シリアでの化学兵器使用問題で揺れる中東地域を、マーティン・デンプシー米国統合参謀本部議長が中東歴訪中。しかしながら、この1週間の動きを受けて25日夜半、訪問中のヨルダン・アンマンで英国、ドイツ、フランス、イタリア、カナダ、サウジアラビア、トルコなど関係各国と合同会議を開催し、今後のシリア問題についての対応を検討している。この内容はイスラエルにも速やかに伝えられた。
イスラエルのモシェ・ヤーロン国防相は、アサド・シリア政権による化学兵器の使用は、今回が初めてのことではないと指摘しつつ、緊張するエジプト情勢やレバノンの状況を戦略的に観て対応する姿勢を感じさせる。またユバール・シュタイニッツ戦略・諜報担当相は、対外情報機関が入手した情報から判断して化学兵器の使用は確認されており、世界各国がシリアで続の虐殺に対し傍観していることを非難している。しかし化学兵器の使用はアサド政権だけでなく、反政府軍も使用している事には口をつぐんでいるのは、イスラエルの諜報担当としては当然か。
イスラエル同様、米情報機関も、今回のダマスカス郊外東部における化学兵器使用は、政府軍であるとしているが、ロシアの見解は逆だ。現在、化学兵器が使用された疑惑の地域に対して政府軍が空爆を含む砲爆撃を行っている。ロシアから見ると証拠隠滅とみられると助言しても聞く耳が無いと言うか、シリア側としては純粋に作戦の必要性からという軍事的理由が回答らしい。
まあ、政府軍は旗色は良くない。特に反政府軍が、昨日26日ハマーアレッポ街道を制圧し、政府軍をアレッポ一体に包囲し補給路を遮断した形になっており苦戦中だ。ホムス周辺でも戦闘が激化している。
欧米のメディアは、シリアへの軍事介入について報道合戦を展開しており、BBC国際版ラジオでも英キャメロン首相とオバマ大統領が、シリアへの介入を明確」したとしている。24日オバマ大統領は、国家安全保障チームを召集、シリア情勢について協議している。この後、米ヘーゲル国防長官は、シリア内戦に対処する軍事シナリオの実行準備について言及し、国防総省に対しシリア介入オプションなどの準備を命じている。これを受け、米海軍は、第六艦隊でシリア海域をパトロールしているバリー(DDG-52)、ブレバリー (DDG-107)に加え、マハン (DDG-72)とラメージ (DDG-61)を追加配置し、計4隻体制で同海域を遊弋待機させている。これら4隻は、それぞれ地上攻撃用巡航ミサイルと弾道ミサイル迎撃ミサイルを装備しているので、何時でも攻撃可能。
これに、英国海軍部隊も同海域で艦隊編成を完了している。旗艦は軽ヘリコプター空母HMSイラストリアス(R06)で、他に揚陸艦HMSブルワーク(L15)とフリゲート艦2隻。この艦隊には攻撃型原子力潜水艦が随伴している。
片やロシア海軍は、今年前半とは違って、今現在の所、地中海海域での艦隊活動はない。シリアのタルトゥースにあるロシア連邦海軍補給物資供給所には、偵察艦1隻と工作船1隻がいるだけで、米英と違って存在感は無い。これでは不味いと思ったのか、3月19日にウラジオストクを出港して、未だに黒海と地中海を往復しているロシア太平洋艦隊所属の揚陸艦アドミラル・ネヴェリスキーとペレスウェートの2隻が、黒海東岸のノヴォロシースク海軍基地を出港し、8月19日ボスポラス海峡を通過している。海軍歩兵部隊が乗船しているかについては情報無しだが、多分乗船しているだろうと推測する。ロシアとしては米英を中心としたシリア介入部隊との接触は避けるだろう。タルトゥースの補給基地周辺の防衛活動と自国民の保護が主任務と思う。
さて、米英がシリアへの軍事介入を開始するとアサド政権もその存立が危うくなる。そうなると出てくるのはイスラエル軍。既に計画済みである特殊部隊によるシリア国内18カ所の化学兵器保管基地を攻撃破壊し、間違ってもヒズボラに渡らないように措置する。またイスラエルはドサクサに紛れてシリア政府軍の軍事施設を攻撃する。大中小含めるとミサイル・ロケットは総数10万発を保有すると推測されているシリア軍の脅威を排除するには絶好の機会だ。そうイスラエルに国際法は関係ない。やれるときにやる。据え膳食わぬわ何とかだからね~
