若草物語

妻と二人で愛車プリウスに乗って、あちこち出かけ、デジカメで撮った写真が中心のブログです。

加須・・・・もうひとつのふるさと

2012年03月21日 | ウォーキング



3月20日(火)妻と二人で愛車プリウスに乗って、埼玉県加須市に行ってきました。

加須市は私たちにとっては近くて遠い町で、今までは通過するだけの町でした。

武蔵野銀行と立教大学観光学部が産学連携事業として「埼玉 地域交流フットパスプロジェクト」を立ち上げ、「ぶらって○○」と言う、まち歩きMAPを作成してくれているのは2010年1月31日付のブログでご案内したとおりですが、今回その第4弾「ぶらって加須」が出来たと言うので、早速その小冊子とカメラを持って、加須の町を散策した次第です。

写真は会の川(あいのかわ)親水公園です。





イトーヨーカ堂に車を停めて、加須市の中心部へ向かって歩き始めました。

会の川を渡る橋ですが「伝承 徒歩橋(かちばし)」という道標が橋の横に立っています。

この橋は江戸時代には龍蔵寺の参道の起点に位置していたので、馬に乗ったままの通行は無礼ということで禁止されていた為、この橋の手前で馬を降りて歩いて渡らねばならなかったことからこの名が付いたそうです。





徒歩橋を渡ってすぐの交差点を左折すると、左手に「橋本弥喜智商店」です。

加須市と言えば鯉のぼりと手打ちうどんが有名です。

全長100m、重さ350kg、目の直径10mのジャンボ鯉のぼりは、この店の3代目橋本隆氏がデザイン&設計を担当し、加須市民のべ2000人で製作されたものだそうです。

今年も5月3日(雨天時5月4日)の加須市民平和祭で遊泳するそうです。





県道152号線を東進すると「岡安堂」という和菓子の店があります。

この店は江戸時代に創業され、現在の店主で6代目の老舗和菓子店だそうで 「鯉のぼり最中」が人気です。

「鯉のぼりで何か名物を!」と考えた5代目が考案し、今ではすっかりお店の看板商品となったそうで甘いものに目がない妻は早速、御購入致しました。





岡安堂の交差点を北上し、再び会の川に出て会の川親水公園を東に進みます。

これは何でしょう・・・・?

人の影から時刻を知る人間日時計だそうです。

自分の身長に合う足型の上に立って、自分の頭の影の先と広場の時刻表示線から時刻を読み取るのだそうです。





会の川親水公園から中央2丁目交差点に出て、武蔵野銀行の裏のほうの小径を歩きます。

「ぶらって加須」では「まる石の小径」と呼んでいます。

この小径の突き当たりを左に曲がると・・・





円空の彫った不動明王坐像がありました。(但し仏像を見ることは出来ませんでした。)

円空は江戸時代、諸国を遊行し、その生涯に12万体の仏像を彫ったと言われています。

彼の彫った仏像は「円空仏」と呼ばれ、独創的で力強く、それでいて素朴な美しさに満ちています。

ここにある円空仏は総高29.2cmの杉の一木造りで、頭頂部に蓮華をいだき、左肩に弁髪をたらし、右手に宝剣、左手に羅索を持ち、岩に座っています。

円空仏は北埼玉地区にはほとんどなく、珍しいものだそうです。





「まる石の小径」を出るとすぐに「千方(ちかた)神社」です。

松の古木がそびえる入口から、結構長い参道が続き、広葉樹の葉が落ちた境内は明るく、最奥に落ち着いた佇まいの社殿が建っています。

「千方」という社名は、佐野唐沢山城主鎮守府将軍・藤原秀郷の六男藤原千方が、父秀郷同様、鎮守府将軍の地位に付き、この地方の徳政を行った功績により、鎮守千方大神として祀られたのが由来と、伝わっています。





千方神社でお参りしたあと「市民プラザ加須」で休憩し、中田病院という大きな病院の手前の道を東に行くと、「魚進」という魚屋さんがあります。

「ぶらって加須」がお薦めの「とろねぎコロッケ」(1個100円)を夕食のオカズに買い込みました。





加須駅に向かって歩くと、これも「ぶらって加須」がお薦めの「コーヒーイン千珈多」がありました。

アンティークな雰囲気のする、如何にもワタシ好みの喫茶店でしたが、今はお腹が空いてコーヒーよりも「加須のうどん」が食べたい!!ので・・・・ここは残念ながらパスです。





と言うことで、加須駅前の大通りを北へ進み、加須市商工会館を左折して、辿り着いたのが、やはり「ぶらって加須」がお薦めの「吉野屋」です。







「朝まんじゅうに昼うどん」と言われるくらい、加須市は小麦食文化が盛んな地域です。

お米が年貢として供出された昔、米の裏作として作られた大麦を混ぜた麦飯が主食とされており、農家の人にとってツルツルシコシコしたうどんは、お祭りなどの特別な日に大切なお客さまをもてなすときのご馳走あったそうです。

私は「ネギ南蛮うどん」の温かいのを、妻は「合い盛り」を食べましたが、二人とも大満足でした。