フクロウは夕暮れに

接触場面研究の個人備忘録です

銀河鉄道

2007-07-28 23:22:14 | Weblog
今日は暑い中、東京の西の外れまで行って、博士論文審査をしてきました。

西に向かって電車に乗っていくと、表参道とか渋谷あたりから人の表情が微妙に違っていくのがわかるのが面白いです。これはいつも感じることですが、なにか東京の社会価値体系にすっぽりとはまった固い表情の人が多くなる気がするんです。あとはその体系を身につけながら人間らしさを保とうとする人(いわゆる教養タイプで、表情に余裕が感じられるんです)と、体系に苛立っている人、この3つのタイプが西には多いというのがぼくの観察です。しかし、夜7時に戻るとさすがにへなへなです。

昨日は大学院生たちと打ち上げをしていましたが、その中で天文学者や宇宙飛行の話が出ていました。家に戻ると、メルボルンからの電話。家族は一足早く出発して、その到着の連絡でした。彼女たちは満員の飛行機でなかなか寝られなかったそうです。進行方向で左の窓側に座っていたのですが、ふと真っ暗な外を見ると、地上にいるときには見上げるだけのオリオン座が、すぐ窓の外に飛行機と同じ高さのところに見えたそうです。星の輝きも、とても強く大きくて、すぐとなりにあるという感じ。まるでオリオン座の中を飛行しているみたいだったそうです。「じゃ、銀河鉄道だね」と言うと、そうそうそう!ほんとそう!と言葉が返ってきました。

オーストラリアでは、銀河の中心部がよく見えます。宮沢賢治が石炭袋と呼んだ黒い穴も見つけられるほど銀河はみごとです。さてぼくも銀河鉄道に乗れるかな?
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