(今日の花はカエデ科カエデ属の落葉小高木の「オガラバナ(麻幹花)」だ。北海道、本州(中部地方以北)、四国に分布する。山地から亜高山帯に自生し、樹高は3~5m程。雄花と両性花があるらしい。葉は秋に橙黄色になり、果実は2個、それぞれに翼がついて左右に開く。岩木山では標高1200m以上になると出会える。
花名の由来であるが、 「麻幹」(オガラ)とは盂蘭盆のときに用いる麻で出来た飾りで、花序を麻幹に見立てたことである。
…ブナ林内を抜けて、森林限界へ、そして登山道には「岩場」が目立っててきた。背の低いタカネナナカマドやダケカンバ、その奥にはクロウスゴのまだ青い実も見えている。
いよいよ、亜高山帯に入ってきたのだ。日射しは強いが、この辺りまでくると「空気」のそよぎと「暑気」が違う。空気は乾いて、微風もすべて涼風に変わる。
疲れが、す~と取れていくような気分になり、思わず顔は上を仰いでいた。その時、私の視線の高さに「楓」の葉影が揺らめいた。
…楓や紅葉の仲間に違いはないのだが、少し変な楓だな、葉っぱも裂片と鋸歯の状態が妙だという印象を持ちながら、さらに上方に視線を移した。そして、その枝先に帯黄白色の花を多数つけた穂状花序を発見した。オガラバナは花序のおかげで目につきやすい。
カエデ類は「紅葉(こうよう)」だけが注目されて、花にまで目が向かないことが多い。だが、花を馬鹿にしてはいけない。ハウチワカエデなどの花も見応えがあるものだ。これは、ミネカエデに似ているが、「花序が穂状(総状花序)で、直立してつく」ことが見分けのポイントとなる。
花が、穂状に咲くので「ホザキカエデ(穂咲楓)」という別名があるくらいだ。私はこっちの方が気に入っている。)
◆◆核燃料サイクル施設立地反対・津軽地区連絡会議・第1回市民講座のお知らせ◆◆
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それから、それぞれの…
http://www.iwakisan.jp/kakunen/080410.pdf
http://www.iwakisan.jp/kakunen/kakunen_syomei.pdf
…をクリックしていくと市民講座のチラシ、署名用紙が開きます。署名用紙は1枚5名書き込めます。必要に応じて、印刷・コピーしてお使い下さい。
「地球温暖化」を「原子力」の利用でくい止めるということが本当に出来るのか。この宣伝文句に隠された事実を是非学習しましょう。
●●岩木山を考える会2008年度総会案内●●
※日 時:4月26日(土)13時から16時まで
※場 所:弘前市参画センター(弘前市桜大通り・交番となり)
多くの会員の出席をお願いします。お友達などを誘って参加されてもかまいません。会員でない方の見学も出来ます。本会の活動に関心のある方はお越し下さい。
次のことが活動方針として提案されます。
2008年度 活 動 方 針(案)
※主なものだけ、しかも重点項目だけを提示する
1、岩木山の自然破壊の監視、阻止、および山岳自然の保護と再生をめざし調査と情報の蒐集につとめる
・鰺ヶ沢スキー場の動向には注意し、拡張部分の閉鎖と自然回復を要求する。
・これまで蒐集した動植物の資料・情報を整理し、「記念誌」とする。
2、弘前市が岩木山に対する自然保護行政に積極的に取り組むように働きかけ、これまで「岩木町と協力しながらしてきたこと」を継続する
・「岩木山弥生地区自然体験型拠点施設」建設跡地には森林が回復するように運動をすすめる。弘前市と弘前大学との共同研究について、その動向を注視し、学問や科学の中立性が保たれるように進言・提唱を加えながら要請があれば参加する。
3、弘前市役所および岩木総合支所の「岩木山担当部署」との連携を密にする
・ミズバショウ沼農村公園を自然観察の場所として積極的にトレイルセンターと連携させながら活用する。また自主的に整備に取り組み、自然観察会などに会員が出向いて解説や指導等にあたる。岩木山環境保全協議会、岩木山パトロール隊との連携を密にする。
4、NHK弘前文化センター講座『津軽富士・岩木山』を昨年に引き続き出来るだけ「自然観察」を中心にすえながら開設する
5、写真展「私の岩木山」を市民参加型の写真展と位置づけて開催する
6、「東北自然保護の集い」に出来るだけ多数の会員が参加する
7、市民参加型の自然観察会とする
8、これからの自然保護運動は市民(農民や消費者を含む)運動と深く連携し、行政と向き合っていくことが大切である。また、地球温暖化を防ぐことと「核燃行政」にも向き合いながら学習をしていく
・第28回「東北自然保護の集い(岩手大会)」の決議を承けて、六ヶ所核燃再処理施設の試験稼働や本稼働の影響等を学習する。
9、ホームページ「岩木山を考える会」の充実
・ホームページを「インターネット岩木山総合学習センター」と本会の活動・運動・意思等の発表、発信の場と位置づけて、内容の充実を図る。
10、幹事会と事務局の機能的な充実をはかりながら会員のゆるやかな拡大につとめる
11.幹事と事務局員の私的都合を勘案し、辞退を認めながらも増員の方向で各担当を明確にする