徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

ボストン美術館 日本美術の至宝

2012-03-25 | 絵画
#20 特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」@東京国立博物館

第一章 仏のかたち 神のすがた
法華堂根本曼荼羅図 奈良時代・8世紀 
普賢延命菩薩像 平安時代・12世紀中頃
馬頭観音菩薩像 平安時代・12世紀中頃
弥勒菩薩立像 快慶作 鎌倉時代・文治5年(1189) 

第二章 海を渡った二大絵巻
吉備大臣入唐絵巻
平治物語絵巻 三条殿夜討巻

第四章 華ひらく近世絵画
龍虎図屏風 長谷川等伯筆 江戸時代・慶長11年(1606)
松島図屏風 尾形光琳筆 江戸時代・18世紀前半

第五章 奇才 曽我蕭白
雲龍図 曽我蕭白筆 江戸時代・宝暦13年(1763)
虎渓三笑図屏風 曽我蕭白筆 江戸時代・18世紀後半 
風仙図屏風 曽我蕭白筆 江戸時代・18世紀後半

など
第一章と第二章は、圧巻だった。
特に、吉備真備が唐人の難問に不思議な力で立ち向かうという話の奇天烈さと、絵のコミカルなことにに吃驚。

(3月25日)
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3月24日

#19 大阪市立東洋陶磁美術館コレクション 東洋陶磁の悠久の光彩@サントリー美術館
   光線の具合でこれほど色あいが違うとは。
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岩佐又兵衛・山中常盤物語

2012-03-19 | 絵画
MOA美術館で岩佐又兵衛絵巻・山中常盤物語12巻が展示される(4月4日まで)というので、そのためだけに熱海まで。熱海のバス停は、梅園行きは長蛇の列であったが、閑散としたMOA美術館行きに。会場もかなり閑散として、ゆっくりとみられる。

jchzさんが各巻について内容を書いているので詳細はそちらを見ていただくとして、気のついた場面を

第1巻。ちょっと紙面に皺がより痛んでいる。なかなか公開されないのもむべなるかな。
第3巻。京都~近江の道行。これはまるで旅行記。浄瑠璃の演出どおりでしょうか?
第4巻。夜盗の襲撃。辻先生がその肌の色合いについて文章を書かれていたのを思い出す。
第5巻。息絶える常盤。だんだん血が流れている場面も描かれる
第9巻。牛若が六人の夜盗をめった切り。車切りにされた胴体。縦に切られたり、あまりにリアルで言葉もない。
第10巻。殺戮の後始末。筵にくるまれ川に投げ捨てられる。
第11巻。秀衡館の光景。賑わう様が精緻に描かれる。
第12巻。大軍の将として上洛の途につく。最後の2巻の大団円は、豪華絢爛。

第1室から第4室まで、広げてゆっくりと展示されていた。

4月6日から5月9日までは、浄瑠璃物語絵巻 12巻も見たことはあるのだが、6室に閉じ込めての展示だった。今回の感動すると、やはりまた熱海まで出かけるか。

三の丸尚蔵館の小栗判官絵巻も全巻展示しないかしら。
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古筆手鑑 藻塩草、見努世友 そして谷水貼

2012-03-18 | 
#16 3月10日 古筆手鑑(前期) @出光美術館
#17 3月18日 古筆手鑑(後期) @出光美術館

 藻塩草、見努世友も、前半がよかった。

 谷水貼 は、全く初見。目の贅沢。
 高野切第三種、本阿弥切、小島切、筋切、通切、紙捻切、香紙切、針切、和泉式部続集切、唐紙本倭漢朗詠集切、金澤万葉集切、石山切(貫之集下) 石山切(伊勢集) 石山切(伊勢集)石山切(伊勢集)烏丸切 烏丸切 巻子本古今集切 多賀切 平等院切 日野切 白川切 中院切 有栖川切
 と並ぶ。垂涎の古筆ばかり。 

 倭漢朗詠集、高野切第一種、継色紙「むめのかの」「あめにより」はいつ見てもいい。

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#15 3月9日 法隆寺展 @日本橋高島屋
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生誕100年 ジャクソン・ポロック展

2012-03-02 | 絵画
#14 生誕100年 ジャクソン・ポロック展

ジャクソン・ポロック(Jackson Pollock)の絵画は、MOMAでは少なくとも何点か見ていたはず。床に広げた大きなキャンバスに絵具をふり注いで描く「アクション・ペインティング」の写真から、何となく前衛的なイメージがあり、New YorkerのARTと思っていた。彼の最盛期は1947-50年。住んでいたのはNew York, New YorkではなくSprings, New York。見るからに自然豊かなSTUDIOで描かれている。ある意味、墨の芸術を創作するのと同じ技法、すなわち、静かな環境で心のままに筆を動かした結果なのだろう。

《無題│Untitled》1950年28.2 x 150 cm シュトゥットガルト州立美術館
は、その墨の芸術かと見まごうもの。書き直しを修正してはいるのだが。

そしてハイライトは、
《ナンバー11,1949》1949年 インディアナ大学美術館
《ナンバー7,1950》1950年 ニューヨーク近代美術館
《インディアンレッドの地の壁画》1950年、テヘラン美術館
特に、《インディアンレッドの地の壁画》の太い筆致は見あきない。

《黒と白の連続│Black and White Polyptych》1950年頃 │60.9 x 203.2 cm│ベネッセホールディングス
も、どうやって制作したのか、ちょっと不思議な感じ。確かに区切ったマス毎に描いているのだが。。

雨が降っていたとはいえ、金曜日とはの夕方というのに心ゆくまで、ゆっくりと鑑賞できたのは、嬉しいような、ちょっとさびしいような。
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