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▲「子どもの貧困を考える」の勉強会に岐阜市まで行ってきました

 「ぎふ学習支援ネットワーク」主催で、午後1時半から5時まで、みっちりと勉強してきました。

 「子ども貧困対策法」と「生活困窮者支援法」制定を機に、議会でこの問題を取り上げたことがありますが、愛西市では、まだまだこの問題に取り組みがされていません。ひょっとしてわがまちには、この問題はないと考えているのかもしれません。

《勉強会の内容をまとめました》

= 講師の話 =
・ 講師は、クローズアップ現代やNHKスペシャルを担当しているディレクターの「新井直之さん」。
 2008年からこの問題に関わるNPOができてきた。そして、取材で家庭に入り現実を始めて知り、「この問題は、いつ自分を脅かすかわからない問題」と思った。みんなの問題だとあつく語られました。

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■ 日本の子どもの貧困の現実
・ 相対的貧困率は、16.3%で、大人の貧困率を超えた。
  6人に1人が貧困
・ 相対的貧困とは、
  標準的所得の半分以下の所得世帯
   例 一人暮らしだと122万円以下。3人世帯だと211万円以下の世帯
・ 子どもの貧困は、家庭の中でみえにくい
・ 貧困の世代間連鎖を断ち切ることが重要!!! どうしたらよい? 
 → 学習支援もひとつ(生活困窮者支援法のオプションメニュー)
・ 一人親家庭の54.6%が、相対的貧困(多くが母子家庭)
 → 母子家庭への支援が重要

■ 女性の貧困問題
・ 8世帯に1世帯が、母子家庭。
 → 母子家庭は、普通のこと
 → 母子家庭の8割が就労しているが、その半数が貧困である。
 → 養育費の支援率は、2割以下。現実の責任を問われているのは女性。変ではないか!!!
・ 非正規で複数の仕事を掛け持ち、母は子どもに関わる時間もなく、健康を害するほど働いている。
 → 子どもの孤立。いじめ。不登校などに陥りやすい。
 → 「時間貧困」

■ 子どもを救うにはどうしたらいいか?
・ 待っていてもダメ!自ら出向き、救いに行くこと。

■ 学校のソーシャルワーカーの課題
・ 福祉と教育の現場をつなぐ役割で、学校に変わり家庭訪問をするなどの役割があるが、形だけになっていないか?役割を果たせているのか?
・ 雇用が不安定で、優秀な人材確保が困難になっていないか。
・ 子どもの貧困問題を理解できている人が担当しているか。
・ 教育委員会は、家庭に入る権限を持たせて依頼できているのか。

■ 私たちにできることは
・ 小さな声しかあげられない人に目を向け、一緒に考えること。
・ 社会にはいろんな問題があるが、一番困っている人から救っていく。
・ あらゆる期間がこの問題のことを知り、つなげていくこと。
・ 社会保障が、「医療と年金」に偏りすぎている。
・ シングルをみんなが支える。普通に当たり前に関わる。
・ 働いたら報われる社会をつくろう
・ 親が「たすけて!」と当たり前に言える社会に。
  「私は、母子です」「私は、ひきこもりです」と言える社会

■ 生活保護が受けられるのに、受けていない人がいる(8割)

★ みつこは思いました。
・ 「普通に子育てをして、普通に働いて、普通に生きていける社会」
 今、これが当たり前でなくなっていることが問題だ。
・ 子どもは「自分は貧困で困っています。たすけて!」とは言えません。
 この問題のことをみんなが知り、キャッチする目が必要だと思います。また、以前、議会でも質問しましたが、中学校卒業後の子どもたちの生活が把握できていない。もう一度、愛西市の現状把握をしようと思います。

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