徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

2009年1月の記録

2009-01-31 | 美術(Index)
2009年1月の記録

  • 3日  japan 蒔絵 ―宮殿を飾る 東洋の燦めき― (前期) @サントリー美術館
  • 9日  Bunkamura20周年企画 ピカソとクレーの生きた時代 @Bunkamuraザ・ミュージアム
  • 10日 素朴美の系譜@渋谷区立松涛美術館
  • 13日 画業40周年 東京藝術大学退任記念 田渕 俊夫展 パリ・エトワール帰国記念 @日本橋三越本店

  • 17日 東京国立博物館 平常展
         博物館に初もうで
         未来をひらく福澤諭吉展 第2会場 
          国宝 釈迦金棺出現図(松永耳庵旧蔵、京都国立博物館蔵)(25日まで)

  • 17日 「旧金剛宗家伝来能面」54面の重要文化財新指定記念
         寿(ことほ)ぎと幽玄の美 ―国宝雪松図と能面― @三井記念美術館
  • 17日 japan 蒔絵 ―宮殿を飾る 東洋の燦めき― (後期) @サントリー美術館
  • 21日 韓国・国立中央博物館
  • 23日 タカシマヤ美術部創設百年 智積院講堂襖絵完成記念 田渕 俊夫展
     真言宗智山派の総本山智積院講堂の襖絵60面を、東京藝術大学副学長の田渕俊夫画伯が、四季をテーマに墨絵で描いた。
  • 24日 加藤唐九郎・重・高宏 ―窯ぐれ三代 展
  • 31日 特別展 妙心寺展
     未来をひらく福澤諭吉展 第2会場 第三期

          7-001  重美 金剛薩た菩薩像 東京・根津美術館蔵
          7-018  彩箋法華経薬王本事品断簡 北村美術館蔵
          7-019  花籠図 雲渓永怡筆 常盤山文庫蔵
          7-020  海棠白頭翁図 祐周筆 常盤山文庫蔵
          7-021   重文 黒漆平文唐櫛笥 台共 福岡市美術館蔵
          7-023   重文 叭々鳥図 雪村周継筆 天文24年(1555) 常盤山文庫蔵
          7-027   重文 大燈国師墨蹟(凩墨蹟) 宗峰妙超筆 九州国立博物館蔵
          7-043   重文 金剛般若経開題残巻 空海筆 福岡市美術館蔵
          など

         東京国立博物館 本館 平常展
         加山又造展 @国立新美術館
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    麗しき日本絵葉書展~ハイカラ・ロマン・モダンの絵葉書~ 

    2009-01-30 | 絵画
    麗しき日本絵葉書展~ハイカラ・ロマン・モダンの絵葉書~
    2009年1月31日から2月15日 午前10時30分~午後5時 300円
    切手博物館 
    http://www.yushu.or.jp/museum/

    明日から、目白にある切手博物館で、表記が開催される。
    絵葉書の収集家の生田誠氏のコレクションから、約500点を紹介。
    明治、大正、戦前昭和の時代、多くの女学生や若い女性が、美しく心に残る色彩、歌や花のモチーフ、女性像をデザインした恋愛表現、印象的なイメージの絵葉書が見られる由。

    ◆アールヌーボー 明治の新感覚 ◇和物・和装
    ◇竹久夢二 大正の抒情 ◆かわいい子どもや遊びの風俗
    ◆アールデコ 戦前昭和のモダン ◇漫画や笑い
    ◇雑誌「女学世界」などの付録 ◆カルピスなどの企業広告
    ◆恋愛柄 ◇クリスマス
    ◇花 ◆十二支
    ◆麗人 ◇小林かいちの絵葉書
    など。




    日本の美術絵はがき1900‐1935―明治生まれのレトロモダン
    生田 誠
    淡交社

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    加藤唐九郎・重・高宏 ―窯ぐれ三代 展

    2009-01-24 | 陶磁器
    加藤唐九郎・重・高宏 ―窯ぐれ三代 展
    2008年12月6日(土)~2009年3月8日(日)
    智美術館

    智美術館を初めて訪れる。
    唐九郎をまとまって見るのも初めて。学芸員のかたの解説を少しだけ聞く。年代に注意すると作風の変遷がよくわかる。

    志野は、
    唐01 加藤 唐九郎志野茶盌 銘 氷柱 1930 昭和5年 翠松園陶芸記念館;名品。

    唐12 加藤 唐九郎志野茶盌 銘 紫匂1979 昭和54年翠松園陶芸記念館;立原正秋が銘(書籍があるようです);これも色合いが素晴らしい。
    唐04 加藤 唐九郎志野茶盌 銘 龍驤1969 昭和44年 個人蔵
    唐03 加藤 唐九郎鼠志野茶盌 銘 鬼ヶ島1969 昭和44年 個人蔵;このころの初作とのこと。
    唐07 加藤 唐九郎志野茶盌 銘 亜幌1969 昭和44年 個人蔵

