徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

9月の記録

2007-09-30 | 美術(Index)
9月の記録

感想を書いている展覧会のほうが少ないという有様です。

2日  足利義満600年御忌記念「京都五山 禅の文化」展(第六期)(終了)
     その1その1
2日  本館 常設展 @東京国立博物館
2日  旅 三井記念美術館(終了)

7日  セザンヌからピカソまで オルセー美術館 De Cézanne à Picasso, chefs-d'oeuvre de la galerie Vollard,Musée d'Orsay (19 Juin to 16 septembre, 2007)
7日  オルセー美術館 常設展 Musée d'Orsay
7日  オランジュリー美術館 常設展 Musée de l’Orangerie
7日  Musée National d'art Moderne, Centre Pompidou

12日  BIOMBO/屏風 日本の美(II期)@サントリー美術館(10/21まで)
15日  歌川広重没後150年記念 広重が描いた日本の風景(後期) @神奈川県立歴史博物館
16日  山口晃展 今度は武者絵だ! @練馬区立美術館
16日  浮世絵師たちのシニア・パワー 北斎・広重・三代豊国 還暦からの挑戦 @太田記念美術館
16日  ベルト・モリゾ展 @損保ジャパン東郷青児美術館

22日  谷文晁とその一門 @板橋区立美術館(10/21まで)
22日  トプカプ宮殿の至宝展 @東京都美術館
22日  没後50年川合玉堂展 @山種美術館
22日  BIOMBO/屏風 日本の美(Ⅲ期)@サントリー美術館(10/21まで)

23日  平山郁夫 祈りの旅路 @東京国立近代美術館(10/21まで)
23日  常設展 @東京国立近代美術館

29日  本館 東洋館 常設展 @東京国立博物館

映画
  • Le prix à payer (2007) @AF275 (9/6)
     Director: Alexandra Leclère
     UNIFRANCE

  • J’veux pas que tu t’en ailles(2007)@AF275 (9/6)
     Director: Bernard Jeanjean
     UNIFRANCE

  • Spider-Man 3(2007) @AF275 (9/6)
     Director:Sam Raimi
     imdb
     goo movie
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    又兵衛 浄瑠璃物語絵巻全12巻 一挙公開

    2007-09-29 | 絵画
    又兵衛 浄瑠璃物語絵巻全12巻 一挙公開

    jchzさんのblog、文章がお上手でいつも拝読している。Recent Commentのところに岩佐又兵衛とあるのをみて、あれどこかで岩佐又兵衛の展覧会あったのかとクリックすると、「のりさん」がコメントしていました。

    「MOA美術館に勤務する一職員ですが、細やかに鑑賞していただき、嬉しく思っています。
    又兵衛フアンに耳寄りな情報です。もうご存知かもしれませんが、本年9月28日~10月24日、浄瑠璃物語絵巻全12巻を一挙に公開いたします。2年ぶりの全巻公開です。よろしかったらご来館ください。」
    とのこと。

    いづつやさんが期待する山中常盤物語絵巻の全12巻公開はまだのようです。)

    MOA美術館のHPをチェックすれば第一室は、岩佐又兵衛勝以です。
    ◎ 浄瑠璃物語絵巻 巻第1~巻第12 伝 岩佐又兵衛勝以 江戸時代 17世紀
    ◎ 山中常盤物語絵巻 巻第11 伝 岩佐又兵衛勝以 江戸時代 17世紀
      堀江常盤物語絵巻 巻第2 伝 岩佐又兵衛勝以 江戸時代 17世紀
    ◎ 柿本人麿図・紀貫之図 岩佐又兵衛勝以 江戸時代 17世紀
    ○ 官女図 岩佐又兵衛勝以 江戸時代 17世紀
    ◎ 自画像 岩佐又兵衛勝以 江戸時代 18世紀

    第6室から第10室は特別展。
    9月30日までは、東京芸術大学創立120周年記念 パリへ
    10月6日からは 特別展 サーカス
    と巡回展

    開館は 9:30-16:30
    休館は、毎週木曜日(祝日は開館)
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    平山郁夫 祈りの旅路 @東京国立近代美術館

    2007-09-27 | 絵画
    平山郁夫 祈りの旅路
    Ikuo Hirayama: A Retrospective ― Pilgrimage for Peace
    2007年9月7日から10月21日
    (展示替えあり、前期展示のみの作品は9月24日まで、後期展示のみの作品は9月26日から、例外あり)
    東京国立近代美術館

    77歳の喜寿、画業60年を記念し、平山郁夫氏(1930年生まれ)の代表作を一堂に集めた展覧会が開催されている。シルクロードの作品については何度か拝見しているので、この展覧会を訪れるか少し迷っていた。しかし、訪問してみれば、今年一番感動的だった日本画展だったといっても過言ではない。

    展覧会は4章から構成される。

    第1章 仏陀への憧憬
    このパートが圧巻。シルクロードに到達する前の平山郁夫氏の世界。濃色の象徴的な表現によって成り立つ画面は、深い精神性に満ちている。息を呑むような静謐さが会場を包む。円熟した宗教的な作品に、これが30歳のときの作品かと制作年を確認してしまう。

