若草物語

妻と二人で愛車プリウスに乗って、あちこち出かけ、デジカメで撮った写真が中心のブログです。

埼玉モダンたてものを見て歩くーその16-秩父エリア③

2015年01月27日 | 埼玉モダンたてもの散歩


1月25日(日)妻と二人で愛車プリウスに乗って、秩父方面の「埼玉モダンたてもの」を見て歩きました。

秩父方面は昨年の9月14日(日)に見て歩き、秩父エリア①及び秩父エリア②としてご紹介しましたが、場所がよく分からなかったり、時間が足りずに訪問出来なかった残り3箇所を今回廻る事にしました。

最初に行ったのが「旧秩父橋」(2代目秩父橋)です。

2代目(旧秩父橋)は、昭和6年に完成した橋で、現在は橋上公園・遊歩道になっています。

現在車が通るのは、昭和60年に完成した3代目の斜張橋です(写真左上)。



3代目から2代目を見た所です。

右下隅に見えるのは初代の橋脚です。

初代秩父橋は、明治18年に完成した橋で、このように川の中に橋脚だけが残っています。

秩父橋は、2011年にTV放送されたアニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』で、主要な舞台の一つになっており、ポスターでも使われています。

そのため「聖地巡礼」(舞台探訪)をする、多くの人が訪れる場所になっています。



次に行ったのが秩父聖地公園の中にある「旧秩父駅舎」です。

上武鉄道(後の秩父鉄道)が秩父まで延伸された際に開設された、木造平屋建・瓦葺・塔屋付の建物です。

大正3年に秩父出身の坂本朋太郎によって設計されました。



中央に吹抜のあるコンコースをとり、その左右に事務室と待合室を配した平面をもっています。

正面に玄関ポーチを付し、大屋根中央に吹抜部明取りの塔屋をあげ印象的な外観を造っています。

昭和59年に現地に移築保存された(国)登録有形文化財です。



本日の最後の訪問先は明治5年開校以来140年の歴史を誇る横瀬町立横瀬小学校です。

昭和8年に建設された2階建の木造校舎(第一校舎)は、旧草加小学校西校舎をはじめ当時、数々の学校を設計した大川勇氏による設計です。



黒光りする床、温もりある木の階段など、あちこちに懐かしさと積み重ねた歴史が感じられます。

職員室や音楽室のほか、4年生の教室としても現役で使用されているそうです。

隣の体育館では、この日もミニバスに興じる児童の元気な声が聞こえてきました。