    唐06 加藤 唐九郎志野茶盌 銘 貫道1969 昭和44年 個人蔵

    亜幌(アポロ)と貫道は、横向きに筆がはいる。

    唐45 加藤 唐九郎紅志野大皿1964 昭和39年菊池寛実記念 智美術館

    黒織部は、
    唐19 加藤 唐九郎黒織部茶盌 銘 がらしや1950 昭和25年 駒形十吉記念美術館

    黄瀬戸は、
    唐46 加藤 唐九郎黄瀬戸蕪文鉢1955 昭和30年 一宮市三岸節子記念美術館
    唐48 加藤 唐九郎黄瀬戸輪花鉢1982 昭和57年 駒形十吉記念美術館

    唐56 加藤 唐九郎牛図 1985 昭和60年 個人蔵
    がいい。

    唐42 加藤 唐九郎古瀬戸釉柳文壺1934 昭和9年駒形十吉記念美術館

    三男重氏、孫高宏まで鑑賞している余裕はなかった。高宏氏の作風は当代の 楽吉左衛門氏と(それほどごつごつはしていはいないが)似た雰囲気を感じたが。

    やきものの美を求めて 名碗「紫匂ひ」をめぐって (ランダムハウス講談社文庫)
    立原 正秋,加藤 唐九郎
    ランダムハウス講談社

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    田渕 俊夫展  メナード 智積院

    2009-01-23 | 絵画
    田渕 俊夫展
    画業40周年 東京藝術大学退任記念 田渕 俊夫展 日本橋三越本店
    タカシマヤ美術部創設百年 智積院講堂襖絵完成記念 田渕 俊夫展

    前者は、
    細い線に緑青のような緑で画面アクセントをつけた作品。
    月夜に夜間飛行をして下界を眺めたような風景画。
    永平寺の襖絵
    など

    智積院講堂襖絵は、
    金剛の間の「夏」(木陰)
    胎蔵の間の「春」(桜、柳)
    智慧の間の「秋」(すすき、柿)
    大悲の間の「冬」(雪景色)
    不二の間の「朝陽」「夕陽」。
    どの作品も墨で陽光を描いているのが斬新だった。
    すすきの制作風景が、ビデオで放映されていた。風に逆らったすすきと風になびいたすすき。後者は穂を残しているさま。に面白みがあるという。デッサンをOHPで投射してそのうえで筆で描く技法にはなるほどと感心。

    智積院講堂襖絵は、帰ってTVを見てみれば、メナード化粧品のCMでも放映されいた。
    http://www.menard.co.jp/cm/waraku081115/index.html
    雑誌「和樂(1月号)」メナード化粧品創業50周年記念対談にも掲載されているとのこと。

    智積院って、1585年に根来寺が秀吉に破壊されて、徳川家康公の恩命により、東山の豊国神社境内の坊舎と土地が与えられた、というのが現在の地にある由緒とは。さらに、成田山新勝寺、川崎大師平間寺、高尾山薬王院の大本山を配下に抱え全国に3000余りの寺院教会を擁するとは、全く知りませんでした。

    ツツジの花の咲く5月下旬から6月下旬にかけて庭園見物をかね、収蔵庫を拝見に訪れてみたい。

    三越 13日
    高島屋 23日 訪問
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    japan 蒔絵 ―宮殿を飾る 東洋の燦めき―

    2009-01-17 | 工芸
    japan 蒔絵 ―宮殿を飾る 東洋の燦めき―
    2008年12月23日~2009年1月26日
    サントリー美術館

