某日、
某現場にて
看板の基礎工事。
1辺が1mの
1立米の穴を掘る。
簡単に言えば
1mのサイコロ分。
水なら1t。
土ならどれくらい?
それを
一人やしやし
手掘り。
蒸し暑さの中、
腰をだましだまし
ひたすら掘る。
掘ってる途中、
石やコンクリのガラに
ぶちあたる。
ウズラのタマゴ程度の
小さな石でさえ
剣スコの行く手を阻む。
細い水道管らしきモノも
出てきた。
若い頃は、
その若さバカさ
パワー全開で
無理矢理掘り進んだが、
さすがに
40代ミドルともなると
そうもいかない。
経験から
“要領”
というものを
得ている。
無駄な力など入れず
ザクザク掘っていく。
掘っていて、
ふと思った。
(これって、人生…?)
よく、
人生を
“山登り”
に例えたりするが、
逆に、
下へ掘っていく過程も
それではないかと
感じた。
たぶん、
暑さで少々意識が
オカシクなったと
自分でも思うが。
意気揚々と
目的に向かって
進んで行くも、
行く手を阻む
モノがある。
それがまた
やたらとある。
若さバカさまかせで
正面突破を目論むも、
先に進めない。
「っく・・・」
悔しいながらも
もうちょっと
がんばる。
もうちょっと。
あとちょっと。
ある瞬間、
コツをつかんだ。
ちょいと
角度を変えるだけで
モノのほうから
よけてくれる。
ときには、
大きなモノも出てくる。
角度変えるだけでは
歯が立たない。
「コイツさえ退けば…」
その大きなモノを
周りから攻め、
へばりつくような
小さなモノらを
落としていく。
落としていく。
しつこく落す。
すると、
大きなモノは
難なく抜ける。
「おし!」
やった。
やってやった。
しかし、
達成感は一度だけ。
直後にそれは
経験値となる。
その経験値は
“要領”という糧となり
次に活かされる。
・・・、
なんて考えながら
掘り終わった。
こんなコト
考えてるようじゃ、
まだまだ
あんちゃんだな。
某現場にて
看板の基礎工事。
1辺が1mの
1立米の穴を掘る。
簡単に言えば
1mのサイコロ分。
水なら1t。
土ならどれくらい?
それを
一人やしやし
手掘り。
蒸し暑さの中、
腰をだましだまし
ひたすら掘る。
掘ってる途中、
石やコンクリのガラに
ぶちあたる。
ウズラのタマゴ程度の
小さな石でさえ
剣スコの行く手を阻む。
細い水道管らしきモノも
出てきた。
若い頃は、
その若さバカさ
パワー全開で
無理矢理掘り進んだが、
さすがに
40代ミドルともなると
そうもいかない。
経験から
“要領”
というものを
得ている。
無駄な力など入れず
ザクザク掘っていく。
掘っていて、
ふと思った。
(これって、人生…?)
よく、
人生を
“山登り”
に例えたりするが、
逆に、
下へ掘っていく過程も
それではないかと
感じた。
たぶん、
暑さで少々意識が
オカシクなったと
自分でも思うが。
意気揚々と
目的に向かって
進んで行くも、
行く手を阻む
モノがある。
それがまた
やたらとある。
若さバカさまかせで
正面突破を目論むも、
先に進めない。
「っく・・・」
悔しいながらも
もうちょっと
がんばる。
もうちょっと。
あとちょっと。
ある瞬間、
コツをつかんだ。
ちょいと
角度を変えるだけで
モノのほうから
よけてくれる。
ときには、
大きなモノも出てくる。
角度変えるだけでは
歯が立たない。
「コイツさえ退けば…」
その大きなモノを
周りから攻め、
へばりつくような
小さなモノらを
落としていく。
落としていく。
しつこく落す。
すると、
大きなモノは
難なく抜ける。
「おし!」
やった。
やってやった。
しかし、
達成感は一度だけ。
直後にそれは
経験値となる。
その経験値は
“要領”という糧となり
次に活かされる。
・・・、
なんて考えながら
掘り終わった。
こんなコト
考えてるようじゃ、
まだまだ
あんちゃんだな。