徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

2008年1月の記録

2008-01-31 | 美術(Index)
2008年1月の記録

1月の記録

4日  東京国立博物館 平常展 本館・東洋館
6日  陽明文庫創立70周年記念特別展「宮廷のみやび―近衞家1000年の名宝」(前期)(2/24 まで)
13日 大名茶人・遠州400年 小堀遠州 美の出会い展 @松屋銀座
20日 王朝の恋 ―描かれた伊勢物語― (前期)@出光美術館(2/17まで)
25日 没後50年 横山大観 横山大観――新たなる伝説へ(前期)@国立新美術館(3/3まで)
26日 ロートレック展 パリ、美しき時代を生きて @サントリー美術館
27日 水野美術館コレクションの名品より 近代日本画 美の系譜 @大丸ミュージアム 東京(終了) 

バレエ
6日 英国バーミンガム ロイヤルバレエ団「美女と野獣」@東京文化会館 ベル(主役)がエリシャ・ウィルスから佐久間奈緒に代わった。それはないのでは。英国バレエは、ミュージカルだった。

映画
4日 バレエ・リュス(2005) @渋谷 ライズX
30日 ブレイブ ワン/ THE BRAVE ONE(2007)@JL002
    goo映画
    imdb
    Director:Neil Jordan,
    Cast: Jodie Foster ... Erica Bain; Terrence Howard ... Detective Mercer
 米国人とっての復讐と正義とは。傷ついた魂の救われるには。考えさせられます。Jodie Fosterが主演ということで見はじめたが、冒頭は一寸凄惨。R指定でした。
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ロートレック展 パリ、美しき時代を生きて

2008-01-26 | 絵画
ロートレック展 パリ、美しき時代を生きて
サントリー美術館
2008年1月26日から3月9日

初日に夕方に訪れた。

アンリ・ド・トゥールーズ・ロートレックToulouse Lautrec(1864-1901)が最も輝いていた晩年の10年間の作品を中心にした展覧会。

まずは、主題別に作品が並ぶ。
ムーラン・ルージュの踊り子ラ・グーリュのポスター1891。本人の写真もある。ムラーン・ルージュの舞踏会ってダンス・ホールだったとは。ジャヌ・アブリルのポスターと写真。アクロバティックな女道化師シャ・ユ・カオの写真と楽屋での様子を描いた《女道化師シャ・ユ・カオ》(1895)、ポスター。イヴェット・ギルベールの写真、(醜く描かれているとギルベールから拒絶された)ポスターの原案。(採用されたスタンランによる)ポスター、アルバム《イヴェット・ギルベール》。堂々たるアリスティド・ブリュアンの写真、映像、そしてポスター、ル・ミルリトン誌。
このコーナには映像もあり、世紀末に発展したモンマルトルの喧騒が生き生きと伝わってくる。本人と写真と作品が並べてあり、それがまた楽しい。

舞台女優や男優の姿もロートレックは描いている。スター女優マルセル・ランデール嬢の写真とカラー・リトグラフ。コメディ・フランセーズの男優《アンリ・サマリー》(1889)など。

娼婦たちを描いた作品が並ぶ。《赤毛の女(みづくろい)》(1889)。そして、版画集ELLES。11点組が並ぶ。女性の何気ない動作を描いている。先駆的。

出版文化とロートレックというコーナ。小説の宣伝のポスターもある。雑誌の挿絵や表紙。成功したロートレックを感じられる。

エピローグには最後の日々に描いた肖像画がならぶ。マルトX婦人の肖像ーボルドー(1900)は大原美術館所蔵。マンズィの肖像(1901)は富山県立近代美術館所蔵。意外な作品が日本の美術館に所蔵されています。

予想外に楽しめた展覧会。お薦め。今回作品に描かれた人々をすこし理解したので、次回オルセー美術館訪問の際には、ロートレックの作品をすこし深く楽しめるかと思います。



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大名茶人・遠州400年 小堀遠州 美の出会い展

2008-01-13 | 茶道具
大名茶人・遠州400年 小堀遠州 美の出会い展
松屋銀座
2008年1月14日まで

 NHK新日曜美術館で築城、庭園、そして茶室を作った遠州が紹介されていた。備中松山城、頼久寺の庭園などが紹介されていた。
 さて本展覧会は茶道具の紹介。
 先ず素晴らしかったのは、1636年に家光をお迎えして茶会で用いられた茶道具の三点。
  • 大名物 油滴天目茶碗 (北村美術館 藤田伝三郎、井上世外、益田鈍翁と来歴) 
  • 定家筆 桜ちるの文 (北村美術館)
    は、第一の茶屋に用いられた。第二の茶屋に用いられた茶碗が、
  • 膳所光悦茶碗(将軍家光献茶御控二つの内) 光悦にしては柔らかい風合いの茶碗。もう1点はMOA美術館に所蔵されているとのこと。