    第1章 中世までの日本の蒔絵
    1 国宝 宝相華迦陵頻伽蒔絵冊子箱 一合 平安時代、延喜19年(919) 仁和寺 (前期)http://www.kyohaku.go.jp/jp/syuzou/menu/urusi/meihin/urusi/item05.html 延喜19年(919)『三十帖冊子』が叡覧に供された際、この箱が下賜されたと寺伝にはいう。
    3 国宝 宝相華蒔絵経箱 一合平安時代、11世紀末~ 12世紀初頭 延暦寺 (後期)画像は、http://www.kyukoku.or.jp/topics/detail.php?id=00000149
    11 国宝 松椿蒔絵手箱および内容品(熊野速玉大社の摂社である阿須賀神社伝来古神宝類のうち 足利義満の奉納) 一具南北朝時代、明徳元年(1390)頃 京都国立博物館 http://www.k-gallery.net/cgi-bin/commentary_jp.cgi?&kubun=I_&limit_no=1&display_no=6&mz_synm=0000005808
    11 重文塩山蒔絵硯箱 一合室町時代、15世紀 京都国立博物館 http://www.kyohaku.go.jp/jp/syuzou/menu/urusi/meihin/urusi/item02.html

    東博に毎月通っていると、蒔絵の優品はかなり拝見することができる。
    たとえば、今月も、
    重文 菩薩十六善神蒔絵中蓋及び蓮池蒔絵経箱 1具 平安時代・安元元年(1175) 愛知・七寺蔵
    国宝 梅蒔絵手箱及び内容品 1具 鎌倉時代・13世紀 静岡・三嶋大社蔵
    など東博の所蔵品でないものも拝見できる。ただ京都にあるものは今回と思って拝見。仁和寺の国宝 宝相華迦陵頻伽蒔絵冊子箱は素晴らしかった。

    ほとんどこれだけを目当てにいったが、第2章の-高台寺蒔絵-はともかく、これ以降も西洋へ渡ったものも意外に面白かった。

    第3章 大航海時代が生み出した蒔絵 -南蛮漆器-
    36 IHS椿蒔絵螺鈿聖餅箱一合桃山時代、16世紀末~ 17世紀初頭京都国立博物館
    40 花鳥蒔絵螺鈿聖龕(三位一体像) 一基桃山時代、16世紀末~ 17世紀初頭京都国立博物館
    60 IHS木彫彩色箔押書見台一基インド、17世紀九州国立博物館
    などの南蛮漆器は面白い。南蛮漆器は、すきまなく蒔絵と螺鈿で器面を埋め尽くしている様式。長崎での昨秋の旅行にひきつづき、南蛮文化を楽しんだ。

    第4章 絶対王政の宮殿を飾った蒔絵 -紅毛漆器-
    黒漆の余白を生かした絵画的表現の蒔絵のスタイルを紅毛漆器という。

    77 ファン・ディーメンの箱 一合 江戸時代、1636-39年 ヴィクトリア&アルバート美術館
    78 マザラン公爵家の櫃 一合 江戸時代、1640年頃 ヴィクトリア&アルバート美術館
    特に後者の立派なことは驚き。国宝級です。

    84 楼閣山水蒔絵書き物机
    ベルナール・ヴァン・リザンブール2世作 一基
    蒔絵パネル:江戸時代、17世紀後半、机:フランス、1750年頃;
    ロスチャイルド・ファミリー・トラストワデスドン・マナー

    85 楼閣山水蒔絵コモド
    推定ベルナール・ヴァン・リザンブール2世作 一基
    蒔絵パネル:江戸時代、17世紀末 
    コモド:フランス、1755-58年頃
    ヴィクトリア&アルバート美術館

    この2点は、蒔絵パネルを利用して作成したバロックやロココ様式の家具。欧州のセンスです。

    第5章 蒔絵の流行と東洋趣味
    117 漆の間のあるドールハウス一基蒔絵パネル:江戸時代、17世紀末~ 18世紀
    ドールハウス:ドイツ、18世紀末~ 19世紀初頭ゴータ・フリーデンシュタイン城美術館

    ドールハウスはいつ見ても楽しい。

    第6章 王侯のコレクションと京の店先
    マリー・アントワネットのjapanの小箱のコレクションが、ヴェルサイユ宮殿美術館、ギメ東洋美術館から、さらに
    ザクセン公アウグスト強王ゆかりの宮殿(ゴータ・フリーデンシュタイン城美術館)、
    スウェーデン王室、
    イギリス貴族の館バーリーハウス
    のコレクションが並んだ。香道具が多かったようだが、日本にほとんど残っていない、タイムカプセルのようにヨーロッパで大切に伝えられてきた貴重な小品とのこと。

    (前期)3日
    (中期)未見
    (後期)17日
    コメント
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