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●自衛隊配備・ミサイル基地建設…『沖縄スパイ戦史』「自衛隊…昔と同じく住民を顧みない軍隊の本質」暴露

2018年08月16日 00時00分22秒 | Weblog

[※ 『沖縄スパイ戦史』(三上智恵大矢英代共同監督) (LOFT)↑]



レイバーネット(http://www.labornetjp.org/)のコラム【<木下昌明の映画の部屋 243回> 三上智恵大矢英代監督『沖縄スパイ戦史』/住民500人を死に追いやった犯罪】(http://www.labornetjp.org/news/2018/0721eiga)。

 


 《市川雷蔵主演の『陸軍中野学校』(1966年)をみて、日本の戦時にスパイ学校があったと知った。印象に残ったのは、主人公が国家に忠実を尽くすために恋人さえも殺す冷血漢となるシーンだった。三上智恵(ちえ)大矢英代(はなよ)の両監督の『沖縄スパイ戦史』は、中野学校を出たスパイが戦地で何をしたか――その実態の一面を見事に切りとっている》。

 《スパイに仕立てられた少年兵を仲間に銃殺させたり》…。《記憶の澱》…《軍隊というものが持つ狂気性》。

   『●現在進行形の「身代わり」: 「反省と不戦の誓いを…
             沖縄を二度と、身代わりにしてはならない」
    《宮古島には七百人規模、石垣島には六百人規模のミサイル部隊と
     警備部隊を配備する計画です。地元では、過疎化対策や抑止力強化の
     観点から配備を歓迎する人たちもいますが住民の意見は割れている
     のが実情です。
       島の主要産業である観光への影響を懸念する意見のほか、有事には
     自衛隊が標的にされ、周辺住民が巻き込まれると心配する声が
     聞こえてきます。底流にあるのは先の戦争の悲惨な記憶です。
       大戦末期、米軍の攻撃を避けるため、この地域の住民はマラリア発生
     地帯への疎開を軍部によって強制され、多くの人が罹患(りかん)して
     亡くなりました。患者数は当時の人口の約半数とも言われています。
       同じく大戦末期には、軍命により石垣島から台湾に疎開する際、
     船が米軍に攻撃され、多くの犠牲者が出ました。
     自衛隊配備でこうした戦争の記憶が蘇るのです》

   『●「防波堤」としての全ての「日本全土がアメリカの「風かたか」」…
                  米中の「新たな戦争の「防波堤」に」(その1)
    《『標的の島 風かたか三上智恵監督…とくに石垣島の場合は
     地上戦がなく、空襲で178人が亡くなっているのですが、一方で、
     日本軍の命令によって住民たちがマラリアが蔓延する山奥に
     押し込められ、しかも日本軍は特効薬を大量に持っていたにも
     かかわらず住民に使うことはなく、結果3647人も亡くなっています。
     これは米軍が上陸してきたときに住民が捕虜となり、情報が筒抜けに
     なることを避けるため、ゆるやかな集団自決を住民に強制した、
     ということでしょう。じつは沖縄でも、この一件は「たまたま疎開した先に
     マラリア蚊がいて、マラリアが蔓延してしまった」というくらいにしか
     捉えていない人が多い。映画のなかで山奥に押し込められた体験を
     証言してくださった方が出てきますが、この映画での新証言なんです。
     この部分は、どうしても映画のなかに残しておきたかった。
     軍隊がいたから、石垣島ではマラリア地獄が起きた。
     軍隊の論理で死ななきゃいけない人が出てきてしまった、ということですから》


 そして、現代の、アベ様の《我が軍》も、自衛隊の配備やミサイル基地建設など、《昔と同じく住民を顧みない軍隊の本質》を発揮しようてしてはいないか? 
 《ゆるやかな集団自決を住民に強制》。《一方の大矢は、波照間島の住民約500人を死に追いやった犯罪を追及している。…米軍は現れず、彼も姿を消した。スパイだったのだ。…今日、沖縄南西諸島自衛隊が配備され、ミサイル基地が建設されつつある。三上と大矢は、自衛隊が当時の法規を踏襲し、昔と同じく住民を顧みない軍隊の本質を暴いている》。

   『●加害者性と被害者性…「私たち一人一人が被害者となり、
              加害者となり得る戦争。戦争はどこかで今も…」
    「【記憶の澱/NNNドキュメント’17】…。
     《先の大戦の記憶を、今だからこそ「語り、残したい」という人々がいます。
     …心の奥底にまるで「」のようにこびりついた記憶には「被害」と「加害」、
     その両方が存在しました》」

   『●「戦争のためにカメラを回しません。
      戦争のためにペンを持ちません。戦争のために輪転機を回しません」
   『●『沖縄スパイ戦史』(三上智恵・大矢英代共同監督): 
           「「スパイリスト」…歪んだ論理が生み出す殺人」
   『●三上智恵・大矢英代監督映画『沖縄スパイ戦史』…
       「戦争というシステムに巻き込まれていった人たちの姿」

   『●中山きくさん「戦争は体験してからでは遅い」、
       城山三郎さん「平和の有難さは失ってみないとわからない」

   『●「改めて身に迫るのは、軍隊というものが持つ
      狂気性」(高野孟さん)と、いまも続く沖縄での不条理の連鎖
    《マガジン9連載コラム「沖縄〈辺野古・高江〉撮影日誌」でおなじみの
     三上智恵さんが、大矢英代さんとの共同監督で制作した
     映画『沖縄スパイ戦史』が7月下旬からいよいよ公開…
     「軍隊は住民を守らない」…「戦争や軍隊の本質を伝えたい」》。

   『●「安倍政権が旗をふる「極右プロパガンダ映画」が 
      世界中に発信されるという恥ずかしい事態が現実に」!?
   『●『沖縄スパイ戦史』と《記憶の澱》…
     「護郷隊…中高生の年頃の少年たち…スパイと疑われた仲間の処刑…」

    《▼日本軍第32軍の周辺で起きた本島中南部の激戦を「表の沖縄戦」と
     すれば、映画が描くのは北部の少年ゲリラ兵部隊護郷隊」や八重山
     戦争マラリアなどの「裏の沖縄戦」。綿密な取材による証言と資料映像で、
     6月23日以降も続いた遊撃戦の実相をつづる》

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http://www.labornetjp.org/news/2018/0721eiga

木下昌明の映画の部屋 : 三上智恵・大矢英代監督『沖縄スパイ戦史』

木下昌明の映画の部屋 243回> 三上智恵大矢英代監督『沖縄スパイ戦史
住民500人を死に追いやった犯罪

 市川雷蔵主演の『陸軍中野学校』(1966年)をみて、日本の戦時にスパイ学校があったと知った。印象に残ったのは、主人公が国家に忠実を尽くすために恋人さえも殺す冷血漢となるシーンだった。  三上智恵(ちえ)大矢英代(はなよ)の両監督の『沖縄スパイ戦史』は、中野学校を出たスパイが戦地で何をしたか――その実態の一面を見事に切りとっている。

 三上は『標的の村』(2012年)など基地反対の住民に焦点を当てたドキュメンタリーでよく知られている。大矢は若きドキュメンタリストで『テロリストは僕だった~沖縄・基地建設反対に立ち上がった元米兵たち~』(2016年)がある。この2人が共同で沖縄戦の埋もれた戦史を掘り起こしている。

 戦時下、42人の中野学校出身者が沖縄全島に派遣された。このうち「護郷隊」という秘密部隊を作り、少年兵らにゲリラ訓練をさせていた2人のスパイに、三上は光を当てる。米軍が撮った少年兵らの写真の数々と生き残った元少年兵の証言を重ねて、戦場の無残さを伝えている。スパイに仕立てられた少年兵を仲間に銃殺させたり、仲間に見捨てられた元少年兵の話などに唖然(あぜん)となる。

 一方の大矢は、波照間島の住民約500人を死に追いやった犯罪を追及している。

 1944年暮れごろ、一人の教師が島にやってくる。彼は住民に優しく慕われた。だが米軍が攻めてくると噂(うわさ)が立つや彼は隠していた軍刀で人々を脅し、隣の西表島に強制疎開させた。2000頭の家畜は処分し、軍隊が食用に持ち去った。着のみ着のままの住民は、マラリアと飢えで亡くなった米軍は現れず、彼も姿を消した。スパイだったのだ。彼は戦後どうしたか。

 今日、沖縄南西諸島自衛隊が配備され、ミサイル基地が建設されつつある。三上と大矢は、自衛隊が当時の法規を踏襲し、昔と同じく住民を顧みない軍隊の本質を暴いている。必見。

(『サンデー毎日』2018年7月29号)


※7月21日より沖縄・桜坂劇場、28日より東京・ポレポレ東中野ほか全国順次公開

〔追記〕この映画をみると、日本兵は中国ばかりでなく沖縄からも食料を現地調達していたことがわかる。
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●『沖縄スパイ戦史』と《記憶の澱》…「護郷隊…中高生の年頃の少年たち…スパイと疑われた仲間の処刑…」

2018年08月15日 00時00分11秒 | Weblog

[※ 『沖縄スパイ戦史』(三上智恵大矢英代共同監督) (LOFT)↑]



沖縄タイムスの田嶋正雄記者によるコラム【[大弦小弦]ジャーナリストの三上智恵さんと大矢英代さんが…】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/289056)。

 《ドキュメンタリー映画「沖縄スパイ戦史」が那覇市の桜坂劇場で公開中だ…10代半ばの千人が召集された護郷隊。中高生の年頃の少年たちが背丈より長い銃を担ぎ、敵陣への突撃、スパイと疑われた仲間の処刑などに追い込まれたという。生存者の生々しい証言に胸が痛む》。

 《軍隊は同じことをするし、住民も協力するし、軍隊は住民をまた殺すことになる》(マガジン9)し、《軍隊は地域に忍び入り、住民同士を監視させ、物資を徴用し、機密を知った者や邪魔になった者は「始末」する》(田嶋正雄記者)。《▼北部各地から10代半ばの千人が召集された護郷隊中高生の年頃の少年たちが背丈より長い銃を担ぎ、敵陣への突撃、スパイと疑われた仲間の処刑などに追い込まれたという》…沖縄の人々にとっての《記憶の澱》だろうか…。
 《沖縄戦は「日本軍という組織と、それに虐げられた住民」という構図で語られることが多いけれど、ほんとうにそれだけなのか?》(鈴木耕さん)…あの壮絶な戦場を経験した沖縄、つまり、田嶋正雄記者の言う《表の沖縄戦》…そして、《裏の沖縄戦》では、「スパイリスト」に載ることの意味を知る人々の心の中に、《記憶の澱》として、こびりついているのでしょうか…。

   『●加害者性と被害者性…「私たち一人一人が被害者となり、
              加害者となり得る戦争。戦争はどこかで今も…」
    「【記憶の澱/NNNドキュメント’17】…。
     《先の大戦の記憶を、今だからこそ「語り、残したい」という人々がいます。
     …心の奥底にまるで「」のようにこびりついた記憶には「被害」と「加害」、
     その両方が存在しました》」

   『●「戦争のためにカメラを回しません。
      戦争のためにペンを持ちません。戦争のために輪転機を回しません」
   『●『沖縄スパイ戦史』(三上智恵・大矢英代共同監督): 
           「「スパイリスト」…歪んだ論理が生み出す殺人」
   『●三上智恵・大矢英代監督映画『沖縄スパイ戦史』…
       「戦争というシステムに巻き込まれていった人たちの姿」

   『●中山きくさん「戦争は体験してからでは遅い」、
       城山三郎さん「平和の有難さは失ってみないとわからない」

   『●「改めて身に迫るのは、軍隊というものが持つ
      狂気性」(高野孟さん)と、いまも続く沖縄での不条理の連鎖
    《マガジン9連載コラム「沖縄〈辺野古・高江〉撮影日誌」でおなじみの
     三上智恵さんが、大矢英代さんとの共同監督で制作した
     映画『沖縄スパイ戦史』が7月下旬からいよいよ公開…
     「軍隊は住民を守らない」…「戦争や軍隊の本質を伝えたい」》。

   『●「安倍政権が旗をふる「極右プロパガンダ映画」が
      世界中に発信されるという恥ずかしい事態が現実に」!?

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http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/289056

[大弦小弦]ジャーナリストの三上智恵さんと大矢英代さんが…
2018年7月26日 07:26

 ジャーナリストの三上智恵さんと大矢英代さんが共同監督を務めたドキュメンタリー映画「沖縄スパイ戦史」が那覇市の桜坂劇場で公開中だ。初日の舞台あいさつは満員の約300人が詰め掛けた

▼日本軍第32軍の周辺で起きた本島中南部の激戦を「表の沖縄戦」とすれば、映画が描くのは北部の少年ゲリラ兵部隊護郷隊八重山戦争マラリアなどの「裏の沖縄戦」。綿密な取材による証言と資料映像で、6月23日以降も続いた遊撃戦の実相をつづる

▼北部各地から10代半ばの千人が召集された護郷隊中高生の年頃の少年たちが背丈より長い銃を担ぎ、敵陣への突撃、スパイと疑われた仲間の処刑などに追い込まれたという。生存者の生々しい証言に胸が痛む

▼映画は住民同士の密告のシステムを暴き、軍への協力を拒めなくなる過程も描く。無垢(むく)な被害者という側面だけではなかった住民の姿が浮かび上がる

軍隊は地域に忍び入り、住民同士を監視させ、物資を徴用し、機密を知った者や邪魔になった者は「始末」する。映画が掘り起こした史実は、特定秘密保護法ができた現在とつながる

先島では国防強化の名のもと、自衛隊配備が進む。「情報戦」は既に始まっているかもしれない。70数年前、やんばる波照間島で何が起きたか。再び誰かに利用されないために知る必要がある

(田嶋正雄)
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●「戦争マラリア」…いま再び自衛隊配備で先島諸島住民を分断し、「戦争や軍隊の本質」の記憶を蘇らせる…

2018年08月14日 00時00分40秒 | Weblog

[※ 『沖縄スパイ戦史』(三上智恵大矢英代共同監督) (LOFT)↑]



東京新聞の吉原康和記者による「戦争マラリヤ」に関するルポ。
【<「餓死」の島 戦争マラリアの悲劇> (上)飢えと病の地獄があった】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201808/CK2018080502000123.html)と、
【<「餓死」の島 戦争マラリアの悲劇> (中)消えた集落 補償もなく】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201808/CK2018080602000118.html)と、
【<「餓死」の島 戦争マラリアの悲劇> (下)人口急増で被害拡大】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201808/CK2018080802000142.html)。

 《島中央部では、陸上自衛隊宮古島駐屯地(仮称)の隊舎などの工事も始まり、近い将来、警備部隊やミサイル部隊などが配備される。「島では軍隊と『カジノ』がやってくるとささやかれています」…沖縄戦が始まると、日本軍の命令でマラリアにかかる恐れの大きい地域に強制疎開させられた住民の間で犠牲者が急増し、戦争マラリアと呼ばれた》。
 《同じマラリアで死亡しても、軍人・軍属の遺族には国から遺族年金などが支給されていることを知る島民は少ない。…海軍飛行場建設で運命が暗転、厳しい戦後を生き抜いた久貝さんが言う。「好んで住み慣れた集落から出て行ったわけではない。マラリアの危険と隣り合わせの湿地帯での生活に追いやられ、軍人と同じようにマラリアで死亡しても、われわれには何の補償もない。今にして思えば、不公平だという気持ちでいっぱいです」》。
 《石垣島を中心とする八重山諸島では戦中・戦後(一九四五年)、日本軍の命令で住民の多くがマラリア有病地へ強制疎開させられたことなどから、マラリアで三千六百人以上の住民が亡くなった》。

 『沖縄スパイ戦史』で、三上智恵大矢英代 共同監督は《戦争や軍隊の本質を伝えたい》と云う。でも、本土にはほとんど伝わらないし、知ろうともしていないようだ。アベ様や最低の官房長官は、やりたい放題。それを許す「本土」の自公支持者。
 「戦争マラリア」と「戦争や軍隊の本質」。いま再び、先島諸島への自衛隊配備で住民を分断し、「戦争や軍隊の本質」の記憶・悪夢を蘇らせようとしている。《沖縄の戦後は終わらない》ままだ。

   『●現在進行形の「身代わり」: 「反省と不戦の誓いを…
             沖縄を二度と、身代わりにしてはならない」
    《先島諸島と呼ばれる沖縄県南西部の島々が自衛隊配備で揺れて
     います。蘇るのは戦争による悲劇の記憶です…宮古島には
     七百人規模、石垣島には六百人規模のミサイル部隊と警備部隊を
     配備する計画です。地元では…住民の意見は割れているのが実情です。
     …有事には自衛隊が標的にされ、周辺住民が巻き込まれると心配する
     声が聞こえてきます。底流にあるのは先の戦争の悲惨な記憶です。
     大戦末期、米軍の攻撃を避けるため、この地域の住民はマラリア発生
     地帯への疎開を軍部によって強制され、多くの人が罹患して亡くなり
     ました。患者数は当時の人口の約半数とも言われています。同じく
     大戦末期には、軍命により石垣島から台湾に疎開する際、船が米軍に
     攻撃され、多くの犠牲者が出ました。
     自衛隊配備でこうした戦争の記憶が蘇るのです》

   『●「防波堤」としての全ての「日本全土がアメリカの「風かたか」」
               …米中の「新たな戦争の「防波堤」に」(その1)
    《とくに石垣島の場合は地上戦がなく、空襲で178人が亡くなっている
     のですが、一方で、日本軍の命令によって住民たちがマラリアが
     蔓延する山奥に押し込められ、しかも日本軍は特効薬を大量に持って
     いたにもかかわらず住民に使うことはなく、結果3647人も亡くなって
     います。これは米軍が上陸してきたときに住民が捕虜となり、情報が
     筒抜けになることを避けるため、ゆるやかな集団自決を住民に強制した、
     ということでしょう。じつは沖縄でも、この一件は「たまたま疎開した先に
     マラリア蚊がいて、マラリアが蔓延してしまった」というくらいにしか
     捉えていない人が多い。映画のなかで山奥に押し込められた体験を
     証言してくださった方が出てきますが、この映画での新証言なんです。
     この部分は、どうしても映画のなかに残しておきたかった。
     軍隊がいたから、石垣島ではマラリア地獄が起きた。軍隊の論理で
     死ななきゃいけない人が出てきてしまった、ということですから》

   『●『沖縄スパイ戦史』(三上智恵・大矢英代共同監督): 
           「「スパイリスト」…歪んだ論理が生み出す殺人」
    《今回は、そこに大矢監督の静かな怒りが加味された
     日本軍の命令による、マラリア地獄への住民強制移住という事実の
     掘り起こしである。1944年暮れのある日突然…波照間島民たちの
     西表島への「疎開という名の強制移住」だった。西表島は今でこそ
     明るい観光地になってはいるが、当時は「マラリア地獄」と呼ばれる
     ような死病の蔓延する島だった。強制された移住先で何が起こったか》

   『●三上智恵・大矢英代監督映画『沖縄スパイ戦史』…
       「戦争というシステムに巻き込まれていった人たちの姿」

    《「戦争や軍隊の本質を伝えたい」…戦争中に多くの住民が罹患した
     「戦争マラリア」について大矢さんは、「陸軍中野学校出身者の命令に
     よって、波照間島の住民が当時マラリアが蔓延していた西表島
     移住を強いられた。米軍ではなく、日本軍の命令によってあれだけの
     被害がでた。そこに軍隊の本質が見えるんじゃないかと思って取材を
     しました。苦しみを抱えて語りたがらない体験者に、頭を下げて話を
     聞きました」と話します》

   『●「改めて身に迫るのは、軍隊というものが持つ狂気性」(高野孟さん)と、
                            いまも続く沖縄での不条理の連鎖

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201808/CK2018080502000123.html

<「餓死」の島 戦争マラリアの悲劇> (上)飢えと病の地獄があった
2018年8月5日 朝刊

     (「宮古ブルー」と呼ばれる美しい海に引かれ多くの観光客が訪れる。
      後方は無料で渡れる橋としては日本最長の伊良部大橋=沖縄県
      宮古島市で(潟沼義樹撮影))

 「宮古ブルー」と呼ばれる透き通る青い海とサンゴ礁に囲まれた沖縄県・宮古島は今、建設バブルの真っただ中にある。沖縄本島から南西に約二百九十キロ。宮古、伊良部、下地など六つの島からなる宮古島市は、さいたま市とほぼ同じ面積(約二百平方キロ)に約五万五千人が暮らす。あちこちで高級リゾートホテルやアパートの建設が進み、人手不足のため島外からも建設作業員が集まる。
 宮古島と伊良部島とを海上でつなぐ全長三・五キロの伊良部大橋は三年前に開通し、絶景スポットとして人気を集める。大型クルーズ船の就航数は急増し、伊良部島に隣接する下地島(しもじしま)空港は来春、国際空港化される。二〇一五年度に約五十万人だった観光客数は本年度百万人を突破する勢いだ。
 島中央部では、陸上自衛隊宮古島駐屯地(仮称)の隊舎などの工事も始まり、近い将来、警備部隊やミサイル部隊などが配備される。「島では軍隊と『カジノ』がやってくるとささやかれています」。駐屯地前で毎朝、抗議活動をしている上里清美さん(62)が皮肉交じりに語る。
 急速に変貌する宮古島では、沖縄戦の記憶が風化しつつある。戦時中、そこには三万の日本兵がいた。旧平良(ひらら)市などで構成した「宮古市町村会」が戦後五十年の一九九五年に発刊した『太平洋戦争における宮古島戦没者名簿』には、この島で戦没した約二千人の軍人・軍属の名前が都道府県別に記されている。その大半は、東京や神奈川、愛知など島外出身者だ。
 沖縄本島のような地上戦がなかったにもかかわらず、島で一体、何が起きていたのか。島内の歌碑に、七十三年前の光景が刻まれていた。