    1959年に第44回再興院展にて《仏教伝来》(佐久市立近代美術館所蔵)を発表して以来、1960年代にかけて平山郁夫氏は仏陀の生涯をテーマに多くの作品を描いたという。年表を確認すると、平山郁夫氏は、広島の爆心地から3キロのところで被爆。周りにいた友を皆失う。そして、1958年ごろから被爆による不調をかかえる。それが転機となったのだろう。仏教を主題とした絵画を描き始めた。

    第2章 玄奘三蔵の道と仏教東漸

    シルクロードの作品は一寸型にはまった感もあるが、平山郁夫氏の制作の背景を知り、シルクロードの作品を拝見すると、シルクロードという甘美な響きだけではない求道者の作品もある。《敦煌鳴沙 》《敦煌三危》では、緑の多い砂漠のオアシス、でも埋もれてしまった敦煌、歴史に思いを馳せた風景が描かれていた。2000年に完成させた薬師寺の玄奘三蔵院伽藍の大唐西域壁画の縮小版《大唐西域画》が一連の画面が見渡すように展示されている。

  • 敦煌鳴沙 1985 紙本彩色 屏風、4曲1隻 箱根・芦ノ湖 成川美術館
  • 敦煌三危 1985 紙本彩色 屏風、4曲1隻 箱根・芦ノ湖 成川美術館
  • 大唐西域画 2007 佐川美術館

    第3章 シルクロード

    シルクロードの作品がさらに3章では続く。ここでは中亜の世界が描かれていた。見る側に異国情緒が伝わってくる。《中亜熱閙図》のアラビアの市場の人々、思わず心の中で「異邦人」を口ずさんでいる。《波斯黄堂旧址》に描かれたペルセポリスの遺跡、一度訪れてみたい。《鄯善国妃子(楼蘭の王女)》は、まだ訪れたことのない楼蘭を想像して描いた作品。その十年後に楼蘭をようやく訪問後に描いたのが《楼蘭の遺跡・昼》。その画面からは、漸く訪問できた楼蘭を写し取ろうかというリアルさが伝わってくる。

  • 中亜熱閙図 1971 紙本彩色 屏風、6曲1隻 駒形十吉記念美術館;
  • 波斯黄堂旧址 1974 紙本彩色 屏風、6曲1隻 広島県立美術館;
  • 鄯善国妃子(楼蘭の王女) 1976 紙本彩色 額 箱根・芦ノ湖 成川美術館
  • 楼蘭の遺跡・昼 1990 紙本彩色 額(パネル4枚組) 愛知県美術館;

    第4章 平和への祈り

    第4章は平和への祈り。《広島生変図》。50歳を目前にして描いている。描いておかねばと筆をとったのだろう。その決意を慮るだけで涙腺が緩む。その決意と比して、漫然と過ごしている自分を反省。《広島生変図》の表現はあくまでも控えめで、真摯な平和への祈りが伝わってくる。もう一点、直接的に平和への祈りを描いたのが《平和の祈り-サラエボ戦跡》。瓦礫の前で平和を祈る家族が描かれる。

  • 広島生変図 1979 紙本彩色 屏風、6曲1隻 広島県立美術館;
  • 平和の祈り-サラエボ戦跡 1996 紙本彩色 額(パネル4枚組) 佐川美術館;

    最後に日本の風土を題材にした作品が何点か並ぶ。何点も素晴らしい作品があったが、その中でも《熊野路 古道》は、今回の展覧会で、純粋に作品として感動を呼んだ一点。画面の前に立つと静寂な風景が迫ってきる。これも祈りの道。平山郁夫氏の筆が冴えるのも当然か。

  • 熊野路 古道 1991 紙本彩色 額(パネル4枚組) 早稲田大学図書館
  • 月華厳島 1993 紙本彩色 額(パネル4枚組)
  • 平成の洛中洛外図 2003 紙本彩色 額(パネル4枚組) 平山郁夫シルクロード美術館
  • 平成洛中洛外図 2004 紙本彩色  額(パネル4枚組) 平山郁夫シルクロード美術館

    本当は、展覧会場にあった言葉を引用したいが、メモしてこなかったので、WEBにあった解説を引用しておきたい。「平山郁夫のこうした旺盛な制作活動の根底には、被爆者としての原体験を通じた、生きることへの深い問いかけ、そこからくる平和への祈りがある。この画家の芸術の奥底に流れる生への強い思いと、半世紀以上にわたる制作活動において表現しようとしたものに、私たちは改めて気付かされる。」

    P.S. 再興院展への出品作品には画面に日付を入れてあったが、メモまではしてきませんでした。
    (23日)

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    没後50年 川合玉堂展 @山種美術館

    2007-09-26 | 絵画
    没後50年 川合玉堂展
    2007年9月8日から11月11日(展示替えあり)
    山種美術館

    川合玉堂(1873-1957)の没後50年の今年、私にとっては2回目の回顧展。前回は、3月に日本橋高島屋で開催された没後50年 川合玉堂展。今回は、山種美術館所蔵の作品をメインとして回顧展。