イスラエルのモシェ・ヤーロン国防相は、アサド・シリア政権による化学兵器の使用は、今回が初めてのことではないと指摘しつつ、緊張するエジプト情勢やレバノンの状況を戦略的に観て対応する姿勢を感じさせる。またユバール・シュタイニッツ戦略・諜報担当相は、対外情報機関が入手した情報から判断して化学兵器の使用は確認されており、世界各国がシリアで続の虐殺に対し傍観していることを非難している。しかし化学兵器の使用はアサド政権だけでなく、反政府軍も使用している事には口をつぐんでいるのは、イスラエルの諜報担当としては当然か。
イスラエル同様、米情報機関も、今回のダマスカス郊外東部における化学兵器使用は、政府軍であるとしているが、ロシアの見解は逆だ。現在、化学兵器が使用された疑惑の地域に対して政府軍が空爆を含む砲爆撃を行っている。ロシアから見ると証拠隠滅とみられると助言しても聞く耳が無いと言うか、シリア側としては純粋に作戦の必要性からという軍事的理由が回答らしい。
まあ、政府軍は旗色は良くない。特に反政府軍が、昨日26日ハマーアレッポ街道を制圧し、政府軍をアレッポ一体に包囲し補給路を遮断した形になっており苦戦中だ。ホムス周辺でも戦闘が激化している。
欧米のメディアは、シリアへの軍事介入について報道合戦を展開しており、BBC国際版ラジオでも英キャメロン首相とオバマ大統領が、シリアへの介入を明確」したとしている。24日オバマ大統領は、国家安全保障チームを召集、シリア情勢について協議している。この後、米ヘーゲル国防長官は、シリア内戦に対処する軍事シナリオの実行準備について言及し、国防総省に対しシリア介入オプションなどの準備を命じている。これを受け、米海軍は、第六艦隊でシリア海域をパトロールしているバリー(DDG-52)、ブレバリー (DDG-107)に加え、マハン (DDG-72)とラメージ (DDG-61)を追加配置し、計4隻体制で同海域を遊弋待機させている。これら4隻は、それぞれ地上攻撃用巡航ミサイルと弾道ミサイル迎撃ミサイルを装備しているので、何時でも攻撃可能。
これに、英国海軍部隊も同海域で艦隊編成を完了している。旗艦は軽ヘリコプター空母HMSイラストリアス(R06)で、他に揚陸艦HMSブルワーク(L15)とフリゲート艦2隻。この艦隊には攻撃型原子力潜水艦が随伴している。
片やロシア海軍は、今年前半とは違って、今現在の所、地中海海域での艦隊活動はない。シリアのタルトゥースにあるロシア連邦海軍補給物資供給所には、偵察艦1隻と工作船1隻がいるだけで、米英と違って存在感は無い。これでは不味いと思ったのか、3月19日にウラジオストクを出港して、未だに黒海と地中海を往復しているロシア太平洋艦隊所属の揚陸艦アドミラル・ネヴェリスキーとペレスウェートの2隻が、黒海東岸のノヴォロシースク海軍基地を出港し、8月19日ボスポラス海峡を通過している。海軍歩兵部隊が乗船しているかについては情報無しだが、多分乗船しているだろうと推測する。ロシアとしては米英を中心としたシリア介入部隊との接触は避けるだろう。タルトゥースの補給基地周辺の防衛活動と自国民の保護が主任務と思う。
さて、米英がシリアへの軍事介入を開始するとアサド政権もその存立が危うくなる。そうなると出てくるのはイスラエル軍。既に計画済みである特殊部隊によるシリア国内18カ所の化学兵器保管基地を攻撃破壊し、間違ってもヒズボラに渡らないように措置する。またイスラエルはドサクサに紛れてシリア政府軍の軍事施設を攻撃する。大中小含めるとミサイル・ロケットは総数10万発を保有すると推測されているシリア軍の脅威を排除するには絶好の機会だ。そうイスラエルに国際法は関係ない。やれるときにやる。据え膳食わぬわ何とかだからね~