   「補充兵われも飢えつつ餓死兵の骸(むくろ)焼きし宮古(しま)よ
    八月は地獄」 (編集委員・吉原康和)

     (高沢義人さんが詠んだ短歌を記した歌碑に手をつく
      宮古郷土史研究会顧問の仲宗根将二さん=沖縄県宮古島市で)


◆孤立、食料も薬も絶たれ

 宮古島の中央に位置する野原岳(標高一一〇メートル)には、航空自衛隊の宮古島分屯基地があり、南西空域を監視している。戦時中、ここには陸軍第二十八師団が司令部を構えていた。<補充兵われも飢えつつ餓死兵の骸(むくろ)焼きし宮古(しま)よ八月は地獄>。島の悲劇が刻まれた歌碑は野原岳の麓にある。
 この短歌は一九八一年、朝日新聞に投稿され、高い評価を得た。作者は四四年秋から一年半、衛生兵として島に駐留した高沢義人さん(故人)だ。復員後、教員や千葉県松戸市議を務める傍ら、島での経験を詠み、歌集を出版。込められた反戦の思いに心を打たれた、歴史教育者協議会宮古支部の仲宗根将二(まさじ)さん(83)と交流が始まった。
 高沢さんは仲宗根さん宛ての手紙に「毎日、飢えながら、栄養失調とマラリアで亡くなった兵士を荼毘(だび)に付していました」と当時の惨状を記し、「兵隊は現地で悪いことをしていたので、私はもう宮古島へは行けません」と伝えた。
 「悪いこと」とは、住民の食料を盗み食いしていたことだという。仲宗根さんの説得で、高沢さんが島を訪れたのは終戦翌年に島を離れてから五十二年を経た九八年。歌碑は二〇〇五年に仲宗根さんら島の有志が建立した。
 サンゴ礁が隆起してできた小さな島に四三年秋から日本兵約三万人が駐留し、海軍と陸軍の飛行場が三つ建設された。島は軍人と住民の雑居状態だった。
 島で新聞を発行していた瀬名波栄さんが出版した「先島群島作戦(宮古編)」では、戦病死した日本兵は二千五百六十九人とされ、九割はマラリアと栄養失調が原因としている。

     (「飢餓とマラリア感染による複合的要因」と軍人の死因を語る医師の
      伊志嶺亮さん=沖縄県宮古島市で)

 沖縄戦が本格化した四五年四月以降に限っても、島で戦病死して靖国神社に合祀(ごうし)された軍人・軍属は九百人以上で、空襲や艦砲射撃などによる戦死者の三倍にのぼることが本紙の調査で判明している。
 戦病死者が多かった理由を、島の医師、伊志嶺亮さん(85)は「疎開者を除き人口約四万人の島に三万の兵が来たのだから、食料不足が一番大きい。死因は飢餓とマラリア感染による複合的要因だ」と指摘する。
 終戦直後に弟をマラリアで亡くした元沖縄県畜産会事務局長の久貝(くがい)徳三さん(84)は「自宅近くの陸軍病院前で、焼却場に運ばれる兵隊の遺体を毎日のように見た。兵隊たちが話す『マラリア』という言葉をよく耳にした」と語った。
 仲宗根さんは歌碑を前に、当時軍が置かれた絶望的な状況を指摘した。

   「制海権と制空権を米軍に奪われ、内地からの輸送は途絶えた。
    武器弾薬はおろか、食料も医薬品も届かない。マラリアに侵されても、
    医薬品がないから、百二十人の軍医を擁しても、なすすべもなかった」 

(編集委員・吉原康和)

戦争マラリア> マラリアは熱帯から亜熱帯に分布する原虫感染症で、宮古島や八重山諸島などを含む先島諸島には戦前から存在した。沖縄戦が始まると、日本軍の命令でマラリアにかかる恐れの大きい地域に強制疎開させられた住民の間で犠牲者が急増し、戦争マラリアと呼ばれた
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201808/CK2018080602000118.html

<「餓死」の島 戦争マラリアの悲劇> (中)消えた集落 補償もなく
2018年8月6日 朝刊

     (終戦後、マラリアで廃虚と化した袖山集落の惨状を語る
      久貝義雄さん=沖縄県宮古島市で)

   「戦争は終わったのに、毎日のようにマラリアで死んでいった…」

 一九四三年秋、沖縄県・宮古島に海軍飛行場(現宮古空港)を建設するため、北へ約二・五キロ離れた袖山集落に強制移住させられた元小学校校長の久貝(くがい)義雄さん(87)は、マラリアまん延の恐ろしさを淡々と語った。「葬式の連続。ここにいたら命が助からないと、四十戸余りあった集落の人たちは次々と逃げ出し、最後まで残ったのは私と兄だけでした」
 地元の宮古タイムス紙は四六年十一月に、袖山集落の惨状を伝えている。総戸数四十一戸、住民三百六十人のうち、マラリアに罹患(りかん)したのは三十九戸、三百五十人(97%)で、死亡者三十八人、夫婦死亡七組、一家全滅一戸(五人)…。

     (かつて袖山集落があったとみられる宮古空港の北部=沖縄県宮古島市で)

 久貝さんもマラリアに感染した。終戦で少年兵部隊「鉄血勤皇隊」を除隊となり、自宅に戻って間もない四五年十一月ごろ、突然ガタガタという震えに襲われた。高熱を発し、意識がもうろうとして約一カ月、生死をさまよった。

   「耳元でかすかな声がし、はっと気づいた時に、枕元で母が泣いて
    いました。私が治った後、その母も交代するように発病して一週間後に
    死に、父親も後を追うように死んだ」

 袖山には井戸水も畑もなかった。住民は毎日、デコボコの山道を約二キロ下った隣の集落に水くみに行き、沖縄製糖工場の土地を借りてイモや粟(あわ)などを栽培して生活していた。
 久貝さんは、マラリア大流行の要因を「水をくむのも、畑仕事をするのもマラリアの巣窟の湿地帯だった。そこで、住民が蚊にさされて猛烈な勢いでマラリアが広まったのではないか」と推測する。
 久貝さん兄弟がこの地を去り、袖山集落は廃村となった。袖山と同じように、海軍飛行場建設に伴って立ち退きを迫られた住民の強制移住先だった七原、富名腰(ふなこし)、腰原(こしばる)の三地区には、二〇一〇、一一年に公民館が建設された。各地の旧軍飛行場建設で立ち退きを迫られた地権者に対する戦後処理の一環だが、廃村となった旧袖山集落の人々の声は届かないままだ
 また、同じマラリアで死亡しても、軍人・軍属の遺族には国から遺族年金などが支給されていることを知る島民は少ない
 海軍飛行場建設で運命が暗転、厳しい戦後を生き抜いた久貝さんが言う。「好んで住み慣れた集落から出て行ったわけではない。マラリアの危険と隣り合わせの湿地帯での生活に追いやられ、軍人と同じようにマラリアで死亡しても、われわれには何の補償もない。今にして思えば、不公平だという気持ちでいっぱいです」

(編集委員・吉原康和)
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201808/CK2018080802000142.html

<「餓死」の島 戦争マラリアの悲劇> (下)人口急増で被害拡大
2018年8月8日 朝刊

     (宮古島のマラリア有病地域が描かれた地図=
      沖縄県宮古島市で(宮古保健所所蔵))

   「終戦翌年に台湾から帰ってきた時、宮古島は『八万郡民』と呼ばれるほど、
    台湾や外地からの引き揚げ者などであふれ返っていた。米軍が
    本格的にマラリア撲滅に乗り出すのは一九四七年で、終戦直後の
    対策空白期に住民の被害は集中した」

 一九四六年春、台湾から米軍の船で、沖縄県・宮古島に帰郷した医師の伊志嶺亮さん(85)は、島内で一万人以上が罹患(りかん)し、死亡者数四百二十八人を記録した四七年のマラリア流行を振り返った。
 四六年二月に宮古島に駐留した日本軍の引き揚げが完了。それに代わる形で、マラリアに感染しやすいマラリア有病地域の台湾に居住・疎開していた一万人以上の住民が島に戻った。ほかの外地の引き揚げ者や帰還兵も含めると、島の人口は四六年十二月現在で、日本兵の駐留当時と変わらぬ七万人を突破していた。
 元琉球大教授の川平成雄さん(68)は「台湾からのマラリア感染者を含む大量の引き揚げ者などを抱え、宮古島の食料不足が継続し、マラリアが猛威を振るうに至った」と分析する。
 宮古島から南西へ約百十キロの石垣島を中心とする八重山諸島では戦中・戦後(一九四五年)、日本軍の命令で住民の多くがマラリア有病地へ強制疎開させられたことなどから、マラリアで三千六百人以上の住民が亡くなった。
 一方で、戦時中、マラリアが原因で亡くなった宮古島住民の被害実態は今もって判然としていない。宮古保健所の保存資料では、四四~四六年の島民のマラリア死者数は不明のまま。戦後、マラリア撲滅業務に従事した元同保健所職員の下里泰徳氏(故人)はその理由について、沖縄戦で担当の「(マラリア)防圧所の業務は中断され」と記していた。
 宮古島では終戦前後、多くの地域で住民がマラリアで命を落とした。住民三十人余が死亡、廃村となった袖山集落をはじめ、九十戸余りの島尻集落でも四五年夏、「百人以上の死者が出た」との証言が保健所に残されている。
 島の東海岸側の島尻、城辺や下地などは戦前から、マラリアの発生源となる水田やため池などの湿地帯が存在。マラリア有病地も島内で十四カ所に上ったが、マラリアに関するデータや研究蓄積は少ない。
 川平さんは「八重山の歴史は、マラリアによる廃村や強制移住による村建てなど、マラリアに極めて敏感だった。これに対し、宮古島では、マラリアの恐ろしさについて認識不足があったのではないか」と指摘。
 その上で、宮古保健所に記録が残る四七年のマラリア患者数「一万二千百三十一人」をベースに死亡率を5%として、四四~四六年までの年間死者数「六百七人」と試算し、こう断言する。「長期に及ぶ戦争の影響がもたらす住民被害の実相をきちんと解明しない限り、沖縄の戦後は終わらない」 

(編集委員・吉原康和)
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●辺野古は単なる破壊「損」なのかもしれない…アベ様や最低の官房長官による沖縄イジメも「ずっとずっと」

2018年08月13日 00時00分49秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]



琉球新報のコラム【<金口木舌>テレビのワイドショーを見ていたら「ずっとずっとだね」と連れ合…】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-777868.html)。

 《▼こちらの方も「ずっとずっと」だ。自民国会議員の差別発言である。…杉田水脈氏に続き、谷川とむ氏… ▼多様な性に無理解な2氏の姿勢は政府・自民党の体質か。異論や異質を嫌い、排除する。その点は、法曹界の護憲論者を念頭に「憲法教という新興宗教とやゆするコメントをツイッターで発した稲田朋美氏にも通じる》。

 《政府・自民党の体質か。異論や異質を嫌い、排除》…「カルト教団教祖や信者達の壊憲教」。
 自公の有耶無耶体質も「ずっとずっと」、滅茶苦茶外堀埋めな既成事実化体質も「ずっとずっと」、弱者や少数意見無視の強行採決も「ずっとずっと」。

 日刊ゲンダイのコラム【ここがおかしい 小林節が斬る!/日弁連護憲派を「憲法教」と揶揄した非礼すぎる暴論】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/234804)にも取り上げられていた。《自らも弁護士である自民党の有力議員が、日弁連内多数の護憲派の主張を「憲法教」という「新興宗教」だと揶揄した…護憲派の弁護士たちは、確たる学識に基づいて、現行憲法を正しく実践することこそが世界平和と我が国の安全保障に寄与する道だという見解を主張しているだけである。これは、彼らが、「信教の自由」ではなく、「学問の自由」と「表現の自由」を行使しているのである。それを承知しているはずの者があえて「新興宗教」と呼ぶとは、「議論」以前の、単なる「失礼」であろう》。

   『●ヘイトさへも隠蔽、自民党はヘイト政治屋だらけ…
        自民党壊憲草案「基本的人権の制限」に向けて着実に

 《新基地建設を拒む沖縄の声を忌避するような姿勢とも重なってくる。県の埋め立て承認撤回に対し、国は先延ばし戦術で応じるようだ。何が何でも土砂を海に投じたいのか。これも「ずっとずっと」だ》。「森」を殺し、無惨に「美ら海」を殺し続け、沖縄の市民を分断…大バカ者どもによる大変な愚行も《ずっとずっと》。

   『●「最低裁」のコールが聞こえる…沖縄負担軽減担当相らの
            「辺野古が唯一の解決策」をオウム返しでしょう…
   『●「改めて身に迫るのは、軍隊というものが持つ狂気性」(高野孟さん)と、
                    いまも続く沖縄での不条理の連鎖

 しかも腹立たしいことに、辺野古は単なる破壊「損」になる可能性が高い。アベ様や最低の官房長官らによる沖縄差別・沖縄イジメも《ずっとずっと》だ。
 沖縄タイムスのコラム【木村草太の憲法の新手(85)「辺野古」承認撤回 普天間返還の条件未整備 国に重大な責任問題】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/294034)によると、《稲田朋美防衛大臣(当時)…「仮に、この点について今後米側との具体的な協議やその内容に基づく調整が整わない、このようなことがあれば、返還条件が整わず、普天間飛行場の返還がなされない」》。
 きっとそういった事態が生じたとしても、沖縄の自民党議員や支持者さえもが抗議したとしても、知らぬ顔で有耶無耶にする…《ずっとずっと》。

   『●「番犬様の尾っぽ」=世界一危険な基地・普天間は
        返還されない!? 辺野古は単なる破壊損なのか??
    「「普天間移設=辺野古破壊なはず」が無いと訴えてきましたが…
     それどころの話でなくなってきた! 無茶苦茶じゃないか! 
     世界一危険な基地・普天間は返還されない!? 
     辺野古は単なる破壊損なのか??」
    《安倍政権はよく丁寧に説明する」「真摯な対話を心掛けるというが、
     実行されたことはない特定秘密保護法安保法制「共謀罪」法での
     世論軽視森友加計(かけ)問題では疑惑に正面から向き合わないなど、
     いくつも指摘できるが、米軍普天間飛行場の返還条件を巡っても、
     丁寧な説明とは程遠い
    《名護市辺野古の新基地が完成しても、米軍普天間飛行場が
     返還されない可能性が出てきた

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https://ryukyushimpo.jp/column/entry-777868.html

<金口木舌>テレビのワイドショーを見ていたら「ずっとずっとだね」と連れ合…
2018年8月8日 06:00
杉田水脈 生産性 日本ボクシング連盟 稲田朋美 金口木舌

 テレビのワイドショーを見ていたら「ずっとずっとだね」と連れ合いがつぶやいた。最近の話題はスポーツ界のトラブルばかりだという。目下の焦点は日本ボクシング連盟会長をめぐる疑惑だ

▼その前は日大アメリカンフットボール部の悪質タックル問題だった。女子レスリング監督のパワハラ問題もあった。大相撲の暴力問題も世間の耳目を集めた。確かに「ずっとずっと」である

▼一連の不祥事はスポーツ界の体質に根ざすものと誰しも考えよう。上意下達や絶対服従という古い組織風土。腕力と言葉の暴力が横行する人間関係。そんなものが背景にあるように思う

こちらの方もずっとずっと」だ。自民国会議員の差別発言である。月刊誌への寄稿でLGBTを「生産性がない」と論じた杉田水脈(みお)氏に続き、谷川とむ氏がインターネット放送で同性愛を巡り「趣味みたいなもの」と発言した

▼多様な性に無理解な2氏の姿勢は政府・自民党の体質か。異論や異質を嫌い、排除する。その点は、法曹界の護憲論者を念頭に「憲法教という新興宗教とやゆするコメントをツイッターで発した稲田朋美氏にも通じる

▼新基地建設を拒む沖縄の声を忌避するような姿勢とも重なってくる。県の埋め立て承認撤回に対し、国は先延ばし戦術で応じるようだ。何が何でも土砂を海に投じたいのか。これも「ずっとずっと」だ。
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●翁長雄志さん「保守は保守でも自分は沖縄の保守。本土の保守政権に対して言うべきことは言う」が口癖

2018年08月12日 00時00分40秒 | Weblog


2年前のリテラの伊勢崎馨氏による記事【万策尽きたら夫婦二人で辺野古に座り込む! 翁長知事の妻が基地反対の思いを告白、知事は「殺されても…」とも】(http://lite-ra.com/2016/01/post-1874.html)。
東京新聞の社説【翁長知事死去 沖縄の訴えに思いを】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018081002000150.html)と、
コラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2018081002000148.html)。
日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/立場の違う人たちからの敬意】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201808100000235.html)。

 《こうした妻や沖縄県民の思いの一方、安倍政権の翁長知事いじめ、訴訟など強行姿勢はますます苛烈さを加速…翁長知事夫妻が基地前に座り込むような「万策尽きた」事態になる前に、私たちの手で安倍政権の横暴を食い止めなければならない》。
 《沖縄の保守政治家として、なぜ保革の垣根を越えた「オール沖縄」を率いて安倍政権と真っ向対決してきたのか。…そうした差別的構造の打破には保守も革新もなく、民意を結集して当たるしかない、オール沖縄とはそんな思いだったのだろう。言い換えれば、沖縄のことは沖縄が決めるという「自己決定権」の行使だ。翁長氏は二〇一五年に国連人権理事会で演説し、辺野古の現状について「沖縄の人々の自己決定権がないがしろにされている」と、世界に向け訴えた…「保守は保守でも自分は沖縄の保守本土の保守政権に対して言うべきことは言う」が口癖でもあったという》。
 《<政治的に死んでも肉体的に滅んでも、沖縄を代表して言いたいことを言おう>。そう決意したという…選挙のたびに、米軍基地の是非を巡って、沖縄の人同士が、激しく対立する光景も、くり返し見ている。政治家としての原点だろう…▼道半ばではある。が、決意の通り、沖縄のために最後まで戦い抜いた人だった》。
 《権力と戦うと一口で言うが、時の政権中枢や米国の安全保障戦略を向こうに回して県民を守ろうとするのだから大変なことだ。知事は元来自民党沖縄県連幹事長を務めた人物。共産党委員長・志位和夫が「…」とツイッターに記したように、保守・革新の垣根を越えたところに政治があるのではないか。…立場の違う人たちに敬意を示される政治家へ敬意を表したい》。

   『●翁長雄志知事亡くなる…「折れない、言うことをきかない
           翁長知事に対し、安倍政権が陰湿ないじめ、報復」
    「翁長さんの《うちなーんちゅ、うしぇーてー、ないびらんどー》の叫びが
     忘れられない」

   『●翁長雄志さん「那覇市長として…東京のど真ん中で体感した
                 むき出しの沖縄差別に「衝撃を受けた」という」
    「アベ様の取巻き連中による様々な沖縄イジメ・沖縄ヘイトを含め、
     《安倍政権が陰湿ないじめ、報復》に対しても、《折れない、
     言うことをきかない翁長知事》は、真の意味での沖縄の市民の立場に立つ、
     真の保守政治家だった」

 週刊朝日の記事【追悼 翁長知事が果たせなかった妻との約束「万策尽きたら夫婦で一緒に…」】(https://dot.asahi.com/wa/2018080900019.html)によると、《新基地建設反対の信念は最後まで揺るがなかった。闘う知事を支えた妻の樹子さんは、過去に「万策尽きたら夫婦で一緒に(辺野古基地前に)座り込むことを約束している」と明かしたこともある。16年に「朝日ジャーナル」のインタビューに応じた翁長氏は、この“約束”について問われている。そのときは、言葉を選びながらも「座り込みについて妻が言ったことは、話が違うわけではありません」と否定せず、さらに「辺野古移設阻止が挫折して、一人間、一市民、一県民に戻った場合に何をするかは、沖縄県民のみんなと一緒です」と語っていた》…そうだ。
 2016年1月8日のリテラの記事を改めて読み直してみた。《翁長知事夫妻が基地前に座り込むような「万策尽きた」事態になる前に私たちの手で安倍政権の横暴を食い止めなければならない》…いま、辺野古破壊のトドメまであと一歩、そこまでアベ様や最低の官房長官らに許してしまった。辺野古の「美ら海」が醜悪に囲い込まれ、土砂投入を待つ。翁長さんの望んだように「辺野古埋め立て承認を撤回」し、この醜悪な〝檻〟を取り去り、元の美しい海の姿に戻すべきだ。

   『●「最低裁」のコールが聞こえる…沖縄負担軽減担当相らの
             「辺野古が唯一の解決策」をオウム返しでしょう…

 それにしても、《唯一の解決策》《基地負担軽減》を、まだ言うか、最低の官房長官
 東京新聞の記事【菅氏「新基地建設 唯一の解決策」】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201808/CK2018080902000258.html)によると、《菅義偉官房長官は…名護市辺野古への新基地建設に関しては「日米同盟の抑止力維持、普天間飛行場の危険除去を考えたとき、唯一の解決策ということに変わりはない」と強調した。…「政府として、翁長氏の沖縄にかける思いをしっかりと受け止め、できることは全て行うという思いで、沖縄の基地負担軽減に取り組む」と説明》…って、あまりに酷すぎないか?
 保守を詐称する政治屋・最悪最低の官房長官《菅義偉官房長官は九日の記者会見でも、辺野古移設を「唯一の解決策」と繰り返すのみだ》…なぜ、唯一なのか? 普天間の撤収のために、なぜ辺野古が破壊されなければならないのか? しかも、辺野古は破壊「損」の可能性が高いときている。そして、一体、どこが負担軽減なのか?