    展示室の奥に鎮座していたのは、
  • 川合玉堂《紅白梅》 1919(玉堂美術館 所蔵);MOA美術館の紅白梅図屏風を参考にしたともいう琳派風作品。金屏風に紅梅白梅が描かれる。伸びやかな梅の枝が素晴らしい。9月30日までの展示。
  • 川合玉堂 鵜飼 1895 第4回内国勧業博覧会展;開館40周年記念展 山種コレクション名品選(後期)で拝見していたらしいのだが、覚えがなかった。画面の上半分は薄暗く狩野派風の崖が描かれている。画面の下部に鵜飼の松明で明るくなっている様子が対照的に描かれている。今回の展覧会では、初期の玉堂の作品が少なかったので、その特徴がよくわかった。スタイルは古風で硬いが、繊細な筆遣いが光った。
  • 川合玉堂 荒海 1944 文部省戦時特別美術展(第7回新文展);これは、玉堂の唯一の戦争画というべき作品だそうだ。
    など。

    展覧会の冒頭は、
  • 川合玉堂 高原帰駄 1955 画家が亡くなる前々年の作品。遠景は八ヶ岳だろうか、牛がとぼとぼ歩く。穏やかな日本の風景は、玉堂の世界のようで、また十牛図のようでもある。

  • 川合玉堂 山雨一過 1943 第6回新文展;初夏の新緑の色が鮮やか作品。色合いが素晴らしい。
  • 川合玉堂 水声雨声 1951 画面を横切る樋、樋から水しぶきが水車を回す。水声が聞こえそうだ。

    (22日)


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    池上英洋先生 日経「剥き出しのヨーロッパ史 十選」連載開始

    2007-09-19 | 美術
    恵泉女学園准教授 池上英洋先生の日経連載が9月18日から開始された。最終面のコラム。

    「剥き出しのヨーロッパ史 十選」ということで絵画を通して、その裏にある社会構造や思想を見ていくシリーズ。
    第1回は、ニコラ・プッサン「アシドドのペスト」(ルーブル美術館)
    第2回は、アルブレヒト・デューラー「梅毒」(ベルリン、国立版画館)

    両者とも、日本で言えば、地獄草子、餓鬼草子のような画題です。

    いままで西洋絵画では気にかけていなかった視点で、絵画を見るヒントが連載されるようで楽しみ。前者など今度ルーブルを訪れる機会があれば見てみたい。

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    中山美穂 新CM ジョージア ヴィンテージ レーベル

    2007-09-18 | Weblog
    渡哲也と中山美穂の熟成缶コーヒー「ジョージア ヴィンテージ レーベル」(日本コカ・コーラ)の宣伝、先週末あたりから駅の構内や電車の中に目立ってきました。5日からTV CMがオンエアされていたようですが、テレビを見ないせいか気づきませんでした。

    「やっと逢えた」篇。中世ヨーロッパ風の蔵を舞台に渡が「やっと、逢えましたね」と語りかけると、中山も「やっと、逢えました」。中山が新商品を飲み、「かけた時間が…、味になるんですね」としっとり語る。

    とのことですが。

    SANSPO
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    特別展「歌川広重没後150年記念 広重が描いた日本の風景」

    2007-09-15 | 絵画
    特別展「歌川広重没後150年記念 広重が描いた日本の風景」
    2007年7月28日~8月19日[前期]
    2007年8月23日~9月17日[後期]
    神奈川県立歴史博物館

    神奈川県立歴史博物館が所蔵する故丹波恒夫氏のコレクションを中心に、川崎・砂子の里資料館などの作品を加えて展示された展覧会。

    前期は、東海道五拾三次(保永堂版)を楽しんだ。参考に展示されていた画中の人数が多い「日本橋 行烈振出」など面白かった。

    近江八景は、和泉屋市兵衛版、魚屋栄吉版などが展示されていた。昨年、東博で拝見した(こちら)〈保永堂・栄久堂板〉のほうが良かったが、いろいろな版があることが知ることができ、それも一興。

    後期は、六十余州名所図会。(1853-56)。山城 あらし山渡月橋、伊豆 修善寺湯治場のように現在と変わらぬ名所もあるが、「山小奇観」(1802)などの先行例などから取った図案もあるようだが、この風光明媚な日本の風土は失われてしまったところも多いのではと感じた。

    木曽路之山川、武陽金澤八勝夜景、阿波鳴門之風景、 の雪月花の大錦3枚組三点が展示されていた。武陽金澤八勝夜景は、東博(A-10569-3230~3232)、太田記念美術館で、阿波鳴門之風景は、太田記念美術館でも今月は拝見。

    武陽金沢八景略図 金龍院版には、洲崎晴嵐、瀬戸秋月、小泉夜雨、乙艫帰帆、称名晩鐘、平潟落雁、野島夕照、内川暮雪の場所が描かれている。また展示解説に現在の地形との比較がしてあったが、武陽金澤八勝夜景の右の一図が、現在の金沢文庫駅から金沢八景駅のあいだの平潟湾。野島岬は中央の図に描かれている。いずれにせよ、今は埋め立てられてしまった風景。

    もう一点、興味を引いたのは箱根の「七湯方角略図」(福住九蔵版)。箱根湯本には福住しかなかったのですね。
    コメント (2)
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    BIOMBO/屏風 日本の美(II期)

    2007-09-12 | 絵画
    サントリー美術館開館記念特別展 ビオンボ(II期)
    BIOMBO/屏風 日本の美
    2007年9月1日から10月21日
    サントリー美術館

    今回のサントリー美術館のBIOMBOは気合がはいっています。「屏風の変遷をたどるとともに《屏風の成立と展開》《儀礼の屏風》《BIOMBOの時代 屏風にみる南蛮交流》《近世屏風の百花繚乱》《異国に贈られた屏風》《海を越えた襖絵と屏風絵》という多角的なアプローチで屏風の魅力に迫り、貴重な名品をご覧いただきます。」その通りの展覧会。必見。惜しむらくは何度も通わないといけないこと。

