阿部ブログ

日々思うこと

中国と韓国の海洋境界問題

2012年08月22日 | 日記
中国と韓国にも相互に領有を主張する領土というか海洋境界線を巡る問題が存在する。

それは東シナ海の暗礁で、実はこの暗礁は海面下4メートルにあるもので、中国はこれを蘇岩礁と呼び、韓国は離於島と呼んでいる。海面下にある暗礁を島と呼ぶ韓国の気が知れないが、両国はこの暗礁を自国のEEZ内にあると主張しており、これまで16回にわたり海洋境界画定交渉を行っているが、合意には至っていない。

この暗礁が境界線画定に際し問題となる由縁は、国連海洋法条約第13条第1項にある。この条項によると低潮線は領海の幅を測定するための基線として用いることができる」としているから。
この蘇岩礁/離於島問題の解決も難しいだろう。

東シナ海の暗礁以外の中国と韓国の海洋関連問題としては、中国漁民による韓国領海内における不法操業がある。韓国は、中国漁船による不法操業に対処する為、海洋警察の拠点を仁川沖合180キロにある白翎島と、木浦沖合90キロの黒山島の2カ所に新設している。

韓国の対応はこれだけではない。中国漁船の不法操業監視にハイテク巡視船を配備した。
このハイテク巡視船は、韓国の国花名を冠した「無窮花I」(Mugunghwa I)で1258トンで、最高時速17ノット。装備は、電子海図表示装置や自動操縦装置や暗視カメラを備えている。

韓国はこの手のハイテク巡視船を今後も就役させる方針だが、東シナ海における中国と韓国の海洋問題は、日本のそれと同様に争いが激化する可能性がある。