   『●「番犬様の尾っぽ」=世界一危険な基地・普天間は 
        返還されない!? 辺野古は単なる破壊損なのか??

 「本土」ではニセ保守政治屋だらけ…。《立場の違う人たちに敬意を示される政治家》は稀有だ。翁長雄志さんは本物の保守政治家だった。
 翁長雄志さんは、《「保守は保守でも自分は沖縄の保守本土の保守政権に対して言うべきことは言う」が口癖》だった。

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http://lite-ra.com/2016/01/post-1874.html

万策尽きたら夫婦二人で辺野古に座り込む! 翁長知事の妻が基地反対の思いを告白、知事は「殺されても…」とも
2016.01.08

     (翁長雄志オフィシャルウェブサイトより)

   「とにかく新基地は造らせない。でも、もし万策尽きたら、
    その時は2人で座り込もうな

 沖縄県の翁長雄志知事は知事当選を果たした夜、自宅に戻って晩酌を傾けながら妻にこう語ったという。証言したのは、その翁長知事の妻・樹子夫人(60)。
 夫婦二人で辺野古に座り込むというのは、かなり悲壮な覚悟だが、たしかに、辺野古移転を巡る翁長知事と安倍政権の対立は緊迫の度を増している。昨年12月2日には国が翁長知事に対して埋め立て承認取り消し撤回を求めた代行訴訟弁論が始まり、同月25日には、翁長知事の辺野古埋め立て承認取り消しに対し、石井啓一国交相がその効力を一時停止したのは違法であるとして、県が国を提訴する事態となっている。
 そんな中、妻の樹子さんが「女性自身」(光文社)1月19日号の連載ルポ「シリーズ人間」に登場し、沖縄が抱える基地問題や平和への想いを語っている。その中でも興味深いのは夫・翁長知事の基地に対する考えの変遷が“妻の目から”語られていることだ。
 よく知られているように翁長知事は知事出馬以前、自民党に所属する議員であり基地容認派”で“辺野古移転賛成でもあった。それが一転、2014年の知事選では辺野古移転反対やオスプレイ配備撤回を求めたことで、保守派から批判される材料ともなったが、そこには翁長家、いや沖縄全体を襲った事件と翁長氏の苦悩が存在した。
 那覇市で生まれた樹子さんが翁長氏と結婚したのは1982年。夫である翁長氏が那覇市議選に初出馬し当選したのはその3年後だった。その後も沖縄県議、那覇市長と歴任した翁長氏だが、その間一貫して自民党からの出馬であり、基地問題や辺野古移転に関しても容認、賛成の立場だった。もちろん当時の樹子さんも夫の選挙や政治活動を支えている。

   「本当にありがたいことなんですが、選挙がないときも、妻の私も
    いろんな会合に顔を出さないといけない。選挙中ともなれば、朝、
    家を飛び出したら、帰宅できるのは毎日夜中です。それでも
    いろんな人が支えてくれていますから」

 そんな樹子さんが「ああ、もう無理」と衝撃を受ける大事件が起こった。それが95年9月に起きた米軍兵士3人による小学6年生少女集団暴行事件だ。

   「そのときね、うちの長女は5年生だった。そばにいた長女を見て
    『この子だったかもしれないんだ』と思ったら、ショックでね……
    私のなかで、ハッキリ、もう地位協定も基地も無理って思ったのは、
    この事件がキッカケでした」

 この問題は沖縄だけでなく日本全体を震撼させ、その後の日米地位協定の運用改善の契機ともなった事件だ。ショックを受けた樹子さんは、夫の翁長氏へ議論を挑み、激論を交わし詰め寄った。

   「あたし、直情型だから。毎晩のように翁長とけんかしてました。
    『地位協定、おかしいでしょ』『自民党、おかしいでしょ!』って。
    その時の翁長? 思っていることの半分も出さずにためておける人なんです。
    胸のなかでは私と同じような怒りを共有していたと思うけど、
    私が感情的になればなるほど、抑制したというか……でも、彼だって人の親、
    苦しかったと思います」

 翁長知事の実父・助静氏は保守系の政治家だった。幼いころから周囲には敵対陣営となる革新派が多い中、翁長氏は言いたいことが言えず、多くを溜め込む性格になったのだというのが樹子さんの分析だ。
 とはいえ少女暴行事件が起きてから、基地反対に変わるまで約20年もの年月がかかってしまった。しかし少女暴行事件に端を発した妻・樹子さんの思いに呼応し、翁長知事自身、「長年の怒りや悲しみの感情が積もり積もっていたはず」だと樹子さんは言う。そして、保守の壁を打ち破るために知事選で打ち出したスローガンが「イデオロギーよりもアイデンティティ」だった。

   「知事選に出るときに、あの人は『ぼくはピエロになるかもしれない』
    と言っていたの。一歩間違えれば、保革双方の支持者が離れていくって。
    でも彼は『自分はそれでも構わない』とも。もっと言うとね、私言ったの。
    『あなた、殺されちゃうかもしれないよ』って。それでも翁長は
    『それでもしょうがないと思っている』って」

 現在辺野古のゲート前で声を上げるなど基地反対を叫ぶ樹子さんだが、夫とともに沖縄のため平和のために闘っていく決意をしている。

   「裁判の行方はわからない。でも勝とうが負けようが、沖縄のプライドだけは、
    もう捨てたくない。そして、1人でも多くの子どもたちに、沖縄戦のことを、
    平和がいかに大切かを、伝え続けていきたい

 こうした妻や沖縄県民の思いの一方、安倍政権の翁長知事いじめ、訴訟など強行姿勢はますます苛烈さを加速させている。同時に宜野湾のディズニーリゾート誘致、復興予算の増額など、なりふり構わぬ切り崩しに躍起だ
 安倍政権はこれからもますます、圧力を強め、次々と強行策を繰り出してくるだろう。しかし、今年1月には宜野湾市長選、6月に県議選、そして7月の参院選と、有権者が基地問題に意思を表明するチャンスは残されている。翁長知事夫妻が基地前に座り込むような「万策尽きた」事態になる前に私たちの手で安倍政権の横暴を食い止めなければならない

伊勢崎馨
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018081002000150.html

【社説】
翁長知事死去 沖縄の訴えに思いを
2018年8月10日

 沖縄の保守政治家として、なぜ保革の垣根を越えた「オール沖縄」を率いて安倍政権と真っ向対決してきたのか。翁長雄志知事が亡くなった。その訴え、沖縄の現状をよく思い起こそう。
 翁長氏の政治信条は「オール沖縄」「イデオロギーよりアイデンティティー」の言葉に象徴されていた。
 国土の0・6%の広さしかない沖縄県に、国内の米軍専用施設の70%が集中する。にもかかわらず政府は、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の代替施設として、同じ県内の名護市辺野古に新基地建設を強行している。日本国憲法よりも日米地位協定が優先され、県民の人権が軽視される
 そうした差別的構造の打破には保守も革新もなく、民意を結集して当たるしかない、オール沖縄とはそんな思いだったのだろう。
 言い換えれば、沖縄のことは沖縄が決めるという自己決定権の行使だ。翁長氏は二〇一五年に国連人権理事会で演説し、辺野古の現状について「沖縄の人々の自己決定権がないがしろにされている」と、世界に向け訴えた。
 父、兄が市長、副知事などを務めた政治家一家に生まれ、那覇市議、県議、自民党県連幹事長などを歴任した。県議時代には辺野古移設を容認していたが、那覇市長当時の〇七年、沖縄戦の集団自決に日本軍の強制を示す記述が削除された教科書検定問題を巡る県民大会に参加。さらに、民主党政権の県外移設方針が迷走したことなどを機に移設反対にかじを切る。
 戦争につながる基地問題に敏感なのは、沖縄戦後、激戦地に散乱したままだった戦死者の遺骨集めに奔走した実父の影響も強いとされる。「保守は保守でも自分は沖縄の保守本土の保守政権対して言うべきことは言う」が口癖でもあったという。
 翁長県政の四年弱、安倍政権はどう沖縄と向き合ったか。県内を選挙区とする国政選挙のほとんどで移設反対派が勝利したが、その民意に耳を傾けようとせず、辺野古の基地建設を進めた。菅義偉官房長官は九日の記者会見でも、辺野古移設を「唯一の解決策」と繰り返すのみだ。
 内閣府が三月に発表した自衛隊・防衛問題に関する世論調査で、「日米安保が日本の平和と安全に役立っている」との回答が約78%を占めた。安保を支持するのなら、その負担は全国で分かち合うべきではないか。翁長氏の訴えをあらためて胸に刻みたい。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2018081002000148.html

【コラム】
筆洗
2018年8月10日

 ほほはこけて、声の量も乏しい。それでもなお、迫力を感じるのは、視線の力強さか、冷静で決然とした語り口か。亡くなる十日余り前の先月下旬、記者会見に臨んだ翁長雄志沖縄県知事の映像をみると、衰えぬ強い意思を感じさせる顔がある▼那覇市長時代、胃がんの手術を受けている。<政治的に死んでも肉体的に滅んでも、沖縄を代表して言いたいことを言おう>。そう決意したという(『戦う民意』)▼長く沖縄の保守勢力の重鎮として活動しながら、米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対を唱えた。革新勢力からの支持も広く集めて、県知事に当選するのは、その八年後のことだ▼保守政治家の家系に生まれている。沖縄戦を生き延びた父が、敵味方を問わず、遺骨収集に走り回る姿をみてきた。東西冷戦下、沖縄に集中する米軍基地が、ソ連の核ミサイルに狙われるのではないか、という恐怖を感じながら育ったという。選挙のたびに、米軍基地の是非を巡って、沖縄の人同士が、激しく対立する光景も、くり返し見ている。政治家としての原点だろう▼「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」。座右の銘の通り、戦後の沖縄に課された数々の困難の解決に、身をささげようと決意したときに保守、革新の枠を超えた「オール沖縄」の道が開けた▼道半ばではある。が、決意の通り、沖縄のために最後まで戦い抜いた人だった。
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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201808100000235.html

政界地獄耳
2018年8月10日9時51分
立場の違う人たちからの敬意

 ★政治家とは命を擦り減らす仕事だと改めて感じさせられた。沖縄県知事・翁長雄志が志半ばで亡くなった。がん闘病中の67歳。早すぎる死だった。権力と戦うと一口で言うが、時の政権中枢や米国の安全保障戦略を向こうに回して県民を守ろうとするのだから大変なことだ。知事は元来自民党沖縄県連幹事長を務めた人物。共産党委員長・志位和夫が「不屈の信念と烈々たる気概で辺野古新基地反対を貫いた4年間のたたかいに、深い敬意と感謝をささげます。保守・革新の垣根を越えた共闘にこそ沖縄の未来がある。ご遺志を継ぎたたかう決意です」とツイッターに記したように、保守・革新の垣根を越えたところに政治があるのではないか。

 ★5月23日、引退を表明している沖縄出身の歌手・安室奈美恵に県民栄誉賞が授与されたが、闘病中だった知事は授与に出席し安室に表彰状を手渡した。安室は訃報に接し、ホームページで「翁長知事の突然の訃報に大変驚いております。ご病気の事はニュースで拝見しており、県民栄誉賞の授賞式でお会いした際には、お痩せになられた印象がありました。今思えばあの時も、体調が優れなかったにも関わらず、私を気遣ってくださり、優しい言葉をかけてくださいました。沖縄の事を考え、沖縄の為に尽くしてこられた翁長知事のご遺志がこの先も受け継がれ、これからも多くの人に愛される沖縄であることを願っております」と哀悼の意を表した。

 ★8日、米国務省の報道担当官もお悔やみの言葉とともに「日米関係に対する翁長知事の貢献に感謝しているし、沖縄県民にとって重要な問題をめぐる翁長氏との長年の協力をとても大切だと考えてきた。この困難な時期にあって、われわれの思いと祈りは翁長氏の家族や沖縄県民と共にある」と語ったという。元県知事・大田昌秀、元沖縄開発庁長官・上原康助、元官房長官・野中広務、沖縄本土復帰に尽力した福地広昭と相次いで他界しているが、いずれも広い視野に立った政治家だった。立場の違う人たちに敬意を示される政治家へ敬意を表したい。合掌。(K)※敬称略
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●翁長雄志さん「那覇市長として…東京のど真ん中で体感したむき出しの沖縄差別に「衝撃を受けた」という」

2018年08月11日 00時00分09秒 | Weblog


沖縄タイムスの田嶋正雄記者のコラム【[大弦小弦]生粋の保守政治家だった翁長雄志知事の転機は…】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/296083)。
琉球新報の社説【<社説>翁長知事が死去 命懸けで職務を全うした】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-778581.html)。

 《前知事による辺野古埋め立て承認の撤回を、7月27日に表明したばかりだった。がんの苦痛を押して記者会見に臨んだと思われる。文字通り、命懸けで政治家の職務を全うした。もとより、沖縄県の知事は他県とは比較にならないほど厳しい重圧にさらされる。国土の0・6%にすぎない県土に全国の米軍専用施設面積の70%が集中し、凶悪事件や米軍機の墜落といった重大事故が繰り返されてきたからだ。歴代の沖縄県知事はことごとく、過重な基地負担という深刻な課題に向き合い、苦悩してきたその重みは健康をむしばむほど過酷だ》。

   『●翁長雄志知事亡くなる…「折れない、言うことをきかない翁長知事に対し、
                       安倍政権が陰湿ないじめ、報復」
    「翁長さんの《うちなーんちゅ、うしぇーてー、ないびらんどー》の叫びが
     忘れられない」

 《2013年1月、那覇市長として参加したオスプレイ配備撤回を求める東京行動だったのではないか。「沖縄の総意」を示そうと銀座をパレードした県内全市町村長らが、沿道から売国奴」「琉球人は日本から出て行けなどの罵声を浴びた ▼東京のど真ん中で体感したむき出しの沖縄差別に「衝撃を受けた」という》。

   『●仲井真氏は「空手形」を承知の上で「いい正月」を
      迎えていたのでは?…米側が「空想のような見通し」と
    《横田・辺野古「問題は同じ」 住民の反対無視
     国は県や住民の反対をよそに強行する構えだ。何の説明もなく
     決まった横田配備に、首都圏の基地周辺住民からも
     「民意無視は全く同じだ」と憤りの声が上がる
     …「『計画はない、知らない』と言いながら、国民に知らせるときには
     決定している。普天間の移設問題でもそうだ」》

   『●「本土」のデマ・ヘイトなオトナ達…
     《子どもたちの日常にある「異常」を放置しているのはだれなのか?》
    《事実かどうかは二の次弱い立場の者をに仕立てて暴言を吐く
     基地に反対する沖縄の人たちを一方的にたたき、留飲を下げる
       基地問題でヘイトスピーチ(憎悪表現)まがいの言説があからさまに
     表面化したのは13年1月。全市町村長らがオスプレイ配備の撤回などを
     求め、東京・銀座でデモ行進した。沿道から浴びせられたのは
     「売国奴」「中国のスパイ」などの罵声だった

   『●「米軍機接近による児童の避難は…39日間に合計242回」、
                   「最も多い日は一日に29回」…異常な現実
    「いま、横田基地へのオスプレイの配備で、大騒ぎになっています。
      まず、《沿道》に居なかった反戦派の皆さんには申し訳ないけれど、
     差別者・ヘイト者は、《13年1月。全市町村長らがオスプレイ配備の
     撤回などを求め、東京・銀座でデモ行進した。
     沿道から浴びせられたのは…》…。」
    「東京新聞の「2015年5月10日 朝刊」には、【横田・辺野古
     「問題は同じ」 住民の反対無視】とあります」

 《生粋の保守政治家だった翁長雄志知事の転機は2013年1月、那覇市長として参加したオスプレイ配備撤回を求める東京行動だったのではないか。…などの罵声を浴びた ▼東京のど真ん中で体感したむき出しの沖縄差別に「衝撃を受けた」という。翌年の知事選に「イデオロギーよりアイデンティティー」を掲げて出馬した際、動機の一つとして繰り返し語っていた》…そうだ。
 アベ様の取巻き連中による様々な沖縄イジメ・沖縄ヘイトを含め、《安倍政権が陰湿ないじめ、報復》に対しても、《折れない、言うことをきかない翁長知事》は、真の意味での沖縄の市民の立場に立つ、真の保守政治家だった。米軍基地を受け入れ、《不条理で不公平極まりない日米地位協定》、日米合同委員会、〝在日米軍特権〟…《そこに真正面から向き合わず、基地周辺の住民に苦痛を強いて安穏としているのが政府・与党》に真の保守政治家など居るのか? 

   『●「植民地気分」な日米共犯・両政府から
      「犠牲だけを強いられる沖縄」…両国に「真の文明」はあるのか?
    「在日米軍特権な番犬様と、その横暴を許す、見て見ぬふりな、
     それどころか積極的に後押ししているとしか見えない日米共犯
     《沖縄は今も日本の植民地だその日本はさらに米国の植民地である》」

 琉球新報の記事【沖縄の自治、問われる事態に 翁長知事死去】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-778605.html)によると、《翁長雄志知事は、知事選で示された新基地建設反対の民意を一貫して体現しながら、その訴えを無視して基地建設工事を強行してきた政権の強大な権力と対決してきた。その重圧は計り知れない翁長知事の心身を削ってきたとみられる。歴代県政の中でも高い支持率を背景に国策の押し付けに異議を申し立ててきた翁長県政の終焉(しゅうえん)により、沖縄の自治の在り方が改めて問われることになる》。

 東京新聞の記事【「オール沖縄」声上げ続け 怒りの翁長氏、県民率い】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201808/CK2018080902000158.html)によると、《知事就任後に刊行した著書「戦う民意」では「政治的に死んでも肉体的に滅んでも、沖縄を代表して言いたいことを言おう」と宣言していた…庭にあるガジュマルの木を見せてくれた。両手を広げても抱えきれない太い幹。木の前には、知事が自ら発注したという、琉歌が刻まれた石板があった。「芯や天冠みてぃ、枝や國廣ぎ、根や地の底に、果ていん無らむ」 広く枝や根を張るとの意味。しかし枝を伸ばすべき空には米軍機が飛び、根を張るはずの県土には米軍専用施設が集中し、新基地も造られようとしている》

   『●ガジュマル:瀬長亀次郎さん「不屈」の精神…
     「忖度政治を危ぶむ全国の多くの人々の心に響くに違いない」

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http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/296083

[大弦小弦]生粋の保守政治家だった翁長雄志知事の転機は…
2018年8月9日 06:27

 生粋の保守政治家だった翁長雄志知事の転機は2013年1月、那覇市長として参加したオスプレイ配備撤回を求める東京行動だったのではないか。「沖縄の総意」を示そうと銀座をパレードした県内全市町村長らが、沿道から売国奴」「琉球人は日本から出て行けなどの罵声を浴びた

東京のど真ん中で体感したむき出しの沖縄差別に衝撃を受けたという。翌年の知事選に「イデオロギーよりアイデンティティー」を掲げて出馬した際、動機の一つとして繰り返し語っていた

政府と鋭く対立して一歩も引かなかった背景にはあの日の屈辱があったはずだ。15年、辺野古新基地建設反対の県民大会での「ウチナーンチュ、ウシェーティナイビランドー」の言葉は多くの県民の心に響いた

▼6月の県議会でやせ細った姿で懸命に机の縁につかまって歩いていた。本来は治療に専念すべき病状だったのだろう

▼7月27日の埋め立て承認撤回を表明した会見。基地建設阻止の公約の実現性を疑問視する質問に一瞬笑みを浮かべ、気色ばんで反論した。「何十年先も沖縄は振興策をもらって基地を預かったらいいですよなどというのはとても容認できない」。最後の公の場となった

▼沖縄の知事が在任中に亡くなったのは初めて。志半ばでこの世を去った無念さは想像に余りある。ご冥福を祈りたい。(田嶋正雄)
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https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-778581.html

<社説>翁長知事が死去 命懸けで職務を全うした
2018年8月9日 06:01

 膵臓(すいぞう)がんの治療を続けていた翁長雄志知事が8日、死去した。67歳だった。4月に手術を受けたが、がん細胞が肝臓に転移していたという。心から冥福をお祈りしたい。

 翁長氏は、名護市辺野古沿岸の新基地建設阻止を公約に掲げ、2014年の知事選で36万票余りを獲得し初当選した。復帰後7代目の知事だ。

 就任直後から基地建設を強行する政府と全面的に対立してきた。さまざまな心労、疲労が積み重なったのだろう。

 前知事による辺野古埋め立て承認の撤回を、7月27日に表明したばかりだった。がんの苦痛を押して記者会見に臨んだと思われる。文字通り、命懸けで政治家の職務を全うした

 もとより、沖縄県の知事は他県とは比較にならないほど厳しい重圧さらされる。国土の0・6%にすぎない県土に全国の米軍専用施設面積の70%が集中し、凶悪事件や米軍機の墜落といった重大事故が繰り返されてきたからだ