    まず、目に飛び込んでくるのは、
  • 42 重要文化財 泰西王侯騎馬図屏風 四曲一双 サントリー美術館蔵;会津若松の鶴ヶ城に伝来した八曲屏風のひとつ。キリシタン大名の蒲生氏郷の所蔵。騎馬像の原図は、アムステルダム刊行の1606~1607年のウィレム・J・ブラウ世界地図を、1609年に改訂した大型の世界地図(現存しない)の装飾にあると想定されている。右より、ペルシア王、アビシニア王(エチオピア王)、フランス王アンリ四世、左端はギーズ大公フランソワ・ド・ローランともカール五世とも。神戸市立博物館の所蔵の「泰西王侯騎馬図屏風」四曲一双と一連。;五月に会津を訪問して是非見たいおもっていた一品。四曲ニ双で鑑賞したかった。

    1 屏風の成立と展開
  • 1 国宝 山水屏風 六曲一隻 平安時代 11世紀後半 京都国立博物館;東寺伝来、平安時代唯一の遺例。
  • 6 重文 日月山水図屏風 六曲一双 室町時代 16世紀 河内長野・金剛寺;大胆な山なみ、うねる流水、漲るエネルギー。自然のエネルギーが画面いっぱいに広がる。宗教的なパワーを得たような気分になる。加山又造の「春秋波濤」(東近美)は本作品に着想を得たのだろうが、比較してしまうと装飾的だ。この作品を見逃さないようにとⅡ期までに訪れたかいがあった。
  • 15 厩図屏風 六曲一双 室町時代 16世紀 宮内庁三の丸尚蔵館;十二頭の馬が厩にいるさまを描き分けている。厩図屏風の最も古様の作品。

    2 儀礼の屏風
  • 25 悠紀・主基地方風俗歌屏風(平成度) 東山魁夷・山辰雄筆 六曲二双 平成2年(1990) 宮内庁;前期に展示されているのは、 東山魁夷の悠紀・右隻。秋田の桜を描く。
  • 30 白絵屏風 伝原在中筆 六曲一双 江戸時代 18~19世紀 京都府立総合資料館;出産の際に用いられたという。鶴亀松竹と吉祥文様を胡粉と雲母で描く。

    3 BIOMBOの時代 屏風に見る南蛮交流
  • 41 重文 レパント戦闘図・世界地図屏風 六曲一双 桃山時代 17世紀初 香雪美術館;この屏風の西洋的な画面を仕上げたのは本当に日本人ならば日本人の器用さはやはり素晴らしい。

    4 近世屏風の百花繚乱
  • 54 重文 豊公吉野花見図屏風 六曲一双 桃山時代 17世紀 細見美術館;昨年細見美術館で投票で選ばれながら展示されていなかった作品、ちょっと状態がわるい。

    5 異国に贈られた屏風
  • 83 賀茂競馬図屏風 狩野董川中信筆 六曲一双 江戸時代 安政3年(1856) ライデン国立民族学博物館
  • 85 墨梅図屏風 狩野休清実信筆 六曲一双 江戸時代 安政3年(1856)ライデン国立民族学博物館
    幕末にオランダ政府からの蒸気船をプレゼントされた幕府が、返礼に贈った屏風15点が今回来日している。保存状態は完璧で、金屏風の豪華さを体感。

    6 海を越えた襖絵と屏風絵

  • 95 祇園祭礼図屏風 二曲一隻 江戸時代 17世紀 ケルン東洋美術館
  • 96 祇園祭礼図屏風 六曲一隻 江戸時代 17世紀 サントリー美術館
  • 97 社頭図屏風 二曲一隻 江戸時代 17世紀 メトロポリタン美術館
  • 98 賀茂競馬図屏風 六曲一双 江戸時代 17世紀 クリーヴランド美術館

    3Fへと階段を下りると、上記の22曲の屏風が並べてあった。一連の襖絵だったと推定されるとのこと。大振りの人物が行列する様から、京の祭礼の賑々しさが伝わってくる。サントリー美術館とクリーヴランド美術館の屏風は状態も良。社頭図屏風は上賀茂神社の鳥居を描き、それとクリーヴランド美術館の賀茂競馬図屏風が並べられ、13曲となると 賀茂競馬図も確かに完成。往時の襖絵の華やかさがここに再現。

  • 100 松下麝香猫図屏風 狩野雅楽助之信筆 六曲一隻 室町時代 16世紀 ボストン美術館
  • 101 樹下麝香猫図屏風 狩野雅楽助之信筆 六曲一隻 室町時代 16世紀 サントリー美術館
    別冊太陽「狩野派決定版」によれば、元信の弟、狩野雅楽助によるボストン美術館の松下麝香猫図屏風はビゲロー・コレクションの中の最高傑作とのこと。たしかに、中国風の山水、松の幹。それと対比されるした麝香猫の毛並みは特に素晴らしい。
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    オランジュリー美術館

    2007-09-07 | 絵画
    オランジュリー美術館

    http://www.musee-orangerie.fr/

    2000 年 1 月以来の工事を完了し、2006年5月にリニューアルオープンしたオランジュリー美術館にようやく行ってきました。一度訪れたことはあるはずなので二度目。

