6月16日(火)北海道旅行の2日目は函館から特急北斗に乗って札幌へ行きました。
平日にもかかわらず指定席、自由席ともに満車で1時間以上並んでやっと自由席を確保できました。
札幌駅には14時過ぎに着いたのでお腹もペコペコです。
札幌での昼食は何と言っても札幌ラーメンと言うことで、札幌駅前エスタ10Fのラーメン共和国にある「吉山商店」で「焙煎ごま味噌ラーメン」を食べました。
この店の人気No.1だけあって2種類の白味噌と練りゴマをラードで香ばしく焼き上げ風味を出したトンコツベースの味噌ラーメンは最高でした!!。
お腹も満腹になった二人は駅から5分のホテルに荷物を預けて散策開始です。
最初に行ったのが札幌観光の定番中の定番のひとつである「札幌市時計台」です。
「時計台の正面のビル2階にテラスがあり、そこが撮影ポイントになっているのよ!」という妻のご託宣にしたがって、その場所から撮りました。
「日本三大がっかり名所」のひとつにあげられているそうですが、そんなことはありません。
100年以上の間、この場所で札幌の発展を見守ってきた時計台は威風堂々、立派なものです。
きっと時計台が有名すぎて、訪れる人の期待が大きすぎるのかもしれませんね。
大通りに出ると左手に見えるのが「さっぽろテレビ塔」です。
昭和31年完成以来、半世紀以上にわたって札幌の発展を見届けるランドマーク的存在となっており地上約90mの展望台からは、季節ごとに表情を変える大通公園の美しい風景やイベントの様子が楽しめ、天気がよければ石狩平野や日本海も見渡せるそうです。
大通り公園は普段はのんびりとした憩いの場所ですが、北海道を代表するイベントの会場です。
春はライラックまつり、夏はYOSAKOIソーラン祭りやビアガーデン、秋には北海道の食が集合するオータムフェスト、冬は世界的なイベントに発展した雪まつりと、季節ごとに楽しめるそうです。
北3条通から西方面を望むと、突き当たりに堂々とした姿の「北海道庁旧本庁舎」が見えてきます。
「赤れんが庁舎」の愛称で知られる煉瓦づくりの建物で、明治21年に建てられたアメリカ風ネオ・バロック様式の建築です。
内部には道立文書館、歴代長官・知事が執務した記念室などがあり、建物は国の重要文化財に指定されています。
札幌市内散策の大トリは何と言っても「北海道大学」でしょう。
「北海道大学」は、日本初の学士授与機関として明治9年に設立された札幌農学校を直接の母体とする大学です。
札幌農学校初代教頭であるウィリアム・スミス・クラーク(マサチューセッツ農科大学前学長)が、米国帰国にあたり札幌近くの島松(恵庭市)で馬上から叫んだという「Boys, be ambitious.」(少年よ、大志を抱け)は、現在でも北海道大学のモットーとして受け継がれています。
北大の正門から2、3分歩くと、気持ちの良さそうな広い芝生広場が正面に見えてきます。
「中央ローン」と呼ばれているこの芝生広場は、公園のような緑溢れる北大の札幌キャンパスを象徴する場所であり、観光客にも大変人気のある所だそうです。
中央ローン北西角に設置される「クラーク像」は代表的な青銅製の胸像で、市内にあるクラーク像の中では最も古いものです。
羊ヶ丘展望台に全身像が建立される以前は大学構内にあるこの胸像が有名で、多くの観光客が訪れておりました。
しかし次第に観光客が観光バスで訪れることが多くなり、大学の研究活動に支障が出るとして観光バスの入場を禁止したため、札幌観光協会では羊ヶ丘展望台に新たにクラーク像を建立したということだそうです。
札幌農学校から東北帝国大学農科大学を経て、独立の帝国大学への道を歩んでいた頃、当時の古河財閥の寄付によっていくつかの教室が作られました。
その一つの林学教室が、明治42年に建設された「古河記念講堂」です。
随所に見られる、欄間や扉などに「林」の文字をデザインした装飾が目を引きます。
壁の白さがひときわ映える洋風の建物が、大学構内でドッシリとした風格を見せています。
最後は北大のシンボルとして絶大な人気のある「ポプラ並木」です。
長い歴史があり観光客にも馴染みのあるポプラ並木ですが、2004年9月に北海道へ上陸した台風18号により、ポプラ並木の約4割にあたる27本のポプラが倒壊しました。
一時的にポプラ並木はその存続も危ぶまれましたが、札幌市民や全国からの寄附金により若木が植樹されるなど立派に再生され、現在は全長250メートル、計72本からなる並木道になっています。
なおこれ以外にも是非撮りたかった「札幌農学校第二農場」と「総合博物館」は、残念ながら耐震改修工事のため、中へ入ることも外からカメラに収めることも出来ませんでした。