東ゾーンに入りました。
昔の商家・銭湯・居酒屋などを通して、下町の風情を楽しむことが出来ます。
「村上精華堂」(台東区池之端二丁目/1928年)
不忍通りに面して建っていた小間物屋(化粧品屋)です。
昭和前期には、化粧用のクリーム・椿油や香水などを作って、卸売や小売を行っていました。
正面は人造石洗い出しで、イオニア式の柱を持ち、当時としてはとてもモダンな造りとなっています。
「鍵屋(居酒屋)」(台東区下谷二丁目/1856年)
台東区下谷の言問通りにあった居酒屋です。
震災・戦災をまぬがれた鍵屋は、1856年(安政3年)に建てられたと伝えられています。
建物と店内は1970年(昭和45年)頃の姿に復元しています。
「冷奴60円」とあります。
「とりもつなべ100円」とあります。
「味噌おでん60円」とあります。
「子宝湯」(足立区千住元町/1929年)
東京の銭湯を代表する建物です。
神社仏閣を思わせる大型の唐破風や、玄関上の七福神の彫刻、脱衣所の格天井など贅をつくした造りとなっています。
宮崎駿映画『千と千尋の神隠し』に出てくる湯屋のモチーフになったそうです。
「小寺醤油店」(港区白金五丁目/1933年)
大正期から、現在の港区白金で営業していた店です。
味噌や醤油、酒類を売っていました。
壁に貼られた若き日の石原裕次郎(サッポロビールのCM)の懐かしいポスターが印象的でした。
昼食は店舗型休憩棟の2階にある「蔵」という店で食べました。
私はきつねうどん、妻は山菜うどんです。
値段は良心的で、味もまあまあでしたが、量的に少し物足りなかったような・・・・。
「武居三省堂」(千代田区神田須田町一丁目/1927年)
昭和初期に創業した文具店です。
当初は書道用品の卸をしていましたが、後に小売店に変わりました。
広いとはいえない店内の壁には、200本近い筆の入った桐箱が整然と納められています。
また、店の下は地下室になっており、そこで商品の荷解きや、荷造りをおこなったそうです。
左が「武居三省堂」です。
建物は震災後に建てられた看板建築で前面がタイル貼りになっていて、屋根の形にも特徴があります。
右が「花市生花店」(千代田区神田淡路町一丁目/1927年)
建物の前面は花屋らしくデザインされています。
路地を一つ隔てた右側の建物が「丸二商店」(千代田区神田神保町三丁目/昭和初期)
昭和初期に建てられた荒物屋です。
小さい銅板片を巧みに組み合わせて模様をかたち作り、建物の正面を飾っているのが特徴です。
丸二商店の店内は昭和10年代の様子を再現しています。
「やかん」や「ジョウロ」など、今でいうホームセンターですね。
花市生花店の裏手にある物干し台です。
井戸の手押しポンプやゴミ箱など昔懐かしい光景です。
丸二商店の裏手の長屋です。
昭和初期の路地の様子も再現しています。
下町を歩けば今でもこんな光景が見られますよね。
屋台では美人のママさんが懐かしい、かき氷やラムネ、アイスクリームなどを売っていました。
「江戸東京たてもの園」は初めての訪問で、見所がたくさんあったので、かなりのハイペースで見て回りました。
今度来るときは、もう少し時間をかけて、1軒1軒、ゆっくりと見て歩こうと思いながら帰路に着きました。
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