『霧深きエルベのほとり』、マルギットがその時その時で湧き出てくる気持ちに、無邪気に忠実であればあるほどカールにとっては残酷という哀しい物語なのに、『エストレージャス』との二本立てで、思い出すと心があったかくなる舞台。東京宝塚劇場千穐楽のライブビューイングから早くも三週間が過ぎようとしています。退団された七海ひろきさん、初仕事が宝塚プルミエールのナレーションに決まったというニュース。髪をショートにされて、さらにかっこよく男役感マシマシな雰囲気。早霧せいなさんが昨年秋、リアル男子の中で剣心を演じたようにステレオタイプ的な男性、女性という枠を超えてそれぞれ生きたいように生きればいいのかなと思います。生きられるような時代になってきたということ、なのかな。
ライブビューイングで見届けた東京宝塚劇場千穐楽、七海さん演じるトビアスのかっこよさ、マックスでした。カールの妹ベティと結ばれて去っていく場面、男役として最後の台詞「あばよ!」に万感の想いが込められていました。「あばよ!」をトビアスの台詞にしたのはウエクミ先生の七海さんへのはなむけとのこと。カメラが必死に七海さんをアップでとらえようとしていましたが、でもなかなかむずかしくって、カメラマンさん、がんばれ、ドンマイ!って心の中でつぶやいていました。カールとマルギットを大捜索する客席降りの場面では、客席通路で七海さんトビアスと礼真琴さんフロリアンがすれ違うところをアップで見事にとらえてくれました。ヨーニー少年もばっちりアップで映っていましたね。臨場感たっぷりでした。
フィナーレのあと、まずは組長の万里柚美さんが登場して今後の星組公演の予定発表。ディナーショー、『鎌足』の大阪と東京公演、『アルジェの男』の全国ツアー、全ての日程をなにもみることなく今回もすらすらと紹介。さらに退団者四名が大階段をおりて挨拶するときには名前を呼ぶ前に、それぞれ〇〇県〇〇市出身、〇〇年初舞台とこれまたなにもみることなくすらすらと紹介。同世代だと思いますが、毎回驚きの記憶力。
万里組長が読み上げた七海さんのメッセージ。12年間を過ごした宙組への想いがすごく強いのかなと思いました。同時に組替えで星組にきて過ごした4年間。紅ゆずるさんと共に過ごした時間はお互いにおって短くもすごく濃い時間だったのかなと思いました。組からのお花渡しはもちろん紅さん、次回本公演で退団されるので最後にお花を渡したジェンヌさんが七海さんというのも巡りあわせかな。同期のお花渡しはOGの壱城あずささん。シルバーのパンプスをはいた姿はすらりとかっこよく男前な、小顔美人でした。髪型がすごく素敵でした。楽屋で退団した同期のジェンヌさんがセットされたとインスタグラムにありました。みなさん下界におりてからも妖精みたいですごいですね。SNSでみたところによると、階段を降りる時刻を7時3分に合わせていたとのこと。だから階段を降りるまでにほんの少し間があったのか。万里組長が「かいくーん」って呼んだのも印象的でした。「明日世界が終わっていいように一回一回の舞台に命がけで立ってきた。」「舞台に立つのが怖くなった時があった。一人だと思っていた。でも舞台に立つと一人ではなかった。仲間がいた。お客様がいた。」「一つも悔いはありません。」「変わらないために変わり続けます。」は名言ですね。2003年初舞台、16年間の宝塚生活を全うされた姿は清々しいものがありました。お見事だと思います。繰り返し続くカーテンコールでは、声が掠れてしまった紅さんの隣で、「紅さんの隣に立てるのも今日が最後、ありのままの紅ゆずるさんを愛しています」と痺れるような声で愛の告白、なんとか助けたいとあったかくも必死なまなざしを向けている姿がアップで映し出されて胸あつでした。
瀬稀ゆりとさん、先日インスタグラムを始められました。すごい美人さん。同期の蘭乃はなちゃんが宝塚受験スクールの頃は年下美少女だったのがいつの間にか美おやじになっていたと書いています。エルベでは安酒場プローストのデュッケおやじでした。紅カールが英真なおきさん演じるベロニカを相手にマルギットへの気持ちを独白し、膝の上で泣きながら「マルギット、幸福(しあわせ)になれ」と繰り返す場面。客席に向けているデュッケの背中はなにを語っているのだろうと毎回気になりました。カールへの優しい眼差しを感じさせる背中だと思いました。湖上レストラン、シュラック家と孤立無援だったカールが、ベロニカと何も言わないけれどデュッケおやじのあったかい眼差しに包まれる秀逸な場面でした。デュッケの背中が果たした役割も大きいと思います。13年前の3月24日が初舞台だったとのこと。宝塚を愛し13年間を全うした姿に清々しさを感じました。七海さんと同じく、声が掠れてしまった紅さんの隣で、なんとかフォローしたいと目が必死になっている姿をライブビューイングのカメラがアップで映し出してくれて胸あつでした。