     小堀遠州筆 茶入目利次第 巻一
    というのがあった。茶入を窯分けをしている。興味津々だが、老後の楽しみに取っておこう。

     当然といえば当然だが、中興名物がずらっと並ぶ。
  • 中興名物 唐物 文琳茶入 銘 吹上 五島美術館
  • 中興名物 瀬戸 金華山窯 飛鳥川手 本歌茶入 銘・飛鳥川 湯木美術館
  • 中興名物 瀬戸 破風窯 凡手 茶入 銘・撰屑 根津美術館
  • 中興名物 高取 大海茶入 銘・松風 
  • 中興名物 丹波 耳付茶入 銘・生埜 湯木美術館
  • 中興名物 膳所 耳付茶入 銘・大江 根津美術館
  • 中興名物 薩摩甫十瓢箪 茶入 銘・玉水 田中丸コレクション
  • 中興名物 小井戸茶碗 銘・忘水 根津美術館
  • 中興名物 熊川茶碗 銘・千歳 五島美術館
  • 中興名物 高麗茶碗 銘・古手屋 三井記念美術館
  • 中興名物 伯庵茶碗 銘・朽木 五島美術館
    これは圧巻。

    綺麗サビ、面取、瓢箪、耳付といった遠州好みがよく判りました。
    14日までの会期の前日の終了間際の1時間、慌てて見ましたが、段々皆さん帰っていくのでどうやら鑑賞できました。
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    映画 バレエ・リュス(2005)

    2008-01-04 | Review
    4日 映画 バレエ・リュス(2005)
    http://www.balletsrusses.net

     1929年、ディアギレフ率いるバレエ団、バレエ・リュスが彼の死と共に解散。この映画は、その後のバレエ・リュスを当時のダンサーたちのインタビュー、映像で追う。1930年代のダンサーたちの映像と、今80歳、90歳になっても踊り続ける元団員たちのインタビュー映像が交互に映されるのは、なんとも不思議な感覚。振付師の偉大さについても実感、レオニード・マシーン、ジョージ・バランシンなど。
     渋谷 ライズXで鑑賞したが、地下室のようで一寸残念だった。
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    東京国立博物館 平常展 本館・東洋館

    2008-01-04 | 絵画
    4日 東京国立博物館 平常展 本館・東洋館

    浮世絵 10室
     歌川国芳 「高祖御一代略圖・佐州流刑角田波題目」「高祖御一代略圖・佐州塚原雪中」に目が留まる。日蓮上人5百五十年忌を営まれたる天保弐年に、其法会を機として出版された十枚揃えのものの一つだそうだ。前者は北斎の「神奈川沖浪裏」を真似した(拡大した)という作品。後者は、高祖御一代略圖のうちの中で有名な作品だそうだ。(こちらに詳しい)

    新春特別展示 子年に長寿を祝う 本館特別1室・特別2室
     染付鼠に大根図菊形皿(伊万里)に「鼠に大根図」は、白ねずみは大黒天の使いとされ、「大根くう鼠」を「大黒ねずみ」かけた判じ物とのこと。成る程。
     縁側で遊ぶ娘と子供 鈴木春信筆 A-10569-1271 は、子供の懐からねずみが覗いている。
     佐藤一斎(1772-1859)筆の篆書が何点か。七歳の時の書、篆書百福寿、隷書福寿と八十歳誕辰七言律詩とならぶ。渡辺崋山筆の肖像画は知っていたが、書も素晴らしい。

    特集陳列 古代の輝き 西アジアのガラス器
     個人コレクションの寄託品を展示。ミルフィオリ皿など、古代の透明感のないガラスは、現代から見るととても魅力的だ。

    特集陳列 董其昌とその時代
     董其昌の書がずらっと並ぶ。これだけ並ぶと一寸圧巻。
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