阿部ブログ

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ドイツが、「藻」由来電力で脱化石燃料マンションを建設

2013年04月15日 | トルコ
ドイツの太陽光発電設備容量が32400Mwを達成した。今後の太陽光発電設備は増加を続けると予想されている。単純に天気が良ければ太陽光発電だけで、原発23基分をまかなえる計算で、今や太陽光発電はドイツ電力の5%を占めるに至っている。

脱原発政策を推し進めるドイツ政府は、太陽光発電だけでなく、火力発電所の増設に邁進しているが、環境意識の高いドイツでは、「藻」から電力供給する「Bio Intelligent Quotient (BIQ) House」と命名されたマンションが、ハンブルグに建設されている。

総戸数は15戸だが、このマンションには、緑色の129基のタンクが外壁に備え付けられている。このタンクが所謂バイオ電力発電装置で、エルベ川由来の藻が入ったタンクは、太陽に向けられており、光合成の効率を高める工夫がなされている。当然ながらタンクは太陽光で暖められ熱を蓄積する事となるが、この熱はマンション地下のタンクに移送され、温度が下がる夜などの暖房に利用される。また藻自体もバイオマス燃料としてガス化され蓄積され、冬期に利用される。

このマンションは、藻由来のバイオ燃料による冷暖房や、これを補完する太陽熱エネルギー利用や地熱エネルギーをも利用して化石燃料は一切不要である。今後の環境分野でのドイツの動向には期待大だ。

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