大切なキモチ

感じるままに、日々思ったことを書いていこうと思います。

南蛮漬けプログラム☆

2009-05-06 | 仕事に関連すること
水曜日もお天気が良かったので、
朝10時からの下肢の体操は中庭で行なおうと、その準備をしていたら、
町内放送が聞こえてきた。
「ピンポンパンポーン♪
本日朝10時より自治会館前でミジュンを4kg千円で販売いたします。」と。

ミジュンとは鰯の仲間だそうで、
天ぷらにすると美味しいと皆声を揃えて言うほど。

自治会館は、車で1分程の所なので、
希望者がいれば、一緒に買いに行くのも良いのでは?と、
今日のリーダーに伝えると、
早速リーダーがサブの人に伝達して偵察しに行ってくれた。

下肢体操を実施している途中、
サブの職員さんがとりあえず4kg分を購入してきて、皆様に宣伝。

欲しいでいける方は一緒に行き、
買ってきて欲しいと言う方の注文を聞き、
再び出かけていった。

体操が終わり、一緒に買いに行ったご利用者さんと職員さんが、
中庭で、ミジュンの腸(はらわた)を出す下ごしらえを開始☆


小さい魚なので、4kgをこしらえるとなると、結構大変かなと感じたけど、
さすが手馴れた感じで、ゆんたくをしながら集中して行なわれていた。

下ごしらえができたミジュンを氷につけておき、
午後から南蛮漬け作りが開始された☆

中庭にカセットコンロが準備され、
油と漬け汁も用意。

油でミジュンの天ぷらを作る方、
それを見ている方、

匂いにつられて昼寝から起きてきて、できあがった南蛮漬けを食べに来る方、
一緒に南蛮漬けを食べるという作業を通して、
今まで話をしている場面を見たことがないご利用者さん同士でゆんたくしていたり、
いつもなら午後から手工芸を行なう方が、
午前中ミジュンを購入して家に持ち帰りたいのでと、
中庭の別の場所で下処理を始める方etc.


ミジュン一つでいろんな心の動き、考える頭の動き、
そして自発的な身体の動きが見られる一日だった☆

環境のしかけ方ひとつで、こんなにご利用者さん達が自ら動かれる。
こういうことを体験できると、もっともっとプログラムを充実させていきたいなあと思う。

私にとってはミジュンという魚は初めて見るもので、
どう下ごしらえをして、どんな料理に使えるのかは知らないもの。

でも、この場所で育ち、見慣れた季節の食材の一つであるミジュンを知っているご利用者さん達には、
この魚は美味しい食材で、食べたいという気持ちを湧き起こす一つだったに違いないなあと。
それを知っている職員さんが、南蛮漬けにしようと、
咄嗟に料理教室を提案し、行動し、仕掛けて、それにご利用者さんたちが乗ってくださった。
食材が分かり、食材を買いたいと思い、実際に買いに行き、どの位の量を必要とし、値段を計算し、下ごしらえの方法、南蛮漬けを作る手順、おいしそうという匂いを感じられて、匂いの方へ移動できる、実際に食べてみて味がわかる、ミジュンという魚から他者と交流ができて、後片付けをして、自分で作った料理を家へ持ち帰ることができるetc.

この一連の流れ、スタッフの連携はうまくいったと思った。

こういうのを日々のプログラムの一つ、季節の食材を使ったプログラムの一つとして取り入れて定着していけたらいいなと思う。