤原定実筆 1巻 平安時代・12世紀 文化庁
    など

    もうすこし全巻展示で、展示期間をそろえてもらえるとうれしい。

    2013年8月13日
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    古筆手鑑 藻塩草、見努世友 そして谷水貼

    2012-03-18 | 
    #16 3月10日 古筆手鑑(前期) @出光美術館
    #17 3月18日 古筆手鑑(後期) @出光美術館

     藻塩草、見努世友も、前半がよかった。

     谷水貼 は、全く初見。目の贅沢。
     高野切第三種、本阿弥切、小島切、筋切、通切、紙捻切、香紙切、針切、和泉式部続集切、唐紙本倭漢朗詠集切、金澤万葉集切、石山切(貫之集下) 石山切(伊勢集) 石山切(伊勢集)石山切(伊勢集)烏丸切 烏丸切 巻子本古今集切 多賀切 平等院切 日野切 白川切 中院切 有栖川切
     と並ぶ。垂涎の古筆ばかり。 

     倭漢朗詠集、高野切第一種、継色紙「むめのかの」「あめにより」はいつ見てもいい。

    ----
    #15 3月9日 法隆寺展 @日本橋高島屋
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    国宝 久能寺経の歳月―駿州秘抄

    2009-02-01 | 
    国宝 久能寺経の歳月―駿州秘抄 (単行本)
    良知 文苑 (著)

    国宝 久能寺経の歳月―駿州秘抄
    良知 文苑
    和泉書院

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     日経の書評に表記がでていた。書家である著者は古筆研究と現地調査を通じて待賢門院璋子の生涯を研究。師である角田文衛博士の仕事を継承し、鳥羽院の出家の際作られたという従来の説を否定し、璋子を慕う西行が勧進したという新説を提示している。とのこと。従来の小松茂美氏の説を否定したということのようだ。

     久能寺経の成立と伝来について、五島美術館の名児耶氏が「久能寺経と古経楼」(図録 1991年11月)を簡単にまとめているが、詳しくは、江上綏「料紙装飾 箔散らし」(日本美術397 1999年6月)に従来の説を整理されている。

    (1)白畑よし氏 法華経歌絵について 昭和19年 美術史学 88
     薬草喩品の見返しの葦手に、藤原俊成(1114-1204)の長秋詠藻に収められた「康治*1のころほひ 待賢門院の中納言の君 法華経二十八品の歌 結縁のため人々によますとて」という題詞を伴う「春雨は このもかのもの草も木も わかずみどりに 染むるなりにけり」と歌が隠されているのを見出す。*1 1142-1144の年号
    (2)高柳光寿氏 久能寺経成立の事情と年代 昭和26年 日本歴史38
     各巻の結縁者の名前や官位の示す時期は、やや疑問が残るが永治元年(1141)12月7日から27日とした。
    (3-1)小松茂美氏 「日本書道説林 下巻」(昭和48年 講談社)
     永治元年(1141)12月ごろ成立。
    (3-2)小松茂美氏 待賢門院と久能寺経ー久能寺経び成立をさぐるー (古筆学研究所編 古筆と写経 平成元年 八木書店所収)
     待賢門院落飾の際(永治二年2月26日)。結縁者に待賢門院と同日それに随って尼になった待賢門院の女房、堀川と中納言がいることから。
    (4)森豊氏 西行と久能寺経 昭和49年 学鐙71-4
     西行が久能寺へ宿ったことがある事実から彼の都で動きから、久能寺経に関与した可能性を示唆した。
    とのこと。

    日本の美術 (No.397)
    文化庁,江上 綏
    至文堂

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     WIKIPEDIAを見ると、西行の出家(1140年)については、『源平盛衰記』に、高貴な上臈女房と逢瀬をもったが「あこぎ」の歌を詠みかけられて失恋したとある。とこと。1988年『西行』で白洲正子が、待賢門院への失恋による出家説を唱えているとのこと。

