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5月30日(水)~31日(木)妻と二人で愛車プリウスに乗って群馬県の草津温泉に行って来ました。
行田市から国道17号(上武道路)と50号で前橋まで行き、再び17号で渋川に出て国道353号を走り、中之条からは日本ロマンチック街道(国道145号・292号)を走ると草津に到着です。
カーナビでは3時間半ぐらいで着くはずでしたが、平日で通勤時間帯とも重なり、7時に家を出て着いたのが12時を超えていました。
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まずは道の駅「運動茶屋公園」で休憩です。
道路の向こう側は「ベルツ記念館」でした。
エルウィン=フォン=ベルツ博士は「お雇外国人」として来日され、東京医学校教授、さらに明治天皇やその皇太子の主治医として侍医を務めた方です。
高校時代に先生から「読め読め」と言われた岩波文庫の「100冊の本」の中に「ベルツの日記」という本があったのを私も覚えていますが、この本の中で草津のことについて「草津には、無比の温泉のほかにも、日本で最上の山の空気と全く理想的な飲料水が有る。」と称えられていたそうです。
「ベルツの日記」によって、草津は世界的に広く知られる事となったので、彼は「草津の恩人」として、今でも町民から尊敬されているのだそうです。
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昼食を旅行ガイドブック推薦の蕎麦屋で食べるつもりでいたのですが、実際にその店に行ってみると、いかにもさびれた店であったので他の店を探すことにしました。
しかし、どこの温泉街もそうですが草津の街も車の通れる道が狭く、ちょっと車を止めて地図を見ながら美味しそうな店を探すというわけにも行きません。
結局、小さなスーパーで売れ残りのような「いなり寿司」を買ってそのまま白根山に直行です。
そういうわけで私も妻も多少気分を害して白根山に行ったのですが、この「湯釜」を見た途端、その美しさに目を見張り、「昼食なんて何でも良いや・・・」という気持ちになりました。
見てください・・・このエメラルドグリーンの湖水の美しさを・・・・う~~ん・・・・まさに絶景です・・・・。
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白根山の「湯釜」の美しさに昼食の侘しさも吹き飛んだ私たちは、草津に戻り、本日泊まる予定の「大阪屋」にチェックインしました。
大阪屋は、白い壁に黒い梁りの美しい創業当時の建築様式「せがい出し梁り造り」を再現しています。
初代中沢市郎左衛門が江戸の豪商「大阪屋孫七」のもとに修行をして草津に帰り、「大阪屋」を正式に名乗ったそうです。
古くから「文人、歌人ゆかりの宿」として知られています。
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部屋に案内されて、出されたお茶で一服したあと、いよいよ湯畑から草津宿の散策開始です。
温泉街の中心に位置する湯畑。
瓦を敷きつめた歩道、カラマツの柵、白根山をかたどった「白根山ベンチ」など湯上りの散策が楽しめる公園となっています。
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「湯けむり亭」は、湯畑の脇に立つ総檜造りの東屋です。
建物は江戸時代にこの場所にあった共同浴場「松乃湯」を再現したものだそうです。
湯畑から引いた温泉を湯だまりで触れられるほか、足湯も楽しめます。
早速、足を湯に浸けたのですが思わず「あっちい!!」と声がでるほどで手や足を数分浸すだけでも温浴効果があるそうです。
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「湯もみ」唄に合わせて熱い湯を板でかき回す、草津名物の湯もみショーが見られる「熱の湯」です。
「湯もみ」とは草津独特の入浴法「時間湯」の際に行われるもので、高温な温泉の温度を自然に下げる方法で「熱の湯」ではこの「湯もみ」をショーとして公演しているそうです。
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奈良時代の高僧として有名な行基が開いたと伝わる光泉寺です。
行基が病人のために祈って杖を突いたところ、地面から温泉が湧き出し、そこに堂を立てたのが寺の始まりと言われています。
湯畑の前から境内まで石段が続いており、石段の途中には温泉観音や不動尊などが祭られています。
境内には薬師如来を祭る本堂、町の文化財指定の釈迦堂、芭蕉や一茶の句碑などがあります。
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湯畑から西へ、西の河原通り(さいのかわらどおり)を歩いていくと山本館、益成屋など江戸時代から続く宿が連なっています。
このあたりは温泉まんじゅうの激戦地としても知られています。
妻は「松むら饅頭」で土産を買うと決めていたようで、自分で食べる分も含めてドッサリ買い込みました。
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西の河原通りを更に歩くと草津ホテルに併設された「片岡鶴太郎美術館」が見えてきます。
「温泉にいらしたお客様が、浴衣と下駄でぶらっと入って楽しめる美術館をつくりたい」と思いついたのがこの美術館構想の発端だそうです。
美術館は延べ床面積475平方米、片岡氏が墨彩画と称している書画をはじめ、陶器、漆器等、約100点を常時展示しているそうです。
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名勝「西の河原公園」を東から入るとまもなく、湧き出す温泉の池のほとりに恐ろしくも愛矯を感じさせる鬼の姿を刻んだ碑があります。
かつては西の河原の代表的な源泉で、茶釜が沸騰するような音を立てて湯を吹き出していたそうです。
「わき出る湯口はわれもおそろしや 鬼の茶釜の湯土産噺」に、当時の様子がうかがえます。
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「西の河原公園」の最奥にあるのが「西の河原露天風呂」で広さが500平方米あります。
昔は一帯が「鬼の泉水」と呼ばれていたところで、ここでは鬼が出るので決して大声を出してはいけないと言われていたそうです。
まあ露天風呂も良いけど、これから「大阪屋」に戻ってゆっくりと宿の湯に入ろう、ということで草津宿の散策を終えました。
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