楽しいはずの金曜日がJR東日本のおかげで散々な日となった。
朝の高崎線。
大宮を過ぎてさいたま新都心駅に差し掛かるところで電車がストップ。
「停電です・・・・・・」との車掌の声が耳に入る。
停電だから電燈が消え冷房や換気装置がストップする。
窓を開けて車外の空気を取り込む。
よくもみんな我慢しているなあ・・と思うほどの静けさ。
時々、携帯で会社に現在の状況を連絡する人の声が聞こえる。
それらの電話はどれも現在の状況が、かなり長引きそうだと言う自分の推測を入れるので、それが周囲の人々を更に不安にさせる。
このまま待たされること・・・1時間余・・・。
「運転再開の目途がつきませんので車外に降りていただき、さいたま新都心駅まで歩いて下さい。
ホンジツハ・・マコトニ・・モウシワケアリマセン」
ほとんどの人が安堵の表情を浮かべる。
そりゃそうだ。
車内で缶詰状態ほど苦しいものはない。
ところが、車外に降りる・・・と言ってもなかなか大変なことである。
3両に1箇所ずつドアが開いて簡易梯子で降りるのだが、老人やハイヒールを履いた若い女性も居て、JRの職員が5~6人で補助役を務めるのだが、全員が降り終わるにはかなりの時間がかかったことだろう。
雨が降っている。
上空を新聞社のヘリコプターが何機も飛び交い始めた。
線路を歩いて、さいたま新都心駅までたどり着いたものの「高崎線・宇都宮線の運転再開は11時ごろの見込みです」との駅内放送が空しく繰り返されるだけ。
11時になると「高崎線・宇都宮線の運転再開は12時ごろに変更となりました・・」
埼京線が動き出したので駅内放送に従って北与野駅まで歩き、超満員の埼京線で池袋まで行き、山手線でやっと会社に着くと1時を過ぎていた。
ダイヤは終日乱れ、夕刻6時前に会社を出たものの、我が家に着いたのは9時を過ぎていた。
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