    西行 (新潮文庫)
    白洲 正子
    新潮社

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     ちょっと高いが読んでみたい書物として挙げておこう。
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    北京故宮 書の名宝展-王羲之「蘭亭序」」(八柱第三本)

    2008-08-09 | 
    日中平和友好条約締結30周年記念 江戸東京博物館開館15周年記念
    特別展 北京故宮 書の名宝展-王羲之「蘭亭序」日本初公開-
    2008年7月15日から9月15日
    江戸東京博物館

    王羲之「蘭亭序」(八柱第三本)を拝見した。搨書(とうしょ)の名人馮承素(ふうしょうそ)に書き写させたもの。原本は、唐の太宗皇帝が墳墓「昭陵」に埋葬してしまった。

    拓本では字が欠けている数などに着目してしまっていたが、書写では素人にも息遣いが伝わってくる。之の字体の違い。前半の落ち着いていたものが、後半は感情が入ってくる。字を訂正した跡などもある。拓本でこすれたようになった部分がある理由についても氷解した。

    宋の四大家も呼び物。。
  • 行書自書詩巻 蔡襄
  • 行書題王詵詩詞帖 蘇軾
  • 草書諸上座帖巻 黄庭堅
  • 行書復官帖 米芾

    蘇軾は、最近帰去来の辞など読んでいるのでこれは感激。黄庭堅の草書は、ダイナミックだった。

  • 楷書張総管墓志銘巻 趙孟頫
  • 行草書西苑詩巻 文徴明
    なども素晴らしかった。

    紫禁城のビデオはつまらないものだったが、明の時代に完成したことは勉強になった。

    土曜日の夕方のせいか、閑散としていて楽しめた。
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    国宝 深窓秘抄

    2008-04-10 | 
    国宝 深窓秘抄
    藤田美術館所蔵

    はじめて藤田美術館を訪れた。紫式部日記絵詞が拝見できるかと思ったら(5月20日から6月15日)の展示だった。代わりに深窓秘抄なるものを拝見した。

    深窓秘抄は、後拾遺和歌集の序文(1086年完成)から藤原公任(966-1041)の撰の101首と考えられる秀歌集。春27、夏8、秋18、冬10、恋12、雑27首をおさめる。それを書写した一巻。大飛雲の料紙に高野切第一種(藤原行経1012~1050の筆とする説が有力とのこと)などと同筆とされる調度手本。深窓秘抄という題字から春の歌の冒頭が展示されていた。

    高野切第一種と同系統の筆としては、大字和漢朗詠集切(諸家分蔵)、深窓秘抄(藤田美術館蔵)、和歌躰十種(東京国立博物館蔵)があるとのこと。(WIKIPEDIA)

    美しい。
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    東京国立博物館 常設展(書)

    2007-07-15 | 
    東京国立博物館 常設展(書)

    毎月、常設展に通っていて、書きたいことは多々あるのだが、なかなか書く時間がない。今月は、ちょっとだけ書いてみたい。

    第一室 奈良時代の写経 2007/7/3から8/5
    奈良時代の写経が三点。
  • 大方等大集経菩薩念仏三昧分巻十 1帖 奈良時代・8世紀 松永安左エ門氏寄贈 B-2434;「隋の達磨笈多(たつまきゅうた)の訳。経題の念仏三昧とは仏心や仏徳を念じ、 仏が目の前に現れる出るように瞑想することを意味し、菩薩の必修すべき行業とされる。本巻はその第10巻で説修習三昧品第14以下を収める。」奈良時代らしい写経。
  • 紫紙金字法華経断簡(紫切) 1幅 伝菅原道真筆 奈良時代・8世紀 柳澤敬素氏寄贈 B-3243
  • 紫紙金字法華経断簡 1幅 伝菅原道真筆 奈良時代・8世紀 柳澤敬素氏寄贈 B-3244
    「紫紙金字法華経は諸国の国分尼寺に安置されたため国分尼寺経と呼ばれる。B-3234は法華経第八陀羅尼品第26を書写した断簡。」