華鳥礼良さん、フィナーレでエトワールでした。歌うまさん、在団8年、なんかもったいないなあ、もう少し・・・という気持ちになってしまいましたが、ご本人の中で納得のタイミングだったということなのでしょう。強烈な個性を感じます。初めて宝塚を観劇した博多座で終演直後に自分はここに入るんだと宣言したというメッセージでした。宝塚を愛し全うした8年間。
天翔さくらさんは在団4年、万里組長が、「退団者が緑に袴に着替えて皆様に挨拶させていただきます」と、大階段を降りて~、と言わなかったのは配慮なのかなと思いました。宙組、雪組に続いて大階段を降りることなく退団していくジェンヌさんが・・・。残念だなあと思ってしまいますが清々しい笑顔は納得のものがあったのでしょう。
もう少し書くことあるような気がすごくしていますが、明日の月組宝塚大劇場ライブビューイングを前に星組の振り返り日記。先々週の月曜日以来、久しぶりに電車でお出かけ。3年前帰省して一か月余り引きこもっていた時と海外に出かけた時をのぞけばこんなに電車に乗らないのはあり得ない感じですが駅から遠いし電車代が高いので乗らないまま時間が過ぎてしまいました。よくないなーと思います。病院の相談室で宝塚は仕事が決まってからにしてください、って言われたのですが、帰郷したときは4月からまた働けると信じて疑っていなかったし、チケットは待ったなし、今この時の一期一会なので行きます。このまま家にいては社会に戻れる道はかぎりなく狭いなあ、また都心の方に行こうかなとか、不安の渦ですが明日は現実逃避の一日。珠城りょうさんの宮本武蔵、すごく似合うだろうから楽しみだし、大劇場日帰りツアーは見送ったのでせめてライブビューイングで美弥るりかさんの大劇場卒業を見届けます。書類提出と断捨離に必死になり過ぎてまだチケット引き換えてないや。
また追記すると思いますが、とりあえずこんな感じで・・・。
エルベ語りはまだまだ続いていきます。素敵な残り香が強い舞台。
劇団のHPに公開された紅さんと愛理さんの退団公演ポスター。
かつては、「サヨナラ」の文字が入っていたりもしましたが今は入らないのかな。
しんみり感全くなしの賑やか雰囲気ががお二人らしいなあと思います。
奇抜なシチュエーションに負けない、ビジュアル力の勝利。
エルベからの振り幅がすごい、どんなシチュエーションの衣装も着こなして雰囲気を
出せるところがすごいです。
それぞれに小顔美人なお二人ですが、並ぶとさらにお互いの美しさが際立ちます。
わたし、星組びいきではなかったはずなのですが他の組にはない楽しさと個性があります。
見逃すわけにはいきません。
ライブビューイングで見届けた東京宝塚劇場千穐楽、七海さん演じるトビアスのかっこよさ、マックスでした。カールの妹ベティと結ばれて去っていく場面、男役として最後の台詞「あばよ!」に万感の想いが込められていました。「あばよ!」をトビアスの台詞にしたのはウエクミ先生の七海さんへのはなむけとのこと。カメラが必死に七海さんをアップでとらえようとしていましたが、でもなかなかむずかしくって、カメラマンさん、がんばれ、ドンマイ!って心の中でつぶやいていました。カールとマルギットを大捜索する客席降りの場面では、客席通路で七海さんトビアスと礼真琴さんフロリアンがすれ違うところをアップで見事にとらえてくれました。ヨーニー少年もばっちりアップで映っていましたね。臨場感たっぷりでした。
フィナーレのあと、まずは組長の万里柚美さんが登場して今後の星組公演の予定発表。ディナーショー、『鎌足』の大阪と東京公演、『アルジェの男』の全国ツアー、全ての日程をなにもみることなく今回もすらすらと紹介。さらに退団者四名が大階段をおりて挨拶するときには名前を呼ぶ前に、それぞれ〇〇県〇〇市出身、〇〇年初舞台とこれまたなにもみることなくすらすらと紹介。同世代だと思いますが、毎回驚きの記憶力。
万里組長が読み上げた七海さんのメッセージ。12年間を過ごした宙組への想いがすごく強いのかなと思いました。同時に組替えで星組にきて過ごした4年間。紅ゆずるさんと共に過ごした時間はお互いにおって短くもすごく濃い時間だったのかなと思いました。組からのお花渡しはもちろん紅さん、次回本公演で退団されるので最後にお花を渡したジェンヌさんが七海さんというのも巡りあわせかな。同期のお花渡しはOGの壱城あずささん。シルバーのパンプスをはいた姿はすらりとかっこよく男前な、小顔美人でした。髪型がすごく素敵でした。楽屋で退団した同期のジェンヌさんがセットされたとインスタグラムにありました。みなさん下界におりてからも妖精みたいですごいですね。