フクロウは夕暮れに

接触場面研究の個人備忘録です

トチノキの花咲く頃

2009-05-10 23:30:06 | Weblog
あっという間に5月になってしまった。

日差しも明るく、空気も乾いているこの時期はまさに春の陽気。トチノキのピンク色の花が、葡萄の房を逆にしたような三角形に咲いて、光を浴びている。この街に来て10年目になるが、風の強いこの街ではこれまでせっかく拡げた大きな葉が強風にやられてよく枯れていたが、最近は幹も太くなり丈夫だ。写真は、私も少しだけ関係のある、わが街のボランティアグループのHPから借用させていただいたもの(http://greemthumb.cocolog-nifty.com/ento/)。トチノキの同類にはもちろんマロニエがあるけれど、ウィーンではこれをカスタニエンと呼ぶ。秋にできるカスタニエンの実を使った同名のケーキがある。ウィーンの5月もまたカスタニエンの白やピンクの花が咲く頃だ。

Nekvapil氏のlanguage biographyに関する論文を再読。人々のナラティブから彼らの置かれていた言語環境をさぐるための方法としてどの程度使えるのかが吟味されている。個人のナラティブの中からその時代の似た集団に属していたと思われる人々のtypicalな言語環境が抽出できるというところが興味深い。個別性と典型性という切り取り方。
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