 歴代の沖縄県知事はことごとく、過重な基地負担という深刻な課題に向き合い、苦悩してきたその重みは健康をむしばむほど過酷だ

 屋良朝苗氏から革新県政を引き継いだ第2代知事の平良幸市氏は山積する政治課題の処理に追われる中、1978年7月、東京に公務出張中、脳血栓で倒れた。入院を経て同年10月に辞任している。

 第3代の西銘順治氏も84年に都内の病院で胃がんの手術を受けた。当時は胃潰瘍と胆のう炎と発表され、本人にもがんであることは知らされていなかったという。

 第4代の大田昌秀氏は92年の2月定例県議会開会中に風邪やめまいの症状が出るなど体調を崩して入院した。51日後に公務復帰している。

 第5代の稲嶺恵一氏は入院こそしなかったが、基地問題のことが常に頭を離れず、日々大きな精神的重圧にさらされていたと語っている。

 第6代の仲井真弘多氏も、07年6月23日の沖縄全戦没者追悼式に出席した直後に、軽い脳梗塞のため緊急入院している。

 翁長氏は機会あるごとに「辺野古に新基地は造らせない」と言い続けた。志半ばで病に倒れ、さぞかし無念だったことだろう。

 知事職務代理者は、謝花喜一郎副知事に続いて、富川盛武副知事が務める。9日には辺野古沿岸部の埋め立て承認の撤回に関し、沖縄防衛局側の言い分を聞く「聴聞」が控えている。まずは、基地問題への対応を含め、県政運営に混乱を来さないよう万全の態勢を取ってほしい。

 現職知事の死去に伴う知事選挙は50日以内に行われる。既に自民党など野党が推す宜野湾市長・佐喜真淳氏らが出馬を表明している。今後、与党側の後継候補人選が本格化する。どのような対決構図になるにせよ、基地問題に真正面から向き合い選挙戦を展開してもらいたい。
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●翁長雄志知事亡くなる…「折れない、言うことをきかない翁長知事に対し、安倍政権が陰湿ないじめ、報復」

2018年08月10日 00時00分42秒 | Weblog


リテラの記事【翁長雄志知事は命を削り最後まで安倍政権の“沖縄いじめ”と闘い続けた! 安倍首相が翁長知事に見せた冷酷】(http://lite-ra.com/2018/08/post-4176.html)。

 《最後の最後まで「辺野古に新基地はつくらせない」という民意に基づいた公約を実現するべく、最前線で安倍政権と対峙し、闘いつづけてきた翁長知事。だが、約3年9カ月にわたる知事在任期間は、折れない、言うことをきかない翁長知事に対し、安倍政権が陰湿ないじめ、報復を仕掛けつづけた歴史でもあった》。

 2018年8月8日夕刻、翁長雄志沖縄県知事が亡くなられた。ご冥福をお祈りします。全く予想もしていなくて、あまりに突然なことで、言葉を失った。残念でならない。大変な《約3年9カ月にわたる知事在任期間》だった。いま、アベ様や最低の官房長官らは辺野古破壊にトドメを刺そうとしています…。
 翁長さんの《うちなーんちゅ、うしぇーてー、ないびらんどー》の叫びが忘れられない。

   『●「うちなーんちゅ、うしぇーてー、ないびらんどー
               (沖縄人を見くびってはいけない)」
   『●独裁国家・アベ様政権相手に「けんか」できる翁長雄志知事の叫び、
                               「うしぇーてぃないびらんどー」
   『●本体工事=辺野古沖の埋め立て工事は
      「翁長知事があらゆる知事権限を駆使すれば絶対できない」
    「「うちなーんちゅ、うしぇーてー、ないびらんどー
     (沖縄人を見くびってはいけない)
     「あらゆる手法を用いて辺野古に新基地は造らせない」……。
     そして、記事が言う《本体工事=辺野古沖の埋め立て工事は
     「翁長知事があらゆる知事権限を駆使すれば絶対できない」》
     という言葉を信じたい」

 沖縄タイムスの【社説[翁長雄志知事急逝]命を削り公約守り抜く】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/296082)によると、《糸満市摩文仁で開かれた慰霊の日の沖縄全戦没者追悼式で、知事は直前までかぶっていた帽子を脱ぎ、安倍晋三首相を前にして、声を振り絞って平和宣言を読み上げた。「新基地を造らせないという私の決意は県民とともにあり、これからもみじんも揺らぐことはありません」 翁長知事は在任中の4年間、安倍政権にいじめ抜かれたが、この姿勢が揺らぐことはなかった。安易な妥協を拒否し、理不尽な基地政策にあらがい続ける姿勢は、国際的にも大きな反響をよんだ。知事は文字通り命を削るように、辺野古反対を貫き、沖縄の自治と民主主義を守るために政府と対峙(たいじ)し続けたのである。その功績は末永く後世まで語り継がれるに違いない。心から哀悼の意を表したい》。

 東京新聞の記事【翁長知事死去「沖縄のために命削った」 11日の県民大会、出席かなわず】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201808/CK2018080902000134.html)によると、《山城博治・沖縄平和運動センター議長(65)は本紙の電話取材に、「そんなに悪いとは思わなかった」と絶句した。「あまりにも急すぎる。私も末期がんだったが回復したので、翁長さんもと祈っていた。翁長さん、なんでそんなに急ぐの?」と声を落とした。辺野古新基地をめぐって政府は今月十七日の土砂投入を通告。山城さんらは六日から反対運動を強化し、この日も建設地に近い米軍キャンプ・シュワブのゲート前で二百人以上で座り込みの抗議活動をしていた。山城さんは「翁長さんは県民の支えだった。気丈で揺るがなかったその信念を改めて感じている。時には手厳しいことを言って申し訳なかった。翁長さんの思いに現場での反対運動でこたえていきたい」と思いを新たにした》。

 目取真俊さんのブログ【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊/翁長知事を死に追いやった日本政府・沖縄防衛局を決して許さない。】(https://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/fdccf5462b0f50ee83bd717c04b51ab9)によると、《翁長知事の死は直接の原因は病でも、そこまで追い詰めていったのは日本政府‣沖縄防衛局による強硬姿勢であり、新基地建設を進めるために安倍政権が沖縄にふるってきた暴力の結果である。翁長知事の死はたんに個人的な死ではない。自らの言いなりにならない者は力でねじ伏せればいい、という日本政府・沖縄防衛局の暴力は、沖縄県民全体に向けられているのだ。翁長知事の冥福を祈るとともに、日本政府・沖縄防衛局を決して許さない。怒りをもって辺野古新基地建設を阻止しよう》。

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http://lite-ra.com/2018/08/post-4176.html

翁長雄志知事は命を削り最後まで安倍政権の“沖縄いじめ”と闘い続けた! 安倍首相が翁長知事に見せた冷酷
2018.08.08

      (沖縄県オフィシャルサイトより)

 本日、翁長雄志知事が亡くなった。67歳だった。今年4月に膵臓がんの手術を受けた翁長知事だが、きょうの夕方には謝花喜一郎副知事が会見を開き、翁長知事が7日から意識混濁状態にあること、職務代理を置くことを発表。その直後の訃報となってしまった。

 今年6月23日の慰霊の日には沖縄全戦没者慰霊式典に出席し、見るからに痩せた身体に心配の声があがっていたが、「平和宣言」のスピーチでは安倍首相を前にして「20年以上も前に合意した辺野古への移設が普天間飛行場問題の唯一の解決策と言えるのでしょうか」「『辺野古に新基地を造らせない』という私の決意は県民とともにあり、これからもみじんも揺らぐことはありません」と言明。

 そして、7月27日には会見を開き、辺野古埋め立て承認を撤回する手続きに入ったことを発表。8月17日以降から環境に深刻な影響を与える土砂の投入をおこなう方針である政府に対し、知事権限で抵抗に出たのだ。この会見のラジオ音声が名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前に流れると、新基地建設に反対するために集まった市民たちから「翁長さんがんばれー!」の声があがったという。

 最後の最後まで「辺野古に新基地はつくらせないという民意に基づいた公約を実現するべく、最前線で安倍政権と対峙し、闘いつづけてきた翁長知事。だが、3年9カ月にわたる知事在任期間は、折れない、言うことをきかない翁長知事に対し、安倍政権が陰湿ないじめ、報復を仕掛けつづけた歴史でもあった。

 それは、辺野古移設阻止を掲げて2014年11月の知事選で圧勝した直後からはじまった。それまで仲井眞弘多・前知事時代には増額してきた沖縄復興予算を、知事が翁長氏になった途端、政府は160億円も減額したのだ。

 さらに、2014年12月に知事就任の挨拶のため永田町を回った際には、菅義偉官房長官ら政権幹部は誰も会おうとせず、閣僚との会談は山口俊一沖縄北方相(当時)だけという仕打ちを受けた。年明けの1月6~8日にも新年度の予算の要請などで上京したが、与党・自民党の会合への出席を拒まれ、関係閣僚との会談も実現しなかった。とくに露骨だったのが西川公也農水相(当時)で、翁長知事が特産のサトウキビの交付金に関連して面会を求めたが、面会が認められたのは同席する予定だった農協幹部だけ。知事は県東京事務所で待機するしかなかったという。そして、前知事の仲井眞弘多氏は毎回招かれていた自民党本部での沖縄関連予算を議論する会議にも翁長知事は招かれなかった。当時、自民党沖縄県連幹部は「普天間問題で政策が異なる知事の要請を受ける理由はない」と話している(朝日新聞2015年1月9日付)。

 結局、翁長知事が再三求めてきた面談がおこなわれたのは、就任から約4カ月も経ってからのこと。しかも安倍首相ではなく菅義偉官房長官が対応した。このときのことを、翁長知事は著書『戦う民意』(KADOKAWA)でこう振り返っている。

   〈移設反対を訴えて圧勝した沖縄県知事に会うことによって、
    「積極的平和主義」で集団安保体制の法制化を進めていた安倍総理の
    「強い政治家イメージ」に傷がつくことを恐れたのではないかと思います。
      つまり、私が折れるときを待つという持久戦略とともに、自民党政権の
    基地政策に国民が疑問を抱かないよう配慮したイメージ戦略ではないのか
    ──もちろん、これは私の推測なので、本当のところはわかりません〉


■公安、内調を使った翁長知事へのデマ攻撃、そして沖縄ヘイト

 嫌がらせで翁長知事が折れるのを待つ──。しかも、安倍官邸は内閣情報調査室や公安を使って翁長スキャンダルを必死で探させ、菅義偉官房長官はオフレコの場で翁長知事のマイナス情報を喧伝。官邸は読売新聞産経新聞、週刊誌などにデマ情報をリークして“翁長バッシング”を展開してきた。

 たとえば、2015年4月には「週刊文春」(文藝春秋)が「翁長知事を暴走させる中国・過激派・美人弁護士」と題した大特集をトップで掲載。あたかも翁長知事が中国と過激派に操られているかのような陰謀論記事を書き立てた。記事は『ニュース女子』の沖縄ヘイト回にVTR出演してデマを垂れ流した“沖縄のネトウヨ”手登根安則氏の基地反対派批判コメントを紹介するという「保守速報」の記事かと見紛うばかりのシロモノで、無根拠なデマだらけだったが、この記事も公安・内調情報を官邸がリークしたとみられている(実際、記事には「公安関係者」のあやしげなコメントがいくつも登場する)。

 しかし、こうしたデマが真実のように広がり、ネット上では「翁長知事の娘は北京大学に留学しており、夫は中国共産党の幹部」などという根も葉もないデマが拡散。このデマが広がったのは知事選の最中で、実際は、翁長氏自身が語ったように翁長氏の次女は埼玉の小さな大学にいて、長女は沖縄県内で働いていたが、いまだにこのデマはネトウヨによって流されつづけている

 さらに、こうした翁長バッシングと同時に大きくなっていったのが、沖縄を貶める投稿だ。「基地がイヤなら、自由に基地の無いところに引っ越してもいいんですよ」「国防だぞオマエラの我儘にウンザリだ 日本全体を考えろ」「沖縄ってのは、ゆすりたかりの名人どころか、単なる乞食じゃねーか!」……こうした沖縄ヘイトがネット上では溢れるようになっていったのだ。

 そして、こうした沖縄いじめが決定的となったのが、自民党の「文化芸術懇話会」問題だ。この会合では百田尚樹が「本当に沖縄の2つの新聞社はつぶさなあかん」、自民党の長尾敬衆院議員が「(沖縄メディアは)左翼勢力に乗っ取られてしまっている」、大西英男衆院議員が「マスコミを懲らしめるには広告料収入がなくなるのが一番だ」などと発言。沖縄メディアに対する言論弾圧を公言したのである。

 陰に陽に繰り広げられる、安倍政権の翁長・沖縄いじめ。なかでも苛烈を極めたのは、辺野古高江だ。

 辺野古での基地反対運動に対して、2015年11月には東京・警視庁の機動隊約150名を投入し反対する人々を強制排除したが、この裏には官邸の暗躍があった。元警察エリート官僚である杉田和博官房副長官が、子飼いの警視庁トップ・高橋清孝警視総監に直接依頼して機動隊を投入したとみられているのだ。

 また、米軍北部訓練場のヘリパッド建設をめぐる反対運動でも政府は全国から大量の機動隊員を投入し、反対する市民らを強制的に排除。機動隊員が「土人が」と差別発言が出た際も、鶴保庸介沖縄担当相は「私は(差別発言か)判断できるものではないと思っている」などと問題を認めなかった。


■安倍首相が翁長知事と沖縄に見せたあまりに不誠実で冷酷な態度

 辺野古や高江の反対運動に対する蛮行だけではない。米軍属の男による暴行殺人事件、相次ぐヘリの墜落や保育園・小学校での落下物事故……安倍政権が沖縄をまったく顧みないなかで起こってきた米軍の問題に対し、翁長知事は強い態度で批判をおこなってきたが、安倍首相はそのたびに不誠実な態度をとってきた。

 現に、普天間の小学校に約8キロの窓枠が落下した事故が発生した後の昨年12月15日、翁長知事は官邸に出向いて米軍機の学校上空の飛行停止を求めたが、対面したのは安倍首相ではなく菅官房長官。会談時間はたったの10分だった。しかもこの日の晩、安倍首相は行きつけの焼肉店「龍月園」で、松本人志や東野幸治、指原莉乃、古市憲寿といった『ワイドナショー』(フジテレビ)メンバーと和気藹々と会食をおこなったのだ。

 さらに象徴的なのが、2015年9月におこなわれた普天間基地の辺野古移設をめぐる沖縄県と政府の第5回集中協議だ。このとき、翁長知事は安倍首相に直接、「総理の『日本を取り戻す』というなかに沖縄が入っているんですか」と尋ね、「戦後レジームからの脱却と言っているけれども、沖縄の現状を見ると、戦後レジームの死守ではないか」と訴えたという。

 しかし、翁長知事のこうした問いかけや訴えに対し、安倍首相はなんの反応もみせず、無視したというのである。

 翁長知事の意見を無視し、沖縄を切り捨てる政策で民意をズタズタにしてきた安倍首相と、その横暴な態度に毅然と抗議をおこなってきた翁長知事。翁長知事が誕生していなければ、沖縄はさらに奴隷的な扱いを受けながら、その問題がクローズアップされることもなかっただろう。翁長知事こそが、権力の言いなりにならず、民の声を代表するという民主主義の“最後の砦”となってきたのだ。

 翁長知事は2015年、国連人権理事会でおこなった演説でこう述べた。

   「自国民の自由、平等、人権、民主主義、そういったものを守れない国が、
    どうして世界の国々とその価値観を共有できるのでしょうか。日本政府は、
    昨年、沖縄で行われた全ての選挙で示された民意を一顧だにせず、
    美しい海を埋め立てて辺野古新基地建設作業を強行しようとしています。
      私は、あらゆる手段を使って新基地建設を止める覚悟です」

 その翁長知事が逝ってしまった──。最後の最後まで辺野古の新基地建設撤回を求めてきた翁長知事を思うと無念さとやりきれなさで一杯になるが、この結果にもっともほくそ笑んでいるのが、安倍首相であることは間違いない。

 今年の「平和宣言」のなかで翁長知事が述べた、「『辺野古に新基地を造らせない』という私の決意は県民とともにあり、これからもみじんも揺らぐことはありません」という強い言葉。この遺志を、わたしたちは翁長知事から引き継がなくてはいけない。最後に、前掲書から翁長知事のメッセージを紹介しよう。

   〈これまで沖縄の人たちは、言いたいことがあっても言葉をのみ込んで
    きました。しかし、私だけは政治的に死んでも肉体的に滅んでも、
    沖縄を代表して言いたいことを言おうと思いました。(中略)
      その意味で、いま私がなしている政治は私でなければできない
    という自負はあります。そして沖縄の心を一つにしたいという思いは
    私がいちばん抱いていると信じています〉

(編集部)
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●よっぽど人財が居ないのね、自民党には…誰が自民党総裁になろうが、絶対にな~んにも変わりませんってば

2018年08月09日 00時00分01秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]



東京新聞の中根政人記者による記事【自民党総裁選 石破氏「一強に挑む」強調 戦前の「反軍演説」自らと重ね】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201808/CK2018080302000136.html)。

 《太平洋戦争が開戦する前年の帝国議会で斎藤隆夫衆院議員(当時、以下同じ)が軍国主義を厳しく批判した「反軍演説」に、繰り返し言及…斎藤氏と自らを重ね合わせながら、強い相手に挑む構図をアピールする狙い》。
 《石破氏は講演やテレビ番組、派閥会合などで反軍演説にたびたび言及し「暗殺の危険もあっただろうが、それでも本当のことを言わないといけない。本当に感動する。自分はまだまだだ」と称賛》。

   『●ヘイトさへも隠蔽、自民党はヘイト政治屋だらけ…
      自民党壊憲草案「基本的人権の制限」に向けて着実に


 自民党内の話であり、どうでも良いことですが…。それにしても、よほど人財が居ないのですね、自民党。小泉ジュニア? ご冗談を。誰が自民党総裁になろうが、何も変わりませんって。

 日刊ゲンダイのコラム【室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」/ミーハーといわれても進次郎氏のキラキラした目を信じます】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/234613)によると、《この際、参院定数6増の採決で、あなたが当初の発言と異なった賛成票を投じたことも忘れて。自民党総裁選、姑息にその後の処遇なぞ考えず、石破茂さんを応援してまわるのですよね?…いやいや、もう石破さんとともに素振りの練習はじめなきゃ。安倍政権のおかしさを方々で語ってまわらなきゃ。》…。
 村上誠一郎氏あたりならまだしも、ミリタリーオタクとエエ格好しいのジュニア、こんな二人に何を期待…?? 小泉パパは、「自民党をぶっ壊す」と宣言して、「ニッポンをぶっ壊」してしまった人だし。

   『●福島瑞穂氏への「絶対権力」者の横暴と狭量:
      「自らと異なる立場に対する敬意や尊重などかけらもない」
    《戦争法案発言「修正要求許さない」 民主・長妻氏…「国会での発言の
     削除や修正の要求は、絶対に許さないという意思を明確に出さないと、
     どんどん押し切られて議会の役割を果たせなくなってしまう
       民主党の長妻昭代表代行は23日、社民党の福島瑞穂氏が
     安全保障関連法案を「戦争法案」と国会で質問したのに対し、自民党の
     議員が修正を要求したのを受け、記者会見で語った。
       1940年に政府・軍部の日中戦争の対応を批判した斎藤隆夫
     「反軍演説」が、衆院本会議の議事速記録から削除されたことを
     引き合いに出したものだ。
       反軍演説は3分の2が議長職権で削除された。この演説が原因で
     斎藤は衆院議員を除名された。その後、各政党は解党し、大政翼賛会を
     結成した。長妻氏は「野党が大声を上げ国民に問題点を説明しないと、
     自由の範囲が狭くなり、戻れない地点まで行きかねない」とも語った》

   『●鶴彬さんの「生きた世」…自公を支持する皆さんは
          人の親として「そんな世」を目指しているの?

 引用した東京新聞の記事、大笑いだ。口では《自分はまだまだだ》と謙遜しつつも、《「反軍演説」自らと重ね》って、何かの冗談? しかも、「核信者」の御言葉とは思えないですね。《反骨の政治家に共感する姿勢を示している》? 《反骨の政治家》…アベ様らと〝同根の政治家〟だと思うのですが。
 そこまで言うのならば、敗戦前に比べて《暗殺の危険》も相対的に相当に低い、いま現在、先の通常国会で、内閣不信任決議案に賛成討論でもすればよかったのに。《斎藤氏は一九四〇年二月の帝国議会代表質問で米内光政首相を追及。日中戦争に疑問を示し「聖戦の美名に隠れて国民的犠牲を閑却(かんきゃく)(なおざりにすること)し、(中略)国家百年の大計を誤るようなことがありましたら、政治家は死してもその罪を滅ぼすことはできない」》と訴えたように、石破氏も、アベ様に面と向かって糾弾して見せてはどうか?