    個人見学は、12:30から19:00(金曜日は21:00まで)

    この午後しかオープンしていないというのが予定の立てづらいところ。何度か2006年5月以降もパリを訪れているのですが、前回は午後一番でセキュリティのため行列。飛行機の時間に間に合わないと諦めました。今回ようやくの訪問です。

    クロード・モネClaude Monetの絶筆「睡蓮」the Nymphéas
    一階の二つのオーバルルームに展示されています。
    第一室は、Matin 朝, Les Nuages 雲, Reflets verts 緑の反映, Soleil couchant 夕日。朝と夜の移り変わりをあらわしています。Soleil couchantは、大山崎山荘美術館の睡蓮と同じような色合いの赤の強い睡蓮。
    第二室は、Reflets d’arbres 水のエチュードー木々の反映, Le Matin clair aux saules 水のエチュードー朝の柳, Le Matin aux saules 朝, Les Deux saules 水のエチュードー2本の柳。柳が映る微妙な水面がテーマでしょうか。

    今回の建築家Camille Lefèvreが当時のアール・デコ調から隔絶するために、真っ白な壁が背景。

    図録によれば、「1918年の第一次世界大戦終結後ほどなく、モネは、旧友で当時首相であったクレマンソー George Clemenceauに睡蓮をテーマにしたパネル二枚をフランス国家寄贈することを申し出る。長い交渉の末、チュイルリー公園のオランジェリーの2室を画家の希望に沿って円形に整備し、そこに《睡蓮》を展示することに決まる。モネはしかし視力と同時に身体も衰えてきており、約束したことの大きさを認識していなかった。またこの時期に、伴侶、長男ジャン、親しい友人たちが次々他界していく。だが、クレマンソーに励まされ、画家は1923年に白内障の手術を受けて、「本当の視力」を再び手にして、ついに制作を開始し、1926年4月完成させる。作品はモネの死後まもなく設置され、1927年5月17日に開館となった。」

    さて、ここまではNHKで映像も見ていましたし、予想どおり印象でした。

    地下の展示室は、
    ヴァルテール=ギヨームのコレクションJean Walter and Paul Guillaume Collection
    このようにいわれてしまうとピンとこなかったのですが、図録によると「画商ポール・ギョーム(1891-1934)と建築家兼実業家ジャン・ヴァルテールに由来している。前者は1934年に後者は1957年に亡くなった。二人の共通点はジュリエット・ラカーズ、通称「ドメニカ」を妻にしたことで彼女は当コレクションの相続人である。ポール・ギョームは自動車整備場に勤めていたが、貨物のゴムの中にアフリカ彫刻をみつけ、これをショーウィンドーに陳列した。この彫刻に目を留めたのは、詩人アポリネール。また詩人マックス・ジャコブの照会で、ピカソ、ピカビア、キリコ、ローランサン、モディリアーニに知遇を得て、1914年には小さな画廊をオープン、アポリネールが擁護する前衛アーティストたちに発表の場を得る。第一次世界大戦終結後は、敏腕の妻ドメニカに助けられ、政界、文化界、社交界の名士と懇意にしていく。ポール・ギョームはそのセンスの良さと精力的な活躍により、新領域開拓に秀でた通暁した画商として地位を確立するだけでなく、真の「文化の立役者」となる。コレクションはヨーロッパ屈指のコレクションに発展する。ポール・ギョームは死の直前に、これをルーブル美術館に寄贈することを考える。その後、ジャン・ヴァルテールと再婚した妻ドメニカは、前衛作品を処分し、代わりに高額で入手した作品を加えてコレクションを「賢明なもの」にし、ルーブルに場所がなかったため、当時ルーブルの別館であったオランジュリー美術館に寄贈することを決める。コレクションがオランジュリー美術館に収蔵されたのは、ドメニカの他界後の1977年、1984年から公開されている。」とこと。

    展示は、セザンヌ、ルノワール、ピカソ、ルソー、マチス、ドラン、モジリアニ、スーチン、ユトリロ、ローランサンなどの作品から構成されています。という記述はピンときていなかったのですが、実際は、以下にリストするようにセザンヌ、ルノワール、ピカソ、ルソー、マチス、ドラン、モジリアニ、スーチン、ユトリロ、ローランサンのコレクションです。メモも写真も撮らなかったのですが、たぶん図録に掲載されている作品はすべて展示されていました。以下にリストするのは図録に掲載されている作品。

    さて、ルノワールとセンザヌの回廊には吃驚。ずらっとルノワールが並んでいます。

    ピエール=オーギュスト=ルノワール
  • ルノワール 長い髪の浴女 1895-96
  • ルノワール 横たわる裸婦(ガブリエル)1906-1907
  • ルノワール 風景の中の裸婦 1883
  • ルノワール 脚を拭う浴女 1914c.
  • ルノワール ピアノを弾く少女達 1892
  • ルノワール 二人の少女の肖像 1890-92
  • ルノワール ピエロ姿のクロード・ルノワール 1909
  • ルノワール 遊ぶクロード・ルノワール 1905
  • ルノワール ガブリエルとジャン 1895-96
  • ルノワール 帽子の女 1915-19頃
  • ルノワール 肘をつく女 1917-19頃
  • ルノワール 庭のガブリエル 1905頃
    が図録に収録されていますが、この倍以上の作品が展示されていたと思います。「ピアノを弾く少女達」はオルセーにある作品とほぼ同構図の作品。いずれにせよ、これだけ幸せそうな女性や子供たちが並ぶと、やはり幸せな気持ちになります。