    第三室 仏教美術、宮廷の美術、禅と水墨画 2007/7/3から8/5
  • 国宝 法華経(久能寺経) 1巻 平安時代・12世紀 静岡・鉄舟寺蔵;巻七。見返絵に、葦手のほかに、線画で鶴でしょうか描かれています。
  • 蝶鳥下絵法華経断簡 1幅 平安時代・11世紀 個人蔵; 28行もある一幅。蝶鳥下絵法華経は、可憐な下絵が金銀泥で描かれ美しい。表装の中回しに、菊花?と葵?の大きな文様がされているが、さぞ高貴な方の所持された一品だろう。

  • 法華経巻第四断簡(戸隠切) 藤原定信筆 平安時代・12世紀 B-3212;
  • 法華経 藤原定信筆 平安時代・12世紀 個人蔵; この2点については昨年も拝見した。(こちら)

  • 重文 経平大弐家歌合 1巻 伝藤原俊忠筆 平安時代・12世紀 B-2398;「応徳3年(1086) 3月19日に藤原経平家で開催された歌合せ。春(春駒、櫻)・夏(郭公、水鶏)・秋(萩、月)・冬(鴛鴦、雪)各二題ずつに恋、祝の十題十番。判者は子の通俊。判詞により歌論、歌風を知ることができる。二十巻本「類聚歌合」巻14。」確かに判詞が書いてありました。
  • 重文 類聚歌合 1巻 伝藤原忠家筆 平安時代・12世紀 田中親美氏寄贈 B-2948;「天徳四年(960)3月30日に清涼殿で開催された内裏和歌合。12題、20番。12人歌人、講師が二人、判者は左大臣。」こちらも二十巻本「類聚歌合」。

  • 大燈国師上堂語 1幅 一休宗純筆 室町時代・15世紀 中島洋一氏寄贈 B-2548;書の至宝展でも拝見したが再開。自在な筆使いが楽しい。


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    館蔵春の優品展 水墨画・古筆と陶芸(古筆) 五島美術館

    2007-04-20 | 
    館蔵春の優品展 水墨画・古筆と陶芸(古筆)
    2007年3月31日から5月6日
    五島美術館

    五島美術館の春の優品展の水墨画陶芸について書いてからしばらくたってしまったが、古筆について書いておく。

    この2点は27日までの展示、連休中には源氏物語絵巻に展示替え。
  • *重文 大手鑑 筆陣毫戦;黒田長成旧蔵 257葉一帖;見返しが立派、解説なしで極札で鑑賞するのは大変なので、次回(再来年でしょうか)展示のときに。
  • *権納言家歌合・中宮権大夫家歌合・源大納言家歌合;巻子装;二十巻本類従歌合 巻十三「納言」の一部;愛媛・久松定謨旧蔵);今回は、冒頭の権納言家歌合(嘉保三年(1096)三月廿三日)は隠れて、中宮権大夫家歌合(嘉保三年(1096)五月三日 題郭公 菖蒲 早苗 恵 祝)と源大納言家歌合(題 障子絵)が展示されていた。;後者は実際は寛徳二年(1045)から天喜二年(1054)の間に行われた左京大夫道雅障子歌合;巻子装の裏の料紙が飛雲で美しい。

    以下、古今和歌集を中心に、(後期だが)高野切、本阿弥切(前期のみ)、三色紙のうち、継色紙(前期のみ)、寸松庵色紙、また筋切などオーソドックスな連綿体の古筆切れが展示されている。「特別展 やまとうた一千年」以来の展示か?久々に拝見するがやはり筆致が美しくて見入ってしまう。

