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永宮和美『日本のホテル大転換』ダイヤモンド社

2008-12-07 21:15:17 | マネジメント・ガバナンス
日本のホテルの事業構造が知りたくて読んだのだが、損益計算書にあらわれるような数値はほとんどなかった。ホテル産業の最近の動向はわかったので、まあ悪い本ではない。この本によると古くからの日本のホテルが外資だけでなく日本の企業にも売られていて、ホテルを取り巻く環境の変化に驚く。京都でも2001年以降では、京都ロイヤルホテルがイシン・ホテル・グループに、ホテルプリンセス京都が京セラ興産に、京都東急ホテルがNKリアルティに、パークホテルがモルガンスタンレーに、ホテルフジタが積水ハウスに売られている。東京では帝国、オークラ、ニューオータニの御三家でも帝国が客室改修に170億円を投じるとか、安泰な事業ではなくリスクが大きい事業に変わっている。新たな潮流として、アメリカの外資、デザインホテルの流行りの次はアジア資本の参入らしい。ペニンシュラ(香港)、マンダリン(香港)、シャングリ・ラ(中国)が新たな御三家になるとか。