    ポール・セザンヌ
  • セザンヌ セザンヌ夫人 1890
  • セザンヌ 画家の息子 1881-82
  • セザンヌ 果物、ナプキン、牛乳入れ 1880-81
  • セザンヌ わら飾りのある壷、砂糖壷、リンゴ 1890-93    
  • セザンヌ リンゴとビスケット 1879-80
  • セザンヌ 樹木と家 1885-86
  • セザンヌ シャトー・ノワール公園で 1898-1900
  • セザンヌ 赤い岩 1895頃
  • セザンヌ 水浴する男たちと小舟 1890
  • セザンヌ 草上の昼食 1876-77

    「水浴する男たちと小舟」は2から3作品分の横幅のある横長の画面の作品。ある意味屏風のような構図。小舟を中央に右と左の岸に水浴する男たちが描かれています。特異な構図が、Great Batherの記憶をよみがえらせます。

    さてここからが、画商ギョーム氏の本領のコレクションでしょうか?
    モディリアーニ、ルソー、ローランサン

    アメデオ・モディリアーニ
  • モディリアーニ 若い奉公人 1918-19;画風からいうと地中海滞在中の作品か?
  • モディリアーニ ビロードのリボンをつけた婦人 1915
  • モディリアーニ ポール・ギョーム、ノーヴォ・ピロータ 1915
    モディリアーニと契約した画商の一人がポール・ギョーム。もうひとりが、ズボロウスキー。「もともとモディリアーニのほとんど作品にサインのはいっていなかった。彼の画商ギョームとズボロウスキーの同意のもと、サインの模写の専門家が後から作品に記入した。」という記述がART BOOKモディリアーニ(昭文社)にあった。

    アンリ=ジュリアン・フェリックス・ルソー
  • ルソー ジェニエ爺さんの馬車 1908
  • ルソー アルフォルヴィルの椅子工場 1897? 1906-08?
  • ルソー 嵐の中の船 1899
  • ルソー 婚礼 1905
    ルソーを最初に賞賛したのはアルフレッド・ジャリやギヨーム・アポリネールをはじめとする何人の作家だったという。ポール・ギョームのコレクションにルソーがあるのは当然なのだろう。「嵐の中の船」は写生とは思えないので想像で描いたのか、写真をベースにでも描いたのか?

    マリー・ローランサン
  • ローランサン マダモワゼル・シャネルの肖像 1923
  • ローランサン スペインの踊り子たち 1920-21
  • ローランサン ポール・ギョーム婦人の肖像 1924
  • ローランサン 牝鹿 1923
  • ローランサン 犬を抱く女 1923 
    ローランサンの絶頂期の作品ばかりならぶ。「私はすべてのいろが好きではない。ならば好きでない色は使わなくてもいいではないか、そう考えてそれを除外することにした。以来、青、バラ色、緑、白、黒しか使わなかった。年をとってからは黄色と赤も良しとした。」ということだが、すでに「 犬を抱く女」では黄色が使われていた。

    パブロ・ピカソ
  • ピカソ 抱擁 1903
  • ピカソ 赤い背景の裸婦 1906
  • ピカソ 青年たち 1906
  • ピカソ 布をかけた大きな裸婦 1920-21
  • ピカソ 大きな浴女 1921
  • ピカソ 泉のそばの女たち
  • ピカソ 白い帽子の女 1921
  • ピカソ 大きな静物 1917-18
  • ピカソ タンバリンを持つ女 1925
    「赤い背景の裸婦」「青年たち」はRose Eraの作品。特に前者のアフリカチックなまなざしは印象的。

    アンリ・マティス
  • マティス 布をかけ横たわる女 1923-24
  • マティス 三姉妹 1916-17
  • マティス ヴァイオリンを持つ女 1921-23
  • マティス 灰色のキュロットのオダリスク 1927
  • マティス 赤いキュロットのオダリスク 1924-25
  • マティス 若い娘と花瓶 1921
  • マティス 女性の部屋 1921
  • マティス 青いオダリスク aka 白人の奴隷 1921-23
  • マティス ソファーの女たち aka 長い椅子 1921
    収集した時期もよかったのだろうが、1920年代のオダリスクのシリーズがずらっと並ぶさまは壮観です。

    アンドレ・ドラン(1880-1954)
  • ドラン 台所のテーブル 1925
  • ドラン アルルカンとピエロ 1924
  • ドラン マンドリンを弾く黒人 1930
  • ドラン 座るが画家の姪 1931c
  • ドラン ブロンドのモデル 1924
  • ドラン 美しきモデル 1923
  • ドラン 大きな帽子をかぶったポール・ギョーム夫人の肖像 1928-29
  • ドラン 画家の姪 1931c
    アンドレ・ドランは、この展示をみてますます混乱。古典的な表現。初期のマネのようなスペイン風の人物を描いた「アルルカンとピエロ」や「マンドリンを弾く黒人」が印象的だった。

