ナポレオンの2番目の妻、マリー・ルイーゼの生涯を書いた本。
大叔母にあたるマリー・アントワネットと同様にハプスブルク家に
産まれてフランスに嫁いだ令嬢だ。当然ながらともに政略結婚。
アントワネットは訳もわからずという感じだったが、マリー・ルイーゼの場合は
ハプスブルク家にとっては悪人のナポレオンにとなると、相当抵抗があったよう
だが結婚後はそれがうそのようになった。
本は、前半はナポレオン、後半は息子が主人公のような感じにも思えるが
マリー・ルイーゼの周りの人間関係がよく分かった。特に、マリー・アントワネットから
エリーザベトまでの関係が家系図を見なくても分かるようになった。
本は読みやすく、この著者の塚本哲也さんは、他にもオーストリア宰相メッテルニヒや
最後の皇女エリーザベトについても書いているので、そちらはお正月の
課題図書としたい。