  • **重文 継色紙 伝小野道風筆 (めつらしき)古今和歌集 巻七賀歌359 ;大聖寺藩前田家伝来、三井八郎衛門旧蔵 
  • 亀山切 伝紀貫之筆;古今和歌集 巻四秋歌上204,205,207,208; 丹波亀山藩主松平家伝来に因む
  • 栂尾切 伝源順筆 (湯原王亦贈歌一首):万葉集 巻四相聞670;桂本万葉集のつれ 現在は源兼行(高野切第二種と同種)と推定;
  • 関戸本古今集切 伝藤原行成筆 (あしひきの山へにいまはすみそめの);古今和歌集 巻十六哀傷歌844-845;本切は金銀泥で鳥の下絵、藍色の料紙
  • 重文 寸松庵色紙 伝紀貫之(としゆき);古今和歌集 巻四秋歌上218;雲母刷りの瓜の料紙
  • 藍紙本万葉集断簡 藤原伊房筆 万葉集 巻十八 4162 大伴家持;薄藍色の漉紙に銀の揉箔
  • **本阿弥切 伝小野道風筆(すもゝの花);古今和歌集 巻十 物名428-432;鳳凰唐草文の藍の具引紙、本切は雲鶴文様
  • 筋切 伝藤原佐理筆;古今和歌集 巻二十東歌1093-94;藤原定実の筆致と断定。
  • 烏丸切 伝藤原定頼筆;後撰和歌集 巻五秋上238-241;烏丸光弘(1519-1638)旧蔵。もとは二冊の冊子本。上巻のみ断簡で現存。(右近切と呼ぶものも有る)後撰和歌集の最古の写本。飛雲文様をちらし金泥砂子をまく
  • 中院切 伝源実朝筆;後拾遺和歌集 巻六冬383-385;中院通村(1588-1653)旧蔵。後拾遺和歌集の上下二冊本、上巻のみが断簡として現存、料紙は烏丸切と似て、飛雲や金銀揉箔散らし
  • 堺色紙 伝藤原公任筆(音羽山ととにきゝ);古今和歌集 巻十一恋歌一473;銀泥で蝶、鳥、秋草文様を描いた薄藍色染紙;通常の古筆よりやや大きめの筆使い。およそ十点現存、巻七、十一に限られる。
  • 鶉切 伝藤原顕輔筆;古今和歌集 巻十六哀傷歌840-841;鶉切れは、型文様雲母刷りの料紙、文様の一つに鶉があることから鶉切れと呼ばれる。冊子本の断簡、本切は人物像文様。

  • *百首和歌 頓阿筆

    *3月31日から4月27日まで展示
    **3月31日から4月15日まで展示

    なお、**に変って後期は、五島美術館自慢の
  • 重文 高野切第一種 伝紀貫之 巻一春歌上1-3

  • 石山切(伊勢集)
    が展示される。

    (1日)
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    所蔵名品展 MOA美術館(その3) 手鑑「翰墨城」

    2007-02-27 | 
    所蔵名品展(その3)
    2007年1月27日から3月4日
    MOA美術館

    国宝 手鑑「翰墨城」は、MOA美術館のWEBサイトによれば 
    奈良時代~室町時代 一帖(311葉)
    奈良時代より室町時代に至る古筆の断簡三百十一葉を帖の表裏に貼った手鑑。経切として大聖武・中聖武・絵因果経切・平安時代の歌切に高野切・名家家集切・小嶋切・本阿弥切・筋切・尾形切・烏丸切・栂尾切など、また類品稀少の断簡として唐鈔本王勃集断簡や伝菅原道真筆白氏文集切がある。その他世に名物切と称する主なものが網羅されており、古筆家伝来の手鑑のひとつとして名高い。益田家旧蔵。
    http://www.moaart.or.jp/japanese/art/calligraphy0005.html

    今回はじめて拝見。今回展示されていたのは、裏面の経切(155 裏001)から。展示されていたのはメモが正しければ下記の箇所。経切は、五島美術館で、益田鈍翁の作成した染紙帖を拝見した(記録はこちら)ので親しみがある。鈍翁は翰墨城には経切が数がすくないので、そこを補強するために染紙帖を作成したのでは、などと思ってしまった。それにしても戸隠切が伝聖徳太子とは古筆家もいろいろとでっち上げたものです。何時見ても、高野切(第一種)とか筋切とかは連綿として美しい筆致。本願寺本三十六人家集は、1932年にはじめて断簡されたかと思っていましたが、業平が江戸時代に断簡されていたことは今回知りました。

