(今日の写真は、昨日30日に撮った岩木山岳登山道沿いの積雪を示すものだ。実は私が撮影したものではない。ここ数年、同行山行をしているTさんが写したものだ。
同行出来なかった事情は後述するが、まずはこの「写真」をじっくりと見てほしい。そして、次にこの「写真」から何が分かるかを考えてほしい。
そこを考えてくれないことには、Tさんが何のために写したのかという意図が理解されない。そうなるとこの「画像」は無意味なものになってしまう。
この場所はブナ林内の岳登山道である。ブナの幹の太さからかなり上部であることが分かる。それにしてもこの登山道の幅は広い。
別に大げさではないが「日本一」広い登山道の「一部」と言ってもいいだろう。
普通、登山道というと「人が一人」通れる幅があればいいものだ。だいたいどこの登山道でも、それが暗黙の了解事項であり、通念上の道幅である。
ところがどうだ。ブナの幹の太さから類推すると、さて、この幅に人が横に何人 並ぶことが出来るだろう。それほどに広い。この広い「道」にも両側に立ち並んで生えている「ブナ」が生えていたのである。
それを、まさに「きれい」に伐採をして「直線状」の道を開鑿し、拡幅したのである。人が一人通れる道であれば、ブナの間を縫ってでも歩けるのだ。決して「伐採」などする必要はなかったのである。
この道の「広さと直線状」の理由は、この道を「スキー場のゲレンデ」と「スキー客を運ぶための雪上車運行道路」として使用していたことによる。
雪上車利用のスキー場として開設運営したが、この企業は、この「無様な伐採跡」だけを残し、「自然の回復」に責任を持つこともなく、わずか15年で撤退してしまったのである。このようなことが堂々と行われるというのが「日本」という自由主義の国家なのである。自由とは無責任なことを指すと理解しているのに違いない。
この「道路がなかったならば」ブナの美林という地位を「白神山地」に奪われることなど全くないと私は考えている。
もう一つの注目点は「標識」である。ここから「昨日時」の「積雪」が判断出来るのである。「標識」の高さは1.5mである。そうすると積雪は70cmから90cm程度であると推定される。
さて、この積雪量は例年に比して多いのか、少ないのか。見て分かるように「少ない」のである。だが、今季特有のことではない。
この程度の積雪はこれまでも12月末にはたびたびあったことだ。だから、これをして直ぐに「地球温暖化」の具体的な例などと考えてはいけない。
このような積雪量の時に、スキーにしろワカンにしろ、それらを使用して「登る」者にとっては、大きな難儀が待ちかまえている。それは雪に覆われた笹藪や雑木が「スキーやワカン」にからみついて、抜けなかったりして前進を阻むからだ。正直言って私はこのような「時季」には雪上を登りたくはない。
だが、冬の自然は「微妙」な違いを見せてくれる。昨日登ったTさんは、どうだったのだろう。)
今月の初め頃にTさんから次のようなメールが届いた。
『 年末に岩木山頂登山をしようと考えています。コースは前回山頂に登ったルート(2008年2月)をたどるつもりです。嶽からです。朝出て、鳳鳴小屋に一泊して朝登頂し戻ってくるという寸法です。スキーでリフト終点まで行き、そこからワカンで登ろうと思います。
シュラフは冬山用を購入しようと思っていますが、購入するのは一番低温に耐えられるやつが良いのでしょうね。
快適睡眠温度マイナス16度からとか、マイナス23度からのものがモンベルから出ています。それほどまでのものは必要ないものなのか。値段に相当の違いがありますので、アドバイスをお願いします。
もう一つ相談は、道しるべに使う竹の棒を貸していただけないでしょうか。今日桶屋町の竹屋に行って相談したら、1月20日まで忙しくて対応できないと言われました。1月20日が過ぎたら改めて行くことを約束してきましたが、登山に間に合いません。
今回はお貸し願えたら幸いです。あわせて、スコップも貸していただければうれしい。おいおいとそろえていくつもりですが、今回はこんなところでしょうか。T 』
それに対して私は次のメールを送った。
…申し訳ありませんが、私は次のように考えています。
1.正直言って、まだ単独行をするまでの経験はないと思います。
2.積雪状態は「常住」ではありません。特に年末は、これまで「年末寒波」と言われるくらいに「大荒れ」と「豪雪」になりますから、体力だけで「登山」はできません。せめて、今冬と来冬の冬山経験を踏んでから「単独行」に移行して下さい。
3.上記1.2の理由から私も同行させて下さい。体力的に心配ですが、今日から少し歩き込んで訓練をしたいと思っています。日程としては28日がNHKの講座なので29~30日がベターです。コースはTさんが考えているところで結構です。
1.2のようなことを考えながら、「スコップ」や「送り竹」などを貸すことは「無責任」なことだと思いますので、それは出来ません。
寝袋は「マイナス16℃」程度でいいでしょう。7、8000mの山に行く予定がないのでしたらそれで結構です。
寒い時は薄手の夏山用の寝袋を併用すればいいと思います。私が持っています。