    モーリス・ユトリロ
  • ユトリロ ノートルダム 1910
  • ユトリロ ベルリオーズの家 1914
  • ユトリロ パンソンの丘 1905-07
  • ユトリロ 国旗を掲げた役場 1924
  • ユトリロ メゾン・ベルノ 1924
    パリでまとまってユトリロを見たのは初めて。

    シャイム・スーティン(1893-1943)リトアニア出身のフランス人
  • スーティン 傾いた木 1923-24
  • スーティン 若いイギリス女性 1934
  • スーティン フロアボーイ 1927
  • スーティン グラジオラス 1919
  • スーティン 花婿の付添い人 1924-25
    スーティンをまとまって見たのははじめて。ゆがんだ人物が不安を表しているのだろうが、あまりにも屈曲している。

    実はこのコレクション1998年に来日していたようです。たとえば、こちらこちら
    (7日)
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    足利義満600年御忌記念「京都五山 禅の文化」展(その2)

    2007-09-05 | 絵画
    足利義満600年御忌記念「京都五山 禅の文化」展(その2)
    2007年7月31日から9月9日
    東京国立博物館 平成館

    禅宗寺院の宝物は蔵に保管されているか、参詣者が立ち入り出来ない奥深くに安置されている詩画軸、水墨画、仏画を間近で拝見できるというのが本展の謳い文句。その言葉の偽りのない圧巻の展示だった。文字通り有難い機会だった。

    水墨画、詩画軸

    如拙、周文、雪舟など画僧の水墨画が並ぶ。これほどまとまってこの時代の作品を見るのは初めて。

    (伝)如拙の作品。
  • 重文 墨梅図 伝如拙筆 絶海中津賛  1幅 南北朝時代・14世紀 大阪・正木美術館蔵 8/21~
  • 重文 王羲之書扇図 如拙筆 大岳周崇・惟肖得巖賛 1幅 室町時代・15世紀 京都国立博物館蔵 8/21~ ;かなりかすれてしまっていますが、真筆とのことでしょう。
  • 重文 三教図 伝如拙筆 罕謄・正宗龍統賛 1幅 室町時代・15世紀 京都・両足院蔵 8/7~8/26
  • 重文 琴棋図屏風 伝如拙筆 六曲一隻 室町時代・15世紀 京都・龍光院蔵 ~8/5 (こちらの屏風は一期のみなので見逃している)

    五山僧が水墨画の上に漢詩を寄せ書きした詩画軸。賛が画面を埋め尽くす作品は、画僧たちがキチンと中国語の話せて書けたのであろうか
  • 国宝 柴門新月図 玉えん梵芳序、玉泉玄瑛等十七僧賛 1幅 室町時代・応永12年(1405) 大阪・藤田美術館蔵 ~8/19 ;現存最古の詩画軸。
  • 国宝 渓陰小築図 太白真玄序(1413年)、大岳周崇等六僧賛 1幅 室町時代・15世紀 京都・金地院蔵 8/21~;
  • 重文 三益斎図ならびに序 玉えん梵芳序(1418年、大周周等八僧賛 2幅 室町時代・15世紀 東京・静嘉堂文庫美術館蔵 ~8/13
  • 重文 江天遠意図 伝周文筆 大岳周崇等十二僧賛 1幅 室町時代・15世紀 東京・根津美術館蔵 8/14~8/26
  • 重文 帰郷省親図 鄂隠慧かつ等十三僧賛 1幅 室町時代・15世紀 神奈川・常盤山文庫蔵 8/28~
  • 待花軒図 伝周文筆 大岳周崇等九僧賛 1幅 室町時代・15世紀 東京・出光美術館蔵 8/28~);「越渓周文」印は後捺とみられる。
  • 国宝 水色巒光図 伝周文筆 江西龍派等三僧賛  1幅 室町時代・15世紀(1445年着賛)奈良国立博物館蔵;(こちらは残念ながら九州国立博物館ののみ出品のため未見)
  • 国宝 竹斎読書図 伝周文筆 竺雲等連序、江西龍派等五僧賛 1幅 室町時代・15世紀(1447年着賛) 東京国立博物館蔵;山中にかすれた書斎にうっすらと人影がある。この二本の国宝は、「越渓周文」印があり、もっとも優れた出来映えを示す作品とのこと。

  • 重文 蜀山図 伝周文筆 江西龍派・一条兼良賛(1472年) 1幅 室町時代・15世紀 東京・静嘉堂文庫美術館蔵 ~8/13;山のそそり立つ表現は個性的。中国を訪れたのだろうか。江西龍派(?-1446)が着賛した約三十年後に、一条兼良が応仁の乱を避け奈良で賛をしているが、
  • 重文 万里橋図 伝周文筆 九淵龍賝賛  1幅 室町時代・15世紀 東京・静嘉堂文庫美術館蔵(こちらも残念ながら九州国立博物館ののみ出品のため未見)(着賛1467年 応仁元年4月、応仁の乱のはじまる直前)
  • 沙鴎図 伝周文筆 景南英文序、愚極礼才等二十九僧賛 1幅 室町時代・15世紀 京都・鹿苑寺蔵 9/4~ ;(この伝周文筆は、残念ながら第六期の展示、未見)
    このほかにも図録の解説のなかで言及されている伝周文筆としては、
  • 望海楼図 伝周文筆 1435年着賛 サンリツ服部美術館所蔵
  • 山水図 竺雲等連賛 1455年賛 東京国立博物館