    155(裏001)
    戸隠切 伝聖徳太子 法華経第四
    太秦切 伝聖徳太子 法華経第二
    御室切 伝朝野魚養 大般若経
    詩序切 伝橘逸勢(はやなり) 王勃集
    山門切 伝小野篁 
    河内切 伝菅原道真
    二月堂焼切 伝菅原道真
    仏書切 伝菅原道真
    仏書切 伝菅原道真
    白氏文集切 伝菅原道真筆  白氏文集百錬鏡
    白氏文集切 伝菅原道真筆

    166
    高野切 伝紀貫之 古今和歌集巻第九羇旅
    名家家集切 伝紀貫之 堤中納言集
    写経切 伝小野道風
    小嶋切 伝小野道風 斎宮女御集
    本阿弥切 伝小野道風 古今和歌集第十一恋歌一
    縞地切 伝小野道風 三体詩巻二
    縞地切 伝藤原佐理 
    紙撚切 伝藤原佐理 源通済集
    綾地切 伝藤原佐理 白氏文集巻五十七
    筋切 伝藤原佐理 古今集第十七雑歌上
    尾形切 伝藤原行成 本願寺本三十六人家集業平   
    尾形切 伝藤原行成 本願寺本三十六人家集業平   
    唐紙経切 伝藤原行成 未詳
    猿丸集切 伝藤原行成 猿丸集
    白氏文集切 伝藤原行成 白氏文集巻六十三春遊
    詩歌切 伝藤原行経 藤原頼通大饗

    182
    詩書切 伝藤原公任 和漢朗詠集

    195
    高光集切 伝源俊頼
    山名切 伝藤原基俊
    鶉切 伝藤原顕輔
    古今集切 伝藤原清輔

    257(裏103)
    佐野切 伝寂連
    伊予切 伝藤原行成
    田歌切 伝寂連
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    国宝 法隆寺伝来 細字法華経 @東博 法隆寺宝物館

    2006-12-24 | 
    国宝 法隆寺伝来 細字法華経

    この1点が見たいがために年末の24日に慌てて、東博の法隆寺宝物館の建物に向かった。「長安宮廷写経」の絶品である敦煌経「妙法蓮華経巻第二」(675)などを三井記念美術館(記録はこちら)で拝見して、唐代の写経の別のものが見たくなった。こちらは聖徳太子所持との伝来。細字で32文字を一行に書く様は見事だが、やはり、少し時代が下るためかそれほど謹厳ではない。また経筒も拝見できたが竹製の筒であった。竹製ものが千年以上も伝来していることを目の前にすると感慨深い。(木簡など例は多いのだが)

    国宝 細字法華経 唐時代・長寿3年(694) N-7
    国宝 経筒 唐時代・7~8世紀 N-7付属

    展示期間 2006/10/24~ 2006/12/24(終了)
    http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=B07&processId=00&event_id=2576&event_idx=1&dispdate=2006/10/24

    e国宝から(
    http://www.emuseum.jp/cgi/pkihon.cgi?SyoID=3&ID=w098&SubID=s000

    中国・魏晋南北時代の鳩摩羅什(くまらじゅう 344-413)が、406年に訳した法華経を、唐時代の694年に李元恵(りげんけい)が書写したものである。李元恵は長安の人であるが、伝記の詳細は不明。
     麻の繊維をすいた麻紙(まし)39枚を継ぎ、1紙56行に淡い墨の罫線を引き、1行32字詰に1部7巻を書写している。全長は20メートルに及ぶ。文字は、背をやや低くした細字で、書き出しは精細で謹直だが、巻がすすむにつれて速写となり、字体はくずれる。唐代の書写年代の判明すること、細字で法華経全巻を1部に写したものとして貴重である。
     撥(ばち)形の軸首に碧玉をはめ込み、香木を二つ割りして内側をくりぬいた経箱に納められていた。永く法隆寺に伝来し、聖徳太子所持と伝えられ、「御同朋経」(ごどうぼうきょう)という俗称がある。太子は中国の高僧慧思禅師(えしぜんじ)の生まれ変わりで、前世に中国の寺院の仲間(同朋)が用いていたこの経典を、使いを派遣して取り寄せた、という伝説に基いている。
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    敦煌経と中国仏教美術 三井記念美術館