   『●名護市長選後の「アメとムチ」…勝たせてはいけなかった
             新市長と負けさせてはいけなかった稲嶺進さん
    《渡具知陣営は選挙戦で、「子育て支援」だの「ゴミの分別」だのといった
     政策ばかりを強調することを選んだ。そして最大の争点である
     辺野古についてはほとんど触れず、立場も曖昧にしておくという戦略
     採った。そのため、応援に駆けつけた政治家の演説も実に奇妙なもの
     なった。たとえば自民党の小泉進次郎氏がわざわざ名護市入りし、
     ゴミの分別について演説をしている動画をネットで観たが、
     彼は名護市のゴミの分別法を変えるために沖縄に行ったのだろうか?
     あれほどシュールな映像はなかなかないと思う》

   『●「台湾の原発ゼロ」…あ~ニッポンは、
     3.11東電原発人災に正しく学ばない中毒患者と『続・猿の惑星』
    「『猿の惑星シリーズの《続編では核爆弾を神とあがめる人々も登場》…
     ニッポンの核発電「麻薬」中毒患者の皆さんの愚かな姿は、もはや、
     宗教の域に達しており、「正気の沙汰じゃない。もはや「宗教」、
     「ビョウキ」」です。「核信者」「核燃料サイクル教信者」」

   『●石破茂氏「日本への核拡散」発言と山尾氏「私事」による
            離党の事の軽重…マスコミはわきまえているか?
    「御得意の閣議決定でアベ様により武器輸出三原則が破壊され、今度は、
     石破茂氏によって非核三原則を爆破しようとしている。いまのところ、
     「最低の官房長官」小野寺五典防衛相は否定はしているものの、
     アベ様の御一存でいつでも賛成に転じるでしょう」
    「日本に核を《拡散》させたいらしい石破茂氏、《お花畑能》だ。…日本に
     核を《拡散》させたい石破茂氏、「憲法上は原子爆弾だって問題ではない」の
     アベ様同様、アタマオカシイノデハ? …石破茂氏の発言ですぐにブログ主の
     頭に思い浮かんだ風景…『続・猿の惑星』。自民党本部地下にて、
     《核爆弾を神とあがめ》、手を合わせる石破茂氏やアベ様らの姿。」
    「「「核なき世界」の足を引っ張る、平和を希求しない」アベ様、
     「確信犯なナチス擁護ウルトラ差別主義者麻生太郎氏、、石破茂氏、
     そして、「ヘイト体質壊憲体質な小池百合子東京「ト」知事も色気を
     見せているらしい…この国には、マトモな首相候補者はいないのか?」

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201808/CK2018080302000136.html

自民党総裁選 石破氏「一強に挑む」強調 戦前の「反軍演説」自らと重ね
2018年8月3日 朝刊

     (斎藤隆夫元衆院議員の記念館を訪問した自民党の
      石破元幹事長=7月28日午後、兵庫県豊岡市で)

 自民党総裁選に出馬予定の石破茂元幹事長が、太平洋戦争が開戦する前年の帝国議会で斎藤隆夫衆院議員(当時、以下同じ)が軍国主義を厳しく批判した反軍演説に、繰り返し言及している。総裁選で石破氏は安倍晋三首相の「一強」体制のひずみを訴える戦略をとっており、斎藤氏と自らを重ね合わせながら、強い相手に挑む構図をアピールする狙いがあるようだ。

 斎藤氏は一九四〇年二月の帝国議会代表質問で米内光政首相を追及。日中戦争に疑問を示し「聖戦の美名に隠れて国民的犠牲を閑却(かんきゃく)(なおざりにすること)し、(中略)国家百年の大計を誤るようなことがありましたら、政治家は死してもその罪を滅ぼすことはできない」と訴えた。

 軍部の怒りを買って発言の三分の二が議事録から削除され、斎藤氏は翌月、議員を除名された。同年十月、大政翼賛体制が確立し、政党は解体した。

 石破氏は講演やテレビ番組、派閥会合などで反軍演説にたびたび言及し「暗殺の危険もあっただろうが、それでも本当のことを言わないといけない。本当に感動する。自分はまだまだだ」と称賛。先月二十八日には兵庫県豊岡市にある斎藤氏の記念館を訪れるなど、反骨の政治家に共感する姿勢を示している。

 その上で石破氏は、今の自民党は自由に意見を言えない雰囲気があるとの認識も示し「打破しなければ自民党ではない」と強調。総裁選での支持を訴えている。 (中根政人
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●ヘイトさへも隠蔽、自民党はヘイト政治屋だらけ…自民党壊憲草案「基本的人権の制限」に向けて着実に

2018年08月08日 00時00分30秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]



ニッカンスポーツのコラム【政界地獄耳/人権の尊重は人生観ではない】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201807270000221.html)と、
【政界地獄耳/自民党の国家観が表れた「生産性」発言】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201807310000170.html)。
リテラの記事【杉田水脈のLGBT差別批判デモ・抗議声明に対する自民党の不実な対応の一部始終! 本人も党も謝罪も処分もなし】(http://lite-ra.com/2018/07/post-4154.html)。

 《杉田はそもそも子供をもうけることを「生産性」とし、ナチス優生思想に近い差別的価値観を披露した。ところが杉田は党内では間違ったことは言っていない励まされたと、批判に反論した》
 《それを同党杉並区議会議員・小林ゆみがツイッターで解説している。…★驚いた。今の自民党は衆院議員から区会議員まで、こんなレベルなのか。自民党参院議員・小野田美紀は…基本的人権を理解していないのではないか。…片山さつきは12年12月のツイッターで…》。
 《杉田議員を自民党が守っているのは、バックに安倍首相がいるから》。

 杉田水脈氏のヘイト問題、あまりのアホラシサに、まとめる気力も失せた。単なる記事の羅列でゴメンナサイ。
 アベ様のお気に入りのヘイト政治屋は何でも許されるのね。ヘイトさへも隠蔽し、自民党内はヘイト政治屋だらけ、ということがよく分かる。自民党壊憲草案の「基本的人権の制限」に向けて着実に奈落へと。

   『●日本のマスコミは準強姦事件についてなぜ騒がないのか?…
                「日本の国会やメディアは…関心がないようだ」
    「リテラの「反吐の出る」記事【はすみとしこが詩織さんを「枕営業」と
     イラスト攻撃! 元ネタは山口敬之のトンデモ弁明、杉田水脈
     安倍チル議員も同調】…はすみとしこの差別イラストを百田尚樹
     杉田水脈長尾敬が支持》」

 先ず、リテラ(http://lite-ra.com/)の特集1:

特集1 杉田水脈だけじゃない!安倍自民&応援団の性差別
 ・ 杉田水脈のLGBT差別は安倍首相公認
 ・ 文科相「LGBTはNGで教育勅語OK
 ・ 長尾敬、杉田水脈…安倍チルがセクハラ暴言
 ・ 杉田水脈議員が「保育所はコミンテルンの陰謀」
 ・ はすみとしこが詩織さんをイラスト攻撃
 ・ BBCが山口事件の被害者・詩織さんを特集
 ・ 百田尚樹がお茶大LGBT入学に差別攻撃
 ・ 産経が「リベラルは睾丸が小さい」とトンデモ
 ・ 百田尚樹、安倍首相が“同性愛ヘイト”

 リテラの別の記事【杉田水脈問題はLGBT差別だけではない! 背景にある安倍首相の復古的国家観、女性蔑視、歴史修正主義】(http://lite-ra.com/2018/07/post-4149.html)によると、《今回の問題の本質はLGBTへの差別扇動に限ったことではない。そこにマイノリティ・弱者への差別思想が通底していることは言うまでもないが、このドス黒い思想の淵源には、間違いなく安倍自民党全体を覆う戦前的価値観への復古願望がある…杉田水脈なる政治家がなぜこれほどまでおぞましい女性・性的マイノリティへの誹謗中傷や差別扇動を繰り返すのか、理解に苦しんでいることだろう。しかし、杉田議員のファナティックな主張をほぐすと、そこに一本のラインが存在することに気がつく。それは、戦前の家父長的家制度の復活に対する、並ならぬシンパシーだ》。
 《歴史修正主義日本会議的な復古主義丸出し

 さらに、同じく、【杉田水脈と自民党のLGBT差別に5000人が自民党本部前で怒りのデモ!自民党は抗議声明を受け取り拒否】(http://lite-ra.com/2018/07/post-4151.html)によると、《しかし、当の自民党は杉田議員に対してなんらお咎めなしで、いまだに公式な見解すら示していない。その上、LGBT自治体議員連盟に所属する議員らが杉田議員に抗議する声明文を自民党本部に提出に出向いたが、なんと自民党は受け取りを拒否したという…現に、先日もお茶の水女子大学のトランスジェンダー受け入れのニュースに対し、杉田議員とも仲の良い作家の百田尚樹は〈よーし、今から受験勉強に挑戦して、2020年にお茶の水女子大学に入学を目指すぞ!〉と嘲笑するというあからさまな差別ツイートをおこなったばかりだ》。


 琉球新報のコラム【<金口木舌>人を人とも思わぬ言葉に、胸が苦しくなる。自民党の杉田水脈(みお)…】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-770347.html)によると、《▼個人の生き方や身体の権利を侵害する自民党議員の発言は、今に始まったことではない。第1次安倍政権で柳沢伯夫厚生労働相(当時)は女性を産む機械」と表現。6月に「子供を産まない方が幸せじゃないかと勝手なことを考える人がいる」と述べた二階俊博幹事長は杉田氏を擁護した…▼杉田氏のような考えを持った人が議員に選ばれるのが、日本の現実だ。議員が社会を映す鏡になっているとしたら、やるせない》。

 話は横道に。カルト教団教祖や信者達の壊憲教。
 これまたリテラの記事【杉田水脈を批判した稲田朋美が「憲法教という新興宗教」暴言で炎上! カルトは安倍、稲田、杉田のほうだ】(http://lite-ra.com/2018/07/post-4158.html)によると、《この発言はたとえば、憲法9条を改正すべき、という個別的な改憲論とはレベルが違う。憲法という存在そのものの全否定ともいえるものだ。国会議員は、憲法99条で定められている通り憲法を尊重し擁護する義務を負っている。にもかかわらず、よりにもよってこの国の最高法規である憲法を「新興宗教」「毒」扱いしたのである。これは、国会議員の憲法遵守義務違反以外の何物でもない》。
 東京新聞の記事【「憲法教という新興宗教」 稲田氏が法曹護憲派やゆ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201807/CK2018073102000130.html)によると、《稲田氏は改憲を推進している。投稿は29日付で、既に削除された。投稿では、保守系団体「日本会議」の支部が開催した安倍晋三首相を支援する会合に出席したと報告。支部長を務める弁護士に触れ「法曹界にありながら憲法教という新興宗教に毒されず安倍総理を応援してくださっていることに感謝!」と書き込んだ。この投稿に、ネット上では「国会議員の憲法擁護義務に反する」「憲法が最高法規だと忘れている」などと批判が相次いだ》。
 あの時、防衛大臣を辞めただけでは足りませんでしたね、議員辞職モノだったのにね。

 これも横道…最低の官房長官は、例えば、沖縄で何をやってきたのか?
 またしてもリテラの記事【NHKが菅義偉官房長官の露骨すぎるヨイショ記事!「安倍三選後の官房長官留任のために書かせたもの」と永田町で話題に】(http://lite-ra.com/2018/07/post-4159.html)/《「あの人の体力と精神力はどうなっているのか」/菅義偉(すが・よしひで)69歳。/タフな政治家がそろう永田町でも、驚きをもって語られる。/いまでは数少ない、たたき上げの政治家。酒もたばこもやらない姿は、まるで修行僧。…見るからに提灯記事とおぼしき書き出し…しかし、そのあとの〈11:00 午前の記者会見〉…肝心の仕事内容については何も触れられていない。当然のことだが、今やネット中継で名物になっている東京新聞の望月衣塑子記者による追及シーンは一切触れられていない》。

 東京新聞のコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2018073102000135.html)におると、《▼<あなたの本当の色を隠さないで。その色は虹のように素晴らしいの>。LGBTの愛唱歌でもある、シンディ・ローパーさんの「トゥルー・カラーズ」。傷つく人にそう語りかけるべき立場の人間がその傷をさらに踏みつけた▼政治家の名は書かぬ。世間を騒がせることで名を売るやり方に手を貸すつもりはない》。

 そして、醜悪なヘイト屋同士の内輪もめ・内ゲバ。
 これまた、リテラの記事【杉田水脈から逃げ出す安倍応援団の面々! 百田尚樹は自分のLGBT差別を棚に上げ「知的レベルが低い」】(http://lite-ra.com/2018/08/post-4161.html)によると、《「乱暴」とか「知的ではない」とかよりにもよって百田センセイがよく言えたもの…百田センセイはいま、あたかも杉田議員のLGBTヘイトを批判する立場かのようなポーズをとっているが、いや、あんたこそ、これまでLGBTヘイトを繰り返してきたじゃないか》。

 お子さんを持たず、政治家としては「役に立たない」アベ様ご夫妻の心中は如何に…。
 【映画作家・想田和弘の観察する日々/第67回:杉田水脈議員の考えは、自民党の考えである】(http://maga9.jp/180801-4/)によると、《LGBTへの酷い差別発言であることは言うまでもない。だが、問題はそれにとどまらない。なぜなら杉田議員の論理の根底には、生産性がある=役に立つ人間には税金を使ってもよいが、そうでない人間には使うべきではない、という発想が潜んでいるからだ。これは大変危険な考え方である》。

 最後に、自民党は収拾を図るも…。与党内はヘイト政治屋・差別主義者だらけということがさらに露呈。
 東京新聞の記事【LGBTに冷たい自民 謝罪、撤回求めず口頭指導】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201808/CK2018080302000146.html)によると、《同党は2日までに「配慮を欠いた表現があり、指導した」とする見解を党ホームページ(HP)に掲載…二階俊博幹事長が寄稿を問題視しない考えを示したことが世論の反発を強め、ようやく指導を公表する形で事態収拾に乗り出したが、謝罪や撤回までは求めず、人権問題に対する意識の低さを露呈》《党の「指導」は、党性的指向・性自認に関する特命委員会の古屋圭司委員長の口頭でのものだった》。
 自民党性的指向・性自認に関する特命委員会の委員長が古屋圭司氏? 何かの冗談か?

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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201807270000221.html

政界地獄耳
2018年7月27日9時15分
人権の尊重は人生観ではない

 ★自民党衆院議員・杉田水脈(みお)が月刊誌にLGBT(性的少数者)のカップルへの行政支援について、「彼ら彼女らは子どもをつくらない、つまり『生産性』がない」と断じた問題。杉田はそもそも子供をもうけることを「生産性」とし、ナチスの優生思想に近い差別的価値観を披露した。ところが杉田は党内では「間違ったことは言っていないと励まされたと、批判に反論した。

 ★自民党の憲法の改憲草案、第24条には「家族は社会の自然かつ基礎的な単位として尊重される。家族は互いに助け合わなければならない」とあり、家族単位の価値観以外には否定的だ。一方、党が下野していた10年綱領には、以下のように書かれている。「我々が守り続けてきた自由(リベラリズム)とは市場原理主義でもなく、無原則な政府介入是認主義でもない。ましてや利己主義を放任する文化でもない。自立した個人の義務と創意工夫、自由な選択、他への尊重と寛容、共助の精神からなる自由であることを再確認したい。従って、我々は全国民の努力により生み出された国民総生産を、与党のみの独善的判断で国民生活に再配分し、結果として国民の自立心を損なう社会主義的政策は採らない。これと併せて、政治主導という言葉で意に反する意見を無視し、与党のみの判断を他に独裁的に押し付ける国家社会主義的統治とも断固対峙(たいじ)しなければならない」。これを読む限り、杉田どころか、安倍政権の政策すべても党の綱領違反ではないか。

 ★この問題で党幹事長・二階俊博は「人それぞれ政治的立場はもとより、いろんな人生観もある杉田発言を容認した。だが人権の尊重は人生観ではない。基本的人権は確か、まだ我が国の法律に残っていたはずだが。人権に思いが至らず、順法精神のない政府や党に未来はない。二階の謝罪、杉田の議員辞職を要求したい。(K)※敬称略
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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201807310000170.html

政界地獄耳
2018年7月31日8時47分
自民党の国家観が表れた「生産性」発言

 ★自民党衆院議員・杉田水脈(みお)が言いたいこととは何か。「LGBTは生産性が無い」と雑誌に書いたが、それを同党杉並区議会議員・小林ゆみがツイッターで解説している。「杉田水脈先生のLGBTについてのご発言、確かに『生産性』という言葉の響きはきつかったかもしれませんが、言葉だけ切り取らずに文脈を見ると、あの『生産性』は『子供を産めるかどうか』という意味だと分かります。言葉を文脈から切り取り、感情的になり過ぎてはいけませんね」。

 ★驚いた。今の自民党は衆院議員から区会議員まで、こんなレベルなのか。自民党参院議員・小野田美紀は、以下のようにツイッターに書き込んだ。「憲法で定められた国民の義務は『勤労、納税、教育を受けさせること』。義務を果たしていれば権利を主張して良いと思うし、どんな生き方をしようとどんな考えを持とうと、それが犯罪でなければ個人の自由だと私は思っています。自由には責任が伴いますが、それを覚悟で私も自由に生きています」。小野田は基本的人権を理解していないのではないか。「誤解がある」と釈明しているようだが、誤解があるのは議員、あなたではないのか。

 ★党政調会長代理・片山さつきは12年12月のツイッターで「国民の権利は天から付与される、義務は果たさなくていいと思ってしまうような天賦人権論を取るのはやめよう、というのが私たちの基本的な考え方。国があなたに何をしてくれるかではなくて、国を維持するには自分に何ができるか」と記している。つまり、杉田批判が自民党内から出ないのは、こんな考え方が党内の基礎的考えだからだろう。こうなると党幹事長・二階俊博が杉田をかばった「人それぞれの人生観」は、全く関係ないことになる。自民党が持つ国家観の表れ。自民党改憲案の精神ということになる。危うく二階にだまされるところだった。(K)※敬称略
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http://lite-ra.com/2018/07/post-4154.html

杉田水脈のLGBT差別批判デモ・抗議声明に対する自民党の不実な対応の一部始終! 本人も党も謝罪も処分もなし
2018.07.29

     (7月27日に自民党本部前で行われた杉田水脈議員の
      LGBT差別に対する抗議デモの模様(撮影=編集部))

 “LGBTは生産性がない”という性的マイノリティへの差別言辞を「新潮45」(新潮社)で発表し、大問題となっている自民党の杉田水脈衆院議員。27日には東京・永田町の自民党本部前に5000人(主催者発表)の人びとが集まり杉田議員の辞職を求めて抗議をおこなった。
 本サイトでもその抗議の模様を同日夜に配信した記事でお伝えし、そのなかで〈LGBT自治体議員連盟に所属する議員らが杉田議員に抗議する声明文を自民党本部に提出に出向いたが、なんと自民党は受け取りを拒否したという〉と記述した。これは、自民党の当初の対応で、最終的には自民党本部の警備員が声明文を受け取っており、正確ではなかった。実際、抗議声明文を届けた上川あや世田谷区議、石坂わたる中野区議も〈情報が錯綜している〉として、〈厳密にいえば不受理ではない〉(上川区議)、〈最終的には受け取ってもらいました〉(石坂区議)とツイートしている。
 だが、声明文の受け取りを一旦、拒否するという対応をおこなったことは事実であり、しかも、現状も警備員が預かったにすぎない
 声明文をめぐる自民党の対応はいかなるものだったのか。抗議声明文を届けた複数の区議などへの取材をおこない、経緯を整理してみた。
 まず、LGBT自治体議連の議員らが、杉田議員の主張に抗議し〈責任ある公党として必要な処分を行う〉ことを要望する声明文を自民党総裁である安倍晋三氏宛てで作成。27日、前田邦博文京区議、石川大我豊島区議、前述の上川区議と石坂区議の4名で自民党本部に持参した。当日夕方には、すでに抗議声明文を渡すということは党本部に連絡していた。
 ところが、いざ区議4名が声明文を渡そうと自民党本部を訪れると、警備員が阻止して建物への立ち入りを拒否。門をくぐった場所で警備員は抗議声明文の受け取りを拒絶した。上川区議はこの経緯について、〈党に事前連絡を入れ、LGBT自治体議連の抗議声明を持参するも、当初の対応は「受け取らないよう上司に言われている」と党職員ならぬ警備員が述べるだけ。トコトン、バカにしている。〉ともツイートしていた。上川区議本人にはコンタクトをとれなかったが、抗議声明文を届けたひとりである石坂区議に確認したところ、事実関係は間違いないという。
 石坂区議らは、警備員から「上司から受け取らないよう言われている」と告げられたあと、その場で声明文を読み上げた。すると、最終的に警備員が声明文を受け取ったという。
 断っておくが、これはたんに警備員が預かっただけで、自民党が受け取ったわけでも受理したわけでもない。本サイトがやはり抗議声明文を届けたひとり、前田区議に確認したところ、「警備側は『自民党の職員に渡す』と約束しましたが、自民党本部が受理したわけではないです。警備側は、もし抗議文が無事に届いたかを確認したければ『月曜日に本部職員に電話でご確認ください』とも言っていました」という。石坂区議も、警備員から「(抗議声明文を自民党職員に)渡すのは週明けになるかもしれない」との旨をその場で告げられたという。
 27日の抗議では、ゲイやレズビアンであるLGBT当事者をはじめとして多くの人たちがスピーチに立ち、杉田議員の主張がいかにマイノリティを追い込むものなのかを訴えた。その声はきっと自民党本部にも届いていたはずだ。しかも、事前に抗議声明文を届けることは報告されていたのに、それでも自民党は職員が対応しなかった。そして、本部前の警備員に門前払いをさせようとして、一旦は受け取りを拒否した。しかも、最終的に抗議声明文を受け取ったとはいえ、それは警備員が預かっただけだった。はたして、これが政権与党のとるべき対応なのか


