goo

▲放射線量に安全値はない(放射性物質の知識まとめ・その1)

 放射性物質についていろいろご意見を頂くので、勉強しながら資料をまとめておこうと思います。私も専門家ではありませんので、ここ違うんじゃないの?ということがあればご指摘いただきたいと思います。

▲放射性物質には、安全値はない!(しきい値とがまん値)

 この量を越えなければ害がでないという「量」があるとき、それをしきい値(閾値)と言います。放射線によるガンや遺伝子障害に於いては、しきい値はないと言われています。ここが他の有害物質と違うところであり、被曝をするということは、どんな意味に於いても危険です。つまり、どんなに微量でも危険なのですから、どこからどこまでが安全という線を引くことは、サイエンスの面から言えばできない物質といえます。

 ですから、「安全基準」を定めることはできず、ここからここまで我慢させるという線引しかできないのです。

▲ベクレル(Bq)とかシーベルト(Sv)って?換算のしかた

 ベクレル(Bq)は、1秒間に崩壊する原子核の数を表す物質の放射能の単位。
 シーベルト(Sv)は、人体への影響の度合いを考慮した放射線量(浴びた量)。

【ベクレルからシーベルトに変換してみよう】(厚労省健康局資料を参考に)

(例)200Bq の放射性セシウム 137 が検出された水を 1kg 飲んだ場合

    200Bq×1?×0.000013(セシウム137の換算係数)=0.0026mSv

(例)20Bqの200mlの牛乳を週5回飲むとすれば1年間で

    20Bq×0.2?×0.000013×260日=0.0135mSv

参考 : 係数は、セシウムー137の経口摂取の場合、
       国際放射線防護委員会(ICRP)では1.3x0.00001
   欧州放射線リスク委員会(ECRR)では、6.5x0.00001です。
        (ちょうど5倍違う)

▲今までの暫定基準の推移  



★1 国際放射線防護委員会(ICRP)の2007年の勧告

 一般人に対する3つの指標を設定
   ・緊急時          年間20~100ミリシーベルト
   ・緊急事故後の復旧時 年間 1~ 20ミリシーベルト
   ・平常時          年間 1ミリシーベルト以下
 としています。(国の原子力安全委員会も勧告を踏まえた考え)

★2  ICRPの勧告は、一般の人が受ける放射線の量をなるべく低く抑えようとするための指標であり、健康に影響があるか否かの基準ではない

 また、自然界から受ける放射線量や医療行為による放射線量は含まれていない。

 少しずつまとめ上げていきます。とりあえず今日は、ここまで。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 12月4日(日)の... ▲ドイツ放射線... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。