    2006-12-18 | 
    特別展 今輝く、中国古典美術の遺宝
    敦煌経と中国仏教美術
    2006年11月18日から12月17日
    三井記念美術館

    最終日17日に敦煌経を眺めてきた。今年は写経を多く鑑賞しているが、是だけ並ぶとなれば、一度拝見しておかなければならない。
    今回の目玉のひとつは、「長安宮廷写経」。「長安宮廷写経」とは、「唐の高宗の時代、咸亨二年(671)から儀鳳二年(677)頃にかけて官吏の監督下のもと門下省、弘文館などの書手によって書写された一群の写経。経典としては法華経と金剛経の二種が知られている。その筆致と料紙は中国・朝鮮・日本という漢字文化圏に伝わる古写経の中では最高の出来映えとされ、遺品は敦煌経のなかでは、30点余りに過ぎない。」という。

  • 敦煌経「妙法蓮華経巻第二」三井記念美術館 唐時代 上元二年(675)
  • 敦煌経「妙法蓮華経巻第七」三井記念美術館 唐時代 上元三年(676)

    の2点が並んで展示されている。長安宮廷写経では厳重な管理がされていて、何度も校閲されたとのこと。たしかに巻末に写経の年月日 書手、校閲者七人、監督の名前が記名されている。紙の継ぎ目ですこし字の大きさが変っているところもあった。校閲の結果書き直しになったのだろうか。厳重な管理に吃驚。

    実は「美の伝統 三井家の伝世の名宝」(記録はこちら)にて「妙法蓮華経巻第七」は拝見している。そのときもあまりの書体の謹厳な美しさに感動した覚えがある。だが、敦煌経とは謳っていた覚えがあまりない。図録を見返しても敦煌経とは記載されていない。偽者が多く近年学術的な検討を加えて厳選したので、はじめて敦煌経として展示したのでしょうか?

    三井記念美術館が所蔵する、世界に現存するなかでもトップクラスの「敦煌経」34点と、この敦煌経の展示に関連して、同じ敦煌の石窟から発見された東京国立博物館、白鶴美術館、久保惣記念美術館が所蔵する幡、仏画、画巻など極めて珍しい作品が出品されます。また、世界で二番目に古い中国在銘金銅仏である永青文庫蔵如来坐像など日本の美術館・博物館、大学が所蔵する中国の金銅仏、密教法具の名品14点を一堂に展示いたします。

    「敦煌経」とは、中国の敦煌の莫高窟石窟の一つから偶然に発見された多量の経典類のことで、今から1000年ほど前に何らかの理由で納められて密閉され、900年間タイムカプセルのように眠っていたものが、今から100年前に発見されて初めて明らかにされたというドラマチックな歴史をもった写経です。かって、このことを題材とした井上靖『敦煌』が、日本での敦煌ブームの火付けとなったことはよく知られているところです。そして、三井記念美術館が所蔵する「敦煌経」は、中国、朝鮮、日本など漢字文化圏に伝えられた写経の中でも最も優れた唐時代の「長安宮廷写経」や、則天武后時代の端正な字姿とされる「大般涅槃経」などを含む第一級の写経とされております。

    今回の展覧会では、もう一つの柱として中国の仏像としては最も古い4世紀、五胡十六国時代の如来像をはじめとする各時代の金銅仏や、唐時代の密教法具などを展示いたします。敦煌経、敦煌出土の幡、仏画と合わせて、中国仏教美術の質の高さと奥の深さを十分に鑑賞していただきたいと思います。
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