■杉田議員を自民党が守っているのは、バックに安倍首相がいるから

 いずれにしても、この間の自民党の対応は、批判に耳を傾ける姿勢さえないことを表している。
 自民党はいまだに杉田議員を処分することはおろか、公式な見解も公表していない。杉田議員の主張を、自民党は事実上、容認しているのだ。
 いや、それどころか、杉田議員自身が自民党の反応をこのように報告してみせた。

〈LGBTの理解促進を担当している先輩議員が「雑誌の記事を全部読んだら、きちんと理解しているし、党の立場も配慮して言葉も選んで書いている。言葉足らずで誤解される所はあるかもしれないけど問題ないから」と、仰ってくれました。自民党の懐の深さを感じます。〉(22日のツイート、現在は削除)

 しかも、杉田議員はこうもツイートしていた。

〈自民党に入って良かったなぁと思うこと。
「ネットで叩かれてるけど、大丈夫?」とか「間違ったこと言ってないんだから、胸張ってればいいよ」とか「杉田さんはそのままでいいからね」とか、大臣クラスの方を始め、先輩方が声をかけてくださること。〉(現在は削除)

 事実、総裁である安倍晋三に次ぐ自民党のナンバー2である二階俊博幹事長は、24日の会見で杉田議員の主張を「人それぞれ政治的立場、いろんな人生観、考えがある」と述べて擁護。差別言辞を「いろんな人生観」として容認したのだ。
 上川区議も指摘しているが、この対応は、これまでの自民党のLGBT差別発言をめぐる対応と比較しても、ありえないものだ。実際、竹下亘・自民党総務会長は「同性パートナーとの晩餐会出席には反対」発言で、「反省している、いわなきゃよかった」と事実上撤回し、「おかまを支援する必要はない」と発言した自民党の新潟県三条市議も「不適切」だと撤回した。
 ところが、杉田議員は、謝罪も撤回もせずに許されているばかりか、幹事長や大臣クラスにかばってもらっているのだ。これは明らかに、杉田議員のバックに安倍首相がいるからだろう。
 本サイトで何度も指摘しているように、杉田議員の差別的主張は自民党入党以前から繰り返されていたものであり、それを知った上で安倍首相は「杉田さんは素晴らしい!」と絶賛し、自民党に引き入れた。つまり、そのLGBT差別思想は安倍首相を筆頭にした自民党主流派の人権をないがしろにする思想と完全に地続きのものだ。そして、だからこそ、自民党は杉田議員を処分せず、守り続けているのではないか。


■杉田議員の社会的弱者の排除の思想に「不安」を感じる人びとの声が

 しかし、自民党にどんな事情があるにせよ、杉田議員の発言は、「生産性」という基準で支援対象を決めるという、すべてのマイノリティや社会的弱者を排除しようという危険なものだ。
 前出の石坂区議は本サイトに対し、「全国の自治体でLGBTに関する陳述などが可決され、自民党会派も含む全会一致のものも出てきています。そんななかでの杉田議員の発言はとても残念です」と語る。実際、石坂議員のもとには、杉田議員の発言を受けて不安になったという人びとの声が届けられているという。
 自民党はいま、杉田議員の主張を容認する一方、沈黙することで嵐が過ぎ去るのを待っているのだろう。だが、与党が差別を煽る言辞に責任を取らないことを看過してしまえば、それは差別を認める社会になってしまう。このまま自民党が逃げることはけっして許されないし、許してはいけない。前出の前田区議はあらためてこう批判する。

「杉田議員の雑誌での発言は、数々の事実誤認に基づくものであり、本来ならば論評にすら値しないものですが、政治家として話されたご本人の立場を鑑みれば(差別や偏見を助長する)影響力は大きく、それを容認するかのような自民党の対応についても極めて遺憾です。LGBTをめぐる議論は長年なされてきたものであり、現在では、杉田議員のような発言は通用しないということを、ご認識していただきたいです」

(編集部)
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●「カジノより学校にエアコンを! …被災者を助けて!」…どこら辺が議場の秩序を乱し、品位を傷つける?

2018年08月07日 00時00分09秒 | Weblog

[※ 青木理さん(『サンデーモーニング』2017年11月19日)↑]



東京新聞の記事【衆院議長「苦言」 国民からの声と聞け】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018080202000169.html)。
週刊朝日のコラム【室井佑月「品位なんて糞食らえ!」】(https://dot.asahi.com/wa/2018080100004.html)。

 《立法府は危機にある。三権の長の一人がようやく、そう認識するに至った。大島理森衆院議長が七月二十二日に閉会した「今国会を振り返っての所感」を公表した。注目すべきはその内容である》。
 《「カジノより学校にエアコンを!」/「カジノより被災者を助けて!」/当然のことでしょう?…〈伊達忠一議長はその場で「議場の秩序を乱し、議院の品位を傷つける行為として認めざるを得ない」と注意した〉だって。議院の品位ってなんだよ?》。

   『●《もはやカルトだ》…《もはやこの国の総理はカルト教団の教祖のような 
                     絶対的存在となっているらしい》
   『●斎藤美奈子さん「最低限の了解事項や整合性を放棄…液状化
                …国ごと底なし沼に沈んでいくような気分。」
   『●「働かせ方壊悪」…(斎藤美奈子さん)「こんな形で働かされたら
                  子育てなんかできない…少子化促進法」
   『●西日本大豪雨…「国民の生命と財産を守るって、口だけじゃないか」
                  「博打の議論なんてやっている場合か」
   『●オウム死刑囚大量執行…アベ様や上川陽子法相は
       「前夜祭」を催し、死刑さへも「サーカス」に使う悪辣さ』   
   『●隗より始めよ: 「この国をガタガタにし、
      支持率3割は取れる」高プロとして、「自分らができてから…」
   『●良心の呵責? 「ないわな、そんなもん。
      でなきゃ、過労死遺族の方々が傍聴する中、こんな法案、…」
   『●「安倍首相のようなクソ」と取巻き…「安倍内閣の問題点を 
               簡単に挙げただけでも2時間45分になった」
   『●「米国に逆らえないといった理由だけじゃない…
       自分らもちゃっかりおこぼれをもらっておる。とんだ売国」
   『●トリは災害対応そっちのけで博打合法化案を議論…
       《憲政史上最悪の…「国権の最高機関」という国会》

 両院議長自身や各委員会の委員長も、相当にデタラメな運営をやってきたのじゃないのか?
 「カジノより学校にエアコンを!」「カジノより被災者を助けて!」…どこら辺が《議場の秩序を乱し、議院の品位を傷つけ》たのでしょうかね? 教えてほしいい。《議院の品位ってなんだよ? …安倍政権下においてもうとっくに品位なんてないじゃんか》《山本、森、糸数氏の行動は、国民の代弁者である議員として、まともだと思うけど。カジノ法案をごり押しする自公より、よっぽど人としての心があり、議員としての品位を失っていない行動だと思うけどね》…全く同感だ。
 《安倍首相は、公権力を使って、大胆に、大規模に、悪を行使する》…それを許す《憲政史上最悪の国会》だった。両院議長自身や各委員会の委員長にも相当な責任がある。

 東京新聞の記事【衆院議長、安倍政権に異例の所感 「民主主義根幹揺るがす」】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018073101002121.html)によると、《相次ぐ政権不祥事が問題となった通常国会を振り返り、安倍政権に反省と改善を促す異例の所感を公表した。森友学園を巡る財務省の決裁文書改ざんや自衛隊日報隠蔽などを挙げ「民主主義の根幹を揺るがす問題だ立法府の判断を誤らせる恐れがある」と指摘。菅義偉官房長官に所感を渡し、再発防止のための制度構築を求めた》。
 《所感》を今頃出されてもね。《民主主義の根幹を揺るがす問題》を引き起こしているのはアベ様政権と与党自公・癒党お維キトだけじゃないでしょ? 両院議長自身や各委員会の委員長による恣意的な国会運営も、相当悪質で、《民主主義の根幹を揺るがす問題》です。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018080202000169.html

【社説】
衆院議長「苦言」 国民からの声と聞け
2018年8月2日

 民主主義の根幹を揺るがす問題-。森友問題など相次ぐ政権不祥事を巡り、大島衆院議長が安倍政権に注文を付ける異例の所感を公表した。国民からの声と、政権は真摯(しんし)に受け止めるべきである。

 立法府は危機にある。三権の長の一人がようやく、そう認識するに至った。大島理森衆院議長が七月二十二日に閉会した「今国会を振り返っての所感」を公表した。注目すべきはその内容である。

 財務省の森友問題を巡る決裁文書の改ざん厚生労働省による裁量労働制に関する不適切なデータの提示防衛省の陸上自衛隊の海外派遣部隊の日報に関するずさんな文書管理-を挙げ、これらは法律制定や行政監視における立法府の判断を誤らせる恐れがあり、議院内閣制の基本的な前提を揺るがす、と厳しく指摘した。

 「国権の最高機関」であり「国の唯一の立法機関」の国会が、法律を誤りなく制定し、行政監視の責務を果たすには、行政府たる内閣が国会に対し、行政情報を正しく伝えることが大前提だ

 しかし、国有地が格安で売却された森友学園の問題を巡り、財務省は国会に改ざんした文書を提出し、当時の佐川宣寿理財局長は国会で虚偽答弁を繰り返したその後の証人喚問では偽証も指摘される行政府の側がこんなことを繰り返せば国会がまともに国政調査の機能を果たせるわけがない

 法案審議も同様だ。新しい法律をつくるには、その必要性を示す「立法事実」が必要だが、それが不適切なデータに基づくものならば、国民に不利益な、誤った法律をつくることになりかねない。

 大島議長の指摘はまっとうで、国民の多くが同じ問題意識を持っていることだろう。所感は、菅義偉官房長官に渡されたという。安倍晋三首相はじめ行政府の側は、議長の指摘を国民からの声と重く受け止め、真剣に対応すべきだ。

 秋に召集が見込まれる臨時国会以降は、これまでのような不誠実な態度が許されてはならない

 行政府と同様、国会側の責任も不問に付すわけにはいかない。特に与党議員は、森友・加計問題への首相らの関与の解明に後ろ向きで、国政調査の責任を十分に果たしたとは言えないからだ。

 議長所感だけでなく各党派などから国会改革の提言が相次ぎ、問題点はすでに明白だ。立法府の立て直しに必要なのは、やる気と実行力。大島氏は自民党副総裁まで務めたベテラン議員だ。政治指導力を自ら発揮すべきである。
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https://dot.asahi.com/wa/2018080100004.html

室井佑月品位なんて糞食らえ!
連載「しがみつく女」
室井佑月 2018.8.2 07:00 週刊朝日 #安倍政権 #室井佑月

室井佑月 (むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。自らの子育てを綴ったエッセー「息子ってヤツは」(毎日新聞出版)が発売中

 作家の室井佑月氏は、カジノ法案をごり押しする自公と安倍首相の振る舞いに苦言を呈する。

【この記事のイラストはこちら】
https://dot.asahi.com/print_image/index.html?photo=2018080100004_2
(c)小田原ドラゴン

*  *  *

 「カジノより学校にエアコンを!
 「カジノより被災者を助けて!

 当然のことでしょう?

 7月20日付の産経ニュースによると、

   〈カジノを含む統合型リゾート(IR)実施法が成立した20日夜の参院本会議で、
    自由党の山本太郎森裕子両氏と参院会派「沖縄の風」の糸数慶子氏が
    投票時、壇上で「カジノより被災者を助けて!
    「カジノより学校にエアコンを!」と書いた垂れ幕を掲げ、
    「売国法案反対」などと叫んだ〉

 〈伊達忠一議長はその場で「議場の秩序を乱し、議院の品位を傷つける行為として認めざるを得ない」と注意した〉だって。

 議院の品位ってなんだよ? 議院とは、国政を審議する場所、国会のことだよな。嘘はつき放題だわ、嘘のデータまで出してくるわ、質疑応答のキャッチボールがなされてないわ、安倍政権下においてもうとっくに品位なんてないじゃんか

 山本、森、糸数氏の行動は、国民の代弁者である議員として、まともだと思うけど。カジノ法案をごり押しする自公より、よっぽど人としての心があり、議員としての品位を失っていない行動だと思うけどね。

 太郎ちゃんがいってたよ。

   「選挙妨害を暴力団に発注する人間(安倍晋三首相)が、
    クリーンなカジノを目指すなどと言ってる意味がわからない

 これって、1999年、自派の下関市長の再選のため、安倍首相の事務所が土地ブローカーに対立候補への誹謗中傷を依頼した疑惑のこと。でも、約束した500万円の支払いを300万円に値切ったから腹を立てたブローカーが暴力団を使って安倍首相の自宅などに火炎瓶を投げ込んだ。そして、警察に捕まった。

 安倍事務所とブローカーが交わした文書まで出てきた。なぜもっと大問題にならないのだろうか?

 安倍首相はこの国をどうしようとしているの?

 この国の国民をギャンブル依存症にして、米国のカジノ企業を儲けさせる。でもって、米カジノ企業から見返りをいただく(7月19日号の週刊文春に、安倍政権の中枢の政治家が、米カジノ企業から脱法献金を受け取ったとスクープされた)。

 反抗する人間前川喜平前事務次官や古賀茂明さんなど)には恫喝

 やってること、やろうとしていることは暴力団と変わらない。……というと、暴力団に失礼か?

 汚い仕事をさせられたのに約束を反故にされ、暴力団を使って火炎瓶を自宅に投げさせた土地ブローカーなぞ、わかりやすくて可愛いもんじゃ。安倍首相に比べたら、子供の所業。

 安倍首相は、公権力を使って、大胆に、大規模に、悪を行使する

 そうそう、20日におこなわれた衆院本会議の内閣不信任決議案の趣旨説明で、立憲民主党の枝野代表は、「糞と味噌を一緒にしないでいただきたい」と、安倍首相を糞といっていた。暴力団? ウンコ? どっち?

※週刊朝日  2018年8月10日号
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●「亡命」させられた辛淑玉さんは「一時帰国するにも勇気がいる…」とは、一体ニッポンはどんな国なのか?

2018年08月06日 00時00分26秒 | Weblog


沖縄タイムスの【阿部岳記者のコラム[大弦小弦]辛淑玉(シンスゴ)さんが「すみません……すみません」】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/287389)。

 《番組「ニュース女子」は辛さんと沖縄の基地反対運動へのデマを並べていた ▼なぜ辛さんが謝るのか。東京での記者会見の動画を見て浮かんだ疑問は、すぐ解けた。MXは表面的にせよ辛さんに謝罪したが、沖縄にはしなかった。それを受け入れた自分を責めていた…こう言った。今回だけは助けてください。支えがなければ闘いきれません」。沖縄から、何ができるだろう》。

 未だ終息せず。酷いものである。辛淑玉さんは、ドイツに「移住・亡命を余儀なく」させられる始末。《一時帰国するにも勇気がいる》とは、一体ニッポンはどんな国なのか。〝罰〟を受けるべきは、一体どちらなのか?
 ヘイト屋・デマ屋の醜さ、醜態、醜悪さ…《態度・人間性・思考のお粗末さ》、どうにかならないものか。

   『●百田尚樹氏、沖縄の地で「デマを並べ、
      沖縄への米軍基地集中を正当化」…態度・人間性・思考のお粗末さ
   『●放送法「四条の規律を撤廃することは、
     自由の拡大ではなく、自由縮小」…報道へのアベ様の不当な政治介入
    《政治的公平などを定めた四条を撤廃するという。政権に親和的な番組が
     増えるという狙いが透けて見える気がする…四条の規律を撤廃することは、
     自由の拡大ではなく自由縮小につながる恐れがある…国民の信頼が
     薄れることは放送の自由の縮小である》
    「簡単に言えば、こんな番組だらけにするつもり」

   『●「アベ様広報」…安田浩一さん「現地の人に話を聞く、
         裏取りするという取材の基本ができていない…デマ」
    「沖縄タイムスの記事【津田大介さん・安田浩一さん、「ニュース女子
     問題でMXテレビ出演辞退】…《田大介さんと安田浩一さんが
     18日までに同局が放送する別のニュース番組への出演を辞退した。
     「取材がずさんで事実でない」「報道に値しない」と2日の番組を批判している》」

   『●東京MXテレビ「沖縄デマ」宣伝…
     「目的がデマの拡散による沖縄の反基地運動への不信あおりにあった」
    「【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより… 目取真俊東京MXテレビ
     「ニュース女子」の虚偽報道に対する抗議の記者会見。】…
     《殴られた女性はカヌーメンバーでもあるので、二日後に怪我の様子を見た。
     顔に青黒いあざができて痛ましかった。番組の視聴者の大半は
     そういうことを知らないだろう。反対派の暴力などとよく番組で扱えたものだ
     こういうメンバーをそろえること自体番組の目的がデマの拡散による
     沖縄の反基地運動への不信あおりにあったことを示している》」

   『●確信犯…「ジャーナリストが極右的言動で
      活躍しはじめたことのほうが、より事態の深刻さを物語っている」

 一方で、(特に、沖縄では)政治判断乱発な裁判所にも、真っ当な司法判断なんて全く期待できないときている。残念ながら、道は多難だ。だからこそ、《「今回だけは助けてください。支えがなければ闘いきれません」。沖縄から、何ができるだろう》…ということ。
 ブログ【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊/辛淑玉さんの裁判を応援する。】(https://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/e3ae6e9bdf3c1b30e1c4d5848c59090e)では、《提訴することで、辛さんに対するネトウヨ・ファシストどもの攻撃は一段と強まるそれを覚悟でさらに一歩踏み出すことは、大変な勇気と覚悟が要っただろう下らない奴らを相手にするために、貴重な時間を費やすことへの虚しさや怒りも込み上げているだろう。沖縄にいて支援できることは限られているが、辛さんへの攻撃をはじめ、ネトウヨ・ファシスト勢力の沖縄や在日、アイヌ、その他への差別と暴力を許さないために、力を尽くしたい憎悪を向けられている者が泣き寝入りし、逃げていたら、いつか実体的に抹殺される》。
 マガジン9のコラム【鈴木耕 言葉の海へ/第40回:ある記者会見で…】(http://maga9.jp/180725-2/)によると、《辛淑玉共同代表は、BPO放送倫理委員会に名誉棄損の申し立てを行いました。昨年12月にはBPO放送倫理委員会で重大な放送倫理違反があったと判断。今年3月の放送人権委員会でも「人権侵害という一番重い勧告をしました。これを受けてTOKYO MXは辛淑玉共同代表に7月20日午前、謝罪することになりました。その謝罪を受けての報告、さらに「ニュース女子」を直接制作したDHCテレビへの対応について…。そして辛淑玉さんは、涙声で次のように締めくくった。 「今回だけは助けてください。支えがなければ闘いきれません」  ぼくは、辛淑玉さんと「のりこえねっと」の闘いを、強く支持する》。

   『●「最低裁」のコールが聞こえる…沖縄負担軽減担当相らの
            「辺野古が唯一の解決策」をオウム返しでしょう…
    《▼20年前の代理署名訴訟の最高裁判決の法廷で県側敗訴を
     言い渡したとき、傍聴席からは最低裁のコールがわき起こった
     最高裁は再び同じ罵声を浴びることないよう沖縄の訴えに
     真摯(しんし)に向き合うべきだ

   『●最「低」裁(鬼丸かおる裁判長)、
     沖縄に弁論もさせずに「政治判断」…「司法判断」出来ない死んだ司法
   『●アベ様のオトモダチのオトモダチを最高裁判事に任命?  
                「政治判断」乱発の最「低」裁からも忖度?
   『●あのアベ様のオトモダチのオトモダチ・木澤克之氏… 
        《2017年最高裁判所裁判官国民審査》を迎える!!
   『●「完全に司法に影響を与えようとする露骨な圧力に
          ほかならない…暴挙」…着々と司法を掌握した効果
   『●ドロナワとオトモダチ大優遇問題: 
      「検察庁や裁判所も公務員であり、人事権が官邸にあるという弱点」
   『●壊れ行く最「低」裁…「これは「最高裁判決」に対する
         市民の反乱であり、その反乱が美しい形で決着した」
   『●御得意の証拠隠滅中? 内閣官房機密費についての 
        最「低」裁「一部開示」判決を無視してアベ様らは何を?』 
   『●司法判断放棄な内藤正之裁判長、 
       大飯核発電所《危険性は社会通念上、無視しうる程度にまで管理・統制》?
   『●「上告断念は、最高裁への抗議と不信任
     「最高裁にはもはや何も期待できない」」…アベ様支配の最「低」裁

    「《上告断念は、最高裁への抗議と不信任「最高裁にはもはや何も
     期待できない」》…アベ様に支配された最「低」裁に何の期待を持てようか。
     《大飯原発訴訟をめぐってこれまで最高裁による露骨な“再稼動推進人事”
     がなされるなど、異様な経過をたどってきた》《政府や電力会社に都合が
     悪い決定を下した樋口裁判官左遷し代わりに最高裁がお墨付き与えた
     エリート裁判官たちを原発再稼働容認のために送り込んだのだ
     《つまり電力会社や政府が“国策”として目指す再稼働に都合の
     悪い裁判所や裁判官に対し人事権を発動し、その後釜として自分たちの
     コントロールのきく人物を、原発訴訟の担当として送り込んだ》。一連の
     高江・辺野古破壊を巡る沖縄イジメでも同様だ。それだけではない。
     例えば、「アベ様のオトモダチのオトモダチを最高裁判事に任命?
     「政治判断」乱発の最「低」裁からも忖度?」や
     「あのアベ様のオトモダチのオトモダチ・木澤克之氏…」、
     また、「「③山口厚」氏についても、問題が大あり」」