…何だかんだと書きましたが気を悪くしないで下さい。私の「本音の本音」は「一緒に行きたいということ」なのです。(来年に続く)
同行出来なかった事情は後述するが、まずはこの「写真」をじっくりと見てほしい。そして、次にこの「写真」から何が分かるかを考えてほしい。
そこを考えてくれないことには、Tさんが何のために写したのかという意図が理解されない。そうなるとこの「画像」は無意味なものになってしまう。
この場所はブナ林内の岳登山道である。ブナの幹の太さからかなり上部であることが分かる。それにしてもこの登山道の幅は広い。
別に大げさではないが「日本一」広い登山道の「一部」と言ってもいいだろう。
普通、登山道というと「人が一人」通れる幅があればいいものだ。だいたいどこの登山道でも、それが暗黙の了解事項であり、通念上の道幅である。
ところがどうだ。ブナの幹の太さから類推すると、さて、この幅に人が横に何人 並ぶことが出来るだろう。それほどに広い。この広い「道」にも両側に立ち並んで生えている「ブナ」が生えていたのである。
それを、まさに「きれい」に伐採をして「直線状」の道を開鑿し、拡幅したのである。人が一人通れる道であれば、ブナの間を縫ってでも歩けるのだ。決して「伐採」などする必要はなかったのである。
この道の「広さと直線状」の理由は、この道を「スキー場のゲレンデ」と「スキー客を運ぶための雪上車運行道路」として使用していたことによる。
雪上車利用のスキー場として開設運営したが、この企業は、この「無様な伐採跡」だけを残し、「自然の回復」に責任を持つこともなく、わずか15年で撤退してしまったのである。このようなことが堂々と行われるというのが「日本」という自由主義の国家なのである。自由とは無責任なことを指すと理解しているのに違いない。
この「道路がなかったならば」ブナの美林という地位を「白神山地」に奪われることなど全くないと私は考えている。
もう一つの注目点は「標識」である。ここから「昨日時」の「積雪」が判断出来るのである。「標識」の高さは1.5mである。そうすると積雪は70cmから90cm程度であると推定される。
さて、この積雪量は例年に比して多いのか、少ないのか。見て分かるように「少ない」のである。だが、今季特有のことではない。
この程度の積雪はこれまでも12月末にはたびたびあったことだ。だから、これをして直ぐに「地球温暖化」の具体的な例などと考えてはいけない。
このような積雪量の時に、スキーにしろワカンにしろ、それらを使用して「登る」者にとっては、大きな難儀が待ちかまえている。それは雪に覆われた笹藪や雑木が「スキーやワカン」にからみついて、抜けなかったりして前進を阻むからだ。正直言って私はこのような「時季」には雪上を登りたくはない。
だが、冬の自然は「微妙」な違いを見せてくれる。昨日登ったTさんは、どうだったのだろう。)
今月の初め頃にTさんから次のようなメールが届いた。
『 年末に岩木山頂登山をしようと考えています。コースは前回山頂に登ったルート(2008年2月)をたどるつもりです。嶽からです。朝出て、鳳鳴小屋に一泊して朝登頂し戻ってくるという寸法です。スキーでリフト終点まで行き、そこからワカンで登ろうと思います。
シュラフは冬山用を購入しようと思っていますが、購入するのは一番低温に耐えられるやつが良いのでしょうね。
快適睡眠温度マイナス16度からとか、マイナス23度からのものがモンベルから出ています。それほどまでのものは必要ないものなのか。値段に相当の違いがありますので、アドバイスをお願いします。
もう一つ相談は、道しるべに使う竹の棒を貸していただけないでしょうか。今日桶屋町の竹屋に行って相談したら、1月20日まで忙しくて対応できないと言われました。1月20日が過ぎたら改めて行くことを約束してきましたが、登山に間に合いません。
今回はお貸し願えたら幸いです。あわせて、スコップも貸していただければうれしい。おいおいとそろえていくつもりですが、今回はこんなところでしょうか。T 』
それに対して私は次のメールを送った。
…申し訳ありませんが、私は次のように考えています。
1.正直言って、まだ単独行をするまでの経験はないと思います。
2.積雪状態は「常住」ではありません。特に年末は、これまで「年末寒波」と言われるくらいに「大荒れ」と「豪雪」になりますから、体力だけで「登山」はできません。せめて、今冬と来冬の冬山経験を踏んでから「単独行」に移行して下さい。
3.上記1.2の理由から私も同行させて下さい。体力的に心配ですが、今日から少し歩き込んで訓練をしたいと思っています。日程としては28日がNHKの講座なので29~30日がベターです。コースはTさんが考えているところで結構です。
1.2のようなことを考えながら、「スコップ」や「送り竹」などを貸すことは「無責任」なことだと思いますので、それは出来ません。
寝袋は「マイナス16℃」程度でいいでしょう。7、8000mの山に行く予定がないのでしたらそれで結構です。
寒い時は薄手の夏山用の寝袋を併用すればいいと思います。私が持っています。
…何だかんだと書きましたが気を悪くしないで下さい。私の「本音の本音」は「一緒に行きたいということ」なのです。(来年に続く)