たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

昨日の余韻からの月曜日

2018年03月26日 22時25分42秒 | 宝塚
 暖かな3月の終わりの月曜日、悔しいですがさっさと部屋に帰ってきて靴を脱いで足と体をやすめないとです。遅くなるのはやはりきつい。仕事のことを考えても考えなくても同じなら考えない、考えない。年度末、人事異動によりけっこう動きがあるし先日ウィルス性胃腸炎で一週間つぶしてしまったし、上司と話をして、ストレスできつそうだけど・・・っていう話で、こうして迷惑をかけながら自分がここにいていいのだろうか、自分はここにきてよかったのだろうかと思っていることを素直に話しました。いつまでもつのか自分でもわかりません。手狭なマンションで向かい側の音丸聞こえ、斜め向かいのオッサンがすごいストレスになっていることなどは言えずに、でも部屋ストレスがいちばん自分にとってきついんだろうなと思うこの頃。部屋出てドア閉めるとすぐ近くに向かい側の部屋のドアがあります。二歩か三歩でもうすぐ斜め向かいの部屋のドアあります。こんなん近すぎてまいっちゃう。よくこんなところに50年も人が住み続けてきたなって思います。今はあちらこちらの部屋がぽつぽつと空いています。水漏れが起きていたような部屋、一日も早く出たいですが先のことは全くわからず、これからどう生きていけばいいのかわからずで身動きとれません。部屋にいないとお花屋さんのDVDをみることはできないし、ル・サンクのポーの一族の舞台写真をみることもできないということでなんとか持ちこたえている毎日。今これ以上考えていても仕方あありません。昨夜は口当たりの甘い缶のカクテル飲んで寝ました。

 『ポーの一族』、昨日のマチネ、一路さんと芳雄さんが観劇されたそうな。けあきさんと一路さんのトップスター時代、飛鳥裕さん、雪組の副組長さんでしたもんね。一路さん、お礼にいらしたんだ。楽屋挨拶だけのつもりが観劇もできたそうで、20年近く前、『あかねさす紫の花』で大海皇子を演じた一路さんが5月に大海皇子を演じるみりおさんの舞台を観劇されたなんてわたしの中でむねあつ。宝塚の歴史はこうして紡いでいかれるんだなと思うとむねあつ。わたしの中で、「君をこい、君をしたい、あとでなくさまよう♪」は一路さんの歌声。みりおさんがどんなふうに歌い上げるのか、ライブビューイング、宣伝されなくても行きたくなっちゃうじゃないですか。

 昨日の千穐楽、花組全員が気迫でした。マーゴットのお父さんでアランのお母さんに迫っていくおじさん役の天真みちるさん、アランにみつかってごつかれて階段から落ちてアランはおじさんが死んでしまったと思い取り返しのつかないことをしてしまった絶望からヴァンパネラになる道を選ぶ場面。階段の落ち方がすごかった。まっすぐ逆さにずり落ちていってさらには頭が地面にくっついたような・・・。本気の気迫に満ちた階段落ち、痛くないのかな、舞台装置はどうなっているのか、すごく気になりました。

 婚約者であるクリフォードがシーラに色目を使っているのを目の当たりにして、自分はいったいなに?って問いかけるジェイン、自分を戒めながら清楚に生きてきたジェインがポーの一族の運命に巻き込まれ、何が起こったのか理解できず最後は悲鳴をあげて発狂し、クリフォードはエドガーに撃たれてしまう。哀しい運命を背負わなければならなかったジェインもまたあわれでした。演じる桜咲彩花さんが役柄そのままでこれ以上ジェインが似合う人はいないという役所だったと思います。あんなに浮気者でチャラいのに嫌味がなく許せてしまうのは鳳月杏さんが演じたクリフォードだからだし、大画面の二人のダンスシーン、ほんとにきれいでした。

 あちらもこちらも美しい人しかいない舞台でしたが、極めつけはやはりこの二人、エドガーとアランでしょうか。ゴンドラ結婚式のあと、どこかの時代のどこかのギムナジウム(寄宿舎学校)にふっと現れた二人の、二人だけの世界の美しいこと、美しいこと。この雰囲気がたまりません。孤独が共鳴しあった友達であり同士であり恋人でもあるような、時空を超えて永遠の旅を続ける二人だけの絆。私的には願わくば、エドガーとアランにメリーベルの大きなスリーショット写真があるとさぞ美しいトライアングルだろうなと思いますが、メリーベルはヒロインではなかったのでヅカ的に無理ですかね、残念・・・。エドガーをいじめる男の子たちの表情が大きく映し出されたのもライブビューイングならでは。中でも飛龍つかささんのいたずらっぷりが目立ってました。すごい歌うまさん、綺城ひかりさんもすごくいい声。すごい若手が育ってきているのはたのもしいかぎりだと思いました。

 あらためてみりおさんエドガー、ほとんど出ずっぱりで衣装替えも多いし、すごいなと思いました。ヴァンパネラになる前の人間の少年姿だったり、望まずヴァンパネラとなって限りない孤独の海を漂っている姿だったりをちゃんと演じ分けていて、すごいなと思いました。みりおさんどこまで極めてしまうんだろう、ほんとにすごい。DVDを買いたいような、生でみた舞台と昨日のライブビューイングの舞台を心の引き出しにしまっておきたいような、舞台は生き物でほんとにその場所、その時だけなんですよね、だからいいの。

 色々とつきません、二週間後には帝劇だから、また日比谷でキャトルレーヴ行きたいし、宙組のチケット引き取りたいし、その前に帝劇のチケットまだ引き取ってないし、今夜も舞台のことを思いながら休むことにしましょう。考えても仕方のないことは考えない、考えない。美しい舞台に思いを馳せながら休みませう。楽しんでこその人生、美しさは正義、美しさは心の糧。終わりがあるからこそ美しい、限りがあるからこその人生・・・。

美しいお写真をグチ日記に使ってしまいました、失礼・・・。