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http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/287389

阿部岳記者のコラム[大弦小弦]辛淑玉(シンスゴ)さんが「すみません……すみません」
2018年7月23日 10:42

 言葉を詰まらせ、辛淑玉(シンスゴ)さんが「すみません…すみません」とうつむいた。東京MXテレビから謝罪された20日のこと。番組「ニュース女子」は辛さんと沖縄の基地反対運動へのデマを並べていた

▼なぜ辛さんが謝るのか。東京での記者会見の動画を見て浮かんだ疑問は、すぐ解けた。MXは表面的にせよ辛さんに謝罪したが、沖縄にはしなかった。それを受け入れた自分を責めていた

▼沖縄で辛さんに話を聞いたことがある。「私が攻撃されるだけなら、諦められる。今回は大切な沖縄の人たちを泣かせたから、嫌でも闘うしかなかった」。終始、沖縄のことが頭にあった

▼本当は、自身が深く傷ついていた。在日コリアンという出自へのヘイトを地上波でまき散らされ、悪意と攻撃が身の回りに直接迫った。仕事も生活も捨て、ドイツに実質的に亡命せざるを得なかった

一時帰国するにも勇気がいる。それでも会見では、番組を制作した「本丸」のDHCテレビジョンと司会者を名誉毀損(きそん)提訴すると発表した。MXの謝罪受け入れも、その布石だという

▼「この先にあるのはジェノサイド(民族大量虐殺)」「原告たり得る私がやらなければ」。毅然(きぜん)と振る舞う辛さんが、こう言った。「今回だけは助けてください。支えがなければ闘いきれません」。沖縄から、何ができるだろう。(阿部岳
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●「上告断念は、最高裁への抗議と不信任「最高裁にはもはや何も期待できない」」…アベ様支配の最「低」裁

2018年08月05日 00時00分43秒 | Weblog


リテラの記事【大飯原発再稼働判決の裏側!運転差し止めの一審を覆した裁判所の策謀とは?一審判事の左遷、高裁判事と政権の関係…】(http://lite-ra.com/2018/07/post-4134.html)。

 《関西電力大飯原発3、4号機の運転差し止め訴訟が新たな局面を迎えている。7月4日、住民らが運転差し止めを求めた訴訟の控訴審で、名古屋高裁金沢支部(内藤正之裁判長)が1審の運転差し止め判決を破棄し、差し止めを認めない逆転判決を言い渡したのだ》。

   『●司法判断放棄な内藤正之裁判長、
       大飯核発電所《危険性は社会通念上、無視しうる程度にまで管理・統制》?
    《内藤正之裁判長は「新規制基準に適合するとした原子力規制委員会の
     判断に、不合理な点は認められない。大飯原発の危険性は社会通念上、
     無視しうる程度にまで管理・統制されている」と述べ、運転差し止めを
     命じた一審福井地裁判決を取り消し、住民側の請求を棄却
     「…その当否の判断はもはや司法の役割を超え、国民世論として幅広く
     議論され、立法府や行政府による政治的な判断に委ねられるべきだ」」》
    《住民の人格権を尊重し、関西電力大飯原発3、4号機の運転差し止めを
     認めた一審の判断は、いともあっさり覆された。「原発の是非は政治に委ねる」
     という裁判所。一体誰のためにある?》
    「司法判断を放棄するとはねぇ。沖縄同様、ここでも政治判断を乱発する
     つもりかね。なんのための裁判所なのか? しかも、内藤正之裁判長殿は、
     大飯核発電所の《危険性は社会通念上、無視しうる程度にまで管理・統制
     されている》…だってさ? 一体どんな社会通念なの? 《普通の社会通念》
     すら持ち合わせていないらしい。
       福井地裁樋口英明裁判長)の判決があ~ぁ…。内藤正之裁判長は
     司法判断を放棄し、政治判断しちゃったョ。」

 本来独立すべき政権にばかり忖度し、政治判断しかできず、司法判断放棄な内藤正之裁判長。
 《上告断念は、最高裁への抗議と不信任「最高裁にはもはや何も期待できない」》…アベ様に支配された最「低」裁に何の期待を持てようか。《大飯原発訴訟をめぐってこれまで最高裁による露骨な“再稼動推進人事”がなされるなど、異様な経過をたどってきた》《政府や電力会社に都合が悪い決定を下した樋口裁判官を左遷し代わりに最高裁がお墨付き与えたエリート裁判官たちを原発再稼働容認のために送り込んだのだ》《つまり電力会社や政府が“国策”として目指す再稼働に都合の悪い裁判所や裁判官に対し人事権を発動し、その後釜として自分たちのコントロールのきく人物を、原発訴訟の担当として送り込んだ》。一連の高江・辺野古破壊を巡る沖縄イジメでも同様だ。それだけではない。例えば、「アベ様のオトモダチのオトモダチを最高裁判事に任命? 「政治判断」乱発の最「低」裁からも忖度?」や「あのアベ様のオトモダチのオトモダチ・木澤克之氏…」、また、「「③山口厚」氏についても、問題が大あり」。
 行政だけでなく、立法も掌握し、司法までもその手に。最高裁が最「低」裁に成り下がり、まともな司法判断さえできない法治国家は、最早、独裁国家。与党自公や癒党お維キト残党を支持している皆さんのオメデタサよ。

   『●①福井地裁「高浜仮処分」取消の背景《政府の意向》に従う
             《各裁判所の人事権を握る最高裁の意向が反映》
   『●②福井地裁「高浜仮処分」取消の背景《政府の意向》に従う
             《各裁判所の人事権を握る最高裁の意向が反映》

   『●「最低裁」のコールが聞こえる…沖縄負担軽減担当相らの
            「辺野古が唯一の解決策」をオウム返しでしょう…
    《▼20年前の代理署名訴訟の最高裁判決の法廷で県側敗訴を
     言い渡したとき、傍聴席からは最低裁のコールがわき起こった
     最高裁は再び同じ罵声を浴びることないよう沖縄の訴えに
     真摯(しんし)に向き合うべきだ
   『●最「低」裁(鬼丸かおる裁判長)、
     沖縄に弁論もさせずに「政治判断」…「司法判断」出来ない死んだ司法
   『●アベ様のオトモダチのオトモダチを最高裁判事に任命?  
                「政治判断」乱発の最「低」裁からも忖度?
   『●あのアベ様のオトモダチのオトモダチ・木澤克之氏… 
        《2017年最高裁判所裁判官国民審査》を迎える!!
   『●「完全に司法に影響を与えようとする露骨な圧力に
          ほかならない…暴挙」…着々と司法を掌握した効果
   『●ドロナワとオトモダチ大優遇問題: 
      「検察庁や裁判所も公務員であり、人事権が官邸にあるという弱点」
   『●壊れ行く最「低」裁…「これは「最高裁判決」に対する
         市民の反乱であり、その反乱が美しい形で決着した」
   『●御得意の証拠隠滅中? 内閣官房機密費についての
        最「低」裁「一部開示」判決を無視してアベ様らは何を?

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http://lite-ra.com/2018/07/post-4134.html

大飯原発再稼働判決の裏側!運転差し止めの一審を覆した裁判所の策謀とは?一審判事の左遷、高裁判事と政権の関係…
2018.07.18

     (関西電力HPより)

 関西電力大飯原発3、4号機の運転差し止め訴訟が新たな局面を迎えている。7月4日、住民らが運転差し止めを求めた訴訟の控訴審で、名古屋高裁金沢支部(内藤正之裁判長)が1審の運転差し止め判決を破棄し、差し止めを認めない逆転判決を言い渡したのだ。

 控訴審で最大の争点となったのが基準地震動(耐震設計の目安とする揺れ)が適切かどうかだ。昨年4月、原告側が証人として申請した地震学者の島崎邦彦・元原子力規制委員会委員長代理は、関電が使用している計算式は、揺れの想定を「過小評価している可能性がある」とし、「大変な欠陥がある」と指摘した。しかし裁判所はその後住民側が行った証人7人の尋問をすべて却下。そして大飯原発は原子力規制委員会の新規制基準に適合しているとして「原発の危険性は社会通念上無視できる程度にまで管理・統制されている」と、運転差し止めを認めなかったのだ。

 まさに裁判所による暴挙としか言いようがない。しかし今回の高裁判決は、ある意味既定路線と言っていい。というのも、大飯原発訴訟をめぐってこれまで最高裁による露骨な“再稼動推進人事”がなされるなど、異様な経過をたどってきたからだ。

 大飯原発訴訟が大きな注目を浴びたのは2014年5月、福井地方裁判所の樋口英明裁判長(当時)が3、4号機の運転差止めという画期的判決を出したことだった。しかし、この判決後、露骨な圧力を思わせる事態が起こる。差止め判決を出した樋口裁判長は大飯原発訴訟の後、高浜原発の差止め訴訟を担当。2015年4月に高浜原発再稼働差し止めの仮処分を出すのだが、その直後、名古屋家裁に“懲罰左遷”されてしまったのだ。そして後任の林潤裁判長(当時)は、樋口判決を覆し高浜原発の再稼働を決定する。

 樋口裁判長の左遷だけでなく、林裁判長の着任も露骨なまでに政治的なものだった。林裁判長はそれまでに東京・大阪・福岡と都市圏の高裁と地裁の裁判官を歴任、また裁判所の人事権を握る最高裁事務総局にも席を置いたことがあるエリート。さらに、林裁判長と一緒に高浜原発再稼働を認めた左右陪席の2人の裁判官もまた最高裁判所事務局での勤務経験があるエリート裁判官だった。そんなエリート裁判官たちが福井地裁に赴任するというのは、通常ならあり得ないこと。つまり、政府や電力会社に都合が悪い決定を下した樋口裁判官を左遷し代わりに最高裁がお墨付き与えたエリート裁判官たちを原発再稼働容認のために送り込んだのだ

 そして注目すべきは、今回の大飯原発訴訟を巡っても、同様の“再稼働推進人事”がなされていたたことだ。2014年5月の樋口判決後、控訴審の審理が始まる前の進行協議で、当時の高裁裁判長は関電側に厳しい態度を取ったほどなくその裁判長は転勤となり、次に着任してきたのが今回の判決を下した内藤裁判長だった。内藤裁判長は、当時の最高裁事務総局のトップである事務総長で現在は最高裁判事の戸倉三郎氏の司法修習同期の裁判官で、かつ大学の同窓でもある間柄なのだ。

 つまり電力会社や政府が“国策”として目指す再稼働に都合の悪い裁判所や裁判官に対し人事権を発動し、その後釜として自分たちのコントロールのきく人物を、原発訴訟の担当として送り込んだということだ。

 実際、内藤裁判長は訴訟指揮を放棄するかのように、裁判所が双方の言い分が噛み合っているか、疑問があるかなど精査、指揮する争点整理もせず、そのため関電側は弁護団が提起した問題点にまともに答えないことも多かったという。そして前述のように原告側証人として出廷した島崎氏が数々な疑問点を指摘したにもかかわらず、その解明を行うどころか、裁判官は島崎氏に一言も質問することなく証人尋問を終え、住民側が求めた証人尋問を全て却下、その挙句、樋口判決を簡単に覆してしまった


■住民側弁護団長・島田広弁護士が語る、大飯原発逆転再稼働判決の問題点

     (島田広弁護団長)

 本サイトでは、大飯原発再稼働を目前に控えた今年3月に住民側弁護団長の島田広弁護士に訴訟の状況についてインタビューし、再稼動にひた走る政府と電力会社を忖度しているとしか思えない裁判所の醜悪な姿をお伝えした。

 今回の暴挙としか言いようがない判決についても、あらためて住民側弁護団長の島田弁護士に訊いた。


──今回の高裁判決で、画期的だった樋口判決が覆ってしまった。判決の問題点とは?

島田
 大飯原発は、耐震設計の基準とする地震動“基準地震動”は過去に起きた地震の平均値に設定されています。今回の判決で裁判所は「大飯原発に基準地震動の1.8倍を超えるような大地震がくる」ということの可能性は否定していないのです。そして地震の予知は困難でありデータも少ないことは認めている。にもかかわらず、そういった地震の危険について判断するのは政策的判断だと逃げてしまったことです。これまでの裁判所の態度から、裁判を進めず、原子力規制委員会の安全審査の結果だけを待っているという印象を持っていましたが、その通りになりました。判決では「原子力規制委員会の新規制基準に違法・不合理な点はなく、大飯原発が同基準に適合するとした判断にも不合理な点はない」として「原発の危険性は社会通念上無視できる程度にまで管理・統制されている」とありますが、社会通念とはつまり法制度であり、原子力規制委員会の判断だと言わんばかりの内容です。原子力規制委員会がお墨付きをつけているのだから、運転差し止めなど認めない。そんな“判断の枠組み”を作って、そこでしか判断しないということです。そのことがもっとも大きな問題です」


──最高裁事務総長だった戸倉氏と関係の深い内藤裁判長だったことはやはり影響したのでしょうか。

「それが直接どう影響しているかというのは外部からは伺い知れないことですし、わかりません。しかし客観的に見て、そういう人事があり、結果として非常に不当な判決となった。因果関係があると疑われても仕方がない、そんな状況にあるのは間違いないでしょう」


■上告断念は、最高裁への抗議と不信任「最高裁にはもはや何も期待できない」

 こうした裁判所の暴挙だが、16日には原告住民側は高裁判決を「不当判決」と糾弾しつつ、しかし最高裁への上告を断念した。その理由も裁判所への強い不信感からだった。

 住民側の声明文では、裁判所が「司法の責任を投げ捨て、福島第一原発事故の引き起こした現実から目を背け、正当な科学的議論にも背を向けて下された」と不当判決に対する「心の底からの怒り」を表明した。その上で最高裁が原発訴訟を担当する裁判官の研究会を開催し、「規制委員会の審査結果を尊重すべき」というメッセージを発してきたこと、樋口裁判官の後任として最高裁事務総局経験者のエリートを送り込むなど人事権を濫用して露骨な裁判への介入をしてきたことなどを指摘。「このような状況のもとで、もしも上告すれば、福島第一原発事故以後、初の最高裁の判断が示され、全国の裁判闘争に大きな影響を与える」と「不当な最高裁判決を出させないこと」が、「現状での最良の戦術的選択」だという苦渋の判断をしたことを明らかにしている。

 さらにこの判断は、「原発訴訟について今の最高裁にはもはや何も期待できない」という「最高裁に対する抗議と不信任の突きつけ」であるとし、今後も原発運転を差し止めた一審の樋口判決の精神を継ぎつつ、運動を続けていくとも表明した。

 司法の責任放棄に対する最大限の抗議ともいえる今回の上告断念だが、本サイトでも再三指摘してきたようにこうした裁判所の再稼働容認の姿勢の背後には政府の意向があることは明らかだ。

 科学的知見に基づいたリスクも一切無視し、再稼働に邁進する政権を含めた原子力ムラ忖度しお墨付きを与える司法。第二の福島原発事故が起きれば、その犠牲になるのは政権幹部でも原子力ムラの面々でもなく、多くの住民だということを忘れないでもらいたい。

(編集部)
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●もはやニッポンに「民主主義の看板を掲げる資格はない」…アベ様は「盲目的に服従しない者には弾圧で…」

2018年08月04日 00時00分16秒 | Weblog

[※ 東京「ト」迷惑防止条例壊悪案 (『サンデーモーニング』2018年3月25日)↑]



日刊ゲンダイのコラム【斎藤貴男 二極化・格差社会の真相/「憲法改正CM」は“表現の自由”議論とは明らかに次元が違う】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/233456)と、
斎藤貴男 二極化・格差社会の真相/繁華街なのに近所迷惑? 新宿区デモ禁止の根拠が凄まじい】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/234428)。

 《こんな連中に動かされる国で生きる私たちは不幸だ。かねて危惧されてきた言論封殺の奔流が、ここへきて一気に進んでもいる。東京・新宿区が、デモの出発地として使える区立公園を現在の4カ所から1カ所に減らすことを決めた…ある市民活動家が憤るのは、デモ禁止それ自体に対してだけではない。今回の措置は、議会にも諮られず、区長と職員らの判断だけで進められた。当初はヘイトスピーチ対策が目的だとされていたのに、実際にはすべてのデモが対象だった、という顛末も、悪質な詐術ではなかったか》。

 《当初はヘイトスピーチ対策が目的だ》と小さく産んでおいて、《すべてのデモが対象だった》と大きく育てた訳だ。《悪質な詐術》師たちによるトんだ「ト」条例壊悪。表現の自由言論の自由集会の自由…が東京「ト」から無くなり、やがては、大阪「ト」へ波及して、沖縄に「輸出」され、全国に広がっていくことでしょうょ。もはやニッポンに「民主主義の看板を掲げる資格はない」…アベ様や小池百合子「ト」知事らは「盲目的に服従しない者には弾圧で…」という訳だ。なにせ、《デモもテロ》ということで、市民がテロリスト呼ばわりされる国ですからね。沖縄では、市民がデマ・ヘイトな悪罵を投げつけられ、暴力的に市民が排除される。

   『●「ウソつかない。TPP断固反対。ブレない。」、騙す阿呆に、騙される阿呆
   『●政治家の耳には市民の反対の声は届かず: 特定秘密隠蔽法案が衆院通過
   『●どこに「民主主義」「世論の共感」?、
           特定秘密隠蔽法: 反対・廃案の声は届かないらしい
   『●「数十万人単位のテロリスト」のいる
       「そんな国の与党の首脳」が隠蔽法の本音をポロリ
   『●辺野古高江裁判とヒラメ…《「人権のとりで」としての
         司法がその役割を果たさず、行政と一体化すれば…》
   『●「2大ファシスト」「独裁者」のための憲法違反の
      「ト」な「デモ封じ条例」=東京都迷惑防止条例壊悪案
    「リテラの記事【官邸前で「安倍は嘘つき」と声をあげたら逮捕?
     東京都でデモや直撃取材を取り締まれる恐ろしい条例が成立寸前!】…。
     《憲法で保障された市民のデモや抗議活動、ジャーナリストによる取材を
     取り締まることが可能になる、共謀罪にも通じる弾圧・ファシズム条例案》。
     …青木理さんは、東京都迷惑条例について。「名誉を害することを告げる
     「監視していると告げる」「みだりにうろつく」…デモ集会ビラが抵触したり、
     取材を規制することに、なると。…」
    「この「数多」のアベ様御夫妻案件のドサクサに紛れて、一体、トファ・キトは
     何を考えてるのか…。《「乱用の危険が大きい」…市民活動や報道を
     萎縮させる》ことで、一体どんな「ト」政を目指しているのだろう。似た者同士、
     似た体質のアベ様の「政」を支援するつもりだろうか? 《抜き打ち立法や
     憲法無視は安倍首相と同じ独裁者の常套手段だ》《事実上、小池都知事と
     安倍首相という“2大ファシスト”がタッグを組み、市民を上から
     押さえつけようというのだ》…怖い世の中になったものだ」

   『●アベ様の「政」の下、「護憲派に集会の会場を貸さない自治体が増え…。
                     自治体こそ市民への忖度を怠るな」

    「日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/自治体は市民へ忖度怠るな】…。
     《安倍内閣が始まったころから護憲派に集会の会場を貸さない自治体が
     増え始めた…★市民が改憲か護憲かを判断するためのセミナーや
     シンポジウムに参加して最新の議論を学ぼうとすることが政治的中立を
     犯すのだろうか。それを市長や教育長が判断することが極めて越権行為だ
     自治体は市民の要求をジャッジする立場にない。判断するのは市民自身だ
     自治体こそ市民への忖度を怠るな》」

 司法は独裁者に忖度して政治判断を乱発し、司法判断を放棄するような国。警察や検察は行政府の長の意のまま。行政を監視すべき立法府は、あのザマ…。両院の議長や各委員会の委員長の醜悪な与党贔屓な運営。

   『●「森友、加計、準強姦事件の3つ…
      諸悪の根源である“主犯”は目の前にいるのだ」=アベ様御夫妻
    《安倍首相と近しい関係といわれる元TBSワシントン支局長の
     山口敬之氏に「レイプされた」と会見で訴えた詩織さんの
     「準強姦事件」も“本質”は同じ。事件を握り潰したと報じられたのは、
     菅官房長官の秘書官だった警視庁の中村格刑事部長(当時)。
     現在は共謀罪を担当することになる警察庁組織犯罪対策部長だ。
     犯罪を平気でもみ消す、と批判されている人権軽視の警察官僚が、
     犯罪を恣意的につくり出しかねないと懸念されている悪法の責任者
     就いているなんて、これぞ悪夢だ

   『●アベ様政権は大阪地検特捜部長を函館地検検事正に昇進させ、
                  「森友問題の幕引きを一気に図る魂胆」
   『●《日本の刑事司法はおそろしいほどに後進的…
       代用監獄…人質司法》…さらに、司法取引まで投げ渡す大愚
   『●「安倍首相のようなクソ」と取巻き…「安倍内閣の問題点を 
               簡単に挙げただけでも2時間45分になった」
   『●トリは災害対応そっちのけで博打合法化案を議論…
          《憲政史上最悪の…「国権の最高機関」という国会》
   『●スゲエなぁアベ様、露骨…忖度な太田充理財局長に
       《論功行賞で、財務省きっての花形ポストがプレゼント》