SNSでみたところによると、階段を降りる時刻を7時3分に合わせていたとのこと。だから階段を降りるまでにほんの少し間があったのか。万里組長が「かいくーん」って呼んだのも印象的でした。「明日世界が終わっていいように一回一回の舞台に命がけで立ってきた。」「舞台に立つのが怖くなった時があった。一人だと思っていた。でも舞台に立つと一人ではなかった。仲間がいた。お客様がいた。」「一つも悔いはありません。」「変わらないために変わり続けます。」は名言ですね。2003年初舞台、16年間の宝塚生活を全うされた姿は清々しいものがありました。お見事だと思います。繰り返し続くカーテンコールでは、声が掠れてしまった紅さんの隣で、「紅さんの隣に立てるのも今日が最後、ありのままの紅ゆずるさんを愛しています」と痺れるような声で愛の告白、なんとか助けたいとあったかくも必死なまなざしを向けている姿がアップで映し出されて胸あつでした。
瀬稀ゆりとさん、先日インスタグラムを始められました。すごい美人さん。同期の蘭乃はなちゃんが宝塚受験スクールの頃は年下美少女だったのがいつの間にか美おやじになっていたと書いています。エルベでは安酒場プローストのデュッケおやじでした。紅カールが英真なおきさん演じるベロニカを相手にマルギットへの気持ちを独白し、膝の上で泣きながら「マルギット、幸福(しあわせ)になれ」と繰り返す場面。客席に向けているデュッケの背中はなにを語っているのだろうと毎回気になりました。カールへの優しい眼差しを感じさせる背中だと思いました。湖上レストラン、シュラック家と孤立無援だったカールが、ベロニカと何も言わないけれどデュッケおやじのあったかい眼差しに包まれる秀逸な場面でした。デュッケの背中が果たした役割も大きいと思います。13年前の3月24日が初舞台だったとのこと。宝塚を愛し13年間を全うした姿に清々しさを感じました。七海さんと同じく、声が掠れてしまった紅さんの隣で、なんとかフォローしたいと目が必死になっている姿をライブビューイングのカメラがアップで映し出してくれて胸あつでした。
華鳥礼良さん、フィナーレでエトワールでした。歌うまさん、在団8年、なんかもったいないなあ、もう少し・・・という気持ちになってしまいましたが、ご本人の中で納得のタイミングだったということなのでしょう。強烈な個性を感じます。初めて宝塚を観劇した博多座で終演直後に自分はここに入るんだと宣言したというメッセージでした。宝塚を愛し全うした8年間。
天翔さくらさんは在団4年、万里組長が、「退団者が緑に袴に着替えて皆様に挨拶させていただきます」と、大階段を降りて~、と言わなかったのは配慮なのかなと思いました。宙組、雪組に続いて大階段を降りることなく退団していくジェンヌさんが・・・。残念だなあと思ってしまいますが清々しい笑顔は納得のものがあったのでしょう。
もう少し書くことあるような気がすごくしていますが、明日の月組宝塚大劇場ライブビューイングを前に星組の振り返り日記。先々週の月曜日以来、久しぶりに電車でお出かけ。3年前帰省して一か月余り引きこもっていた時と海外に出かけた時をのぞけばこんなに電車に乗らないのはあり得ない感じですが駅から遠いし電車代が高いので乗らないまま時間が過ぎてしまいました。よくないなーと思います。病院の相談室で宝塚は仕事が決まってからにしてください、って言われたのですが、帰郷したときは4月からまた働けると信じて疑っていなかったし、チケットは待ったなし、今この時の一期一会なので行きます。このまま家にいては社会に戻れる道はかぎりなく狭いなあ、また都心の方に行こうかなとか、不安の渦ですが明日は現実逃避の一日。珠城りょうさんの宮本武蔵、すごく似合うだろうから楽しみだし、大劇場日帰りツアーは見送ったのでせめてライブビューイングで美弥るりかさんの大劇場卒業を見届けます。書類提出と断捨離に必死になり過ぎてまだチケット引き換えてないや。
また追記すると思いますが、とりあえずこんな感じで・・・。
エルベ語りはまだまだ続いていきます。素敵な残り香が強い舞台。
劇団のHPに公開された紅さんと愛理さんの退団公演ポスター。
かつては、「サヨナラ」の文字が入っていたりもしましたが今は入らないのかな。
しんみり感全くなしの賑やか雰囲気ががお二人らしいなあと思います。
奇抜なシチュエーションに負けない、ビジュアル力の勝利。
エルベからの振り幅がすごい、どんなシチュエーションの衣装も着こなして雰囲気を
出せるところがすごいです。
それぞれに小顔美人なお二人ですが、並ぶとさらにお互いの美しさが際立ちます。
わたし、星組びいきではなかったはずなのですが他の組にはない楽しさと個性があります。
見逃すわけにはいきません。