阿部ブログ

日々思うこと

中国のトリウム溶融塩炉開発着手か?が波紋

2011年02月01日 | 日記
中国の応用物理研究所がトリウム溶融塩炉を早ければ2月から開発着手か?が小さな波紋をよんでいる。
結構な組織が調査をしている。

現在の軽水炉は、文字通り軽水(水)が必要だが、中国の水事情はヨロシクない。
この点、核燃料を固体から液体に変え、しかもレアアースと共にトリウムが産出し、かつチベットには豊富なチリウム資源があり、なによりも軽水が不要である点は大きな利点だ。中国においては。

安定した電力源としてトリウム溶融塩炉で発電を行い、補助として風力と太陽光など再生エネルギーで賄うのは理にかなっている。これが『中国版スマートグリッド』であり、長大な送電網が不要で配電網で独立した電力クラスターをいくつも構築出来る。時間をかけてじっくりとこれら電力クラスターを連結して行けばよい。
しかも日本にとっては軽水炉原発で懸念されるメルトダウンなど重大な原発事故の際の放射能汚染の日本列島へのリスクが最小化出来る。(軽水炉のこれ以上の増設は事故の可能性が高まり望ましくない)

トリウムが資源として注目される日は近いのかもしれいない。世界経済第3位の日本を除いては・・・

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