  • 重文 山水図屏風 伝周文筆 六曲一双 室町時代・15~16世紀 奈良・大和文華館蔵 ~8/19
  • 重文 四季山水図屏風 伝周文筆 六曲一双 室町時代・15世紀 愛知・真宗大谷派名古屋別院蔵 8/21~ ;こちらは最近発見された作品とのこと。左隻の鳥の表現など伝周文ですが、巧みです。作者は、天遊松谿である可能性が高いとのこと。

    松谿、岳翁蔵丘という画僧の作品も多く展示されていた。

    雪舟もおまけで展示されていた。
  • 国宝 破墨山水図 雪舟等楊筆 自序、月翁周鏡等六僧賛 1幅 室町時代・明応4年(1495) 東京国立博物館蔵 ~8/19 ;雪舟の自慢が賛に書いてあるので国宝となっている作品。
  • 重文 毘沙門天図 雪舟等楊筆 1幅 室町時代・15世紀 京都・相国寺蔵 8/7~8/26

    仏画など
    良全、吉山明兆、霊彩という(はじめて聞く)画僧たちの仏画がずらっと並んでいた。

    まずは、将来品
  • 重文 十六羅漢図 陸信忠筆 16幅 中国 南宋時代・13世紀 京都・相国寺蔵 ;寧波絵画
  • 十八羅漢図 2幅 中国 元時代・13~14世紀  京都・慈照寺蔵 8/21~
  • 豊干寒山拾得図 伝牧谿筆 1幅 中国 元時代・13世紀 京都・鹿苑寺蔵 ~8/19

    良全筆
  • 重文 仏涅槃図 良全筆 1幅 鎌倉時代・嘉暦3年(1328) 福井・本覚寺蔵 8/21~
  • 重文 白衣観音図 良全筆 乾峰士曇賛 1幅 鎌倉~南北朝時代・13~14世紀 愛知・妙興寺蔵 ~8/19
  • 重文 騎獅文殊図 良全筆 乾峰士曇賛 1幅 南北朝時代・14世紀 大阪・正木美術館蔵 8/28~
  • 重文 十六羅漢図(第一・二・三・六・七・八尊者) 良全筆 16幅のうち6幅 鎌倉~南北朝時代・14世紀 京都・建仁寺蔵
  • 重文 釈迦三尊図 良全筆 3幅 鎌倉~南北朝時代・14世紀 兵庫・清荒神清澄寺蔵 8/21~

    吉山明兆筆;寧波絵画を学んだせいでしょか、かなり俗っぽくあくの強いところが面白い。
    頂相。
  • 重文 円爾弁円像 吉山明兆筆 1幅 室町時代・15世紀 京都・東福寺蔵 8/21~;あまりに大型の頂相。椅子にかかる織物の裾の唐草模様など自由奔放。
  • 重文 春屋妙葩像 吉山明兆筆 祖芳道聯賛 1幅 室町時代・15世紀 京都・光源院蔵 ~8/13

  • 重文 五百羅漢図 吉山明兆筆 45幅のうち6幅 室町時代・永徳3年~至徳3年(1383~1386) 京都・東福寺蔵 8/21~
  • 重文 達磨蝦蟇鉄拐図 吉山明兆筆 3幅 室町時代・15世紀 京都・東福寺蔵 ~8/19;あくの強い達磨蝦蟇鉄拐図。
  • 重文 白衣観音図 吉山明兆筆 1幅 室町時代・15世紀 京都・天性寺蔵 8/21~
  • 重文 白衣観音図 吉山明兆筆 1幅 室町時代・応永32年(1425) 静岡・MOA美術館蔵 8/28~ ;この二点の白衣観音図は比較されていたが、後者はかなり艶かしい。
  • 重文 大道一以像 吉山明兆筆 性海霊見賛 1幅 室町時代・明徳5年(1394) 奈良国立博物館蔵 8/21~
  • 重文 釈迦三尊・三十祖像 吉山明兆筆 厳中周がく賛 7幅 室町時代・応永33年(1426) 京都・鹿王院蔵 ~8/19;釈迦三尊を中心に伝法の師たちがずらっと並ぶ作品。禅の真髄のようです。こちらも蛇腹になって販売されていました。

    霊彩筆
  • 重美 三酸図 霊彩筆 野雲賛 1幅 室町時代・15世紀 東京・梅澤記念館蔵 8/28~
  • 重文 仏涅槃図 霊彩筆 1幅 室町時代・永享7年(1435) 山梨・大蔵経寺蔵 ~8/19;
  • 重文 寒山図 霊彩筆 1幅 室町時代・15世紀 東京・大東急記念文庫蔵 ~8/13 ;裾のまうさまなどすばらしいです。大東急記念文庫所属の作品は、一味いつも違うのですが、なかなか拝見できません。原三渓旧蔵
  • 重美 白衣観音図 霊彩筆 1幅 室町時代・15世紀 京都・相国寺蔵 8/14~;中島仙助氏、藤井徳義氏、そして萬野裕昭氏旧蔵。

    真□筆
  • 梵字騎獅文殊図 真□(洞ヵ)筆 景徐周麟賛 1幅 室町時代・文亀元年(1501) 大阪・正木美術館蔵 8/7~8/19 ;梵字で繋がれた輪郭線が何ともいえない雰囲気を伝えている。
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