 《カネのある側に大量のCMを流されたら投票の公平などあり得ない。自民党やバックにいる財界の腹ひとつで、すべてのCM枠を買い占めることさえ可能なのである。どれほど広告費がかかろうと、改憲さえできてしまえば最後、半永久的に戦争でガッポガッポ儲けることができてしまう》。

 言論の自由や表現の自由を守るべき、頼りのマスコミやジャーナリズムも…。斎藤貴男さんは、《「憲法改正CM」は“表現の自由”議論とは明らかに次元が違う》…民放連はそこまで考えているのか? 民放連はカネさえ儲かればそれでいいのか? 《でもさ、この時期だ。魂まで売り飛ばしちまったら、俺たちマスコミは、今度こそ、オシマイだよ》。

   『●ビンラディン暗殺・私刑に喝さいを叫ぶ国民
   『●自民若手批判できないアベ様・・・
     「「報道がそれで抑圧される、そんな例があったら私は辞める」と明言」
   『●テレ朝問題: 「これは圧力です」なんて答える訳がない!  
                 「私は辞める」なんて考える訳がない!!
   『●『ヒトラー選挙戦略』へ推薦文を書ける 
     高市早苗氏は「公平」とか、「倫理」「法」とか口にできるのか?
   『●「クレショフ効果」と「電波停止」「メディアコントロール」:
                「電波」な「凶器」高市総務相が暴走中
   『●ニッポンは民主主義国家? 《明白な事実や数字を
         権力者が都合のいいように変え、信じ込ませようと》…
   『●「これは相当に見つけにくかろう」…というか、
     真に《不存在》な無い物(国民の信用)は見つけようがない
   『●『ペンタゴン・ペーパーズ』: 「報道の自由を守るには報道しかない」、
                            でも、沖縄密約と西山太吉記者…

   『●「だが我が国は成熟国家になってから粉飾を始めた
      相当情けない国家」(阿部岳さん)だなんて、哀し過ぎる

   『●「公平にしないと国民投票は成り立たないもの」…
       「公平・公正」、自公お維キトに最もほど遠い言葉
   『●放送法「四条の規律を撤廃することは、
      自由の拡大ではなく、自由縮小」…報道へのアベ様の不当な政治介入
   『●「規制の少ない通信と放送」…がもたらすのは
      「総安倍チャンネル化」、「アベチャンネルに成り下がる」
   『●岸井成格さんの〝遺言〟「真実を伝えて、権力を監視する」…
               「報道に携わる人間は重く受け止めなくては」

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/233456

斎藤貴男 ジャーナリスト
1958年生まれ早大商卒業、英国・バーミンガム大学大学院修了(国際学MA)。『日本工業新聞』入社後、『プレジデント』編集部、『週刊文春』の記者を経て独立。弱者の視点に立ち、権力者の横暴を徹底的に批判する著作を出し続けている。消費税の逆進性を指摘する著作も多数。「機会不平等」「安心のファシズム」「戦争のできる国へ 安倍政権の正体」「ちゃんとわかる消費税」など。

二極化・格差社会の真相
「憲法改正CM」は表現の自由議論とは明らかに次元が違う
2018年7月18日

 衆院憲法審査会の幹事懇談会で、この12日、日本民間放送連盟(民放連)のヒアリングが実現した。いざ憲法改正が国会で発議された場合に備える国民投票法改正案の審議過程で、野党がテレビCMの規制を主張しているためである。

 民放連は席上、CM規制に否定的な姿勢を示した。「政治的表現の自由、意志の表明が制約される」危惧が強調されたという。かねて反対の立場を変えていないというだけではあるのだが、方針転換を望みたい。

 憲法改正のCMは、日頃の“表現の自由”とは明らかに違う次元の問題だカネのある側に大量のCMを流されたら投票の公平などあり得ない自民党やバックにいる財界の腹ひとつで、すべてのCM枠を買い占めることさえ可能なのである。

 どれほど広告費がかかろうと、改憲さえできてしまえば最後、半永久的に戦争でガッポガッポ儲けることができてしまう。しかも洗脳のツールはテレビだけじゃない。新聞も雑誌も、電車の中吊りも駅の看板も、もちろん、ネットだって。

 CM枠だけにとどまるはずもない。たとえばフジテレビはさる6月20日深夜、「名探偵コジン」なるドラマを放映した。「コナン」のもじりかどうかはどうでもよい。問題は、これがドラマとCMを一体化させたアドフュージョンだったことなのだ。

 ドラマの中でCMも展開する。その商品やサービスに主人公の性格を物語らせ、事件の謎を解く鍵とする“新しい広告手法であるという。

 CM中のシーンでは、それとわかる表示がされてはいた。だから視聴者をだましているとはいえないが、CM部分を見ないと理解できなくなるドラマなら番組全体が広告なのであって、新種のステマみたいなものだ。

 「コジン」は、不自然なほどにつまらなかった。どのみち今回はスポンサー向け。一般には警戒されず、プロの監督やアドマンなら、視聴者に刷り込みたいメッセージをいくらでも面白く、巧妙に挿入できることくらい承知している金主にだけ伝わればいいということか。

 フジと組んだ電通のプレスリリースには、“アドフュージョンを今後、バラエティーや映画、スポーツ、ゲームなどにも活用していきたい”旨の記述があった。それやこれやでも買い占めていただけば、それはあらゆるメディアがウハウハだ。

 でもさ、この時期だ。魂まで売り飛ばしちまったら、俺たちマスコミは、今度こそ、オシマイだよ
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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/234428

斎藤貴男
二極化・格差社会の真相
繁華街なのに近所迷惑? 新宿区デモ禁止の根拠が凄まじい
2018年8月1日

     (東京都新宿区の新宿中央公園、奥は代々木公園(C)共同通信社)

 国会がチンピラの巣窟になって、一体どれくらいの歳月が流れただろう。先に提出された内閣不信任案の趣旨弁明では、立憲民主党の枝野幸男代表が的確な政権批判を展開したが、もはや権力のイヌになり切った大マスコミは黙殺し、何もなかったことにされた。

 こんな連中に動かされる国で生きる私たちは不幸だ。かねて危惧されてきた言論封殺の奔流が、ここへきて一気に進んでもいる。

 東京・新宿区が、デモの出発地として使える区立公園を現在の4カ所から1カ所に減らすことを決めた。8月1日から実施する予定だそうだ。

   「中でも新宿駅に近い柏木公園がデモ禁止にされるというのが許せない。
    市民にとってデモは数少ない主張と表現の場。それさえ認められない
    のであれば、私たちは権力のどんな横暴にも抵抗ひとつできないことになる

 ある市民活動家が憤るのは、デモ禁止それ自体に対してだけではない。今回の措置は、議会にも諮られず、区長と職員らの判断だけで進められた当初はヘイトスピーチ対策が目的だとされていたのに、実際にはすべてのデモが対象だった、という顛末も、悪質な詐術ではなかったか。

 デモ禁止の根拠も凄まじい。区は「近所迷惑」を挙げ、担当のみどり土木部の部長が東京新聞(6月28日付朝刊)の取材に、「私自身、住んでいる家の近くの公園に警察がしょっちゅう来て、デモがあるのは嫌だ」。

 デモが周辺住民の生活に影響を及ぼさないとは思わない。だが、それだけで表現規制が正当化されるならもはやこの国に民主主義の看板を掲げる資格はない。しかも柏木公園は、住宅地ではなく、日本一の大繁華街のド真ん中にあるのである。

 東京では新宿区以外にも、デモ禁止の公園が加速度的に増えている公立の集会施設でも反権力的な内容の集会は拒否されたり、老朽化した建物が放置され、廃館に持っていかれたりするケースが相次いでいる

 自民党の石破茂氏が2013年にブログで公にした「デモもテロ」を思い出す。特定秘密保護法案をめぐる国会周辺のデモが続いた時期だった。そしてアベ首相は、盲目的に服従しない者には弾圧で応える姿勢において、おそらくは彼の上を行く

 市民運動「集会・デモぐらい自由にやらせろ! 実行委員会」は31日夕、新宿区役所に抗議を申し入れ、また東口アルタ前で情宣活動を行う。闇の時代には一刻も早くピリオドを打たせなければ
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●アベ様の「政」の下、「護憲派に集会の会場を貸さない自治体が増え…。自治体こそ市民への忖度を怠るな」

2018年08月03日 00時00分11秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち 報道特集(2017年7月8日)↑]



日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/自治体は市民へ忖度怠るな】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201805030000248.html)。

 《安倍内閣が始まったころから護憲派に集会の会場を貸さない自治体が増え始めた…★市民が改憲か護憲かを判断するためのセミナーやシンポジウムに参加して最新の議論を学ぼうとすることが政治的中立を犯すのだろうか。それを市長や教育長が判断することが極めて越権行為だ。自治体は市民の要求をジャッジする立場にない。判断するのは市民自身だ自治体こそ市民への忖度を怠るな》。

   『●「公平にしないと国民投票は成り立たないもの」…
         「公平・公正」、自公お維キトに最もほど遠い言葉
    「東京新聞の桐山桂一さんのコラム【【私説・論説室から】国民投票は
     操作される?】…《憲法改正の是非を問う国民投票は公平に行われる-。
     どうやらそれは錯覚らしい。「メディアに操作される憲法改正国民投票
     (岩波ブックレット、本間龍著)…公平・公正であるべき投票運動が、
     青天井とも言える広告宣伝費の投入によって歪(ゆが)められる危険が大きい
     …過去に国民投票をした英国やフランスなどでは、テレビCMは全面禁止、
     公的に配分されるテレビの広報スペースは無料…。つまり公平にしないと
     国民投票は成り立たないものなのだ。 (桐山桂一)》」

 《安倍内閣が始まったころから護憲派に集会の会場を貸さない自治体が増え始めた》…アベ様の「政」の下、そんな自治体が増えたようだ。アベ様への《政治的忖度》が、ニッポン社会を破壊しつつある。いまや、市民が核なき世界核兵器廃絶核発電反対を訴えることさへ、《政治的中立性》を損ない、アベ様や与党自公・癒党お維の御怒りを買うという《政治的忖度》が働く社会に落ちぶれたようだ。護憲には異常に手厳しく、一方で、改憲論者どころか、違法で異常なヘイト者やデマ者には超~絶な寛容さ…。彼/彼女らの〝ゲンロンモドキの自由〟は野放し。「公平・公正」「信頼」、自公お維に最もほど遠い言葉。《自治体こそ市民への忖度を怠るな》、本当に。

   『●壊憲して違憲を解消したいアベ様へ…
     「残念な現実を憲法の理想に近づけたいものです」(桐山桂一さん)
    《【私説・論説室から】こども憲法川柳をよむ
     …「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」-。さいたま市の女性が
     詠んだ俳句が秀句に選ばれたのに、公民館の月報には掲載拒否
     二〇一四年に起きた問題を契機にして、本紙は朝刊で「平和の俳句」を
     募ってきた。これが昨年末に終わった》

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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201805030000248.html

政界地獄耳
2018年5月3日9時20分
自治体は市民へ忖度怠るな

 ★憲法改正の機は熟したのか。憲法問題のセミナーやシンポジウムが相次ぐ。例年通り改憲派、護憲派双方の会合も全国で開かれるが、安倍内閣が始まったころから護憲派に集会の会場を貸さない自治体が増え始めた。自治体が独自の判断で決めるのか、自治体の議会からクレームがつくからなのか、毎年使っていた集会に通例となっていた自治体の後援が外れたことによって会場を貸さないというトラブルもあった。

 ★それこそが今はやりの政治的忖度(そんたく)の出発点だったのではないか。以下は14年3月2日の神戸新聞の抜粋だ。「5月3日の憲法記念日に神戸市内で開かれる『憲法集会』について、神戸市と同市教育委員会が実行委からの後援依頼を承認しなかったことが分かった。『政治的中立性を損なう恐れがある』というのが理由だが、同実行委が過去に開いた憲法集会は後援していて、すでに集会は約50年間続いている」。

 ★その時は市長、教育長から主催者に文書が届き、いずれも「憲法に関しては『護憲』『改憲』それぞれ政治的主張があり、憲法に関する集会そのものが政治的中立性を損なう可能性がある」と明記。市教委の回答には「昨今の社会情勢を鑑み」とも記されていたという。過去には図書館で漫画「はだしのゲン閲覧をさせないようにする動きがあったり、同年には「東京都美術館で展示中の造形作品が政治的だとして、美術館側が作家に作品の撤去や手直しを求めていたことが発覚」したこともあった。こんな出来事が全国で続いた。

 ★市民が改憲か護憲かを判断するためのセミナーやシンポジウムに参加して最新の議論を学ぼうとすることが政治的中立を犯すのだろうか。それを市長や教育長が判断することが極めて越権行為だ。自治体は市民の要求をジャッジする立場にない。判断するのは市民自身だ自治体こそ市民への忖度を怠るな。(K)※敬称略
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●「自民党や公明党を応援している人たちは、なぜ彼らを応援しているの?…どんなに酷いか知っているの?」

2018年08月02日 00時00分23秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]



週刊朝日のコラム【室井佑月「国民よりカジノ」】(https://dot.asahi.com/wa/2018072500007.html)。
日刊ゲンダイのコラム【室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」/枝野幸男代表の内閣不信任決議案演説をNHKはなぜ流さない】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/234129)。

 《自民党や公明党を応援している人たちはなぜ彼らを応援しているの? 自民や公明が、今どんなに酷いか知っているの?…太郎ちゃんの訴える、わかりやすい真実を、テレビで流せよ》。
 《「(中略)安倍総理と、クソとミソを一緒にしないでいただきたい」(立憲民主党代表・枝野幸男)…まさか~ん。本当にエダノン、安倍さんのことウンコと言った?…自民党や公明党の安倍友じゃない人たちは、なぜ立ち上がらない? ウン〇の近くに寄りすぎて、鼻がバカになり、その異臭にも気付かなくなるっていうやつか?》

   『●「安倍首相のようなクソ」と取巻き…「安倍内閣の問題点を
               簡単に挙げただけでも2時間45分になった」
    「リテラの記事【枝野幸男が2時間45分怒りのフィリバスター!
     自民議員のヤジも「安倍首相のようなクソと一緒にするな」と一蹴】…。
     …《だが、この野党の最後の抵抗に対し、いつものように湧いて
     出てきたのが安倍応援団のネトウヨたちだ》」

 不思議な与党癒党支持者たち…《自民党や公明党を応援している人たちはなぜ彼らを応援しているの? 自民や公明が、今どんなに酷いか知っているの?》 《ウン〇の近くに寄りすぎて、鼻がバカになり、その異臭にも気付かなくなる》ものなんでしょう。マゾ体質。
 《「安倍首相のようなクソ」と取巻き…「安倍内閣の問題点を簡単に挙げただけでも2時間45分になった》枝野幸男党首の演説にほとんど触れないマスコミ。山本太郎さんの怒りにも全く触れない。《安倍首相のようなクソ》に何の忖度?、救い様の無いアベ様王国営NHK。《こういうことを報道しないテレビは、まさかカジノのCM狙い? 報道の意義や正義は?》…あ~、ねぇ。

   『●「何十年と付き合っていますけど、
     総理は嘘をつくような人じゃない…」(山本一太氏)…《もはやカルト》
   『●西日本大豪雨…「国民の生命と財産を守るって、
       口だけじゃないか」「博打の議論なんてやっている場合か」
   『●「米国に逆らえないといった理由だけじゃない…
       自分らもちゃっかりおこぼれをもらっておる。とんだ売国」
   『●室井佑月さん「悪魔とはこういう顔か」!?
      ⇒ デンデン王国の国王御夫妻やウルトラ差別主義者らの御顔
   『●「安倍と小山氏が直接面会して“秘密会談”をおこなった」…
                  どんなダークなことを話し合ったのかな?

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https://dot.asahi.com/wa/2018072500007.html

室井佑月「国民よりカジノ」
連載「しがみつく女」
室井佑月 2018.7.26 07:00週刊朝日#室井佑月#山本太郎

室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。自らの子育てを綴ったエッセー「息子ってヤツは」(毎日新聞出版)が発売中

【この記事のイラストはこちら】
(c)小田原ドラゴン
https://dot.asahi.com/print_image/index.html?photo=2018072500007_2

 “カジノ法”が成立し、通常国会が閉会した。作家・室井佑月氏は山本太郎・参議院議員の言葉などをあげ、同法成立を急いだ安倍首相を批判する。

*  *  * 

 西日本の水害が大変なことになっている。この原稿を書いている時点(7月14日)で、お亡くなりになった方の人数は200人を超えてしまった。避難所暮らしを余儀なくされている方々は、いったい何人になるんだろう。

 破壊された街や、苦しい避難所生活を強いられている人々の映像を観ると、胸が痛くなる。

 野党は早くから、国会で「法案審議を後回しにし、とにかく災害対応を優先しよう」といっていた。だが、自民党と公明党は聞く耳を持たないのだった。彼らは彼らの予定通り、なにがなんでもカジノ法案水道民営化法案の審議を進めたい

 自民党や公明党を応援している人たちはなぜ彼らを応援しているの? 自民や公明が、今どんなに酷いか知っているの?

 まあね、テレビで流すのは、水害の悲惨さと、安倍首相が「即座に対応する」とかいっている映像、被災地へ視察へ出かけている映像

 ぜんぜん即座に動かなかったんだけどね飲み会して、15分だけ災害に関する閣僚会議に出て、休んで、気象庁の会見から66時間後、ようやく重い腰を上げたのが真実じゃ。

 だから、自由党の山本太郎怒った

   「カジノの審議が遅れて、誰か人が死にますか? 困るのは利害関係者だけ。
    カジノ審議やってる場合か!」(10日・参議院内閣委員会)

   「(略)命より利権、人々の生活よりばくち解禁、被災地よりアデルソン
    トランプへの貢ぎ物、全くぶれない身勝手な政治姿勢!」
    (12日・参議院内閣委員会)

 10日に比べ、12日のほうが嫌味っぽかった。度を超えた怒りは、皮肉として表すしかないのよね。

 太郎ちゃんの訴える、わかりやすい真実を、テレビで流せよ

 7月19日号の「週刊文春」に「安倍政権中枢へのカジノ『脱法献金』リスト」という記事が載った。

 米カジノ企業のアドバイザーを務める人物から、安倍政権の中枢への献金リストがあげられている。アドバイザーは、麻生財務相、野田総務相、西村官房副長官、萩生田幹事長代行らのパーティー券を購入したという。政治資金規正法で、外国企業からの寄付が禁止されているのに

 そういや昨年、日経新聞電子版に、2月の日米首脳会談のとき、トランプ大統領が安倍首相に、自分のスポンサーである米国のカジノ企業を紹介したって載ってたっけ。

 ただ紹介しただけ……ンなわきゃないじゃん。だから今、自民・公明は必死なわけだ我が身可愛さで国民を売るような真似をする

 カジノを作って、外国人客を呼び込むといった嘘はもうバレている。見込んでいる客の8割は日本人。儲けの7割は、トランプのスポンサー、サンズの懐に入る。

 こういうことを報道しないテレビは、まさかカジノのCM狙い? 報道の意義や正義は?

※週刊朝日  2018年8月3日号
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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/234129

室井佑月 作家
1970年、青森県生まれ。銀座ホステス、モデル、レースクイーンなどを経て97年に作家デビュー。TBS系「ひるおび!」木曜レギュラーほか各局の情報番組に出演中。著書に「ママの神様」(講談社)、「ラブ ファイアー」(集英社文庫)など。

室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」
枝野幸男代表の内閣不信任決議案演説をNHKはなぜ流さない
2018年7月27日

     (内閣不信任決議案の趣旨弁明をする立憲民主党の
      枝野幸男代表(C)日刊ゲンダイ)

「(中略)安倍総理と、クソとミソを一緒にしないでいただきたい」(立憲民主党代表・枝野幸男)

 これは20日に衆院本会議で行われた内閣不信任決議案の賛成討論での、枝野代表の発言。

 マジで、この日のエダノンの、3時間近い熱が込められた演説はかっこよかった

 もちろん、あたしは彼の訴えは見る気でいたが、見る前からすでに見ていた人びとに「感動するから見たほうがいいよ」と連絡をいただいたくらいだ。

 てか、見る前にネットメディアの「リテラ」の記事を読んだんだよね。

 【枝野幸男が2時間45分怒りのフィリバスター! 自民議員のヤジも「安倍首相のようなクソと一緒にするな」と一蹴】という。

 まさか~ん。本当にエダノン、安倍さんのことウンコと言った?

 疑いながら話題のエダノンの演説を聞いてみた。期待していたのとはちょっとニュアンスが違ったが、リテラの記事、ほんとだったわ。

 エダノンが、国会で聞かれたことに正面から答えず、聞かれてもいないことをダラダラしゃべる安倍首相の姿勢を批判したとき、自民党議員から、「おまえもダラダラしゃべるな」と言ったヤジが入った。すると、すかさずエダノンは

   「私は安倍内閣がいかに不信任に値するかということを発言する機会を
    得てここで発言している

と説明した。そして、ウンコと一緒にすんな……いいや、クソとミソを一緒にすんな、と言った冒頭の言葉を述べたのだった。

 それにしても、エダノンのこの演説で、安倍政権のいかがわしさが、よく分かったNHKはどうしてこういう重要なものを流さないのかね?

 自民党や公明党の安倍友じゃない人たちは、なぜ立ち上がらない?

 ウン〇の近くに寄りすぎて、鼻がバカになり、その異臭にも気付かなくなるっていうやつか?
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